3-Team Trades

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またトレード話ですが、ちょっとおもしろい記事があったので、ご紹介したいなと思います。

2チーム間のトレードではなく、3チームのトレードに特化したシナリオなんですが、現実的にアリだなという話が多かったので取り上げてみたいと思います。

 

 

①ウォリアーズが先発センターを獲得?

 

<ウォリアーズ>

 C マイルズ・ターナー(←ペイサーズ

 2021年2巡目指名権(←ホーネッツ)

 

<ホーネッツ>

 SF アンドリュー・ウィギンス(←ウォリアーズ)

 2020年1巡目2位指名権(←ウォリアーズ)

 2020年2巡目指名権(←ペイサーズ

 

ペイサーズ

 SF ニコラ・バトゥーム(←ホーネッツ)

 2020年1巡目3位指名権(←ホーネッツ)

 2020年2巡目指名権(←ウォリアーズ)

 

 

<ウォリアーズ>

 PG:ステフ・カリー/カイ・ボウマン

 SG:クレイ・トンプソン/ジョーダン・プール

 SF:デイミオン・リー/エリック・パスカル

 PF:ドレイモンド・グリーン/ケボン・ルーニー

   C:マイルズ・ターナー/マーキース・クリス

 

ウォリアーズは、今年の2位指名権を手放す代わりに、先発Cを手に入れる取り引きです。

カリーが32才、トンプソンとグリーンも30才のウォリアーズは、すぐに優勝争いに戻るための即戦力を必要としています。

ドラフト2位で指名する新人の成長を待っている時間的余裕はないわけですね。

 

ターナーはまだ24才と若いですが、ブロック王を獲得した実績のあるビッグマン。

ゴール下の高さが弱点のウォリアーズには、重要な戦力になります。

速攻に走る走力があり、3Pを打てる器用さもあるので、ウォリアーズのスタイルにもフィットするビッグマンと言えるでしょう。

 

また、29.5milのウィギンスを出して、18milのターナーを入れることで、サラリーキャップの空きを生み出すこともできます。

さらに、ドラフト2位指名選手に支払う高額な新人契約も回避できるので、チーム総年俸が膨らんでしまったウォリアーズにとっては、コストカットも同時に行うことができます。

 

<ホーネッツ>

 PG:デボンテ・グラハム

 SG:テリー・ロジアー/マリーク・モンク

 SF:アンドリュー・ウィギンス/マイルズ・ブリッジズ

 PF:PJ・ワシントン

   C:コーディ・ゼラー/ジェイムズ・ワイズマン

 

今年の3位指名権を持っているホーネッツが、わざわざ1つ上の2位指名権を取りに行くのには理由があります。

ビッグマンのジェイムズ・ワイズマンを狙っているためです。

先発Cのゼラーが契約最終年となるホーネッツは、後釜としてワイズマンを狙っていると言われています。

ただ、1つ前のウォリアーズも先発Cを必要としているため、そのままだと2位でワイズマンを指名されてしまうのではないかという心配があります。

そこで、指名を確実にするために、2位指名権を獲得するトレードをするかもしれない、というわけです。

 

さらに、スター不在で、FAを呼ぶ魅力にも乏しいホーネッツは、多少過大評価されているウィギンスであっても、スター候補として喜んで受け入れるかもしれません。

25才のウィギンスは、同じく25才のグラハムや26才のロジアーと年も近く、これからの中心選手として考えることができます。

そこへ、22才のブリッジズやワシントン、新人のワイズマンらが加われば、ホーネッツのリビルディングとして相応しいかもしれません。

 

ペイサーズ

 PG:マルコム・ブログドン/アーロン・ホリデイ

 SG:ビクター・オラディポ

 SF:ジェレミー・ラム/ダグ・マクダーモット

 PF:TJ・ウォーレン/ニコラ・バトゥーム

   C:ドマンタス・サボニス

 

ペイサーズは、コンビネーションの悪かったターナーとサボニスのツインタワーを解消し、サボニス中心のインサイドに移行することができます。

 

ターナーの対価として3位指名権を獲得できるので、そこでチームに必要なタレントを指名することができます。

ラメロ・ボールやアンソニー・エドワーズのガード陣、あるいは、デニ・アブディーヤやオニエカ・オコングーといったフォワード陣を選ぶこともできます。

 

ホーネッツで不良債権化していたバトゥームは、契約最終年となるので、1年だけ引き取れば27mil分のサラリーキャップの空きを手に入れることができます。

 

 

②ウォール&ビール体制の解体?

 

<ネッツ>

 SG ブラッドリー・ビール(←ウィザーズ)

 PF タージ・ギブソン(←ニックス)

 

<ニックス>

 PG ジョン・ウォール(←ウィザーズ)

 SF ロディオンス・クルークス(←ネッツ)

 2020年1巡目9位指名権(←ウィザーズ)

 2024年1巡目指名権(←ウィザーズ)

 

<ウィザーズ>

 SG キャリス・ルバート(←ネッツ)

   C ジャレット・アレン(←ネッツ)

 SF トーリーン・プリンス(←ネッツ)

 SF ケビン・ノックス(←ニックス)

 2020年1巡目19位指名権(←ネッツ)

 2020年1巡目27位指名権(←ニックス)

 

 

<ネッツ>

 PG:カイリー・アービング/スペンサー・ディンウィディ

 SG:ブラッドリー・ビール

 SF:ケビン・デュラント

 PF:タージ・ギブソン

   C:ディアンドレ・ジョーダン

 

ネッツは若手を放出し、即戦力のベテランを入れるトレードになります。

KDとカイリーのスーパースターコンビに、平均30点のビールを加えたトリオは、リーグNo.1のBIG3誕生となります。

ディアンドレギブソン、ディンウィディと、脇を固めるロール・プレイヤーたちも実績十分です。

即座に優勝を狙いにいけるラインナップになるでしょう。

 

ところで、ネッツがスティーブ・ナッシュを新HCとして迎え入れたのは誰もが驚きましたが、その後もアマレ・スターダマイヤーとマイク・ダントーニをアシスタントコーチとして招聘し、またもリーグをアッと言わせました。

かつて2年連続MVPを獲得したサンズ時代の盟友をアシスタントに従え、強かった時代のミニサンズを再結成したのは、来シーズン楽しみな話題となりました。

 

<ニックス>

 PG:エルフリッド・ペイトン/デニス・スミスJr.

 SG:ジョン・ウォール/フランク・二リキナ

 SF:RJ・バレット/ウェイン・エリントン

 PF:ジュリアス・ランドル/ロディオンス・クルークス

   C:ミッチェル・ロビンソン

 

フロントが新体制となったニックスは、「他チームの不良債権を引き取っても構わない」と宣言して注目を集めています。

これはクリス・ポールのことを指した発言かなと思われますが、40mil超のガードといえばジョン・ウォールの方が深刻な不良債権です。

 

いくら不良債権を引き取る覚悟とは言っても、その対価がドラフト9位指名権では、そこまでのリスクを負う価値はないと思われます。

ただ、昨年オフにことごとく有力FAにそっぽを向かれただけに、スターパワーに飢えているのもまた事実だと思います。

 

また、もしウォールを入れることになるとしたら、混雑しているPG陣は整理しないとロースター枠に無駄が生じてしまいます。

 

<ウィザーズ>

 PG:イシュマエル・スミス

 SG:キャリス・ルバート/ジェローム・ロビンソン

 SF:トーリーン・プリンス/トロイ・ブラウンJr.

 SF:八村塁/ケビン・ノックス

   C:ジャレット・アレン/トーマス・ブライアント

 

ジョン・ウォール(41.3mil)とブラッドリー・ビール(28.8mil)の2人は、来シーズンのウィザーズの総年俸103milのうちの、実に70mil分を占めています。

チーム再建を進めるのであれば、中途半端にベテランがいるよりも、思い切って若手中心に舵を切ってしまうことも一つの手です。

 

ルバートは、オーランド・バブルの中でネッツのエースとしてブレイクしました。

年16milという延長契約は、エース級の役割を期待される選手としては安価なので、「賢いお買い物」と言えます。

アレンは先発Cとして実績があり、プリンスも本来のSFに戻ればホークス時代のプレーを再現できる可能性があります。

2年目に伸び悩んだノックスも、環境を変えることでルーキー時代の輝きを取り戻せるかもしれません。

 

さらに、1巡目下位にはなりますが、2つの指名権で新戦力を補強することもできます。

ベテランをキープして、中途半端にプレーオフ当落線上をウロウロするよりは、思い切ってリビルディングを進めた方が、チームの将来にとってはプラスではないかと思います。

 

 

③バックス優勝への補強策?

 

<バックス>

 SG ビクター・オラディポ(←ペイサーズ

 SF ロバート・コビントン(←ロケッツ)

 

ペイサーズ

 PG エリック・ブレッドソー(←バックス)

 PF エルサン・イリャソワ(←バックス)

 2020年1巡目24位指名権(←バックス)

 

<ロケッツ>

 SG ドンテ・ディビンチェンゾ(←バックス)

 SF ダグ・マクダーモット(←ペイサーズ

 2024年1巡目指名権(←バックス)

 2022年2巡目指名権(←バックス)

 

 

<バックス>

 PG:ジョージ・ヒル

 SG:ビクター・オラディポ

 SF:クリス・ミドルトン

 PF:ロバート・コビントン

   C:ヤニス・アデトクンボ/ブルック・ロペス

 

契約最終年となるヤニスと再契約するため、是が非でも優勝したいバックス。

優勝するための最後のピースとして、ベテラン2人を獲得するというトレードになります。

 

動きのキレで勝負するタイプのオラディポは、ケガをしてからイマイチ輝きを取り戻せていませんが、バックスではエースとしてオフェンスを背負う必要はありません。

ディフェンスに力を注ぎながら、第2第3の得点源としてプレーすればいいという立ち位置は、ケガ明けのオラディポにとって無理のない役割かもしれません。

 

また、コビントンは、優勝を目指すチームには欠かせない3&Dタイプのプレイヤー。

オラディポと合わせて、バックスはディフェンス力のグレードアップが期待できます。

 

そしてヤニスがセンターに入るラインナップは、相手チームにとって相当嫌な存在になると思います。

 

ペイサーズ

 PG:エリック・ブレッドソー/アーロン・ホリデイ

 SG:マルコム・ブログドン/ジェレミー・ラム

 SF:TJ・ウォーレン

 PF:ドマンタス・サボニス/エルサン・イリャソワ

   C:マイルズ・ターナー

 

ブレッドソーとブログドンの2人は、かつてのバックスでコンビを組んでいたバックコートになります。

ペイサーズ移籍でようやくPGになれたブログドンでしたが、またSGに戻らなくてはならなくなるので、あまり歓迎しないかもしれません。

 

契約最終年を迎えるオラディポは、フロントとうまくいっていないと言われているため、シーズン終了後にFAで出ていかれてしまう可能性が濃厚です。

その前に何らかの対価と交換しておく方が無難であると言えます。

ただ、チームのエースを放出するのだとしたら、もう少しいい取り引きを見つけないともったいないですね。

 

<ロケッツ>

 PG:ラッセル・ウェストブルック/ドンテ・ディビンチェンゾ

 SG:ジェイムズ・ハーデン/ベン・マクレモア

 SF:エリック・ゴードンダグ・マクダーモット

 PF:ダヌエル・ハウスJr.

   C:PJ・タッカー

 

ロケッツが放出するコビントンは、年12milと安価で使えるリーズナブルな選手です。

ロケッツ的にも特に放出する理由はないので、ちょっとこの取り引きは実現性が難しいのではないかなと思います。

 

また、マイク・ダントーニが去った今、超スモールラインナップは卒業することになると思いますので、仮にトレードをするにしてもガードではなく、手薄なインサイドを補強する方向へ動くと思われます。

 

 

④サンズがCP3で勝ちに行く?

 

<サンズ>

 PG クリス・ポール(←サンダー)

 C イネス・カンター(←セルティックス)

 C ヴァンサン・ポアリエ(←セルティックス)

 2020年1巡目26位指名権(←セルティックス)

 

<サンダー>

 PG リッキー・ルビオ(←サンズ)

 SF ケリー・ウーブレイJr.(←サンズ)

 2020年1巡目30位指名権(←セルティックス)

 2021年1巡目指名権(←サンズ)

 

セルティックス>

 SG ハミドゥ・ディアロ(←サンダー)

 2023年1巡目指名権(←サンダー)

 

 

<サンズ>

 PG:クリス・ポール

 SG:デビン・ブッカー

 SF:ミケル・ブリッジズ/キャメロン・ジョンソン

 PF:ダリオ・シャリッチ/フランク・カミンスキー

   C:ディアンドレ・エイトン/イネス・カンターヴァンサン・ポアリエ

 

オーランド・バブルでブレイクしたサンズが、本気でプレーオフを目指すための補強策になります。

サンダーが第5シードでプレーオフに行けたなら、タレントで上回るサンズならもっと強いチームが作れるかもしれません。

 

ウーブレイを手放すのは惜しいですが、同じポジションにブリッジズとキャメロン・ジョンソンが控えているので、いずれタレントを整理しなければいけない時が来ます。

ウーブレイは来季で契約最終年となるため、1年後に大金をつぎ込む覚悟がない場合は、今手放した方がいいと思います。

 

<サンダー>

 PG:リッキー・ルビオ/デニス・シュルーダー

 SG:ルーゲンツ・ドート

 SF:シェイ・ギルジャス・アレクザンダー/テレンス・ファーガソン

 PF:ケリー・ウーブレイJr./ダリアス・ベイズリー

   C:スティーブン・アダムズ

 

サンダーは、41.4/44.2milの巨大契約が残るクリス・ポールを出し、17.0/17.8milのルビオと14.4milのウーブレイを入れることで、サラリー枠の整理をすることができます。

ここに来てようやく、若手中心のチーム再建へ舵を切ることができるでしょう。

 

ウーブレイは、ギルジャス・アレクザンダーやドートらと共に、将来チームの核として残るかもしれないタレントです。

サンダー的には、FAになる前のこの1年で、チームにフィットするかどうかを見極めることができます。

 

セルティックス>

 PG:ケンバ・ウォーカー/マーカス・スマート

 SG:ジェイレン・ブラウン/ハミドゥ・ディアロ

 SF:ゴードン・ヘイワード

 PF:ジェイソン・テイタム/グラント・ウィリアムズ

   C:ダニエル・タイス/ロバート・ウィリアムズ

 

セルティックスは、今年のドラフトで14位・26位・30位と3つの1巡目指名権を持っています。

それは一見いいことに聞こえますが、ギャランティ契約の新人を3人抱えることになるのは、サラリーキャップ的には厳しくなります。

 

そこで、こうした三角トレードに参加して、要らないドラフト権を手放してしまおうという作戦ですね。

上位の14位指名権だけ残して下の2つの指名権は手放し、将来の指名権と交換しておけば、今シーズンはやり繰りに困らなくて済むし、将来への投資にもなります。

 

 

シクサーズ大改造?

 

シクサーズ

 SG ザック・ラビーン(←ブルズ)

 SF オットー・ポーターJr.(←ブルズ)

 

<ブルズ>

 SF トバイアス・ハリス(←シクサーズ

 SF ディアンドレ・ハンター(←ホークス)

 2020年1巡目6位指名権(←ホークス)

 2020年1巡目21位指名権(←シクサーズ

 2021年1巡目指名権(←ホークス)

 

<ホークス>

 SG ジョシュ・リチャードソン(←シクサーズ

 SF マティース・サイブル(←シクサーズ

 C クリスティアーノ・フェリシオ(←ブルズ) 

 2021年1巡目指名権(←シクサーズ

 

 

シクサーズ

 PG:ベン・シモンズ

 SG:ザック・ラビーン/シェイク・ミルトン

 SF:オットー・ポーターJr./フルカン・コルクマズ

 PF:アル・ホーフォード/マイク・スコット

   C:ジョエル・エンビード

 

トバイアス・ハリスとジョシュ・リチャードソンを、ザック・ラビーンとオットー・ポーターJr.に交換するトレードです。

ハリスは、34.4/36.0/37.6/39.3milというエース級の契約を結んでいますが、活躍度はエースのそれではありません。

 

ビーンはいろいろと言われていますが、19.5/19.5milと年俸も手頃な割に、リーグ11位の平均25.5点・3P38.0%と費用対効果は高い選手です。

チームのエースとしては問題があるものの、エンビードとシモンズに次ぐ3番手としてなら、申し分ないタレントではないでしょうか?

 

ポーターは契約最終年なので、1年待てば28.5mil分のキャップの空きを作ることができ、また次なる補強を進めることができます。

リチャードソンとサイブルを手放すのはちょっともったいないですが、ハリスの巨大契約を早いうちに放出するとしたらやむを得ない犠牲ですね。。

 

<ブルズ>

 PG:トマス・サトランスキー

 SG:コービー・ホワイト

 SF:トバイアス・ハリスディアンドレ・ハンター

 PF:ラウリ・マルッカネン/サディアス・ヤング

   C:ウェンデル・カーターJr.

 

ブルズはトバイアス・ハリスの長期契約を引き取る代わりに、1巡目指名権3つを手に入れます。

昨年のドラフト4位であるハンターを入れたら、1巡目指名権4つとも言えますね。

 

特に、ホークスの6位指名権は上位のタレントが取れますし、翌年のホークスの1巡目も上位指名権が予想されます。(ホークスが急に強くならない限り・・・)

つまり、TOP10ピックを3つ手にするようなイメージになりますね。

 

HCも代わり、チームを一新してリビルディングをしていこうという方針であれば、悪くない取り引きではないかなと思います。

 

<ホークス>

 PG:トレイ・ヤング

 SG:ケビン・ハーター/ジョシュ・リチャードソン

 SF:キャメロン・レディッシュ/ティース・サイブル

 PF:ジョン・コリンズ/クリスティアーノ・フェリシオ

   C:クリント・カペラ/ドゥエイン・デドモン

 

昨年のドラフト4位、今年の6位、来年と3年分の1巡目上位指名権を放出してしまうのは、かなりもったいないです。

リビルディング中のチームとしたらなおさらです。

 

ただ、ハンターのルーキーシーズンがイマイチの出来で、今年のドラフトはタレントが弱いという点を考えると、それもアリなのかもしれません。

でも、来年の1巡目指名権はキープしておいた方がいいと思いますね。

 

リチャードソンとサイブルはディフェンス力に定評があり、ホークスに足りない部分を補う戦力補強にはなります。

ただ、1巡目TOP10の指名権を3つも手放して獲得するかと考えると、疑問が残ります。

 

 

てな記事を書いていたら、クリス・ポールとサンズのトレード話が本当に出てきたようですね。

 

今後の動きに注目していきましょう!

CP3 to MIL?

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長かった変則シーズンは、レイカーズの優勝で幕を閉じました。

クリッパーズがコケた時点で、もうレイカーズの優勝は約束されたようなものでしたが、ルブロンとADのスーパースター2人がケガなく好調を維持できた時点で、もうレイカーズ的には成功でした。

 

逆にクリッパーズは、トータルのタレントレベルはレイカーズを上回っていましたが、最後までケミストリーが構築されず、チームとして完成されませんでした。

3勝1敗からアップセットを許し、その間も打開策を打ち出せなかったドック・リバースは解任され、キャブスで優勝経験のあるタイロン・ルーがアシスタントから昇格したので、来シーズンこそ優勝を果たせるかどうか注目されます。 

 

もう1つ不本意に終わったチームが、バックスです。

リーグ最高勝率をマークし、シーズンMVPのヤニスを擁しながら、ファイナル進出どころか2回戦負けはいただけません。

 

ここで問題になるのが、ヤニスの去就です。

来シーズンが契約最終年となるヤニスは、今シーズンのオフにスーパーMAXの延長契約を結べるタイミングになりますが、もし「バックスにいても優勝できない」と判断されれば、チームに残ってもらえない可能性もあります。

 

FAとなる来オフにヤニス獲得を虎視眈々と狙っているチームは、山ほどあります。

そのうちの1つであるヒートは、今シーズンファイナルに進出して「優勝できるチーム」であることを示しました。

バックスとしては、来シーズンこそ是が非でも優勝に近づいて、「バックスも優勝できるチームだ」ということを示さなければなりません。

 

では、勝てるチームを作るためにはどうするのがよいか?

今ウワサされているのは、クリス・ポールの獲得です。

今シーズン、弱小と思われたサンダーをプレーオフまで導いた実績は、高く評価されました。

 

ただ、大きな問題が1つ。

年俸が高いんですね。

41.4/44.2milと40mil超の契約が、あと2年残っています。

 

そして、年齢が既に35才。

来シーズンの途中には36才になります。

 

でもバックスとしても時間がない。

来シーズンに全てを賭けようとするならば、必要なギャンブルかもしれません。

 

サンダーも、HCのビリー・ドノバンを解任して、完全なリビルディングモードに入っていきそうなので、クリス・ポールを手放すのは問題ないと思います。

また、高額契約の残る35才のベテランを放出するには、今評価が最大限に高まっている時に、高く売り抜けるのがベストな方法です。

 

では、どんなトレードなら成り立つのでしょうか?

 

<バックス>          ⇔ <サンダー>

 PG:クリス・ポール(41.4mil)     PG:エリック・ブレッドソー(16.9mil)

                   PG:ジョージ・ヒル(9.6mil)

                   PF:エルサン・イリャソワ(7.0mil)

                     C:ロビン・ロペス(5.0mil)

                   将来のドラフト指名権

 

トレードは交換する選手の年俸が釣り合わないといけないので、クリス・ポールのサラリーとマッチさせるためには、これぐらいの選手を出さないといけなくなります。

ロースターはこんな感じです。

 

<バックス>

 PG:クリス・ポール/ドンテ・ディビンチェンゾ

 SG:ウェスリー・マシューズ

 SF:クリス・ミドルトン/サナシス・アデトクンボ

 PF:ヤニス・アデトクンボ

   C:ブルック・ロペス/DJ・ウィルソン

 

実質的には、先発PG以外これまでと変わらないラインナップです。

ベンチ層はやや薄くなるものの、ロールプレイヤーは後からでも補充できます。

クリス・ポールの加入で、是が非でも来シーズンの優勝を狙いたいところです。

 

<サンダー>

 PG:デニス・シュルーダー/エリック・ブレッドソー

 SG:ルーゲンツ・ドート/ジョージ・ヒル

 SF:シェイ・ギルジャス・アレクザンダー/テレンス・ファーガソン

 PF:エルサン・イリャソワ/ダリアス・ベイズリー

   C:スティーブン・アダムズ/ロビン・ロペス

 

アダムズとシュルーダーは契約が残り1年となるため、シーズン中にトレードされる可能性も出てきます。

イリャソワとロペスも残り1年なので、ギルジャス・アレクザンダーを中心にチームは大きく変わっていくことになると思います。

 

 

さて、今オフに動く可能性のある、その他の注目選手も見ていきたいと思います。

 

セルティックスに移籍してから苦難が続いているゴードン・ヘイワードですが、このバブルの最中もケガで戦列を離れ、結局いいところでチームに貢献することができませんでした。

 

契約は残り1年となり、34.2milと高額でもあることから、今オフに放出されてもおかしくないと思います。

 

その移籍先候補として話に上がっているのが、ペイサーズです。

 

なぜペイサーズかというと、ヘイワードは元々インディアナポリスの出身で、大学もインディアナにあるバトラー大という地元っ子だったからです。

 

そしてペイサーズ側は、同じく残り1年契約のビクター・オラディポとうまくいっていないという話があります。

 

そこで、こんなトレードはどうでしょうか?

 

ペイサーズ>             ⇔ <セルティックス>

 SF:ゴードン・ヘイワード(34.2mil)   SG:ビクター・オラディポ(21.0mil)

 PF:ダニエル・タイス(5.0mil)      C:マイルズ・ターナー(18.0mil)

 SG:ロミオ・ラングフォード(3.6mil)    PF:TJ・リーフ(4.3mil)

 

ペイサーズは、オラディポと併せて、サボニスと共存がうまくいっていないターナーもセットで放出。

代わりに、セルティックスで先発Cの座をつかんで評価の上がったタイスをヘイワードと一緒に獲得する取り引きです。

 

ペイサーズ

 PG:マルコム・ブログドン/アーロン・ホリデイ

 SG:ジェレミー・ラム/ロミオ・ラングフォード

 SF:ゴードン・ヘイワード/ダグ・マクダーモット

 PF:TJ・ウォーレン/ダニエル・タイス

   C:ドマンタス・サボニス/ゴガ・ビターゼ

 

サボニスとターナーのツインタワー体制を解消して、バブルでブレイクしたウォーレンとヘイワードをフォワードコンビにするラインナップです。

オラディポのSGは穴になりますが、後釜にラムがいるのと、セルティックスから若手SGのラングフォードを取って、成長に期待する形です。

タイスはPFのサイズアップと、Cのバックアップとして機能すると思います。

 

セルティックス>

 PG:ケンバ・ウォーカー/マーカス・スマート

 SG:ビクター・オラディポ

 SF:ジェイレン・ブラウン/セミ・オジェレイ

 PF:ジェイソン・テイタム/グラント・ウィリアムズ

   C:マイルズ・ターナー/ロバート・ウィリアムズ

 

オラディポを先発SGに据えることで、ブラウンを本来のSFに固定することができます。

また、ずっと固定できずにいた先発Cを、ブロック王経験者で埋めることができます。

この先発5人のラインナップは、攻守にバランスの取れた豪華な顔ぶれです。

イースタンのトップを狙える、強力なチームになるでしょう。

 

 

そんなバックスやセルティックスを撃破して、ファイナルまで駆け上がったのがヒートでした。

ヒートも虎視眈々と来オフのアデトクンボを狙っているチームですが、今オフにもさらに補強を目指しています。

 

ナゲッツのジェラミ・グラントは、バブルで急浮上したボル・ボルやマイケル・ポーターJr.を抑えて、最終的に先発SFの座を獲得しました。

来シーズンに9.3milのプレイヤーオプションを持っていますが、それ以上に評価が高まったので、これを破棄してFAになるのは確実です。

 

FAになった場合、狙うチームはたくさん出てきますが、その中の1つにヒートが挙げられています。

ヒートは来シーズンのサラリーキャップに余裕があり、先発PFも不在と、グラントを受け入れる準備が整っています。

 

<ヒート>

 PG:(ゴラン・ドラギッチ)/ケンドリック・ナン

 SG:タイラー・ヒーロー/ダンカン・ロビンソン

 SF:ジミー・バトラー/アンドレ・イグオダーラ

 PF:ジェラミ・グラント/(ジェイ・クラウダー)

   C:バム・アデバヨ/ケリー・オリニク

 

身体能力の高いアデバヨとグラントのインサイドは、ちょっと見てみたいですね〜

インサイドに機動力があることで、5人が走れるスピーディな展開が作れると思います。

今シーズンのプレーオフで先発を務めたドラギッチとクラウダーは共にFAとなりますが、再契約の可能性は高いと思います。

もし来シーズン後にFAでヤニスが獲れたとしても、グラントはバックアップに回れるので、より強力なラインナップが完成すると思います。

 

 

さて、ウェスタンにも目を向けてみたいと思います。

 

逆転、逆転でカンファレンス・ファイナルまで駒を進めたナゲッツは、さらに上を目指すための補強をする時期に来ています。

従来の先発だったゲイリー・ハリスとウィル・バートンを欠きながら勝ち進んだことで、この2人に不要論が出てくる可能性があります。

 

そこでナゲッツが狙うと言われているのが、ジュルー・ホリデイです。

ホリデイは、ザイオンとブランドン・イングラムを中心に若返りを図るペリカンズの中で、高額年俸のベテランとなっています。

つまり、ペリカンズよりも今勝つことを目指すプレーオフチームに行った方がいいだろうということになります。

 

そこでこんなトレードを。

 

ナゲッツ>           ⇔ <ペリカンズ>

 SG:ジュルー・ホリデイ(26.1mil)  SG:ゲイリー・ハリス(19.2mil)

 SG:JJ・レディック(13.0mil)    SF:ウィル・バートン(13.7mil)

                      PG:PJ・ドージアー(1.8mil)

                      SF:ケイタ・ベイツ・ジョップ(1.7mil)

 

ナゲッツに行く2人は30代、ペリカンズへ行く4人は全員20代です。

今勝ちに行きたいナゲッツと、これからチーム作りを進めたいペリカンズにはちょうど良い取り引きなのではないかと思います。

 

ナゲッツ

 PG:ジャマール・マレー/モンテ・モーリス

 SG:ジュルー・ホリデイJJ・レディック

 SF:マイケル・ポーターJr./ボル・ボル

 PF:(ポール・ミルサップ)/(ジェラミ・グラント)

   C:ニコラ・ヨキッチ

 

守備での評価も高く、PGもできるホリデイと、3Pのスペシャリストであるレディックを加えたSGポジションは、かなり充実します。 

SFは、バブルでブレイクしたポーターとボルがポジション争いをしていくとおもしろいのではないかと思います。

PFの2人がFAになるので、残るか残らないかで変わってはきますが、ポーターもボルもPFにスライドできるので、その辺りも問題ないと思います。

 

ペリカンズ>

 PG:ロンゾ・ボール/ニキール・アレクザンダー・ウォーカー/PJ・ドージアー

 SG:ゲイリー・ハリス/ジョシュ・ハート

 SF:ブランドン・イングラムウィル・バートン

 PF:ザイオン・ウィリアムソン/ケイタ・ベイツ・ジョップ

   C:ジャクソン・ヘイズ/ニコロ・メリ

 

30才のホリデイを26才のハリスに代え、36才のレディックを29才のバートンに代えるような動きになります。

大型PGのドージアーと、SF・PFどちらもこなせるベイツ・ジョップも、今後伸びる可能性のある若手です。

HCも変わり、仕切り直しとなるペリカンズは、数年後に勝てるチームを目指して、チーム改革を進めていくと思います。

 

 

最後に、復活を期すウォリアーズのお話を。

 

いろいろとトレードやら何やらの話題が飛び交っているようですが、希望が先行して、あまり実現性の高い噂はありません。

最も現実的で、すぐにでも実現できそうなのは、こんなトレードではないかと思います。

 

<ウォリアーズ>        ⇔ <キャブス>

 PF:ケビン・ラブ(31.3mil)      SF:アンドリュー・ウィギンス(29.5mil)

 PF:ジョーダン・ベル(1.8mil)    PF:ケボン・ルーニー(4.8mil)

 SF:アルフォンゾ・マッキニー(1.8mil)

 

ラブの残り契約は、31.3/31.3/28.9milの3年。

ウィギンスも、29.5/31.6/33.6milの3年とほぼ同じ。

金額的な負担は、ほぼほぼ変わりません。

 

ラブは、リビルディング中のキャブスでは不良債権扱いされていますが、プレーオフチームであれば即戦力として重宝される存在です。

特に、3Pシュート力とリバウンド力に優れ、パスもさばけるラブのようなビッグマンは、ウォリアーズに完璧にフィットします。

 

一方のウィギンスも、元々はキャブスがドラフト1位指名した選手。

それこそ、ラブとの交換トレードで、ドラフト後にウルブスへと行きました。

当時は突然ルブロンがヒートから戻ってきたタイミングであったため、すぐに勝てるチームを作る目的でベテランと交換されましたが、そうでなければキャブスのフランチャイズプレイヤーとなっていたはずでした。

 

そんなわけで、ここらでもう一度やり直してみてはどうかな?という提案です。

お互いにとって悪くない話なんじゃないかなと思います。

 

<ウォリアーズ>

 PG:ステフェン・カリー/カイ・ボウマン

 SG:クレイ・トンプソン/ジョーダン・プール

 SF:デイミオン・リー/アルフォンゾ・マッキニー

 PF:ドレイモンド・グリーン/エリック・パスカル

   C:ケビン・ラブ/マーキース・クリス/ジョーダン・ベル

 

ラブが、かつてのデビッド・リーのような役割で、リバウンドと外角シュートで貢献してくれるようなイメージです。

そして、かつてチームにフィットしていたマッキニーとベルも出戻りで獲得するオマケ付きです。

そして、これにプラスしてドラフト2位指名権もありますので、SFに即戦力ルーキーを入れることも可能です。

 

<キャブス>

 PG:コリン・セクストン/ダリアス・ガーランド

 SG:アンドリュー・ウィギンス/ダンテ・エクサム

 SF:ジェディ・オズマン/ケビン・ポーターJr.

 PF:ラリー・ナンスJr./ケボン・ルーニー

   C:アンドレ・ドラモンド

 

6−1(185cm)のPGを2人並べていたバックコートは、ウィギンスが入ることでサイズのミスマッチを解消することができます。

また、ラブが抜けるPFも、ナンスが先発に上がって、ルーニーがバックアップに回れば穴を埋めることができます。

32才のラブをあと3年も置いておくぐらいなら、25才のウィギンスの可能性に賭けた方がよっぽどいいのではないかと思います。

 

 

ちなみに、ウォリアーズのドラフトの動向ですが、つい先日デニ・アブディーヤのワークアウトを行ったそうです。

ヨーロッパで実績を残してMVPも獲得している実力者ですから、2位で指名して即SFで先発なんてこともありうるかもしれません。

 

もし2位指名権をトレードに出して、下位指名権と交換する場合は、ビラノバ大2年のSFサディック・ベイを指名する可能性があるそうです。

ベイは3Pを45%の高確率で決め、ディフェンスにも定評があるため、ウォリアーズは3&Dプレイヤーとして注目しているそうです。

 

トレードでビッグマンを、ドラフトでSFを補強できたら、来シーズンのウォリアーズは相当手強い存在になりそうです。

 

以前取り上げたジョン・コリンズのトレード話はこちら。

kg21.hatenablog.com

Where's Barrett?

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ついでに、オール・ルーキー・チームについても触れておきます。

オールNBAチームと同様に、上から点数の高かった順に並んでいて、点数は合計点とカッコ内の数字がそれぞれ(1stチーム票=2点/2ndチーム票=1点)を表しています。

 

【All Rookie 1st team】

G:ジャー・モラント(グリズリーズ) 200(100/0)

G:ケンドリック・ナン(ヒート) 197(98/1)

F:ブランドン・クラーク(グリズリーズ) 189(92/5)

F:ザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ) 176(87/2)

F:エリック・パスカル(ウォリアーズ) 116(28/60)

 

【All Rookie 2nd team】

G:タイラー・ヒーロー(ヒート) 115(23/69)

G:テレンス・デイビスⅡ(ラプターズ) 96(30/36)

G:コービー・ホワイト(ブルズ) 90(8/74)

F:PJ・ワシントン(ホーネッツ) 88(8/72)

F:八村塁(ウィザーズ) 74(10/54)

 

<選外>

G:RJ・バレット(ニックス) 61(10/41)

G:マティース・サイブル(シクサーズ) 55(6/43)

G:ダリアス・ガーランド(キャブス) 14(0/14)

F:ディアンドレ・ハンター(ホークス) 11(0/11)

F:マイケル・ポーターJr.(ナゲッツ) 9(0/9)

C:ジャクソン・ヘイズ(ペリカンズ) 5(0/5)

F:キャメロン・ジョンソン(サンズ) 3(0/3)

F:コーディ・マーティン(ホーネッツ) 1(0/1)

 

以前予想した記事はこちらです。

 

kg21.hatenablog.com

 

大体予想通りなんですが、疑問点は1つだけ。

「なぜ、RJ・バレットが選ばなかったのか?」というとこだけですね。

 

これまた、「ニックスのチーム成績が悪かったから」でしょう。

ただ今回は、「似たような成績のチームからも選ばれている」点が違います。

 

比較してみましょう。 

 

G:RJ・バレット(ニックス)

 14.3点/5.0R/2.6A/1.0S/0.3B/FG40.2%/3P32.0%/FT61.4%/勝率31.8%

 

F:エリック・パスカル(ウォリアーズ)

 14.0点/4.6R/2.1A/0.5S/0.2B/FG49.7%/3P28.7%/FT77.4%/勝率23.1%

G:コービー・ホワイト(ブルズ)

 13.2点/3.5R/2.7A/0.8S/0.1B/FG39.4%/3P35.4%/FT79.1%/勝率33.8%

F:PJ・ワシントン(ホーネッツ)

 12.2点/5.4R/2.1A/0.9S/0.8B/FG45.5%/3P37.4%/FT64.7%/勝率35.4%

G:テレンス・デイビスⅡ(ラプターズ) 

 7.5点/3.3R/1.6A/0.5S/0.2B/FG45.6%/3P38.8%/FT86.4%/勝率73.6%

 

チーム勝率で言えば、ニックスよりも悪いウォリアーズからも選ばれてますし、同じぐらいのブルズやホーネッツからも選ばれています。

なので、ニックスだけが特別悪かったわけではありません。

 

スタッツも、FG成功率や3P成功率の確率は良くありませんが、この点もコービー・ホワイトも同じぐらい良くありませんので、バレットだけが選ばれない理由にはなりません。

 

逆に、新人ながら開幕から先発出場を続け、規定試合数に達したルーキーの中で、平均得点で3位、リバウンドでも3位の数字を残しています。

 

なぜか、ラプターズの控えSGテレンス・デイビスが選ばれていますが、先発で30分以上出場するのと、ベンチからセカンドユニットの一員として10数分出るのとでは、マークの厳しさが違います。

 

ましてや、ニックスで第2スコアラーか第3スコアラーの役割を与えられていたら、相手のマークが厳しくなるのも当然です。

シュート成功率が悪かったのも、それが一因として考えられます。

 

いずれにしても、選ばれない理由はなく、1stチームでなかったとしても、せめて2ndチームには入っていないとおかしいと思います。

ここでも公平な審査が行われていないなと感じてしまいます。

All NBA teams?

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以前こちらの記事で、個人賞の選び方について異議を唱えましたが、またそういう話です(笑)

 

kg21.hatenablog.com

 

今度は「オールNBAチーム」についてです。

まずは結果から。

 

上から点数の高かった順に並んでいて、点数は合計点とカッコ内の数字がそれぞれ(1stチーム票=5点/2ndチーム票=3点/3rdチーム票=1点)を表しています。

 

【All NBA 1st team】

F:ヤニス・アデトクンボ(バックス) 500(100/0/0)

F:ルブロン・ジェイムズ(レイカーズ) 500(100/0/0)

G:ジェイムズ・ハーデン(ロケッツ) 474(89/9/2)

C:アンソニーデイビスレイカーズ) 455(79/20/0)

G:ルカ・ドンチッチ(マブス) 416(59/40/1)

 

【All NBA 2nd team】

F:カワイ・レナード(クリッパーズ) 372(39/59/0)

C:ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ) 311(21/64/14)

G:デイミアン・リラード(ブレイザーズ) 284(6/82/8)

G:クリス・ポール(サンダー) 199(2/52/33)

F:パスカル・シアカム(ラプターズ) 168(1/36/55)

 

【All NBA 3rd team】

F:ジェイソン・テイタム(セルティックス) 153(0/32/57)

F:ジミー・バトラー(ヒート) 147(0/32/51)

C:ルーディ・ゴベア(ジャズ) 110(1/19/48)

G:ベン・シモンズ(シクサーズ) 61(0/9/34)

G:ラッセル・ウェストブルック(ロケッツ) 56(0/9/29)

 

<選外>

F:クリス・ミドルトン(バックス) 82(0/10/52)

C:ジョエル・エンビードシクサーズ) 79(3/14/22)

G:ブラッドリー・ビール(ウィザーズ) 32(0/3/23)

G:カイル・ラウリー(ラプターズ) 26(0/3/17)

C:バム・アデバヨ(ヒート) 26(0/0/26)

G:トレイ・ヤング(ホークス) 13(0/1/10)

G:ドノバン・ミッチェル(ジャズ) 10(0/1/7)

F:ポール・ジョージ(クリッパーズ) 7(0/2/1)

F:ブランドン・イングラムペリカンズ) 5(0/1/2)

G:ケンバ・ウォーカー(セルティックス) 4(0/1/1)

C:アンドレ・ドラモンド(キャブス) 3(0/1/0)

G:デビン・ブッカー(サンズ) 3(0/0/3)

C:カール・アンソニー・タウンズ(ウルブス) 2(0/0/2)

C:ブルック・ロペス(バックス) 1(0/0/1)

G:ザック・ラビーン(ブルズ) 1(0/0/1)

 

以前、予想記事として書いたものがこちらです。

スタッツもこちらにまとめていますので、比較材料として。

 

kg21.hatenablog.com

 

「オールNBAチーム」の問題点は、既に上記の記事中でもあらかた書いてはいますが、結果を見た上で改めて振り返ってみます。

 

★疑問①

「アンソニーデイビスはセンター?」

 

今シーズンのレイカーズは、先発Cにジャベイル・マッギーを固定していました。

これは、ADがセンターとして出ることを望まず、あくまでPFとして出たいという意向を尊重してのものでした。

それがなければ、カイル・クーズマをPF、ADをCにして並べて先発させることも可能だったんですが、そうはしなかったわけです。

 

それがいいかどうかは別として、今シーズンのADはシーズンを通してPFとして出場し、Cとしては先発していなかったというのは厳然たる事実です。

それなのに、オールNBAチームの投票では、Cとして1位票を入れた人が山ほどいて、Cとして1stチームに選ばれているんですね。

 

もちろん、ADが1stチームに相応しい選手であることは誰の目にも明らかで、1stチームに入るべきだと僕も思います。

ただ、現行ルール上では、オールNBAチームはポジションごとに選ぶ“シバリ”があるままなんですね。

であれば、Cとして最多得票を得たヨキッチが、ADに代わって1stチームに選ばれなければいけないと思うんです。

 

ポジションの縛りをきちんと守って選ぶのか、それとも、ある程度の融通を利かせて選ばれるべき選手が入れるようにするのか。

正直どっちに転んでもいいとは思ってます。

ただ、両方の解釈が混在してダブルスタンダードになっているのは良くないと思います。

 

例えば、もしこれがアリなんだったら、どうしてクリス・ミドルトンは選ばれないんでしょうか?

次点で選外となったミドルトンですが、82点を獲得しています。

これはガード部門で3rdチーム入りしているベン・シモンズ(61点)やウェストブルック(56点)よりも多いポイントなんですね。

 

ADが選ばれたのと同じ理屈でいくならば、ミドルトンをガード部門で選んだっていいわけですよね?

実際、SGでプレーすることだってできるわけですから。

でもこちらは逆に、フォワード部門に固定され、より点数の低いガードの2人が選ばれています。

 

それってなんかおかしくないですか???

一方ではポジション枠を無視して選ばれ、もう一方ではポジション枠に縛られて選ばれないんですよ?

 

だったら、オールルーキーチームと同じように、ポジション枠を取っ払って点数の高い順から5人ずつ選べばいいんですよ。

それをせずに、選ぶ側の都合で、その都度ポジションを拡大解釈して投票するというのは不公平です。

 

ポジションごとに選ぶなら、そのシーズン一番多くプレーしたポジションで選ぶべき。

ポジションで選ばないなら、ポジション枠は撤廃すべき。

どちらかだと思います。

 

★疑問②

「平均30点でも選ばれないの???」

 

先ほどの過去記事にある通り、僕は2ndチームにトレイ・ヤングを、3rdチームにブラッドリー・ビールを選んでいます。

なぜなら、個人成績がスゴかったからです。

これにブッカーも含めた3人は、オールNBAチームに入ってもおかしくない成績だと思います。

  

G:トレイ・ヤング(ホークス)

 29.6点/4.3R/9.3A/1.1S/0.1B/FG43.7%/3P36.1%/FT86.0%/勝率29.9%  

G:ブラッドリー・ビール(ウィザーズ)

 30.5点/4.2R/6.1A/1.2S/0.4B/FG45.5%/3P35.3%/FT84.2%/勝率34.7% 

G:デビン・ブッカー(サンズ)

 26.6点/4.2R/6.5A/0.7S/0.3B/FG48.9%/3P35.4%/FT91.9%/勝率46.6% 

 

ただ、得票数はヒドイものでした。

 

G:ブラッドリー・ビール(ウィザーズ) 32(0/3/23)

G:トレイ・ヤング(ホークス) 13(0/1/10)

G:デビン・ブッカー(サンズ) 3(0/0/3)

 

逆に、選ばれたガード部門の選手と比較してみます。 

 

G:クリス・ポール(サンダー)

 17.6点/5.0R/6.7A/1.6S/0.2B/FG48.9%/3P36.5%/FT90.7%/勝率61.1% 

G:ベン・シモンズ(シクサーズ

 16.4点/7.8R/8.0A/2.1S/0.6B/FG58.0%/3P28.6%/FT62.1%/勝率58.9% 

G:ラッセル・ウェストブルック(ロケッツ)

 27.2点/7.9R/7.0A/1.6S/0.4B/FG47.2%/3P25.8%/FT76.3%/勝率61.1% 

 

これを見ると、たとえ2倍近くの平均得点を挙げていても、チームの勝率が6割前後をマークしていないと選ばれないのかな?と感じてしまいます。

ただ、であればこういう選手はどうなんでしょう?

 

G:カイル・ラウリー(ラプターズ

 19.4点/5.0R/7.5A/1.4S/0.4B/FG41.6%/3P35.2%/FT85.7%/勝率73.6% 

F/G:クリス・ミドルトン(バックス)

 20.9点/6.2R/4.3A/0.9S/0.1B/FG49.7%/3P41.5%/FT91.6%/勝率76.7% 

 

勝率は上で、成績もクリス・ポールやベン・シモンズよりは上です。

サンダーを予想外の成績に導いたクリス・ポールを評価したい気持ちはわかります。

ただ、ベン・シモンズになると、もはやどうして選ばれたのか理由もわかりません。

 

話を本題に戻すと、平均30点前後をマークするというのは、ほぼ得点王レベルです。

いくらチーム成績が振るわなかったとはいえ、得点王レベルの活躍をした選手が、3rdチームにすら選ばれないというのは、おかしいと思います。

 

オールNBAチームが、チーム成績を評価するアウォードなんだったらわかります。

でも、あくまで個人成績を評価するアウォードなので、勝率は参考程度には考慮に入れたとしても、平均30点を無視するほど優先すべきではないと思います。

 

チームの成績が良くないと、「勝利に導けない選手」というレッテルを貼られることがよくあります。

でも、チームが勝てないのは、周りのロースターが貧弱だったり、ケガ人が多く出たり、その選手のせいではないことだって多々あります。

 

チーム成績が悪いというだけで、そのチームの選手はどんなにすごいスタッツを挙げていても評価しないという風潮はおかしいと思います。

チーム成績と個人成績はどちらかに偏ることなく、総合的に評価して、公平に判断してほしいなと思います。

Draft lottery 2020

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プレーオフの最中ですが、ドラフトのロッタリー抽選が行われました。

 

プレーオフに行けなかったチームを成績が低かった順に並べたのが基本ですが、この中から抽選を引き当てた4チームにNo.1ピックへの権利が与えられます。

 

ただ、上位4チームがすんなりその4チームに入ることはほぼありません。

例年、下位チームからジャンプアップして入るのが通例になっています。

 

今回、そのチャンスが与えられたチームは、7位のブルズと8位のホーネッツでした。

上位で残ったのは、1位のウォリアーズと3位のウルブス。

 

逆に、2位のキャブスは3つ、4位ホークス、5位ピストンズ、6位ニックスは、それぞれ2つずつポジションを落とすことになりました。

 

そして、残った4チームからNo.1ピックを勝ち取ったのは、ウルブスでした。

ウォリアーズは1つ順位を落として2位指名。

ホーネッツは3位、ブルズは4位と、それぞれジャンプアップを果たしました。

 

最終順位を見ていきます。

 

1位 ウルブス(3位 ↑)

2位 ウォリアーズ(1位 ↓)

3位 ホーネッツ(8位 ↑)

4位 ブルズ(7位 ↑)

5位 キャブス(2位 ↓)

6位 ホークス(4位 ↓)

7位 ピストンズ(5位 ↓)

8位 ニックス(6位 ↓)

9位 ウィザーズ

10位 サンズ

11位 スパーズ

12位 キングス

13位 ペリカン

14位 セルティックス(←グリズリーズ

 

順位だけだと「ふ~ん」としかならないかもしれませんが、早速決まった最終順位でモック(模擬)ドラフトをしていきたいと思います。

 

ちなみに、前回のモックドラフトはこちらになります。

 

kg21.hatenablog.com

 

 

【1位 ウルブス】

必要なポジション:PF、SF、SG

 

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アンソニー・エドワーズ 6−5(196cm) SG ジョージア大1年

19.1点/5.2R/2.8A/1.3S/0.6B/FG40.2%/3P29.4%/FT77.2%

 

★他候補:ラメロ・ボール(PG)、オビ・トッピン(PF)

 

ウルブスがNo.1ピックを獲得できたのは喜ばしいことです。

ただ、誰を選ぶのか?というのはちょっと悩ましいです。

 

ウルブスは、フランチャイズプレイヤーのカール・アンソニー・タウンズとディアンジェロラッセルは不動ですが、その他のポジションは空いています。

本当は最も手薄なPFポジションを補強したいところですが、当初候補に挙げていたオビ・トッピンは、1位指名まではいかないという評価になっています。

 

とすると、SGのアンソニー・エドワーズかPGのラメロ・ボールかとなりますが、ラッセルはPGでもSGでもプレーできるので、その先はラッセルをどう使うかというチームの方針によって変わってくるのかなと思います。

 

まだそこの意図が見えないので、ここではオーソドックスにウィングの人材としてエドワーズを選んでおきたいと思います。

本来はSGのエドワーズですが、体格がいいのでSFに入ることもできるのではないかと思います。

 

また、制限付きFAのマリーク・ビーズリーをサイン&トレードで出し、交換相手として先発PFを獲得することができれば、エドワーズを先発SGに据えることもできます。

ウルブスがどういう考え方で、どう動くのか、注目して見て行きたいと思います。

 

<想定ロースター>

 PG:ディアンジェロラッセ

 SG:マリーク・ビーズリー(制限付きFA)

 SF:アンソニー・エドワーズ/ジャレット・カルバー

 PF:フアン・エルナンゴメス(制限付きFA)

   C:カール・アンソニー・タウンズ

 

 

【2位 ウォリアーズ】

必要なポジション:C、PF

 

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ジェイムズ・ワイズマン 7−1(216cm) C メンフィス大1年

19.7点/10.7R/0.3A/0.3S/3.0B/FG76.9%/3P0.0%/FT70.4%

 

★他候補:オビ・トッピン(PF)、ラメロ・ボール(PG)

 

1番から4番までスター級が揃うウォリアーズは、5番のCポジションが唯一の弱点。

大学でわずか3試合の出場に留まったことで評価の下がったワイズマンですが、今のウォリアーズにピッタリのビッグマンです。

 

ただ、ウォリアーズはこのドラフトピックをトレードの駒として利用するんじゃないかという噂が以前からずっと言われています。

というのも、毎年優勝を狙うウォリアーズは、ルーキーよりもベテランの即戦力の方が望ましいからです。

 

そこで出てくる話が、以前記事にしたこちらです。

 

kg21.hatenablog.com

 

もし本当にジョン・コリンズのトレードが実現するとしたら、ホークスに渡すことになるこの2位指名は、ラメロ・ボールになるのではないかと思います。

 

このあたりのお話は、これからドラフト当日までいろんな噂として流れてくると思いますので、これまた注目していきたいと思います。 

 

<想定ロースター>

 PG:ステフ・カリー

 SG:クレイ・トンプソン

 SF:アンドリュー・ウィギンス

 PF:ドレイモンド・グリーン

   C:ジェイムズ・ワイズマン

 

 

【3位 ホーネッツ】

必要なポジション:C、PF、SG

 

f:id:KG21:20200821223537j:plain

ラメロ・ボール 6−7(201cm) PG イラワラ・ホークス(オーストラリア)

17.0点/7.6R/6.8A/1.6S/0.1B/FG37.5%/3P25.0%/FT72.3%

 

★他候補:ジェイムズ・ワイズマン(C)、オビ・トッピン(PF)

 

ホーネッツの指名は、1つ上のウォリアーズがどう動くかによって左右されそうです。

もしウォリアーズがトレードを実施し、ワイズマンをスルーした場合は、ビッグマンの人材が不足しているホーネッツはワイズマンを指名すると思います。

 

逆にウォリアーズがトレードをせず、そのままワイズマンを指名した場合、ポジション的なニーズよりも、タレント重視の指名にならざるを得ないと思います。

となると、残る候補の中で最もポテンシャルが高いと言われているのは、ラメロ・ボールになります。

 

ただ、現在のホーネッツは、本来はPGであるスモールガード(デボンテ・グラハム&テリー・ロジアー)を2人並べて先発させている状態です。

当面はPG/SGポジションのバックアップとして使い、来季後ぐらいをメドにどちらかをトレードで放出するような動きが必要になってくるでしょう。

 

<想定ロースター>

 PG:デボンテ・グラハム

 SG:テリー・ロジアー/ラメロ・ボール

 SF:マイルズ・ブリッジズ

 PF:PJ・ワシントン

   C:コーディ・ゼラー

 

 

【4位 ブルズ】

必要なポジション:SF、C

 

f:id:KG21:20200821223808j:plain

デニ・アブディーヤ 6−9(206cm) SF イスラエル

7.7点/4.1R/1.7A/0.5S/0.6B/FG51.4%/3P33.6%/FT52.0%

 

★他候補:アイザック・オコロ(SF)、オビ・トッピン(PF)

 

来季が契約最終年となるオットー・ポーターJr.の後釜として、SFが一番のニーズであるブルズ。

 

マッカビ・テルアビブで優勝し、イスラエルリーグでMVPを獲得したアブディーヤは、その評価が上がっています。

前回はまだ未知なるタレントという扱いでしたが、今回はより確実なタレントという評価に変わってきています。

 

ドンチッチの躍進もあり、ドンチッチのようなポイントフォワードと評されているアブディーヤは、チームのニーズにも合うタレントと言えるでしょう。

 

<想定ロースター>

 PG:コービー・ホワイト

 SG:ザック・ラビーン

 SF:オットー・ポーターJr./デニ・アブディーヤ

 PF:ラウリ・マルッカネン

   C:ウェンデル・カーターJr.

 

 

【5位 キャブス】

必要なポジション:SF、C、SG

 

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オビ・トッピン 6−9(206cm) PF デイトン大2年

20.0点/7.5R/2.2A/1.0S/1.2B/FG63.3%/3P39.0%/FT70.2%

 

★他候補:タイリース・ハリバートン(PG/SG)、アイザック・オコロ(SF)

 

いくつもの課題があるキャブス。

まずウィングに機動力を加えたいところでしたが、2位から5位へと順位が下がってしまったことで、アンソニー・エドワーズに手が届かなくなりました。

 

次に、アンドレ・ドラモンドが契約最終年、トリスタン・トンプソンがFAになるCも補強したい場所でしたが、ジェイムズ・ワイズマンにも手が届かなくなりました。

 

そうすると残る選択肢は、PGタイリース・ハリバートンを指名して小兵2人のバックコートにサイズを加え、ダリアス・ガーランドかコリン・セクストンどちらかのトレードを画策するか。

 

あるいは、オビ・トッピンを指名してアンダーサイズのCとして起用するか、ケビン・ラブをトレードに出した後の先発PFとするか。

 

いずれもピタリとはハマりませんが、ここでは実績を重視してトッピンを候補としておきます。

 

<想定ロースター>

 PG:ダリアス・ガーランド

 SG:コリン・セクストン

 SF:ジェディ・オズマン

 PF:ケビン・ラブ/オビ・トッピン

   C:アンドレ・ドラモンド

 

 

【6位 ホークス】

必要なポジション:SG、PF

 

f:id:KG21:20200821224204j:plain
タイリース・ハリバートン 6−5(196cm) PG/SG アイオワ州立大2年

15.2点/5.9R/6.5A/2.5S/0.7B/FG50.4%/3P41.9%/FT82.2%

 

★他候補:オビ・トッピン(PF)、オニエカ・オコングー(PF/C)

 

元々4位だったホークスは、さらに上位に上がってアンソニー・エドワーズかラメロ・ボールを狙っていましたが、結果は6位に。。

 

前述したウォリアーズとのトレードで2位指名権を獲得できたとしたら、ラメロ・ボールを手にできる可能性があります。

 

しかし、それがうまくいかない場合のプランBとしては、ラメロ・ボール同様にサイズがあって両バックコートポジションをこなせるハリバートンがいいかもしれません。

 

SGのサイズがあり、プレーメイクとディフェンスができるハリバートンは、シューターとしての役割も大きいトレイ・ヤングを補完するいい相棒となれそうです。

 

また、もし2位指名権のトレードでラメロ・ボールが獲得できた場合は、この6位指名権でジョン・コリンズの後釜となるPFとして、トッピンかオコングーあたりを指名しておきたいところです。

 

<想定ロースター>

 PG:トレイ・ヤング

 SG:ケビン・ハーター/タイリース・ハリバートン

 SF:ディアンドレ・ハンター/キャメロン・レディッシュ

 PF:ジョン・コリンズ

   C:クリント・カペラ

 

 

【7位 ピストンズ

必要なポジション:SF、SG、PG、C

 

f:id:KG21:20200821224312j:plain

オニエカ・オコングー 6−9(206cm) PF/C USC1年

16.2点/8.6R/1.1A/1.2S/2.7B/FG61.6%/3P25.0%/FT72.0%

 

★他候補:タイリース・ハリバートン(PG/SG)、アイザック・オコロ(SF)

 

5位のままであればアブディーヤを狙えたかもしれないピストンズでしたが、7位となるとなかなか思い通りにはいかなくなってきます。

 

基本的には全ポジションが必要なので、ポジション的なニーズよりも、タレントレベルを重視した指名に切り替えた方がよさそうです。

 

オコングーは、Cとしてはアンダーサイズですが、ブロックなどディフェンス力に優れるビッグマン。

 

オフェンス力に優れ、アウトサイドも打てるクリスチャン・ウッドとうまく補完関係が築ければ、いいコンビになれるかもしれません。

 

<想定ロースター>

 PG:デリック・ローズ

 SG:ルーク・ケナード

 SF:トニー・スネル

 PF:ブレイク・グリフィン

   C:クリスチャン・ウッド(FA)/オニエカ・オコングー

 

 

【8位 ニックス】

必要なポジション:PG、SF

 

f:id:KG21:20200821224424j:plain

コール・アンソニー 6−3(191cm) PG ノースカロライナ大1年

18.5点/5.7R/4.0A/1.3S/0.3B/FG38.0%/3P34.8%/FT75.0%

 

★他候補:タイリース・ハリバートン(PG/SG)、アイザック・オコロ(SF)

 

同じく6位から8位へと降格したニックス。

この順位までくると、ある程度リスクを背負った形での指名も必要になってきます。

 

かつてニックスの先発PGを務めたグレッグ・アンソニーの息子コール・アンソニーは、高校時代からエリート選手として名を馳せていました。

しかし、大学1年生シーズンでのFG成功率の低さから、安定感のない選手という評価を受けてしまいました。

 

ただ、ワークアウトで現役NBA選手とも互角に渡り合う力があり、タレントレベルは非常に高いものがあります。

スター性や高いポテンシャルがあることは間違いなく、将来的に大化けする可能性を秘めています。

 

8位という順位に落ちた以上、ある程度リスクを取って将来性に賭けるといった決断も必要になってくるのではないかと思います。

特にNYという特別な街には、アンソニーのようなスター性を持ったタレントが必要なのではないかなと個人的には思います。

 

<想定ロースター>

 PG:コール・アンソニー

 SG:RJ・バレット

 SF:モーリス・ハークレス(FA)/ケビン・ノックス

 PF:ジュリアス・ランドル

   C:ミッチェル・ロビンソン

 

 

【9位 ウィザーズ】

必要なポジション:SF、C

 

f:id:KG21:20200821224504j:plain

アイザック・オコロ 6−6(198cm) SF オーバーン大1年

12.8点/4.4R/2.0A/0.9S/0.9B/FG51.2%/3P28.6%/FT67.4%

 

★他候補:プレシャス・アチュワ(PF)、アーロン・ネズミス(SF)

 

ジョン・ウォールが復帰してバックコートの穴が埋まれば、ウィザーズ最大の補強ポイントはSFポジションになります。

 

オコロは、力強いウィングのディフェンダーとして高い評価を受けています。

アウトサイドシュートは課題ですが、身体もできているので即戦力として期待できます。

 

ウィザーズは、チーム全体としてディフェンスの弱さが弱点にもなっているので、オコロの指名はバランス的にも非常に理に適った補強になりそうです。

 

<想定ロースター>

 PG:ジョン・ウォール

 SG:ブラッドリー・ビール

 SF:トロイ・ブラウンJr./アイザック・オコロ

 PF:八村塁/ダービス・ベルターンズ(FA)

   C:トーマス・ブライアント

 

 

【10位 サンズ】

必要なポジション:PF、PG

 

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キリアン・ヘイズ 6−5(196cm) PG/SG フランス

11.6点/2.8R/5.4A/1.5S/0.3B/FG48.2%/3P29.4%/FT87.6%

 

★他候補:プレシャス・アチュワ(PF)、コール・アンソニー(PG)

 

サンズはPFが最大の補強ポジションですが、この順位で指名できる選手が少ないのが現状です。

 

逆にPGは人材が豊富なため、ルビオのバックアップ及び後継者として、PGもできるコンボガードのヘイズを選んでいます。

 

スピードがあって攻撃的なヨーロッパ人のガードが好きなサンズには、ちょうど合致する人材ではないかと思います。

 

<想定ロースター>

 PG:リッキー・ルビオ/キリアン・ヘイズ

 SG:デビン・ブッカー

 SF:ケリー・ウーブレイJr.

 PF:ダリオ・サリッチ

   C:ディアンドレ・エイトン

 

 

ロッタリー最後の14位までやりたかったんですが、ちょっと11位以降が混戦すぎて整理がつかないので、今回はTOP10までにしておきます。

 

最後にコーンロウ姿でロッタリー抽選に登場したカリーの写真を載せておきます(笑)

 

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Most improved?

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今シーズンの各個人賞のノミネートが発表されました。

 

今シーズンは変則的な日程となってしまった関係上、公平を期するため、全30チームがプレーしていた3/11までの結果をもとに、各賞が投票されることになっています。

 

以前、各賞の予想を立ててみたのですが、大体は予想通りの結果になっています。

 

kg21.hatenablog.com

 

ただ、2つだけ疑問の残る部分があったので、そこだけ取り上げてみようかなと思います。

 

 

【Defensive player of the year】

 

<ノミネート>

・ヤニス・アデトクンボ(バックス)

・アンソニーデイビスレイカーズ

・ルディ・ゴベール(ジャズ)

 

過去記事の情報を再掲してみますと・・・・

 

①C:ハッサン・ホワイトサイドブレイザーズ

 14.2R(2位)/0.4S/3.1B(1位)

②C:アンドレ・ドラモンド(ピストンズ/キャブス)

 15.2R(1位)/1.9S(3位)/1.6B 

③C:ルディ・ゴベール(ジャズ)

 13.7R(4位)/0.8S/2.0B

④F:アンソニーデイビスレイカーズ

 9.4R/1.5S/2.4B(3位)

 

◯F:ヤニス・アデトクンボ(バックス)

 13.7R(3位)/1.0S/1.0B

 

ヤニスのスタッツも載せてみました。

リーグTOP5だけ、順位も追記しています。

 

過去の記事を書いた時には、ディフェンスの主要3部門である「リバウンド」「スティール」「ブロック」で2部門TOP3入りしていたホワイトサイドとドラモンドを、受賞候補として挙げていました。

 

しかし、その2人とも、ノミネートにすら入っていないんですね。

 

いや、わかります。

ディフェンスがスタッツだけではないことは。

 

ただ、歴代の受賞者を振り返って見ても、ブロック王やスティール王が受賞していることが多かったんですね。

 

かつてのムトンボやペイトン、モーニングといった時代から、リバウンド王のベン・ウォーレス、リバウンドとブロックで高い水準だったドワイト・ハワードなど、やはりスタッツリーダーが受賞することが多かったのは確かです。

 

最有力と言われているヤニスが総合的に優れていることはわかります。

 

ただ、ブロック王やリバウンド王が候補にすら上がらないのは、やはりどう考えてもおかしいんじゃないかと思うんです。

 

しかも、1部門だけでなく、主要2部門でトップにいる2人が、どちらも候補に入らないんですよ?

 

チームの成績?

確かにそれもあるでしょう。

 

でも、それを理由にして、メジャーな名前を候補に挙げておきたいという意図が働いているように見えて仕方ありません。

 

個人賞は、個人の成績を評価するもの。

であれば、少なくともスタッツリーダーはノミネートに挙げられてしかるべきなのではないかと思います。

 

 

Most Improved player】

 

<ノミネート>

・バム・アデバヨ(ヒート)

・ルカ・ドンチッチ(マブス

・ブランドン・イングラムペリカンズ)

 

こちらも過去記事の情報を再掲します。

 

①G:デボンテ・グラハム(ホーネッツ)

 4.7点/1.4R/2.6A/0.5S/0.0B/FG34.3%/3P28.1%/FT76.1%

  ↓ +13.5点/2.0R/4.9A/FG3.9%/3P9.2%/FT5.9%

 18.2点/3.4R/7.5A/1.0S/0.2B/FG38.2%/3P37.3%/FT82.0%

②G/F:ダンカン・ロビンソン(ヒート)

 3.3点/1.3R/0.3A/0.3S/0.0B/FG39.1%/3P28.6%/FT66.7%

  ↓ +10.0点/2.0R/1.1A/FG7.6%/3P16.2%/FT23.9%

 13.3点/3.3R/1.4A/0.5S/0.2B/FG46.7%/3P44.8%/FT90.6%

③F/C:バム・アデバヨ(ヒート)

 8.9点/7.3R/2.2A/0.9S/0.8B/FG57.6%/3P20.0%/FT73.5%

  ↓ +7.3点/3.2R/2.9A

 16.2点/10.5R/5.1A/1.2S/1.3B/FG56.7%/3P7.7%/FT69.0%

④G:テリー・ロジアー(ホーネッツ)

 9.0点/3.9R/2.9A/0.9S/0.3B/FG38.7%/3P35.3%/FT78.5%

  ↓ +9.0点/1.2A/FG3.6%/3P5.4%/FT8.9%

 18.0点/4.4R/4.1A/1.0S/0.2B/FG42.3%/3P40.7%/FT87.4%

⑤G:シェイ・ギルジャス・アレクザンダー(サンダー)

 10.8点/2.8R/3.3A/1.2S/0.5B/FG47.6%/3P36.7%/FT80.0%

  ↓ +8.5点/3.3R

 19.3点/6.1R/3.3A/1.1S/0.7B/FG47.3%/3P35.1%/FT80.1%

⑥G:フレッド・バンブリート(ラプターズ

 11.0点/2.6R/4.8A/0.9S/0.3B/FG41.0%/3P37.8%/FT84.3%

  ↓ +6.6点/1.2R/1.8A/1.0S

 17.6点/3.8R/6.6A/1.9S/0.3B/FG40.9%/3P38.8%/FT84.3%

⑦F:ブランドン・イングラムペリカンズ)

 18.3点/5.1R/3.0A/0.5S/0.6B/FG49.7%/3P33.0%/FT67.5%

  ↓ +6.0点/1.2R/1.3A/3P5.7%/FT18.3%

 24.3点/6.3R/4.3A/1.0S/0.7B/FG46.6%/3P38.7%/FT85.8%

⑧F:ダービス・ベルターンズ(ウィザーズ)

 8.0点/3.5R/1.3A/0.5S/0.4B/FG45.0%/3P42.9%/FT88.3%

  ↓ +7.4点/1.0R

 15.4点/4.5R/1.7A/0.7S/0.6B/FG43.4%/3P42.4%/FT85.2%

 

◯G:ルカ・ドンチッチ(マブス) 

 21.2点/7.8R/6.0A/1.1S/0.3B/FG42.7%/3P32.7%/FT71.3%

  ↓ +7.5点/1.5R/2.7A/FG3.4%/FT3.9%

 28.7点/9.3R/8.7A/1.1S/0.2B/FG46.1%/3P31.8%/FT75.2%

 

ノミネートされたドンチッチのスタッツを追加しました。

 

こちらの疑問もやはり、ある程度名の通った選手しかノミネートされていないんじゃないか?という疑いです。

 

真っ先に候補に挙げたデボンテ・グラハムとダンカン・ロビンソンは、成績の上がり幅が最も大きかった2人です。

 

いずれも、平均で10点以上得点をアップさせています。

 

でも、ノミネートにすら挙がらないのはなぜでしょうか??

 

無名だから?

いや、MIPってそういう人にあげる賞ですよね?

 

2年目だから?

いや、ドンチッチも2年目ですよ?

 

以前も書きましたが、従来2年目のプレイヤーは成績がアップするのが通例なので、あまりMIPの候補には選出されません。

 

ただ、2巡目指名だったデボンテ・グラハムと、ドラフト外で2way契約だったダンカン・ロビンソンの2人は、ただの2年目選手ではなく、ロースターに残れるかどうかの当落線上から這い上がったという意味で、MIPに値すると思うんです。

 

つまり、「事前の評価が低かったにもかかわらず、予想を超える活躍を果たした」という意味で、非常にMIPの趣旨に合った候補だと思うんです。

 

逆に、ドラフト上位で指名された選手は、言わば「元々高く評価されていて、活躍することはある程度予想された」選手たちです。

 

ドラフト3位のドンチッチしかり、ドラフト2位のイングラムしかりです。

 

元々高く評価されていた選手が、本来の実力を発揮し始めたことが、なぜMIPなんでしょうか?

 

それよりも、誰も予想していなかったのに、自ら成長することで期待以上の活躍を見せた選手の方が、よっぽど「成長した」と言えるんじゃないでしょうか?

 

例えば、ヒートのケンドリック・ナンも、本当はMIP候補になってしかるべき選手だと思います。

 

1年目の昨シーズンはドラフトで指名されず、Gリーグで過ごしました。

そして、昨シーズンの最後にヒートとNBA契約にこぎつけましたが、試合の出場はありませんでした。

 

そして2年目となる今シーズンは、開幕からスターターに抜擢されました。

ただ、昨年は1試合も出場していないため、2年目の今シーズンがルーキーシーズン扱いになっているんですね。

 

そのためMIPの候補にはならないのですが、GリーグからNBAのスターターにまで上りつめたっていう事実は、めちゃめちゃ「成長」じゃないですか?

 

個人的には、このケンドリック・ナン、ダンカン・ロビンソン、デボンテ・グラハムの3人をノミネートしたいです。

 

ちなみに、このノミネートについては、ドンチッチ本人も疑問を呈しています。

 

「自分は相応しくないから、自分よりもデボンテ・グラハムを候補に入れてほしい」とコメントしてるんですね。

 

選手たちにそういうことを言わせるノミネートの仕方って、なんなんですかね?

 

 

ここ最近、NBAがアウォードをショーアップして、アカデミー賞グラミー賞のように発表するために、最終候補の3人をノミネートして、最後に授賞式をやるスタイルに変更しています。

 

その頃から、「授賞式を盛り上げるための人選」になっている気がしてなりません。

 

なぜなら、ノミネートされた3人が無名な若手だと、授賞式が盛り上がらないからです。

 

そんなショーアップのための候補選びではなく、真に値する人が候補となる健全なアウォードに戻してほしいなと思います。

 

Logo shot

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いやぁ〜、リラードすごかったですねぇ〜

 

サンズは惜しかったですねぇ〜

 

プレイインゲーム争いの最終戦は、結局グリズリーズ、サンズ、ブレイザーズともに勝ったため、ブレイザーズが8位、グリズリーズが9位でプレイインゲームに進み、サンズは同率9位でしたが、直接対決の勝敗で脱落となりました。

 

結果的には、前回予想した「現実的な結果」の通りとなりました。

 

kg21.hatenablog.com

 

ただ、その最終戦にまた新たなドラマがありました。

 

最初に行われたグリズリーズvs.バックスは、バックスにとって完全な消化試合であったため、動きに全く精彩がなく、崖っぷちのグリズに勝利をプレゼントするゲームとなってしまいました。

 

続くサンズがマブスを撃破し、再開シーズン無傷の8連勝を達成しましたが、今の実力というよりも、対戦相手のヤル気次第で勝敗が決まってしまう状況であったため、ちょっと残念な結果になりました。

 

できれば、勢いのあるサンズとブレイザーズが、ガチンコ勝負の決定戦を行うシーンを見てみたかったなあと思います。

 

ここまで来ると、あとはブレイザーズがネッツに勝てば決まり、という状況であったため、もう普通に余裕で勝つだろうとタカをくくっていました。

 

なぜなら、ネッツはもうシード順も決まっているし、元々ケガ人続出で戦力も弱くなっていたからです。

 

ところが、ところが、です!

 

バックスと違って、ネッツはガチで勝負にきたんですね。

しかも、よりによってみんながみんな好調。

 

37点・9アシストを挙げたキャリス・ルバートを中心に、ジョー・ハリス、ティモシー・ルワル・キャバロ、タイラー・ジョンソンらが、次々とショットを決めていきます。

 

チーム全体でFG55.2%、3P42,4%という好調なシューティングで、最終Qに入ってもブレイザーズをリードする展開に。

 

こういう展開になってくると、「勝たなければいけない」ブレイザーズの方にプレッシャーがかかってきます。

 

誰もが焦るようなこんな場面でも、やっぱりチームを救ったのはリラードでした。

 

完全に勝ちにきているネッツは、リラードにだけは打たせまいと、極端なディフェンスシフトを敷いてきました。

 

リラードがドリブルをしてハーフウェイラインを超えると、すぐにダブルチームを仕掛け、リラードがすぐにボールを手放すように仕向けてきたんですね。

 

しかし、それで引き下がるリラードではありません。

 

「そうくるなら、これでどうだ」と言わんばかりに、ハーフウェイラインに描かれたNBAロゴの上からいきなり超ロング3P!!

 

これが見事に決まり、ネッツのディフェンス陣をあ然とさせました。

 


Damian Lillard 3 Pointer From The Logo vs Brooklyn Nets | Logo Lillard

 

解説のレジー・ミラーも、「信じられない」とビックリ仰天していました(笑)

 

その後も、2人にマークされながらも構わず3Pをねじ込むなど、3Pを3本続けて逆転。

 

さらにマークが厳しくなると、今度はそれをかわして、アシストでチームメイトの得点を演出。

 

「アシスト⇒3Pへのファールでフリースロー3本決める⇒アシスト⇒アシスト」と9連続得点を演出しました。

 

最後は、2点リードして残り1分の場面で、ドリブルでコートを上がるルバートから値千金のスティール。

 

これがCJ・マッカラムのジャンプシュートにつながり、決勝点となる134点目をお膳立てしました。

 

しかし、それでも食い下がるネッツに最後まで苦しめられ、逆転ブザービーターを狙ってルバートのショットがわずかに外れて、ようやくゲームが終わりました。

 

わずか1点差の薄氷を踏む勝利に、さすがのリラードも試合終了のブザーを聞くと、安堵の息をついてガックリと膝に手を付きました。

 

もし最後のルバートのショットが決まっていたら、ブレイザーズは8位から一気に10位まで下がり、プレイインゲーム出場を逃すところでした。

 

天と地ほどの差がある、最後のワンショットだったわけです。

 

全身の力が抜けるのも、うなずけますね・・・・

 

この試合、42点・12アシスト、3P8/14本を決めたリラード。

 

最後の3試合で51点⇒61点⇒42点と続けて叩き出した合計154点は、レギュラーシーズン最後の3試合で挙げた得点数として、NBA最多記録。

 

また、最後の3試合で全て40点以上をマークした選手は、史上初だそうです。

 

再開後のシーディングゲームス8試合の平均は、37.6点・9.6アシスト・FG49.7%・3P43.7%・3P成功数5.5本。

 

シーディングゲームスMVPは間違いないだろうという、超人的な活躍でした。

 


Damian Lillard Drops 42 PTS, 12 AST To Put Trail Blazers Into Play-In Game | NBA Restart

 

一方、惜しくも脱落となったサンズですが、それでもシーディングゲームス負けなしの8戦全勝は、誰も予測だにしなかった結果でした。

 

レギュラーシーズン最後を8連勝で終えたのは、プレーオフに行けなかったチームとしては史上初めての快挙なんだそうです。

 

これまたスゴイことです。

 

最後に、シーディングゲームスのベスト5を選んでおきます。

 

G:デイミアン・リラード(ブレイザーズ

G:デビン・ブッカー(サンズ)

F:ルカ・ドンチッチ(マブス

F:TJ・ウォーレン(ペイサーズ

F:マイケル・ポーターJr.(ナゲッツ

6thマン:ゲイリー・トレントJr.(ブレイザーズ

 

まあ、前回選んだ6人ですけどね(笑)

 

kg21.hatenablog.com