いつの間にか大きなトレードが成立していました。
そしてこれは、両チームにとってWIN-WINとなるトレードだと思います。
<ニックス> ⇔ <ラプターズ>
SF OG・アヌノビー SG RJ・バレット
PF プレシャス・アチュワ PG イマニュエル・クイックリー
PG マラカイ・フリン 2024年2巡目指名権(ピストンズから)
今シーズンで契約最終年となるアヌノビーは、スコッティ・バーンズとのポジションかぶりもあって、ずっと放出候補として名前が挙げられていました。
ディフェンスを重視するシボドーHCが指揮するニックスへの移籍は、ニックスにとってもアヌノビーにとってもよかったのではないかと思います。
また、ドラフト3位指名ながらニックスで伸び悩んでいたバレットは、故郷のトロントに戻って心機一転できそうな気がします。
ラプターズにとっても、フロントコートの混雑を整理し、課題のバックコートにタレントを加えることができるのは好都合です。
加えて、昨年の6thマン賞候補にもなったクイックリーの獲得も大きいです。
ニックスでもベンチエースとしてその得点力を発揮していましたが、ラプターズでは出場機会が増え、さらにその力を発揮してくれそうです。
<ニックス>
PG:ジェイレン・ブランソン/マイルス・マクブライド/マラカイ・フリン/ライアン・アーチディアコノ
SG:ドンテ・ディビンチェンゾ/クエンティン・グライムス/エバン・フォーニエ/チャーリー・ブラウンJr.
SF:OG・アヌノビー/ジョシュ・ハート/デイクアン・ジェフリーズ
PF:ジュリアス・ランドル/プレシャス・アチュワ/ジェリコ・シムズ/ジェイコブ・トッピン
C:ミッチェル・ロビンソン/アイザイア・ハーテンスタイン/タージ・ギブソン
エースキラーのアヌノビーが、ラインナップに加わるのは大きいです。
攻守両面で貢献度が高く、チームに安定感をもたらしてくれるでしょう。
身体能力の高いアチュワは、PFとCの両ポジションでバックアップを務められます。
フリンはなかなか出場機会に恵まれませんでしたが、マクブライドと第2PGの座を争うことになりそうです。
ただ、クイックリーの放出はちょっともったいなかったなと思います。
シクサーズのマクシーのように、将来的にチームの中心選手へと化ける可能性がありました。
ポジション的にブランソンとかぶるということで、大きな延長契約をニックスが出し渋ったようですが、この判断がどう影響するか気になるところです。
<ラプターズ>
PG:イマニュエル・クイックリー/デニス・シュルーダー/マーキス・ノーウェル
SG:RJ・バレット/ゲイリー・トレントJr./ギャレット・テンプル/ジャボン・フリーマン=リバティ
SF:スコッティ・バーンズ/グレイディ・ディック/オットー・ポーターJr./ジョンテイ・ポーター
PF:パスカル・シアカム/ジェイレン・マクダニエルズ/サディアス・ヤング
C:ヤコブ・ポエルトル/クリス・ブシェー/クリスチャン・コロコ
新加入のクイックリーとバレットは、即バックコートの先発となりました。
この辺りからも、2人への期待度の高さが伺い知れます。
実質的な司令塔役はSFのバーンズが担っているので、クイックリーは得意なスコアリングに集中できるのも、いい結果を生んでいると思います。
バレットは無理にショットメイクにこだわらず、オールラウンダーを目指していってほしいなと思います。
この新バックコートが機能すれば、長年の課題だったガードポジションが強化され、ロースターのバランスが向上すると思われます。
ニックス、ラプターズともに、トレード後は2戦2勝と結果が出ているので、両チームにとってまさにWIN-WINなトレードになったのではないかと思います。