トレードデッドラインはとっくの昔に過ぎ去りましたが、今さらながら振り返ってまとめてみます。
ビッグネームの移籍は少なかったですが、小さいトレードというか、とにかく数が多かった印象です。
ロースターの整理は後でまとめるとして、先に個々の動きを追っていきます。
<ペイサーズ> ⇔ <ペリカンズ>
G カイラ・ルイスJr. CASH
2024年ドラフト2巡目指名権
結局この後ルイスは、ペリカンズ⇒ペイサーズ⇒ラプターズ⇒ジャズへと動きます。
<ペイサーズ> ⇔ <ラプターズ>
F パスカル・シアカム F ブルース・ブラウン
ドラフト2巡目指名権 F ジョーダン・ヌウォラ
G カイラ・ルイスJr.
2024年ドラフト1巡目指名権
2024年ドラフト1巡目指名権
2026年ドラフト1巡目指名権
ラプターズはアヌノビーに続いて、シアカムもついに手放しました。
これは完全にスコッティ・バーンズを中心としたチーム作りをするという、チームとしての意思表示になります。
オールスター選手のシアカムに対して、ロールプレイヤー3人では釣り合わないのではないか?という疑問も沸きますが、そこは1巡目指名権×3つで穴埋めしているという格好です。
ブラウンもヌウォラも実質今シーズン限りの契約なので、ロースター再編を念頭に置いた動きになります。
<ラプターズ> ⇔ <ジャズ>
F/C ケリー・オリニク F オットー・ポーターJr.
G/F オチャイ・アグバジ G カイラ・ルイスJr.
2024年ドラフト1巡目指名権
ラプターズは、カナダ人選手を集めているのでしょうか?
RJ・バレットに続いて、今度はオリニクを獲得しました。
アグバジはNCAAトーナメントで優勝し、MVPを獲得した若手ウィング。
実力のある2人ですが、1巡目指名権まで出して取りに行ったところに、ラプターズの本気度が伺えます。
<サンズ>
F ロイス・オニール(←ネッツ)
F デイビッド・ロディ(←グリズリーズ)
<ネッツ>
F ケイタ・ベイツ=ジョップ(←サンズ)
G ジョーダン・グッドウィン(←サンズ)
ドラフト2巡目指名権×3つ
<グリズリーズ>
F 渡邊雄太(←サンズ)
F チメジー・メツ(←サンズ)
BIG3に資金をつぎ込んだことで、ロールプレイヤーにお金をかけられなかったサンズでしたが、やはり補強の必要性に迫られたようです。
そこでネッツから、3&Dプレイヤーのオニールを獲得しました。
これ自体はいい動きだと思いますが、そのあおりを食う形で渡邊が放出されてしまいました。
せっかくサンズでKDと再びチームメイトとなったので、プレーオフでの共闘も見たかったなと思いますが、これがNBAの世界。
出戻りのグリズリーズで再び評価を上げることができるか、また崖っぷちの渡邊です。
<ラプターズ> ⇔ <ネッツ>
G スペンサー・ディンウィディ G デニス・シュルーダー
F サディアス・ヤング
今シーズン不振に陥っていたディンウィディが放出されるのは、ある程度やむを得なかったと思います。
ディンウィディはその後カットされ、レイカーズと契約しています。
代わりのPGとしてシュルーダーを獲得しましたが、シュルーダーもなかなかチームに定着できずに渡り歩いているので、結果を残したいところです。
ヤングもカットされ、その後サンズと契約しています。
<ウィザーズ> ⇔ <ピストンズ>
F/C マービン・バグリーⅢ F ダニーロ・ガリナーリ
F アイザイア・リバース F/C マイク・マスカーラ
2025年ドラフト2巡目指名権
2026年ドラフト2巡目指名権
かつてのドラフト2位指名だったバグリーですが、再建中のピストンズに来てもなかなか先発に定着できずにいました。
そこへジェイレン・デューレンなど有望な若手が加わり、さらに居場所がなくなりつつありましたので、やはり再建中のウィザーズへの移籍はいいことだと思います。
早速先発Cとして試合に出してもらっているので、このまま先発としての実績を積んでいってほしいなと思います。
ピストンズへ行ったベテラン2人は、いずれもバイアウトされて新チームへ移りました。
ガリナーリはバックスへ、マスカーラは古巣のサンダーへ。
それぞれプレーオフを見据えたベテランシューターの補強として、いい動きだと思います。
<マブス> ⇔ <ウィザーズ>
C ダニエル・ギャフォード C リショーン・ホームズ
2024年ドラフト1巡目指名権
ルーキーCをサポートするベテランのバックアップを探していたマブスは、ウィザーズからギャフォードを獲得しました。
あまり使われていなかったホームズと同水準の年俸で、より使えるギャフォードをGETできたのはいいトレードでした。
<マブス> ⇔ <ホーネッツ>
F PJ・ワシントン F グラント・ウィリアムス
ドラフト2巡目指名権×2つ G セス・カリー
2027年ドラフト1巡目指名権
マブスはさらに、ホーネッツからPJ・ワシントンも獲得しました。
今オフにFAで獲得したばかりのグラント・ウィリアムスを早々に諦めるのは難しい判断だったと思いますが、さらなるグレードアップを図ろうとするのはいい決断かなと思います。
一方のグラント・ウィリアムスもホーネッツで活躍しているので、両者WIN-WINのトレードになりました。
<サンダー> ⇔ <ホーネッツ>
F ゴードン・ヘイワード G トレ・マン
G バシリエ・ミチッチ
F ダービス・ベルターンズ
2024年ドラフト2巡目指名権
2025年ドラフト2巡目指名権
契約最終年となっていたヘイワードはどこへ行くか思ったら、サンダーになりました。
戦力というよりも、単に31.5mil分のサラリーキャップの空き作りかもしれません。
ホーネッツは、マンとミチッチというおもしろいガードを2人手に入れました。
早速先発PGに入ったマンは、ラメロ・ボールの穴を埋める活躍を見せています。
ユーロリーグMVPのミチッチは、サンダーではなかなか出場機会に恵まれませんでしたが、ホーネッツではプレータイムを得て実力の片鱗を見せています。
<シクサーズ> ⇔ <ペイサーズ>
G バディ・ヒールド G フルカン・コルクマズ
F マーカス・モーリスSr.
2024年ドラフト2巡目指名権
2029年ドラフト2巡目指名権
2029年ドラフト2巡目指名権
<ペイサーズ> ⇔ <スパーズ>
F ダグ・マクダーモット F マーカス・モーリスSr.
2029年ドラフト2巡目指名権
ずっと放出の噂があったヒールドですが、その行き先はシクサーズとなりました。
一時はレイカーズ行きの話もありましたが、セットでトレード候補になっていたマイルス・ターナーが放出候補から外れたため、ヒールド単独の引き取り手を探した格好です。
ペイサーズはその後、モーリスに2巡目指名権を1つ付けて、マクダーモットと交換しています。
<ヒート> ⇔ <ホーネッツ>
G テリー・ロジアー G カイル・ラウリー
2027年ドラフト1巡目指名権
明らかに力の落ちてきたラウリーを、まだバリバリのロジアーと交換できたのは、ヒートにとっていいトレードになりました。
タイプは違いますが、得点力・シュート力という点だけとっても、プレーオフに向けて必要な戦力となるでしょう。
ラウリーはホーネッツからバイアウトされ、故郷であるフィラデルフィアに凱旋しました。
キャリアの最後を地元のチームで過ごせるのは、とても価値あることだと思います。
<ニックス> ⇔ <ピストンズ>
F ボヤン・ボグダノビッチ G エバン・フォーニエ
G アレック・バークス G クエンティン・グライムス
G マラカイ・フリン
G ライアン・アーチディアコノ
ドラフト2巡目指名権×2つ
フォーニエはようやくシボドーの呪縛から解放され、自由の身となりました。
次のオフにFAとなって、新たなチーム探しを始めることになると思います。
ニックスは、ボグダノビッチとバークスという実力派のベテラン2人を獲得しましたが、その代償として若手有望株のグライムスを手放しています。
アヌノビーのトレードでも、やはり若手一押しのイマニュエル・クイックリーを放出しています。
今勝ちに行く姿勢はわかるのですが、クイックリーとグライムスを両方手放してしまうのは、あまりにもベテラン偏重でもったいない気がします。
<ピストンズ> ⇔ <ジャズ>
F シモーネ・フォンテッキオ F ケビン・ノックスⅡ
2024年ドラフト2巡目指名権
ガブリエル・プロシーダのドラフト権
シューターのフォンテッキオは、今シーズン先発に定着しつつありました。
それだけに、ジャズがここで手放したのはちょっと意外でした。
逆にピストンズにとってはラッキーだったと思います。
ベテランのボグダノビッチやバークスに代わるシューターとして、チームにフィットすると思います。
<ウルブス> ⇔ <ピストンズ>
G モンテ・モーリス G シェイク・ミルトン
F/G トロイ・ブラウンJr.
2030年ドラフト2巡目指名権
ウルブスは、マイク・コンリーのバックアップを探していました。
ジョーダン・マクローリンはサイズがなく、シェイク・ミルトンはSGが本職。
その点、実績もサイズもあるモーリスはうってつけでした。
本気でプレーオフを勝ちに行く姿勢が鮮明に出たトレードだったと思います。
<バックス> ⇔ <シクサーズ>
G パトリック・ビバリー G キャメロン・ペイン
2027年ドラフト2巡目指名権
ジュルー・ホリデイを手放してディフェンスが弱体化していたバックスは、その補強策としてビバリーを獲りにいきました。
一方のシクサーズは、オフェンス力が売りのペインを獲得し、両者ともに必要なピースを手に入れたいいトレードとなりました。
<ロケッツ> ⇔ <グリズリーズ>
C スティーブン・アダムス G ビクター・オラディポ
2024年ドラフト2巡目指名権
2024年ドラフト2巡目指名権
2025年ドラフト2巡目指名権
今シーズンはプレーオフを諦めたグリズリーズは、プレーオフ用のベテランを放出。
契約最終年のオラディポと、ドラフト指名権に替えました。
若手中心であるものの結果が伴ってきたロケッツが、さらにベテラン戦力を補強してきた動きは注目されます。
<セルティックス> ⇔ <シクサーズ>
G ジェイデン・スプリンジャー ドラフト2巡目指名権
セルティックスは、ディフェンシブガードのスプリンジャーを獲得しました。
同じPGのバックアップには、オフェンスタイプのペイトン・プリチャードがいるため、バランスを取る意味でもいい補強だと思います。
<ブレイザーズ> ⇔ <セルティックス>
G ダラーノ・バントン ドラフト2巡目指名権
セルティックスはスプリンジャーを獲った代わりに、バントンを放出しました。
6‐8(203㎝)のビッグガードであるバントンは、おもしろい才能の持ち主。
ブレイザーズ移籍後は出場機会が増え、その能力を発揮しています。
<セルティックス> ⇔ <グリズリーズ>
F ゼイビア・ティルマン F ラマー・スティーブンス
2027年ドラフト2巡目指名権
2030年ドラフト2巡目指名権
ポルツィンギス、ホーフォードを擁するセルティックスですが、その後ろの控えビッグマンがいません。
2人ともケガがちなので、いざという時のバックアップは必要です。
ティルマンは派手さはありませんが、若くて安定したビッグマン。
ベンチに置いておくにはいい戦力と言えるでしょう。
以下は、完全なコストカット目的のトレードです。
<ピストンズ> ⇔ <シクサーズ>
F ダヌエル・ハウスJr. 2028年ドラフト2巡目指名権
2024年ドラフト2巡目指名権
<キングス> ⇔ <バックス>
C ロビン・ロペス CASH
ディミトリオス・アグラバニスのドラフト権
<ペイサーズ> ⇔ <ウォリアーズ>
G コーリー・ジョセフ ドラフト2巡目指名権
さて、ロースターを整理していきます。
<ペイサーズ>
PG:タイリース・ハリバートン/TJ・マッコーネル
SG:アンドリュー・ネンハード/ベネディクト・マスーリン/ベン・シェパード/アイザイア・ウォン
SF:アーロン・ネズミス/ダグ・マクダーモット/ケンドール・ブラウン
PF:パスカル・シアカム/オビ・トッピン/ジャレス・ウォーカー/ジェイムズ・ジョンソン
C:マイルス・ターナー/ジェイレン・スミス/アイザイア・ジャクソン/オスカー・チブウェ
チームオフェンスが好調な今シーズンのペイサーズに、オールスターのシアカムが加入。
完全にフィットするにはもう少し時間がかかると思いますが、オフェンスの核となる存在を手に入れたことで、今後のペイサーズがより侮れない存在となりそうです。
<ラプターズ>
PG:イマニュエル・クイックリー/ブルース・ブラウン/マーキス・ノーウェル/DJ・カールトン
SG:ゲイリー・トレントJr./グレイディ・ディック/ジャボン・フリーマン=リバティ
SF:RJ・バレット/オチャイ・アグバジ/ギャレット・テンプル
PF:スコッティ・バーンズ/ジョーダン・ヌウォラ/ジェイレン・マクダニエルズ
C:ヤコブ・ポエルトル/ケリー・オリニク/クリス・ブシェー/ジョンテイ・ポーター/(クリスチャン・コロコ)
バレット、オリニクとカナダ代表メンバーが増えてきたラプターズ。
22才のバーンズを中心に、23才のバレットとアグバジ、24才のクイックリー、20才のディックと、同年代の主力を集めています。
数年先が楽しみです。
<ジャズ>
PG:キヨンテ・ジョージ/クリス・ダン/カイラ・ルイスJr./ジェイソン・プレストン
SG:コリン・セクストン/ジョーダン・クラークソン/ジョニー・ジューザン
SF:ラウリ・マルッカネン/テイレン・ホートン=タッカー/オットー・ポーターJr.
PF:テイラー・ヘンドリックス/ルカ・サマニッチ/ブライス・センサボウ
C:ジョン・コリンズ/ウォーカー・ケスラー/オメール・ユートセブン/ミカ・ポッター
オリニク、フォンテッキオ、アグバジという3人のローテーションプレイヤーたちを手放したジャズ。
特にサラリーキャップに困っているわけでもなく、大した見返りがあったわけでもないのに、どうしてタダ同然で放出したのか不思議でした。
特にフォンテッキオとアグバジは、これから実力を発揮しそうな雰囲気があったのに、もったいないなあと思います。
<サンズ>
PG:ブラッドリー・ビール/エリック・ゴードン/セイベン・リー/セオ・マレドン
SG:デビン・ブッカー/ジョシュ・オコーギー/(デイミオン・リー)
SF:グレイソン・アレン/ロイス・オニール/ナシアー・リトル
PF:ケビン・デュラント/サディアス・ヤング/デイビッド・ロディ
C:ユスフ・ヌルキッチ/ドリュー・ユーバンクス/ボル・ボル/ウドカ・アズブーキ
サンズは、BIG3の脇を固める優秀なロールプレイヤーを探していました。
オニールはディフェンスが良く、3P成功率が40%近い典型的な3&Dプレイヤー。
年俸も9.5milとリーズナブルです。
渡邊をはじめ、ベテラン最低年俸で集めた戦力でなんとかやり繰りしようとしましたが、主力のケガもあってなかなかうまくいきませんでした。
勝ちにいくには多少の出費も必要ということで、オニールに白羽の矢が立ったという格好です。
<ネッツ>
PG:ベン・シモンズ/デニス・シュルーダー/デニス・スミスJr./ジェイコブ・ギルヤード
SG:キャメロン・トーマス/ロニー・ウォーカーⅣ/キーオン・ジョンソン/ジェイレン・マーティン
SF:ミケル・ブリッジズ/ケイタ・ベイツ=ジョップ/ダリーク・ホワイトヘッド
PF:キャメロン・ジョンソン/ドリアン・フィニー=スミス/ジェイレン・ウィルソン/ノア・クラウニー
C:ニコラス・クラクストン/デイロン・シャープ/トレンドン・ワトフォード
FG30%台と不振だったディンウィディが抜け、代役にシュルーダーを入れました。
ベン・シモンズは相変わらず出たり入ったりしているので、これ自体はいい動きだと思います。
ただ戦力アップかと言われると、現状維持なネッツですね。
<グリズリーズ>
PG:ジョーダン・グッドウィン/スコッティ・ピッペンJr./(マーカス・スマート)/(デリック・ローズ)/(ジャー・モラント)
SG:ビンス・ウィリアムスJr./ルーク・ケナード/(デズモンド・ベイン)
SF:ザイーア・ウィリアムス/ジョン・コンチャー/渡邊雄太
PF:サンティアゴ・アルダマ/GG・ジャクソン/ジェイク・ララビア/(ブランドン・クラーク)
C:ジャーレン・ジャクソンJr./ラマー・スティーブンス/マシュー・ハート/トレイ・ジェミソン
トレード後の整理としては、スティーブンスと渡邊が新加入となっています。
渡邊と一緒にサンズから移ったチメジー・メツはカット。
同じトレードでサンズからネッツに移ったグッドウィンは、ネッツからカットされた後にグリズと2way契約を結び、いきなり先発PGとして出ています。
渡邊は、グリズを離れた時と同じ、コンチャーの下の第3SFの立場からの再スタート。
ただ、ここで結果を残さないと、若いチームの中でカットされる対象となってくるので要注意です。
<シクサーズ>
PG:カイル・ラウリー/キャメロン・ペイン/ジェフ・ドウティンJr.
SG:タイリース・マクシー/ディアンソニー・メルトン/タクエイビオン・スミス
SF:バディ・ヒールド/ケリー・ウーブレイJr./ケニオン・マーティンJr./リッキー・カウンシルⅣ
PF:トバイアス・ハリス/ニコラ・バトゥーム/ロバート・コビントン/ダリアス・ベイズリー
C:ポール・リード/モー・バンバ/(ジョエル・エンビード)
シクサーズはヒールド、ラウリー、ペインが新戦力として加入しました。
いずれもオフェンス寄りの補強という感じになりましたが、エンビード不在の今は致し方ないかもしれません。
地元出身のラウリーが司令塔役を担い、マクシーをスコアリングに集中させてあげる形がしばらくの間は必要になると思います。
また、ヒールドの3Pシュート力にも大きな期待がかかります。
<ウィザーズ>
PG:タイアス・ジョーンズ/ジョーダン・プール/ジャレッド・バトラー/RJ・ハンプトン
SG:ランドリー・シャメット/ジョニー・デイビス/ジュールズ・ベルナルド
SF:デニ・アブディーヤ/ビラル・クリバリ/ジャスティン・シャンパニー
PF:カイル・クーズマ/コーリー・キスパート/パトリック・ボールドウィンJr./ユージーン・オモルイ
C:マービン・バグリーⅢ/リショーン・ホームズ/アンソニー・ギル/アイザイア・リバース
先発Cのギャフォードを出して、バグリーを獲得したのはいい動きだと思います。
かつてのドラフト2位指名ですが、まだ24才と若いので、その可能性に賭ける方が再建チームとしては必要なことだと思います。
<ピストンズ>
PG:ケイド・カニングハム/マーカス・サッサー/マラカイ・フリン
SG:ジェイデン・アイビー/クエンティン・グライムス/スタンリー・ウムデ/ジャレッド・ローデン
SF:アーサー・トンプソン/エバン・フォーニエ/トロイ・ブラウンJr./バディ・ボーハイム
PF:アイザイア・スチュワート/シモーネ・フォンテッキオ/トーサン・エウォウマン
C:ジェイレン・デューレン/ジェイムズ・ワイズマン
ピストンズはジョー・ハリスとキリアン・ヘイズをカットし、バグリー、ボグダノビッチ、バークスらのベテラン勢をトレードで放出し、ロースターを整理しました。
できれば、デューレンと同じタイプのスチュワートをベンチに下げ、フォンテッキオと新人トンプソンをFで並べて先発させてほしいのですが、今のところそうなってはいません。
せっかく若くて走れるチームなので、機動力を活かした戦術を取ってほしいです。
<ヒート>
PG:テリー・ロジアー/デロン・ライト/ドルー・スミス
SG:タイラー・ヒーロー/ダンカン・ロビンソン/アロンデ・ウィリアムス/(ジョシュ・リチャードソン)
SF:ジミー・バトラー/ハイメ・ハケスJr./ジャマール・ケイン
PF:ケイレブ・マーティン/ヘイウッド・ハイスミス/二コラ・ヨビッチ/コール・スワイダー
C:バム・アデバヨ/ケビン・ラブ/トーマス・ブライアント/オーランド・ロビンソン
ベテランのラウリーに代えて、ホーネッツからロジアーを獲得しました。
プレーオフを見据えて、そのシュート力に期待がかかります。
また、ウィザーズからバイアウトされたデロン・ライトをバックアップPGとして補強しています。
<マブス>
PG:ルカ・ドンチッチ/ドンテ・エクサム/ブランドン・ウィリアムス
SG:カイリー・アービング/ティム・ハーダウェイJr./ジェイデン・ハーディ/AJ・ローソン
SF:ジョシュ・グリーン/デリック・ジョーンズJr./オリビエ・マキシエンス・プロスパー/アレックス・ファッジ
PF:PJ・ワシントン/マキシ・クリーバー/マーキーフ・モーリス/グレッグ・ブラウンⅢ
C:デレック・ライブリーⅡ/ダニエル・ギャフォード/ドワイト・パウエル
マブスは、グラント・ウィリアムス⇔PJ・ワシントン、リショーン・ホームズ⇔ダニエル・ギャフォードを交換し、それぞれのポジションでグレードアップを図りました。
いずれも即戦力として貢献できるので、プレーオフに向けて有意義な補強ができました。
<ホーネッツ>
PG:トレ・マン/バシリエ・ミチッチ/アマリ・ベイリー/(ラメロ・ボール)
SG:コーディ・マーティン/セス・カリー/ニック・スミスJr.
SF:ブランドン・ミラー/ダービス・ベルターンズ/ブライス・マクゴーウェンス
PF:マイルズ・ブリッジズ/グラント・ウィリアムス/JT・トール/リーキー・ブラック
C:ニック・リチャーズ/アレクセイ・ポクセウスキー/マーキス・ボールデン/(マーク・ウィリアムス)
トレードデッドライン後のホーネッツは、4連勝するなど好調でした。
サンダーから来たトレ・マンとミチッチのガードコンビがラメロ・ボールの穴を埋め、マブスから来たグラント・ウィリアムスがPJ・ワシントンと遜色ない働きを見せています。
ベルターンズも3Pが好調で、新戦力がそれぞれ持ち味を出している印象です。
<サンダー>
PG:シェイ・ギルジャス=アレクザンダー/ケイソン・ウォーレス/アダム・フラグラー
SG:ジョシュ・ギディ/アイザイア・ジョー/アーロン・ウィギンス
SF:ルーゲンツ・ドート/ゴードン・ヘイワード/リンディ・ウォータースⅢ/キヨンテ・ジョンソン
PF:ジェイレン・ウィリアムス/ケンリッチ・ウィリアムス/マイク・マスカーラ/ウースマン・ジェン
C:チェット・ホルムグレン/ジェイリン・ウィリアムス/ビスマック・ビヨンボ/オリビエ・サール
ついにウェストの首位に立ったサンダーですが、ヘイワードを獲得したのは戦力というよりもサラリーキャップの空き作りが目的でしょう。
31.5milの契約最終年であるヘイワードに対して、放出した3人はいずれも複数年契約が残る選手たち。
好調な成績を挙げながら、オフのサラリーキャップもバッチリ作る、抜け目ないサンダーです。
<ニックス>
PG:マイルス・マクブライド/シェイク・ミルトン/デュエイン・ワシントンJr./(ジェイレン・ブランソン)
SG:ドンテ・ディビンチェンゾ/アレック・バークス/チャーリー・ブラウンJr.
SF:ジョシュ・ハート/ボヤン・ボグダノビッチ/デイクアン・ジェフリーズ/(OG・アヌノビー)
PF:プレシャス・アチュワ/ジェリコ・シムズ/(ジュリアス・ランドル)
C:アイザイア・ハーテンスタイン/(ミッチェル・ロビンソン)
ピストンズから獲得したボグダノビッチとバークスは、いずれも即戦力のベテラン。
プレーオフに向けて実力派のローテーションプレイヤーを獲得できたのは収穫でした。
しかも、交換要員の4人のうちローテーションに入っていたのはグライムスだけで、ほとんど戦力的なロスもありません。
現在は主力にケガが相次いでいるニックスですが、プレーオフでは手強い存在となりそうです。