最後に、各個人賞も勝手に予想していきたいと思います。
【MVP】
①F:ヤニス・アデトクンボ(バックス)
29.6点/13.7R/5.8A/1.0S/1.0B/FG54.7%/3P30.6%/FT63.3%/勝率81.5%
②F:ルブロン・ジェイムス(レイカーズ)
25.7点/7.9R/10.6A/1.2S/0.5B/FG49.8%/3P34.9%/FT69.7%/勝率77.8%
③G:ルカ・ドンチッチ(マブス)
28.7点/9.3R/8.7A/1.1S/0.2B/FG46.1%/3P31.8%/FT75.2%/勝率59.7%
④G:ジェイムス・ハーデン(ロケッツ)
34.4点/6.4R/7.4A/1.7S/0.9B/FG43.5%/3P35.2%/FT86.1%/勝率62.5%
26.7点/9.4R/3.1A/1.5S/2.4B/FG51.1%/3P33.5%/FT84.5%/勝率77.8%
MVPは、2年連続でヤニスの受賞が相応しいと思います。
個人成績も圧倒的ですが、チームが53勝12敗の勝率81.5%でリーグ首位を独走しています。
一部にルブロンを推す声があるようですが、単純に個人成績もチーム成績もどちらもヤニスの方が上です。
しかも、アンソニー・デイビスのようなもう1人のスター選手がいない中、1人でチームを支えている点でも、MVPに最も相応しい存在と言えます。
まだなおシーズンアベレージを更新し続けているヤニスは真の怪物ですね
【Defensive player of the year】
14.2R/0.4S/3.1B
15.2R/1.9S/1.6B
③C:ルディ・ゴベール(ジャズ)
13.7R/0.8S/2.0B
9.4R/1.5S/2.4B
これはいろんな見方があると思いますが、単純にスタッツ重視でいくと、リバウンド王のドラモンドとブロック王のホワイトサイドの一騎打ちになります。
リバウンドはドラモンド1位、ホワイトサイド2位ですが、ブロック部門はホワイトサイドが3.1本でダントツのトップ。
2位が2.4本ですから、かなりの開きがあります。
逆にドラモンドは、スティールでリーグ3位とビッグマンなのに機動力があり、ディフェンス3部門の総合力で優れています。
ただ、ディフェンスにおけるブロックのインパクトと、そこで大差のトップに立っていることを重視して、ディフェンス王はホワイトサイドにしたいと思います。
自身2度目のブロック王に向け独走するホワイトサイドをディフェンス王に
【Rookie of the year】
①G:ジャー・モラント(グリズリーズ)
17.6点/3.5R/6.9A/0.9S/0.3B/FG49.1%/3P36.7%/FT77.0%
②G:ケンドリック・ナン(ヒート)
15.6点/2.7R/3.4A/0.8S/0.2B/FG44.8%/3P36.2%/FT83.7%
③*F:ザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ) 19/64試合出場(29.7%)
23.6点/6.8R/2.2A/0.8S/0.5B/FG58.9%/3P46.2%/FT64.5%
ザイオンにケガさえなければ、ダントツで新人王だったでしょう。
ただ、わずか19試合しか出場していないため、これで選ぶのは難しい。
かつてエンビードがデビューした年に、圧倒的な成績を残しながらも31試合の出場に留まったため、新人王が取れなかったことがありました。
82試合中の31試合は37.8%ですが、ザイオンはそれよりも少ない29.7%。
さすがにこの試合数では厳しいと言わざるを得ません。
ここは、シーズンを通して活躍したモラントが新人王に相応しいでしょう。
リビルディング中のチームを予想外のプレーオフ圏内に導いた点も高評価です
【6th man of the year】
①G:デニス・シュルーダー(サンダー)
19.0点/3.7R/4.1A/0.7S/0.2B/FG46.8%/3P38.1%/FT83.9%
②F:モントレズ・ハレル(クリッパーズ)
18.6点/7.1R/1.7A/0.6S/1.1B/FG58.0%/3P0.0%/FT65.8%
③G:デリック・ローズ(ピストンズ)
18.1点/2.4R/5.6A/0.8S/0.3B/FG49.0%/3P30.6%/FT87.1%
④G:ルイス・ウィリアムス(クリッパーズ)
18.7点/3.1R/5.7A/0.7S/0.2B/FG41.6%/3P36.3%/FT86.3%
⑤F:ダービス・ベルターンズ(ウィザーズ)
15.4点/4.5R/1.7A/0.7S/0.6B/FG43.4%/3P42.4%/FT85.2%
⑥G:ゴラン・ドラギッチ(ヒート)
16.1点/3.1R/5.1A/0.6S/0.1B/FG43.7%/3P37.7%/FT76.9%
⑦G:ジョーダン・クラークソン(キャブス/ジャズ)
15.1点/2.7R/2.0A/0.7S/0.2B/FG46.5%/3P36.8%/FT84.1%
ちょっと候補がいっぱいいすぎてビックリしました。
シュルーダーは平均得点が6thマンの中でトップで、チームの勝率も62.5%。
対抗はクリッパーズのハレル。
今シーズンはチームメイトのルー・ウィリアムスよりも活躍度が上です。
そして忘れてはならないのが、復活したデリック・ローズ。
ベンチスタートではありますが、チームのエースとして活躍しました。
この3人は正直、誰が選ばれてもおかしくない甲乙つけ難い成績です。
自分的には、サンダーの驚きの快進撃を支えたシュルーダーを選んでみました。
シュルーダーの活躍もそうですが、3人の先発PGが共存して勝っているのがスゴイ
どこかケネス・ファリードを思い出させる野性味溢れるプレーが持ち味のハレル
勝敗を決める1本など、活躍の印象度から言ったらローズが一番かもしれません
【Most Improved player】
①G:デボンテ・グラハム(ホーネッツ)
4.7点/1.4R/2.6A/0.5S/0.0B/FG34.3%/3P28.1%/FT76.1%
↓ +13.5点/2.0R/4.9A/FG3.9%/3P9.2%/FT5.9%
18.2点/3.4R/7.5A/1.0S/0.2B/FG38.2%/3P37.3%/FT82.0%
②G/F:ダンカン・ロビンソン(ヒート)
3.3点/1.3R/0.3A/0.3S/0.0B/FG39.1%/3P28.6%/FT66.7%
↓ +10.0点/2.0R/1.1A/FG7.6%/3P16.2%/FT23.9%
13.3点/3.3R/1.4A/0.5S/0.2B/FG46.7%/3P44.8%/FT90.6%
③F/C:バム・アデバヨ(ヒート)
8.9点/7.3R/2.2A/0.9S/0.8B/FG57.6%/3P20.0%/FT73.5%
↓ +7.3点/3.2R/2.9A
16.2点/10.5R/5.1A/1.2S/1.3B/FG56.7%/3P7.7%/FT69.0%
④G:テリー・ロジアー(ホーネッツ)
9.0点/3.9R/2.9A/0.9S/0.3B/FG38.7%/3P35.3%/FT78.5%
↓ +9.0点/1.2A/FG3.6%/3P5.4%/FT8.9%
18.0点/4.4R/4.1A/1.0S/0.2B/FG42.3%/3P40.7%/FT87.4%
⑤G:シェイ・ギルジャス・アレクザンダー(サンダー)
10.8点/2.8R/3.3A/1.2S/0.5B/FG47.6%/3P36.7%/FT80.0%
↓ +8.5点/3.3R
19.3点/6.1R/3.3A/1.1S/0.7B/FG47.3%/3P35.1%/FT80.1%
⑥G:フレッド・バンブリート(ラプターズ)
11.0点/2.6R/4.8A/0.9S/0.3B/FG41.0%/3P37.8%/FT84.3%
↓ +6.6点/1.2R/1.8A/1.0S
17.6点/3.8R/6.6A/1.9S/0.3B/FG40.9%/3P38.8%/FT84.3%
18.3点/5.1R/3.0A/0.5S/0.6B/FG49.7%/3P33.0%/FT67.5%
↓ +6.0点/1.2R/1.3A/3P5.7%/FT18.3%
24.3点/6.3R/4.3A/1.0S/0.7B/FG46.6%/3P38.7%/FT85.8%
⑧F:ダービス・ベルターンズ(ウィザーズ)
8.0点/3.5R/1.3A/0.5S/0.4B/FG45.0%/3P42.9%/FT88.3%
↓ +7.4点/1.0R
15.4点/4.5R/1.7A/0.7S/0.6B/FG43.4%/3P42.4%/FT85.2%
MIPも候補が多すぎて困りました。
上記は昨シーズンとの成績比較で、どのぐらいスタッツが伸びたのかを示しています。
従来、2年目のプレイヤーは成績がアップするのが通例なので、あまりMIPの候補には選出されません。
ただ、2巡目指名の控えPGだったデボンテ・グラハムと、ドラフト外で2way契約だったダンカン・ロビンソンの2人は、ただの2年目選手ではなく、ロースターに残れるかどうかの当落線上から這い上がったという意味で、MIPに値するのではないかと思います。
2年目以外で選ぶとすれば、アデバヨが得点・リバウンド・アシストの全部門で成績をアップさせ、オールスターにまで選ばれたので、かなりの急成長でした。
この3人も、誰が選ばれても不思議ではないんじゃないかと思います。
ベンチのすみっコからチームの中心へと一気に駆け上がったグラハム
ビッグマンなのにアシストも増え、オールラウンダーに成長しているのもスゴイ
【Coach of the year】
①ニック・ナース(ラプターズ) 46勝18敗(勝率71.9%)
②マイク・ブーデンホルツァー(バックス) 53勝12敗(勝率81.5%)
③エリック・スポエルストラ(ヒート) 41勝24敗(勝率63.1%)
④ビリー・ドノバン(サンダー) 40勝24敗(勝率62.5%)
⑤フランク・ヴォーゲル(レイカーズ) 49勝14敗(勝率77.8%)
チーム成績で言うならば、2年連続でバックスのブーデンホルツァーが順当です。
ただ、大黒柱のレナードを失ったにもかかわらず、リーグ3位の勝率を維持したラプターズのニック・ナースの手腕はかなり高く評価されています。
意外な快進撃という意味では、ヒートとサンダーも下馬評を覆してプレーオフの上位争いに食い込んできているので、評価されてしかるべきかと思います。
最終的には、スター不在のチームをまとめ、昨シーズン以上の勝率を残しているラプターズのナースHCを最優秀HCに選びたいと思います。
ナースHCの手腕と、この無名のHCを抜擢したウジリGMは本当にスゴイです