早いもので、もうキャンプインを迎えました。
オフの間にどう動いたのか、各チームのロースターを整理してみたいと思います。
赤:移籍
青:ルーキー
緑:2way契約
<セルティックス>
PG:マーカス・スマート/ペイトン・プリチャード/JD・デイビソン
SG:マルコム・ブログドン/デリック・ホワイト
SF:ジェイレン・ブラウン/サム・ハウザー/ジャスティン・ジャクソン
PF:ジェイソン・テイタム/グラント・ウィリアムス/ノア・ボンレイ/(ダニーロ・ガリナーリ)
C:アル・ホーフォード/ブレイク・グリフィン/ルーク・コーネット/ミフォンドゥ・カベンゲリ/(ロバート・ウィリアムス)
これで優勝へ向けて盤石の体制が整ったかと思いましたが、ガリナーリがイタリア代表のゲームでヒザを負傷。
ACL(前十字靭帯)断裂が判明し、今シーズン絶望となってしまいました・・・・
トレーニングキャンプには、ベテランのFAをたくさん呼んでいるので、その中から即戦力となるベンチ人材を集めていくことになると思います。
スターターは、昨シーズン同様にホーフォードをPFで先発起用し、ブログドンを6thマンとして使う線で考えているようですが、個人的にはブログドンをバックコートで先発させ、ホーフォードは控えセンターとして起用する方がいいと思います。
スマートは優秀なディフェンダーですが、オフェンスの司令塔としてはもう一つです。
サイズがあってゲームメイクもできるブログドンがオフェンス面をリードする方が、スマートにとっても得意の守備に専念できていいと思います。
<ネッツ>
PG:カイリー・アービング/パトリック・ミルズ/エドモンド・サムナー
SG:ジョー・ハリス/セス・カリー/キャメロン・トーマス/デイビッド・デュークJr./アロンデス・ウィリアムス
PF:ベン・シモンズ/TJ・ウォーレン/ロイス・オニール
C:ニコラス・クラクストン/デイロン・シャープ/マーキーフ・モーリス
KD騒動が一旦収まり、元のサヤに戻ったネッツ。
ケミストリーの問題に不安は残りますが、戦力としてはそう悪くありません。
ベストな使い方はこれから見極めていかないといけませんが、シモンズを先発Cとして起用し、ポイントセンターとしてプレーさせるのも一つだと思います。
実際、ナゲッツのヨキッチのように、Cを起点としてパスを出していく攻撃スタイルは、現代NBAにおいてはさほど異端ではなくなっています。
セスやハリスといった優秀なシューター陣もいるので、シモンズの長所を活かすような戦い方をしていくのがいいと思います。
もう一つ、ウォーレンの復調具合も気になります。
2年間のブランクがあるので、どこまで元の状態に戻っているのかいないのか。
もしペイサーズ時代の輝きを取り戻せるのなら、ネッツにとって大きなプラスになります。
ウォーレンが先発SFで起用できるようになれば、さらにラインナップに厚みが加わります。
ロースターにいられる保証はありませんので、早い段階でチームに必要な戦力であるということをアピールしていきたいところです。
<ニックス>
PG:ジェイレン・ブランソン/デリック・ローズ/マイルス・マクブライド/ライアン・アーチディアコノ
SG:エバン・フォーニエ/イマニュエル・クイックリー/スビアトスラフ・ミハイリュウク
SF:RJ・バレット/クエンティン・グライムス/キャメロン・レディッシュ/トレバー・キールス
PF:ジュリアス・ランドル/オビ・トッピン/フェロン・ハント
C:ミッチェル・ロビンソン/アイザイア・ハーテンスタイン/ジェリコ・シムズ
オフの補強の目玉として、ジェイレン・ブランソンを獲得したニックス。
ブランソンはいい選手ですが、果たしていきなりスーパースター級の年俸を払ってまで引っ張るという選択が正しかったのか。
また同時に、ミッチェル・ロビンソンとの大型契約も疑問視されています。
不確実な選手に大枚をはたいたニックス、今シーズンその成果が試されます。
一方で、楽しみな若手も多いニックス。
ルーキーシーズンに活躍したクイックリーに、サマーリーグでブレイクしたクエンティン・グライムスも楽しみな存在です。
ビッグマンも、トッピンに新加入のハーテンスタインと有望株がいます。
昨シーズン途中にトレードで加入したレディッシュも、復活が期待されます。
<シクサーズ>
PG:タイリース・マクシー/ディアンソニー・メルトン/ジェイデン・スプリンジャー
SG:ジェイムズ・ハーデン/フルカン・コルクマズ/シェイク・ミルトン
SF:トバイアス・ハリス/マティース・サイブル/ダヌエル・ハウスJr.
PF:PJ・タッカー/ジョージ・ニャン/ポール・リード/ジュリアン・シャンパニー
C:ジョエル・エンビード/モントレズ・ハレル/マイケル・フォスターJr.
オフの補強として、タッカーとハウスの元ロケッツの2人と、ガードのメルトンを獲ったシクサーズ。
タッカーの獲得はわかりますが、優勝を目指すチームの補強としては、やや物足りない感が否めません。
・・・と思っていたら、今度はモントレズ・ハレルと契約。
やはり元ロケッツでハーデンとつながりのある選手ばかりを集めていますね。
ただ、やはり鍵を握るのはハーデンの出来。
ロケッツ時代のハーデンに戻れたなら、すぐにでも優勝候補になりますが、昨シーズンのシュート成功率の低さが、コンディションによるものなのか、それとも年齢による衰えなのかが気になります。
ハーデンが今シーズンも低調な成功率のままだと、シクサーズの優勝の可能性も潰えてしまうと思います。
<ラプターズ>
PG:フレッド・バンブリート/マラカイ・フリン/ジェフ・ドウティン
SG:ゲイリー・トレントJr./ダラーノ・バントン/ロン・ハーパーJr.
SF:OG・アヌノビー/オットー・ポーターJr./フアンチョ・エルナンゴメス/ジャスティン・シャンパニー
PF:スコッティ・バーンズ/サディアス・ヤング/プレシャス・アチュワ
C:パスカル・シアカム/クリス・ブシェー/ケン・バーチ/クリスチャン・コロコ
昨シーズン途中のサディアス・ヤングに続いて、今オフはオットー・ポーターJr.と即戦力のベテランを補強したラプターズ。
それ自体はいい動きですが、今シーズンもセンター抜きのフォワード3人ラインナップでいくのかどうかが気になります。
一番大きなシアカムで6−8(203cm)ですので、ビッグセンターのいるチーム相手だと苦しいマッチアップを余儀なくされます。
シュート力のあるフアンチョ・エルナンゴメスも、地味ながらいい補強。
ユーロバスケット決勝のフランス戦では、3P7本を含む27点を挙げてスペインの優勝に貢献しました。
かつてのドラフト4位指名ジョシュ・ジャクソンは、生き残りをかけたシーズンとなりそうです。