MIP & 6th Man Award

 

 

ニックス×シクサーズプレーオフ1回戦。

ニックスが3勝1敗と王手をかけたGAME5。

残り30秒を切って、シクサーズは6点ビハインド。

このままいけばシーズン終了という絶体絶命の場面。

 

ここで、タイリース・マクシーがシクサーズを救う。

残り25秒で3Pを決め、ファールももらって4ポイントプレー。

その後3点差に戻された残り8秒には、3Pラインのはるか遠くから起死回生の同点のスリー。

1人で7点を荒稼ぎし、土壇場でチームを敗退の危機から救う奇跡的なプレーを見せた。

 

そんなマクシーですが、今シーズンのMIPにも選ばれました。

マクシーがいい選手であり、将来のスターであることに異論はないのですが、今回のMIP受賞にはちょっと異を唱えたいと思います。

 

最終候補になった3人のスタッツ比較は、以下の通りです。

 

【MIP】

タイリース・マクシー(シクサーズ

・2022-23 20.3点/2.9R/3.5A/FG48.1%/3P43.4%

・2023-24 25.9点/3.7R/6.2A/FG45.0%/3P37.3%

         ↓

    差 5.6点/0.8R/2.7A

 

コービー・ホワイト(ブルズ)

・2022-23   9.7点/2.9R/2.8A/FG44.3%/3P37.2%

・2023-24 19.1点/4.5R/5.1A/FG44.7%/3P37.6%

         ↓

    差 9.4点/1.6R/2.3A

 

アルパレン・シェングン(ロケッツ)

・2022-23 14.8点/9.0R/3.9A/FG55.3%

・2023-24 21.1点/9.3R/5.0A/FG53.7%

         ↓

    差 6.3点/0.3R/1.1A

 

純粋にスタッツの上り幅で言えば、コービー・ホワイトが10点近く大幅に得点アベレージをアップさせています。

得点だけで言えば、マクシーはシェングンよりも上り幅は少なくなっています。

 

MIPは、前年と比べて最もスタッツをアップさせた選手に贈られるべきだと思います。

その観点から言えば、今シーズンはコービー・ホワイトがもらうべきだったのではないかな?と思います。

 

もしマクシーにMIPをあげるのであれば、今シーズンではなく、1年目⇒2年目のシーズンにあげるべきだったと思います。

下の通り、今シーズンよりもスタッツの上り幅が大きかったからです。

 

・2020-21   8.0点/1.7R/2.0A/FG46.2%/3P30.1% 

・2021-22 17.5点/3.2R/4.3A/FG48.5%/3P42.7%

         ↓

    差 9.5点/1.5R/2.3A

 

この時に選ばなかったのに、その後のトータル的な印象度で選んでしまうというのは、ただのイメージでしかないのでやめてほしいなと思います。

ただこれも記者の投票によるものなので、往々にしてイメージが優先されてしまうきらいがあります。

 

 

そしてもう一つ、6thマンの投票も気になりました。

 

ウルブスのナズ・リードが僅差の末に選ばれましたが、今シーズンは圧倒的にキングスのマリーク・モンクだったと思います。

まずはスタッツ比較です。

 

【6thマン】

ナズ・リード(ウルブス)

・81(14)試合 13.5点/5.2R/FG47.7%/3P41.4%

マリーク・モンク(キングス)

・72(0)試合 15.4点/5.1A/FG44.3%/3P35.0%

 

まずこの単純比較だけでも、モンクの方が平均得点で2点も多いので、モンクの方が評価されるべきだと思います。

 

さらには、( )内は先発試合の数ですが、モンクは全てベンチスタートであるのに対して、リードは14試合も先発しています。

先発した試合は当然出場時間も長いので、スタッツ的には有利に働きます。

 

・先発:14試合 17.6点/7.0R

・ベンチ:67試合 12.3点/4.9R

 

つまり、先発機会のあった14試合で、平均スタッツをだいぶ押し上げることができたわけです。

これは別にリードのせいではありませんが、純粋に優秀な6thマンを選出しようとするならば、全てベンチスタートだったにもかかわらずこれだけの成績を残したモンクの方が、ベスト6thマンだと言えると思います。

 

 

・ベンチからの最多得点

・ベンチからの最多アシスト

・ベンチから20点以上をあげた試合数が最多

・ベンチから25点以上をあげた試合数が最多

・ベンチからクラッチシーンで決めた得点、FG成功数、3P成功数が最多

 

 

・ベンチスタートからのスタッツ比較

 

これら全ての事実を見れば見るほど、モンクの方が最優秀6thマンであることを示しているのですが、どうして投票結果はそうならないのか?

 

結局それを妨げているのは、投票する記者の先入観だったり、単なるイメージだったりします。

 

また、個人のアウォードなのに、過度にチーム成績を加味させたりという、独自の判断基準を持ち込んだりします。

 

特にMIPや6thマン賞は、スター級じゃない選手にも日の目が当たる、希少な機会です。

 

変な価値観を持ち込んで、選手への正当な評価を捻じ曲げないでほしいなと思います。

Mega 4 Team Deal Idea

 

現在、レイカーズは9位、ウォリアーズも10位と苦しい戦いが続いています。

ホークスもイーストで10位と、プレイイントーナメントぎりぎりの位置。

この苦しむ3チームの現状を打開する、かなり思い切ったトレードアイディアがあったので、ちょっとご紹介したいなと思います。

 

<ウォリアーズ>

 C カール・アンソニー=タウンズ(←ウルブス)

 F 八村塁(←レイカーズ

 G ギャリソン・マシューズ(←ホークス)

 

<ホークス>

 F ドレイモンド・グリーン(←ウォリアーズ)

 G ディアンジェロラッセル(←レイカーズ

 G ジェイレン・フッド=シフィーノ(←レイカーズ

 G ウェンデル・ムーアJr.(←ウルブス)

 2029年1巡目指名権(←レイカーズ

 2031年1巡目指名権(←レイカーズ

 

<ウルブス>

 G オースティン・リーブス(←レイカーズ

 G クリス・ポール(←ウォリアーズ)

 F トレイス・ジャクソン=デイビス(←ウォリアーズ)

 2026年1巡目指名権(←ウォリアーズ)

 2028年1巡目指名権(←ウォリアーズ)

 2025年2巡目指名権(←ホークス)

 

レイカーズ

 G トレイ・ヤング(←ホークス)

 F ジョシュ・ミノット(←ウルブス)

 F/G ガイ・サントス(←ウォリアーズ)

 

4チーム13選手が絡む巨大なトレードですが、ウォリアーズがドレイモンド・グリーンをクリス・ポールを放出。

トレイ・ヤングがレイカーズへ、カール・アンソニー=タウンズがウォリアーズへと移ります。

レイカーズのスターターも、ディアンジェロラッセルがホークスへ、オースティン・リーブスがウルブスへ、八村がウォリアーズへと分散します。

 

<ウォリアーズ>

 PG:ステフ・カリー/ゲイリー・ペイトンⅡ/パット・スペンサー

 SG:クレイ・トンプソン/ブランディン・ポジアムスキーレスター・クイニョネスジェローム・ロビンソン

 SF:アンドリュー・ウィギンス/モーゼス・ムーディ/ギャリソン・マシューズ

 PF:ジョナサン・クミンガ/八村塁ウスマン・ガルバ

   C:カール・アンソニー=タウンズダリオ・シャリッチ/ケボン・ルーニー

 

長年の課題であったセンターポジションに、オールスターのタウンズが加わります。

タウンズは3Pも得意な打てるセンターなので、ウォリアーズのスタイルにも合うビッグマンです。

八村は先発でも使えますが、SF/PF両方をこなせるユーティリティプレイヤーとして、両フォワードポジションのバックアップの方が合うかもしれません。

ギャリソン・マシューズは、若手の多いウィングポジションで即戦力になれるロールプレイヤー。

高額年俸のドレイモンドとポールを手放して、穴であるCをオールスターのタレントで埋められるのであれば、チームにとってはいい取り引きになると思います。

タウンズも八村も、さほどリバウンドが強いわけではありませんが、そもそもフロントコートの人材が不足しているので、ゴール下のサイズアップには貢献します。

現状ガード過多のロースターであるため、チーム全体としてバランス改善のためにも、インサイドの補強は重要になると思います。

 

<ホークス>

 PG:ディアンジェロラッセヴィト・クレイチコービー・バフキントレント・フォレスト

 SG:デジョンテ・マレー/ボグダン・ボグダノビッチ/ウェスリー・マシューズジェイレン・フッド=シフィーノセス・ランディ

 SF:ディアンドレ・ハンター/サディック・ベイ/AJ・グリフィン/ウェンデル・ムーアJr.ディラン・ウィンドラー

 PF:ジェイレン・ジョンソン/ドレイモンド・グリーン/ブルーノ・フェルナンド

   C:クリント・カペラ/オニエカ・オコングー/ハメド・ゲイ

 

トレイ・ヤングが欠場中の間、デジョンテ・マレーは勝敗を決めるクラッチショットを何度も決めるなど、チームを背負って戦えることを証明しています。

ディフェンスに難があるヤングに変わって、マレー中心のチーム作りに方向転換するという考えも現実的な話になってくるかもしれません。

ホークスは、オフェンス力は十分あるものの、ディフェンスが悪いため勝ち星が伸び悩んでいます。

そこで、ディフェンスマスターのドレイモンド・グリーンを加えれば、ディフェンス力の強化を図ることができます。

またラッセルはヤングに比べてサイズがあるので、マレーと組むバックコートはミスマッチが減ることになります。

ホークスは元々セカンドチームにもタレントが豊富なチームなので、ヤングが抜ける得点力の部分はカバー可能だと思います。

その分ディフェンス面の底上げを図ることができれば、再び勝てるチームに復活できるかもしれません。

 

<ウルブス>

 PG:マイク・コンリークリス・ポールモンテ・モーリス/ジョーダン・マクローリン/ダイシェン・ニックス

 SG:オースティン・リーブス/二キール・アレクザンダー=ウォーカー/ジェイレン・クラーク

 SF:アンソニー・エドワーズ/カイル・アンダーソン/TJ・ウォーレンジャスティン・ジャクソン

 PF:ジェイデン・マクダニエルズ/トレイス・ジャクソン=デイビスレオナルド・ミラー

   C:ルーディ・ゴベール/ナズ・リード/ルカ・ガルザ

 

今シーズン好調なウルブスですが、タウンズとゴベールのツインタワーは、やはりあまりうまく機能してるとは思えません。

さらに高額なサラリーのことを考えると、ゴベール(41/44/47mil)とタウンズ(36/49/53/57/61mil)を両方抱えておくのは得策とは言えません。

どちらを出すかという選択を迫られた場合、より需要のあるタウンズの方が引き取り手が多いので、タウンズを出さざるをえないと思われます。

ただ、新たに再契約したナズ・リードは、3Pも打てて、ゴベールとも共存できるので、タウンズの穴はそこまで大きなものにはならないと思います。

代わりにオースティン・リーブスを加えて、バックコートのシュート力とゲームメイクを強化します。

これにより、エースのエドワーズに集中するマークを、多少なり軽減できるようになると思います。

クリス・ポールは、年俸の金額合わせの意味合いが強いですが、コンリーに加えてもう1人頼れるベテランの司令塔が加わることは、若いウルブスにとってプラスになると思います。

 

レイカーズ

 PG:トレイ・ヤングゲイブ・ビンセントスカイラー・メイズ

 SG:キャメロン・レディッシュスペンサー・ディンウィディ/マックス・クリスティ/ガイ・サントス

 SF:ルブロン・ジェイムズ/トーリーン・プリンスジョシュ・ミノットマクスウェル・ルイス

 PF:クリスチャン・ウッド/ジャレッド・バンダービルト/ハリー・ジャイルズⅢ

   C:アンソニーデイビスジャクソン・ヘイズコリン・キャッスルト

 

レイカーズが第3のスターを探しているという噂は、以前から囁かれていました。

これまでも、カイリー・アービングやデローザン、デジョンテ・マレー等々の名前が取り沙汰されてきました。

トレイ・ヤングは、平均25点を超えるオールスターであり、タレントレベルという点では第3のスターとして十分。

弱点であるガードポジションの補強という意味でも、バランスは取れています。

ただ正直、トレイ・ヤングが合うのか?という疑問は残ります。

元々オフェンス力には困っていなかったのに、そこにあえてオフェンス力重視の補強が必要なのか?

第3のスターを獲得する代償として、3人のスターター(ラッセル、リーブス、八村)を手放すのは、選手層の厚さという点でマイナスになります。

そうした点を考えていくと、獲るのであれば、ヤングよりもサイズがあって年俸も低いマレーの方がいいのではないか?と考えてしまいますが・・・・

Trade Deadline 2024

 

トレードデッドラインはとっくの昔に過ぎ去りましたが、今さらながら振り返ってまとめてみます。

ビッグネームの移籍は少なかったですが、小さいトレードというか、とにかく数が多かった印象です。

ロースターの整理は後でまとめるとして、先に個々の動きを追っていきます。

 

ペイサーズ>       ⇔ <ペリカンズ>

 G カイラ・ルイスJr.       CASH

 2024年ドラフト2巡目指名権

 

結局この後ルイスは、ペリカンズ⇒ペイサーズラプターズ⇒ジャズへと動きます。

 

ペイサーズ>     ⇔ <ラプターズ

 F パスカル・シアカム     F ブルース・ブラウン

 ドラフト2巡目指名権      F ジョーダン・ヌウォラ

               G カイラ・ルイスJr.

               2024年ドラフト1巡目指名権

               2024年ドラフト1巡目指名権

               2026年ドラフト1巡目指名権

 

ラプターズはアヌノビーに続いて、シアカムもついに手放しました。

これは完全にスコッティ・バーンズを中心としたチーム作りをするという、チームとしての意思表示になります。

オールスター選手のシアカムに対して、ロールプレイヤー3人では釣り合わないのではないか?という疑問も沸きますが、そこは1巡目指名権×3つで穴埋めしているという格好です。

ブラウンもヌウォラも実質今シーズン限りの契約なので、ロースター再編を念頭に置いた動きになります。

 

ラプターズ>       ⇔ <ジャズ>

 F/C ケリー・オリニク     F オットー・ポーターJr.

 G/F オチャイ・アグバジ    G カイラ・ルイスJr.

                 2024年ドラフト1巡目指名権

 

ラプターズは、カナダ人選手を集めているのでしょうか?

RJ・バレットに続いて、今度はオリニクを獲得しました。

アグバジはNCAAトーナメントで優勝し、MVPを獲得した若手ウィング。

実力のある2人ですが、1巡目指名権まで出して取りに行ったところに、ラプターズの本気度が伺えます。

 

<サンズ>

 F ロイス・オニール(←ネッツ)

 F デイビッド・ロディ(←グリズリーズ

<ネッツ>

 F ケイタ・ベイツ=ジョップ(←サンズ)

 G ジョーダン・グッドウィン(←サンズ)

 ドラフト2巡目指名権×3つ

グリズリーズ

 F 渡邊雄太(←サンズ)

 F チメジー・メツ(←サンズ)

 

BIG3に資金をつぎ込んだことで、ロールプレイヤーにお金をかけられなかったサンズでしたが、やはり補強の必要性に迫られたようです。

そこでネッツから、3&Dプレイヤーのオニールを獲得しました。

これ自体はいい動きだと思いますが、そのあおりを食う形で渡邊が放出されてしまいました。

せっかくサンズでKDと再びチームメイトとなったので、プレーオフでの共闘も見たかったなと思いますが、これがNBAの世界。

出戻りのグリズリーズで再び評価を上げることができるか、また崖っぷちの渡邊です。

 

ラプターズ>         ⇔ <ネッツ>

 G スペンサー・ディンウィディ    G デニス・シュルーダー

                   F サディアス・ヤング

 

今シーズン不振に陥っていたディンウィディが放出されるのは、ある程度やむを得なかったと思います。

ディンウィディはその後カットされ、レイカーズと契約しています。

代わりのPGとしてシュルーダーを獲得しましたが、シュルーダーもなかなかチームに定着できずに渡り歩いているので、結果を残したいところです。

ヤングもカットされ、その後サンズと契約しています。

 

<ウィザーズ>        ⇔ <ピストンズ

 F/C マービン・バグリーⅢ    F ダニーロガリナーリ

 F アイザイア・リバース       F/C マイク・マスカーラ

 2025年ドラフト2巡目指名権

 2026年ドラフト2巡目指名権

 

かつてのドラフト2位指名だったバグリーですが、再建中のピストンズに来てもなかなか先発に定着できずにいました。

そこへジェイレン・デューレンなど有望な若手が加わり、さらに居場所がなくなりつつありましたので、やはり再建中のウィザーズへの移籍はいいことだと思います。

早速先発Cとして試合に出してもらっているので、このまま先発としての実績を積んでいってほしいなと思います。

 

ピストンズへ行ったベテラン2人は、いずれもバイアウトされて新チームへ移りました。

ガリナーリはバックスへ、マスカーラは古巣のサンダーへ。

それぞれプレーオフを見据えたベテランシューターの補強として、いい動きだと思います。

 

マブス>         ⇔ <ウィザーズ>

 C ダニエル・ギャフォード    C リショーン・ホームズ

                 2024年ドラフト1巡目指名権

 

ルーキーCをサポートするベテランのバックアップを探していたマブスは、ウィザーズからギャフォードを獲得しました。

あまり使われていなかったホームズと同水準の年俸で、より使えるギャフォードをGETできたのはいいトレードでした。

 

マブス>        ⇔ <ホーネッツ>

 F PJ・ワシントン         F グラント・ウィリアムス

 ドラフト2巡目指名権×2つ    G セス・カリー

                2027年ドラフト1巡目指名権

 

マブスはさらに、ホーネッツからPJ・ワシントンも獲得しました。

今オフにFAで獲得したばかりのグラント・ウィリアムスを早々に諦めるのは難しい判断だったと思いますが、さらなるグレードアップを図ろうとするのはいい決断かなと思います。

一方のグラント・ウィリアムスもホーネッツで活躍しているので、両者WIN-WINのトレードになりました。

 

<サンダー>       ⇔ <ホーネッツ>

 F ゴードン・ヘイワード     G トレ・マン

                G バシリエ・ミチッチ

                F ダービス・ベルターンズ

                2024年ドラフト2巡目指名権

                2025年ドラフト2巡目指名権

 

契約最終年となっていたヘイワードはどこへ行くか思ったら、サンダーになりました。

戦力というよりも、単に31.5mil分のサラリーキャップの空き作りかもしれません。

ホーネッツは、マンとミチッチというおもしろいガードを2人手に入れました。

早速先発PGに入ったマンは、ラメロ・ボールの穴を埋める活躍を見せています。

ユーロリーグMVPのミチッチは、サンダーではなかなか出場機会に恵まれませんでしたが、ホーネッツではプレータイムを得て実力の片鱗を見せています。

 

シクサーズ>     ⇔ <ペイサーズ

 G バディ・ヒールド     G フルカン・コルクマズ

               F マーカス・モーリスSr.

               2024年ドラフト2巡目指名権

               2029年ドラフト2巡目指名権

               2029年ドラフト2巡目指名権

 

ペイサーズ>      ⇔ <スパーズ>

 F ダグ・マクダーモット     F マーカス・モーリスSr.

                2029年ドラフト2巡目指名権

 

ずっと放出の噂があったヒールドですが、その行き先はシクサーズとなりました。

一時はレイカーズ行きの話もありましたが、セットでトレード候補になっていたマイルス・ターナーが放出候補から外れたため、ヒールド単独の引き取り手を探した格好です。

ペイサーズはその後、モーリスに2巡目指名権を1つ付けて、マクダーモットと交換しています。

 

<ヒート>      ⇔ <ホーネッツ>

 G テリー・ロジアー    G カイル・ラウリー

              2027年ドラフト1巡目指名権

 

明らかに力の落ちてきたラウリーを、まだバリバリのロジアーと交換できたのは、ヒートにとっていいトレードになりました。

タイプは違いますが、得点力・シュート力という点だけとっても、プレーオフに向けて必要な戦力となるでしょう。

ラウリーはホーネッツからバイアウトされ、故郷であるフィラデルフィアに凱旋しました。

キャリアの最後を地元のチームで過ごせるのは、とても価値あることだと思います。

 

<ニックス>        ⇔ <ピストンズ

 F ボヤン・ボグダノビッチ     G エバン・フォーニエ

 G アレック・バークス      G クエンティン・グライムス

                 G マラカイ・フリン

                 G ライアン・アーチディアコノ

                 ドラフト2巡目指名権×2つ

 

フォーニエはようやくシボドーの呪縛から解放され、自由の身となりました。

次のオフにFAとなって、新たなチーム探しを始めることになると思います。

ニックスは、ボグダノビッチとバークスという実力派のベテラン2人を獲得しましたが、その代償として若手有望株のグライムスを手放しています。

アヌノビーのトレードでも、やはり若手一押しのイマニュエル・クイックリーを放出しています。

今勝ちに行く姿勢はわかるのですが、クイックリーとグライムスを両方手放してしまうのは、あまりにもベテラン偏重でもったいない気がします。

 

ピストンズ>        ⇔ <ジャズ>

 F シモーネ・フォンテッキオ     F ケビン・ノックスⅡ

                  2024年ドラフト2巡目指名権

                  ガブリエル・プロシーダのドラフト権

 

シューターのフォンテッキオは、今シーズン先発に定着しつつありました。

それだけに、ジャズがここで手放したのはちょっと意外でした。

逆にピストンズにとってはラッキーだったと思います。

ベテランのボグダノビッチやバークスに代わるシューターとして、チームにフィットすると思います。

 

<ウルブス>     ⇔ <ピストンズ

 G モンテ・モーリス    G シェイク・ミルトン

              F/G トロイ・ブラウンJr.

              2030年ドラフト2巡目指名権

 

ウルブスは、マイク・コンリーのバックアップを探していました。

ジョーダン・マクローリンはサイズがなく、シェイク・ミルトンはSGが本職。

その点、実績もサイズもあるモーリスはうってつけでした。

本気でプレーオフを勝ちに行く姿勢が鮮明に出たトレードだったと思います。

 

 

<バックス>       ⇔ <シクサーズ

 G パトリック・ビバリー    G キャメロン・ペイン

                2027年ドラフト2巡目指名権

 

ジュルー・ホリデイを手放してディフェンスが弱体化していたバックスは、その補強策としてビバリーを獲りにいきました。

一方のシクサーズは、オフェンス力が売りのペインを獲得し、両者ともに必要なピースを手に入れたいいトレードとなりました。

 

<ロケッツ>        ⇔ <グリズリーズ

 C スティーブン・アダムス    G ビクター・オラディポ

                 2024年ドラフト2巡目指名権

                 2024年ドラフト2巡目指名権

                 2025年ドラフト2巡目指名権

 

今シーズンはプレーオフを諦めたグリズリーズは、プレーオフ用のベテランを放出。

契約最終年のオラディポと、ドラフト指名権に替えました。

若手中心であるものの結果が伴ってきたロケッツが、さらにベテラン戦力を補強してきた動きは注目されます。

 

セルティックス>       ⇔ <シクサーズ

 G ジェイデン・スプリンジャー    ドラフト2巡目指名権

 

セルティックスは、ディフェンシブガードのスプリンジャーを獲得しました。

同じPGのバックアップには、オフェンスタイプのペイトン・プリチャードがいるため、バランスを取る意味でもいい補強だと思います。

 

ブレイザーズ>    ⇔ <セルティックス>

 G ダラーノ・バントン    ドラフト2巡目指名権

 

セルティックスはスプリンジャーを獲った代わりに、バントンを放出しました。

6‐8(203㎝)のビッグガードであるバントンは、おもしろい才能の持ち主。

ブレイザーズ移籍後は出場機会が増え、その能力を発揮しています。

 

セルティックス>    ⇔ <グリズリーズ

 F ゼイビア・ティルマン     F ラマー・スティーブンス

                2027年ドラフト2巡目指名権

                2030年ドラフト2巡目指名権

 

ポルツィンギス、ホーフォードを擁するセルティックスですが、その後ろの控えビッグマンがいません。

2人ともケガがちなので、いざという時のバックアップは必要です。

ティルマンは派手さはありませんが、若くて安定したビッグマン。

ベンチに置いておくにはいい戦力と言えるでしょう。

 

 

以下は、完全なコストカット目的のトレードです。

 

ピストンズ>       ⇔ <シクサーズ

 F ダヌエル・ハウスJr.       2028年ドラフト2巡目指名権

 2024年ドラフト2巡目指名権

 

<キングス>    ⇔ <バックス>

 C ロビン・ロペス    CASH

             ディミトリオス・アグラバニスのドラフト権

 

ペイサーズ>     ⇔ <ウォリアーズ>

 G コーリー・ジョセフ    ドラフト2巡目指名権

 

 

さて、ロースターを整理していきます。

 

ペイサーズ

PG:タイリース・ハリバートン/TJ・マッコーネル

SG:アンドリュー・ネンハード/ベネディクト・マスーリン/ベン・シェパードアイザイア・ウォン

SF:アーロン・ネズミス/ダグ・マクダーモットケンドール・ブラウン

PF:パスカル・シアカムオビ・トッピンジャレス・ウォーカー/ジェイムズ・ジョンソン

  C:マイルス・ターナー/ジェイレン・スミス/アイザイア・ジャクソン/オスカー・チブウェ

 

チームオフェンスが好調な今シーズンのペイサーズに、オールスターのシアカムが加入。

完全にフィットするにはもう少し時間がかかると思いますが、オフェンスの核となる存在を手に入れたことで、今後のペイサーズがより侮れない存在となりそうです。

 

ラプターズ

 PG:イマニュエル・クイックリーブルース・ブラウンマーキス・ノーウェルDJ・カールトン

 SG:ゲイリー・トレントJr./グレイディ・ディックジャボン・フリーマン=リバティ

 SF:RJ・バレットオチャイ・アグバジギャレット・テンプル

 PF:スコッティ・バーンズ/ジョーダン・ヌウォラジェイレン・マクダニエルズ

   C:ヤコブ・ポエルトル/ケリー・オリニク/クリス・ブシェージョンテイ・ポーター/(クリスチャン・コロコ)

 

バレット、オリニクとカナダ代表メンバーが増えてきたラプターズ

22才のバーンズを中心に、23才のバレットとアグバジ、24才のクイックリー、20才のディックと、同年代の主力を集めています。

数年先が楽しみです。

 

<ジャズ>

PG:キヨンテ・ジョージ/クリス・ダン/カイラ・ルイスJr.ジェイソン・プレストン

SG:コリン・セクストン/ジョーダン・クラークソン/ジョニー・ジューザン

SF:ラウリ・マルッカネン/テイレン・ホートン=タッカー/オットー・ポーターJr.

PF:テイラー・ヘンドリックス/ルカ・サマニッチ/ブライス・センサボウ

  C:ジョン・コリンズ/ウォーカー・ケスラー/オメール・ユートセブンミカ・ポッター

 

オリニク、フォンテッキオ、アグバジという3人のローテーションプレイヤーたちを手放したジャズ。

特にサラリーキャップに困っているわけでもなく、大した見返りがあったわけでもないのに、どうしてタダ同然で放出したのか不思議でした。

特にフォンテッキオとアグバジは、これから実力を発揮しそうな雰囲気があったのに、もったいないなあと思います。

 

<サンズ>

PG:ブラッドリー・ビールエリック・ゴードンセイベン・リーセオ・マレドン

SG:デビン・ブッカー/ジョシュ・オコーギー/(デイミオン・リー)

SF:グレイソン・アレンロイス・オニールナシアー・リトル

PF:ケビン・デュラント/サディアス・ヤングデイビッド・ロディ

  C:ユスフ・ヌルキッチドリュー・ユーバンクスボル・ボルウドカ・アズブーキ

 

サンズは、BIG3の脇を固める優秀なロールプレイヤーを探していました。

オニールはディフェンスが良く、3P成功率が40%近い典型的な3&Dプレイヤー。

年俸も9.5milとリーズナブルです。

渡邊をはじめ、ベテラン最低年俸で集めた戦力でなんとかやり繰りしようとしましたが、主力のケガもあってなかなかうまくいきませんでした。

勝ちにいくには多少の出費も必要ということで、オニールに白羽の矢が立ったという格好です。

 

<ネッツ>

PG:ベン・シモンズ/デニス・シュルーダーデニス・スミスJr.ジェイコブ・ギルヤード

SG:キャメロン・トーマス/ロニー・ウォーカーⅣキーオン・ジョンソンジェイレン・マーティン

SF:ミケル・ブリッジズケイタ・ベイツ=ジョップダリーク・ホワイトヘッド

PF:キャメロン・ジョンソン/ドリアン・フィニー=スミス/ジェイレン・ウィルソンノア・クラウニー

  C:ニコラス・クラクストン/デイロン・シャープ/トレンドン・ワトフォード

 

FG30%台と不振だったディンウィディが抜け、代役にシュルーダーを入れました。

ベン・シモンズは相変わらず出たり入ったりしているので、これ自体はいい動きだと思います。

ただ戦力アップかと言われると、現状維持なネッツですね。

 

グリズリーズ

PG:ジョーダン・グッドウィンスコッティ・ピッペンJr.(マーカス・スマート)(デリック・ローズ)/(ジャー・モラント)

SG:ビンス・ウィリアムスJr./ルーク・ケナード/(デズモンド・ベイン)

SF:ザイーア・ウィリアムス/ジョン・コンチャー/渡邊雄太

PF:サンティアゴ・アルダマ/GG・ジャクソン/ジェイク・ララビア/(ブランドン・クラーク)

  C:ジャーレン・ジャクソンJr./ラマー・スティーブンス/マシュー・ハート/トレイ・ジェミソン

 

トレード後の整理としては、スティーブンスと渡邊が新加入となっています。

渡邊と一緒にサンズから移ったチメジー・メツはカット。

同じトレードでサンズからネッツに移ったグッドウィンは、ネッツからカットされた後にグリズと2way契約を結び、いきなり先発PGとして出ています。

渡邊は、グリズを離れた時と同じ、コンチャーの下の第3SFの立場からの再スタート。

ただ、ここで結果を残さないと、若いチームの中でカットされる対象となってくるので要注意です。

 

シクサーズ

PG:カイル・ラウリーキャメロン・ペインジェフ・ドウティンJr.

SG:タイリース・マクシー/ディアンソニー・メルトン/タクエイビオン・スミス

SF:バディ・ヒールドケリー・ウーブレイJr.ケニオン・マーティンJr.リッキー・カウンシルⅣ

PF:トバイアス・ハリス/ニコラ・バトゥームロバート・コビントンダリアス・ベイズリー

  C:ポール・リード/モー・バンバ/(ジョエル・エンビード

 

シクサーズはヒールド、ラウリー、ペインが新戦力として加入しました。

いずれもオフェンス寄りの補強という感じになりましたが、エンビード不在の今は致し方ないかもしれません。

地元出身のラウリーが司令塔役を担い、マクシーをスコアリングに集中させてあげる形がしばらくの間は必要になると思います。

また、ヒールドの3Pシュート力にも大きな期待がかかります。

 

<ウィザーズ>

PG:タイアス・ジョーンズジョーダン・プールジャレッド・バトラーRJ・ハンプトン

SG:ランドリー・シャメット/ジョニー・デイビスジュールズ・ベルナルド

SF:デニ・アブディーヤ/ビラル・クリバリジャスティン・シャンパニー

PF:カイル・クーズマ/コーリー・キスパート/パトリック・ボールドウィンJr.ユージーン・オモルイ

  C:マービン・バグリーⅢリショーン・ホームズ/アンソニー・ギル/アイザイア・リバース

 

先発Cのギャフォードを出して、バグリーを獲得したのはいい動きだと思います。

かつてのドラフト2位指名ですが、まだ24才と若いので、その可能性に賭ける方が再建チームとしては必要なことだと思います。

 

ピストンズ

PG:ケイド・カニングハム/マーカス・サッサーマラカイ・フリン

SG:ジェイデン・アイビー/クエンティン・グライムス/スタンリー・ウムデ/ジャレッド・ローデン

SF:アーサー・トンプソンエバン・フォーニエトロイ・ブラウンJr.バディ・ボーハイム

PF:アイザイア・スチュワート/シモーネ・フォンテッキオトーサン・エウォウマン

  C:ジェイレン・デューレン/ジェイムズ・ワイズマン

 

ピストンズはジョー・ハリスとキリアン・ヘイズをカットし、バグリー、ボグダノビッチ、バークスらのベテラン勢をトレードで放出し、ロースターを整理しました。

できれば、デューレンと同じタイプのスチュワートをベンチに下げ、フォンテッキオと新人トンプソンをFで並べて先発させてほしいのですが、今のところそうなってはいません。

せっかく若くて走れるチームなので、機動力を活かした戦術を取ってほしいです。

 

<ヒート>

PG:テリー・ロジアーデロン・ライトドルー・スミス

SG:タイラー・ヒーロー/ダンカン・ロビンソンアロンデ・ウィリアムス(ジョシュ・リチャードソン)

SF:ジミー・バトラー/ハイメ・ハケスJr.ジャマール・ケイン

PF:ケイレブ・マーティン/ヘイウッド・ハイスミス二コラ・ヨビッチ/コール・スワイダー

  C:バム・アデバヨ/ケビン・ラブ/トーマス・ブライアント/オーランド・ロビンソン

 

ベテランのラウリーに代えて、ホーネッツからロジアーを獲得しました。

プレーオフを見据えて、そのシュート力に期待がかかります。

また、ウィザーズからバイアウトされたデロン・ライトをバックアップPGとして補強しています。

 

マブス

PG:ルカ・ドンチッチ/ドンテ・エクサムブランドン・ウィリアムス

SG:カイリー・アービング/ティム・ハーダウェイJr./ジェイデン・ハーディ/AJ・ローソン

SF:ジョシュ・グリーン/デリック・ジョーンズJr.オリビエ・マキシエンス・プロスパーアレックス・ファッジ

PF:PJ・ワシントンマキシ・クリーバー/マーキーフ・モーリス/グレッグ・ブラウンⅢ

  C:デレック・ライブリーⅡダニエル・ギャフォードドワイト・パウエル

 

マブスは、グラント・ウィリアムス⇔PJ・ワシントン、リショーン・ホームズ⇔ダニエル・ギャフォードを交換し、それぞれのポジションでグレードアップを図りました。

いずれも即戦力として貢献できるので、プレーオフに向けて有意義な補強ができました。

 

<ホーネッツ>

PG:トレ・マンバシリエ・ミチッチアマリ・ベイリー/(ラメロ・ボール)

SG:コーディ・マーティン/セス・カリーニック・スミスJr.

SF:ブランドン・ミラーダービス・ベルターンズブライス・マクゴーウェンス

PF:マイルズ・ブリッジズ/グラント・ウィリアムスJT・トール/リーキー・ブラック

  C:ニック・リチャーズ/アレクセイ・ポクセウスキーマーキス・ボールデン(マーク・ウィリアムス)

 

トレードデッドライン後のホーネッツは、4連勝するなど好調でした。

サンダーから来たトレ・マンとミチッチのガードコンビがラメロ・ボールの穴を埋め、マブスから来たグラント・ウィリアムスがPJ・ワシントンと遜色ない働きを見せています。

ベルターンズも3Pが好調で、新戦力がそれぞれ持ち味を出している印象です。

 

<サンダー>

PG:シェイ・ギルジャス=アレクザンダー/ケイソン・ウォーレスアダム・フラグラー

SG:ジョシュ・ギディ/アイザイア・ジョー/アーロン・ウィギンス

SF:ルーゲンツ・ドート/ゴードン・ヘイワード/リンディ・ウォータースⅢ/キヨンテ・ジョンソン

PF:ジェイレン・ウィリアムス/ケンリッチ・ウィリアムス/マイク・マスカーラ/ウースマン・ジェン

  C:チェット・ホルムグレン/ジェイリン・ウィリアムス/ビスマック・ビヨンボオリビエ・サール

 

ついにウェストの首位に立ったサンダーですが、ヘイワードを獲得したのは戦力というよりもサラリーキャップの空き作りが目的でしょう。

31.5milの契約最終年であるヘイワードに対して、放出した3人はいずれも複数年契約が残る選手たち。

好調な成績を挙げながら、オフのサラリーキャップもバッチリ作る、抜け目ないサンダーです。

 

<ニックス>

 PG:マイルス・マクブライド/シェイク・ミルトンデュエイン・ワシントンJr./(ジェイレン・ブランソン

 SG:ドンテ・ディビンチェンゾアレック・バークスチャーリー・ブラウンJr.

 SF:ジョシュ・ハート/ボヤン・ボグダノビッチ/デイクアン・ジェフリーズ/(OG・アヌノビー)

 PF:プレシャス・アチュワジェリコ・シムズ/(ジュリアス・ランドル)

   C:アイザイア・ハーテンスタイン/(ミッチェル・ロビンソン)

 

ピストンズから獲得したボグダノビッチとバークスは、いずれも即戦力のベテラン。

プレーオフに向けて実力派のローテーションプレイヤーを獲得できたのは収穫でした。

しかも、交換要員の4人のうちローテーションに入っていたのはグライムスだけで、ほとんど戦力的なロスもありません。

現在は主力にケガが相次いでいるニックスですが、プレーオフでは手強い存在となりそうです。

Anunoby for Barrett & Quickley

 

いつの間にか大きなトレードが成立していました。

そしてこれは、両チームにとってWIN-WINとなるトレードだと思います。

 

<ニックス>        ⇔ <ラプターズ

 SF OG・アヌノビー        SG RJ・バレット

 PF プレシャス・アチュワ    PG イマニュエル・クイックリー

 PG マラカイ・フリン        2024年2巡目指名権(ピストンズから)

 

今シーズンで契約最終年となるアヌノビーは、スコッティ・バーンズとのポジションかぶりもあって、ずっと放出候補として名前が挙げられていました。

ディフェンスを重視するシボドーHCが指揮するニックスへの移籍は、ニックスにとってもアヌノビーにとってもよかったのではないかと思います。

 

また、ドラフト3位指名ながらニックスで伸び悩んでいたバレットは、故郷のトロントに戻って心機一転できそうな気がします。

ラプターズにとっても、フロントコートの混雑を整理し、課題のバックコートにタレントを加えることができるのは好都合です。

 

加えて、昨年の6thマン賞候補にもなったクイックリーの獲得も大きいです。

ニックスでもベンチエースとしてその得点力を発揮していましたが、ラプターズでは出場機会が増え、さらにその力を発揮してくれそうです。

 

<ニックス>

 PG:ジェイレン・ブランソン/マイルス・マクブライド/マラカイ・フリン/ライアン・アーチディアコノ

 SG:ドンテ・ディビンチェンゾ/クエンティン・グライムス/エバン・フォーニエ/チャーリー・ブラウンJr.

 SF:OG・アヌノビー/ジョシュ・ハート/デイクアン・ジェフリーズ

 PF:ジュリアス・ランドル/プレシャス・アチュワジェリコ・シムズ/ジェイコブ・トッピン

   C:ミッチェル・ロビンソン/アイザイア・ハーテンスタイン/タージ・ギブソン

 

エースキラーのアヌノビーが、ラインナップに加わるのは大きいです。

攻守両面で貢献度が高く、チームに安定感をもたらしてくれるでしょう。

身体能力の高いアチュワは、PFとCの両ポジションでバックアップを務められます。

フリンはなかなか出場機会に恵まれませんでしたが、マクブライドと第2PGの座を争うことになりそうです。

 

ただ、クイックリーの放出はちょっともったいなかったなと思います。

シクサーズのマクシーのように、将来的にチームの中心選手へと化ける可能性がありました。

ポジション的にブランソンとかぶるということで、大きな延長契約をニックスが出し渋ったようですが、この判断がどう影響するか気になるところです。

 

ラプターズ

 PG:イマニュエル・クイックリーデニス・シュルーダーマーキス・ノーウェル

 SG:RJ・バレット/ゲイリー・トレントJr./ギャレット・テンプルジャボン・フリーマン=リバティ

 SF:スコッティ・バーンズ/グレイディ・ディックオットー・ポーターJr./ジョンテイ・ポーター

 PF:パスカル・シアカム/ジェイレン・マクダニエルズサディアス・ヤング

   C:ヤコブ・ポエルトル/クリス・ブシェー/クリスチャン・コロコ

 

新加入のクイックリーとバレットは、即バックコートの先発となりました。

この辺りからも、2人への期待度の高さが伺い知れます。

実質的な司令塔役はSFのバーンズが担っているので、クイックリーは得意なスコアリングに集中できるのも、いい結果を生んでいると思います。

バレットは無理にショットメイクにこだわらず、オールラウンダーを目指していってほしいなと思います。

この新バックコートが機能すれば、長年の課題だったガードポジションが強化され、ロースターのバランスが向上すると思われます。

 

ニックス、ラプターズともに、トレード後は2戦2勝と結果が出ているので、両チームにとってまさにWIN-WINなトレードになったのではないかと思います。

 

2023-24 Roster (PAC Div.)

最後にパシフィックです。

 

赤:移籍

青:ルーキー

緑:2way契約

 

<ウォリアーズ>

PG:ステフェン・カリー/クリス・ポールコーリー・ジョセフ

SG:クレイ・トンプソン/ゲイリー・ペイトンⅡ/ブランディン・ポジアムスキーレスター・クイニョネスジェローム・ロビンソン

SF:アンドリュー・ウィギンス/モーゼス・ムーディ/ガイ・サントス

PF:ドレイモンド・グリーン/ジョナサン・クミンガ/ウスマン・ガルバ

  C:ケボン・ルーニーダリオ・シャリッチトレイス・ジャクソン=デイビス

 

CP3とプールを交換したのは、不良債権の整理もあるのでまだよしとして、インサイドの補強のなさは本当に心配です。

唯一FAで獲得したシャリッチは、技巧派のPFであり、リバウンドやディフェンスを求めての補強ではありません。

ルーニーがケガしたり、ファールトラブルになった時に、誰がゴール下で身体を張るのか。

せっかく3つもある2wayの枠も、十分足りているはずのウィングばかり。

2巡目59位指名のジャクソン=デイビスが、リバウンドに強そうなのが唯一の救いかなというウォリアーズです。

 

 

クリッパーズ

PG:ラッセル・ウェストブルック/ボーンズ・ハイランド

SG:ジェイムズ・ハーデン/ノーマン・パウエル/ブランドン・ボストンJr./ジョシュア・プリモジョーダン・ミラー

SF:カワイ・レナードテランス・マン/アミーア・コフィー

PF:ポール・ジョージ/PJ・タッカーコービー・ブラウン

  C:イビチャ・ズーバッツ/メイソン・プラムリー/ムサ・ディアバテ

 

ついにハーデンが加入し、オールスターゲームのようなスターターになったクリッパーズ

若手のテランス・マンも手放さずに済み、机上ではこの上ない強力なロースターが完成しました。

ただ、一緒にトレーニングは積んでいないため、ケミストリーの構築にはしばらく時間がかかるでしょう。

またディフェンス面での連携も気になるところです。

そしてこのBIG4は、全員今シーズン終了後にFAとなる可能性があります。

この1年で結果を出さないと、またこのメンバーを組めるかどうかは未知数なクリッパーズです。

 

 

レイカーズ

PG:ディアンジェロラッセル/ゲイブ・ビンセントジェイレン・フッド=シフィーノ

SG:キャメロン・レディッシュ/オースティン・リーブス/マックス・クリスティ/ディモイ・ホッジ

SF:ルブロン・ジェイムズ/トーリーン・プリンスマクスウェル・ルイス

PF:ジャレッド・バンダービルト/八村塁/アレックス・ファッジ

  C:アンソニーデイビスクリスチャン・ウッドジャクソン・ヘイズコリン・キャッスルト

 

レイカーズはスターターは昨シーズンのままですが、ロールプレイヤーは方々からかき集めました。

ヒートのファイナル進出に貢献したビンセント、実力はあるがチームに定着できないウッドとプリンス、潜在能力の高い若手のレディッシュとヘイズといった具合です。

特にウッド、ヘイズ、レディッシュあたりをベテラン最低年俸で引っ張れるのは、レイカーズのネームバリューなくしてはできない技です。

チーム4位となる高額年俸で再契約を果たした八村は、ついにスターター獲得か?と期待されましたが、今のところはベンチスタートのようです。

個々のタレントが光るレイカーズは、プレーオフでおもしろい存在になりそうです。

 

 

<サンズ>

PG:ブラッドリー・ビールエリック・ゴードンジョーダン・グッドウィンセイベン・リー

SG:デビン・ブッカー/ジョシュ・オコーギー/(デイミオン・リー)

SF:グレイソン・アレン渡邊雄太ナシアー・リトル

PF:ケビン・デュラント/ケイタ・ベイツ=ジョップチメジー・メツ

  C:ユスフ・ヌルキッチドリュー・ユーバンクスボル・ボルウドカ・アズブーキ

 

もうあとには一歩も引けない大きな賭けに打って出たサンズ。

まだBIG3揃い踏みのチャンスがなかなかなく、その本当の力を見ることができませんが、相当に豪華なラインナップであることは間違いありません。

ただ、本職のPGがいないという弱点がどのような形で出てくるかは心配になります。

ビールやブッカーがケガがちで出られないゲームが多い現状だと、オフェンスを指揮できるPGを補強しておいた方がいいのではないかと考えてしまいます。

特にヌルキッチのような、パスをもらって得点するようなタイプの選手は、生かしてくれるパサーがいないと特徴が出ないと思います。

 

 

<キングス>

PG:ディアーロン・フォックス/デイビオン・ミッチェル/ジョーダン・フォード

SG:ケビン・ハーター/マリーク・モンク/コルビー・ジョーンズキーオン・エリス

SF:ハリソン・バーンズ/クリス・デュアルテ/ケスラー・エドワーズ/ジェイレン・スロウソン

PF:キーガン・マレー/サーシャ・ベゼンコフ/トレイ・ライルズ/フィリップ・ペトルセフ

  C:ドマンタス・サボニス/ジャベイル・マッギー/アレックス・レン

 

昨シーズンは飛躍の年となったキングス。

スターターや主力級は変わらないまま、今シーズンを迎えます。

オフの話題は、昨シーズンのユーロリーグMVPで得点王のベゼンコフを獲得したこと。

シュート力に定評のあるヨーロッパNo.1プレイヤーの加入で、キングスのオフェンスがますます活気づきそうです。

また、この夏のワールドカップで準優勝したセルビア代表のペトルセフも、シクサーズから巡り巡ってキングスにやってきました。

ヨーロッパ色がますます強くなった今シーズンのキングスです。

2023-24 Roster (N.W. Div.)

続いてノースウェストです。

 

赤:移籍

青:ルーキー

緑:2way契約

 

ナゲッツ

PG:ジャマール・マレー/レジー・ジャクソンジェイレン・ピケットコリン・ジレスピー

SG:ケンタビウス・コールドウェル=ポープ/クリスチャン・ブラウン/ジュリアン・ストロウザー

SF:マイケル・ポーターJr./ペイトン・ワトソン/ジャスティン・ホリデイ/(ブラトコ・チャンチャー)

PF:アーロン・ゴードン/ジーク・ナジ/ハンター・タイソンラクストン・キー

  C:ニコラ・ヨキッチ/ディアンドレ・ジョーダン/ジェイ・ハフ

 

チャンピオンとなったナゲッツは、スターター5人が不動のまま。

しばらくはリーグトップの安定した強さを発揮しそうです。

またいい若手も多く、クリスチャン・ブラウンはルーキーながらプレーオフで活躍し、優勝に貢献しました。

同じく2年目を迎えるペイトン・ワトソンも開幕からローテーション入りするなど、若手がきちんと戦力として育っているのが強いです。

今年の1巡目29位指名であるジュリアン・ストロウザーは、プレシーズンマッチで高確率の3Pを決め、こちらも楽しみな戦力となりそうです。

 

 

<ウルブス>

PG:マイク・コンリーシェイク・ミルトン/ジョーダン・マクローリン/ダイシェン・ニックス

SG:アンソニー・エドワーズ/二キール・アレクザンダー=ウォーカー/ウェンデル・ムーアJr./ジェイレン・クラーク

SF:ジェイデン・マクダニエルズ/トロイ・ブラウンJr./ジョシュ・ミノット

PF:カール・アンソニー=タウンズ/カイル・アンダーソン/レオナルド・ミラー

  C:ルーディ・ゴベール/ナズ・リード/ルカ・ガルザ

 

ウルブスもスターター5人に変動はありません。

昨シーズンはほぼタウンズ抜きでしたので、今シーズンどう融合を図っていくかがカギを握ります。

手足の長いマクダニエルズは、リーグ有数のディフェンダーへと成長し、オフに大型契約を結びました。

今後のウルブスを支えるキープレイヤーとなりそうです。

代表チームを経験したエースのエドワーズも、今シーズンは真のスター選手へと進化する飛躍の年になると期待されています。

 

 

<サンダー>

PG:ジョシュ・ギディ/ケイソン・ウォーレスバシリエ・ミチッチ/トレ・マン

SG:シェイ・ギルジャス=アレクザンダー/アイザイア・ジョー/アーロン・ウィギンス

SF:ルーゲンツ・ドート/ウースマン・ジェン/ケンリッチ・ウィリアムス/キヨンテ・ジョンソン

PF:ジェイレン・ウィリアムス/アレクセイ・ポクセウスキー/ダービス・ベルターンズリンディ・ウォータースⅢ

  C:チェット・ホルムグレン/ジェイリン・ウィリアムス/オリビエ・サール

 

昨年のドラフト2位指名チェット・ホルムグレンが、1年遅れてデビュー。

ウェンビーとのハイレベルな新人王争いが繰り広げられそうです。

そのホルムグレンがいない間に、他のルーキーは順調に成長。

特にジェイレン・ウィリアムスは、もはや不動のスターターとしてチームの中心になっています。

ユーロリーグで連覇を果たし、連続MVPにも輝いたミチッチも、満を持してNBAに渡りました。

ただ、SGAとギディで確立されたバックコートに居場所を見つけるのは、かなり難しそうです。

プレーぶりを見たいのですが、果たしてどうなるか?

 

 

ブレイザーズ

PG:スクート・ヘンダーソンマルコム・ブログドンジャマリー・ブイエ

SG:アンファニー・サイモンズ/スカイラー・メイズ/ライアン・ルペア

SF:シェイドン・シャープ/マティース・サイブル/ジャバリ・ウォーカー/ジャスティン・ミナヤ

PF:ジェラミー・グラント/クリス・マレートーマニ・カマライシュマイル・ウェインライト

  C:ディアンドレ・エイトンモーゼス・ブラウンドゥオップ・リース(ロバート・ウィリアムスⅢ)

 

ついにフランチャイズプレイヤーのリラードを手放す、チーム大改造に出たブレイザーズ

ただ、新生バックコートのサイモンズと新人ヘンダーソンが、相次いでケガで戦線離脱。

若手の成長を促す機会に、足踏み状態が続いています。

唯一2年目の20才シェイドン・シャープは期待通りの躍進を遂げ、平均20点前後をマークしてチームを引っ張っています。

チームのエースの座を獲得するのも、そう遠い日ではなさそうです。

 

 

<ジャズ>

PG:キヨンテ・ジョージ/コリン・セクストン/クリス・ダン

SG:ジョーダン・クラークソン/テイレン・ホートン=タッカー/ジョシュ・クリストファー

SF:ラウリ・マルッカネン/オチャイ・アグバジ/ブライス・センサボウジョニー・ジューザン

PF:ジョン・コリンズ/シモーネ・フォンテッキオ/ルカ・サマニッチ/テイラー・ヘンドリックス

  C:ウォーカー・ケスラー/ケリー・オリニク/オメール・ユートセブンミカ・ポッター

 

ジャズは、ホークスからジョン・コリンズを獲りましたが、その後は大きな動きはありませんでした。

元オールスターのコリンズには、新天地での復活を期待したいところです。

問題はバックコートで、開幕当初はクラークソンとホートン=タッカーのバックコートで臨みましたが、本職のPGがいないため苦戦していました。

そこで今度は、サマーリーグで大活躍をしたルーキーのキヨンテ・ジョージを先発PGに抜擢。

9アシスト、11アシストと機能しているので、このラインナップでしばらくいくのではないかと思います。

2023-24 Roster (S.W. Div.)

ウェスタンに行きます。

 

赤:移籍

青:ルーキー

緑:2way契約

 

マブス

PG:ルカ・ドンチッチ/ジェイデン・ハーディ/ドンテ・エクサム

SG:カイリー・アービング/ジョシュ・グリーン/セス・カリーAJ・ローソン

SF:デリック・ジョーンズJr./ティム・ハーダウェイJr./オリビエ・マキシエンス・プロスパーデクスター・デニス

PF:グラント・ウィリアムス/マキシ・クリーバー/マーキーフ・モーリス/グレッグ・ブラウンⅢ

  C:デレック・ライブリーⅡ/ドワイト・パウエル/リショーン・ホームズ

 

カイリーの残留が決まり、果たしてドンチッチとの共闘は成り立つのかと心配されたマブスでしたが、ふたを開けてみると開幕から絶好調。

オフに身体を絞ったドンチッチは、スローダウンしての1on1スタイルから、速いトランジッションで走るバスケにモデルチェンジ。

FA移籍のデリック・ジョーンズJr.&グラント・ウィリアムス、ルーキーCのデリック・ライブリーⅡは、いずれも走れるフロントライン。

ドラフト12位指名のライブリーは、まだ19才ながら7-1(216cm)のサイズがあり、タイソン・チャンドラー二世との声も。

長年センターが固定できずに悩んできたマブスの救世主となりそうです。

 

 

<ロケッツ>

PGフレッド・バンブリートアーロン・ホリデイ

SG:ジェイレン・グリーン/エイメン・トンプソンジー・ブロックJr.ネイト・ヒントン(ビクター・オラディポ)

SF:ディロン・ブルックス/タリ・イーソン/ジェイショーン・テイト/ネイト・ウィリアムス

PF:ジャバリ・スミスJr./ジェフ・グリーンキャメロン・ウィットモアジャーメイン・サミュエルズJr.

  C:アルパレン・シェングン/ジョック・ランデイル/ボバン・マリヤノビッチ

 

大幅なロースターチェンジを行っているロケッツは、昨シーズンから残っているのがわずか6人。

4年目を迎えるテイトが一番の古株で、あとはドラフト3年目以内の若手という変わり様です。

そして今年は、FAでバンブリートとブルックスの2人をチームに招き入れました。

これまで若手の集合体で、烏合の衆のような雰囲気もあったロケッツでしたが、2人のベテラン加入は大きな変化となりそうです。

特にブルックスは、ディフェンスのストッパーとして相手のプレッシャーも引き受けてくれます。

ベテランの庇護下で、若手がのびのびと力を発揮できるチームになることを期待しています。

 

 

グリズリーズ

PG:マーカス・スマートデリック・ローズジェイコブ・ギルヤード/(ジャー・モラント)

SG:デズモンド・ベイン/ルーク・ケナード/ビンス・ウィリアムスJr.

SF:ザイーア・ウィリアムス/デイビッド・ロディ/ジョン・コンチャー

PF:ジャーレン・ジャクソンJr./サンティアゴ・アルダマ/ジェイク・ララビア/GG・ジャクソン/(ブランドン・クラーク)

  C:ビスマック・ビヨンボ/ゼイビア・ティルマン/ケネス・ロフトンJr./(スティーブン・アダムス)

 

モラントの25試合出場停止はもちろん痛いんですが、その穴埋めとしてスマートを補強していました。

しかしその後、ティーブン・アダムスのシーズン全休が決まるとさあ大変。

元々ブランドン・クラークも長期離脱中とあって、主力を3人も欠くという事態に見舞われました。

急遽FAになっていたビヨンボと契約して、いきなり先発Cに据えていますが、それぐらいの緊急事態となっています。

まあ、今シーズンは若手の育成期間ぐらいに割り切って、チームの底上げを図った方がいいかもしれないグリズリーズです。

 

 

ペリカンズ>

PG:CJ・マッカラム/ホセ・アルバラード/カイラ・ルイスJr.

SG:ブランドン・イングラムジョーダン・ホーキンスダイソン・ダニエルズデリオン・シーブロン

SF:ハーバート・ジョーンズ/トレイ・マーフィーⅢ/マット・ライアン

PF:ザイオン・ウィリアムソン/ラリー・ナンスJr./ナジ・マーシャル/EJ・リデル

  C:ヨナス・バランチウナス/コーディ・ゼラー/ジェレミア・ロビンソン=アール

 

ようやくザイオンが復帰し、イングラム、マッカラムと20点トリオが揃いました。

ドラフト14位指名のジョーダン・ホーキンスは、優秀な3ポイントシューターであり、早くも結果を出しています。

3ポイントと言えば、マット・ライアンの活躍も見逃せません。

いろんなチームを渡り歩いてはカットされてきましたが、ここまで44.4%と2way契約とは思えない貢献ぶりを見せています。

トレイ・マーフィーやアルバラードがケガで出遅れているのは心配ですが、脇役がいい働きをしているペリカンズは、あとは主役の頑張り次第でしょうか?

 

 

<スパーズ>

PG:ジェレミー・ソーハン/トレ・ジョーンズ/デボンテ・グラハム

SG:デビン・バッセル/マラカイ・ブラナン/ブレイク・ウェスリー/サージャバリ・ライス

SF:ケルドン・ジョンソン/ダグ・マクダーモット/シディ・シソッコ

PF:ヴィクター・ウェンバンヤマジェディ・オスマンジュリアン・シャンパニードミニク・バーロウ

  C:ザック・コリンズ/チャールズ・バッシーサンドロ・マムケラシュビリ/チャールズ・ビディアコ

 

スパーズはとにかくウェンバンヤマ一色ですね。

公称7‐4(224㎝)とありますが、どう見ても7‐6(229㎝)前後はあると思います。

その超人的なサイズだけでも驚きますが、そんな巨人をPFとして起用するというニクイ演出をしてくれるポポちゃん。

ゴール下に留まらせない、オールラウンドにプレーさせるという育成方針が透けて見える感じがします。

そして、それ以上に驚くのが、PFのジェレミー・ソーハンをなんと先発PGで起用するというウルトラCです。

もうワクワクしかありませんが、既に74才のポポビッチがこの夏新たに5年契約を結んだ理由がよくわかる気がしました。