Realistic Trades
ペイサーズのエースであるオラディポが新たに不参加を表明し、クリッパーズのランドリー・シャメットがコロナ陽性であることが発表されました。
どうもこう・・・・主力級の選手がどんどん離脱していっている気がするんですが、これで本当に再開できるのかなあ?と心配になります。
結局、本当に実力があるチームが勝つというよりも、主力に離脱者が出なかったチームが勝ち残っていくような気がしてしまいます。。
それはそれとして、情報を追っていきたいとは思っているのですが、始まらないシーズンが待ちきれないので、またオフのことに思いを巡らせています(笑)
1つおもしろい記事があったので、ご紹介できればと思います。
「Realistic Offseason Trades NBA Fanbases Wouldn't See Coming」
つまり、「みんな予想してなかったと思うけど、現実的にありうるトレード話」という感じの記事です。
実現したらどう変わるかのロースターと併せて見ていきます。
★トレード案①
<ウルブス> ⇔ <ホーネッツ>
PG テリー・ロジアー PF ジェイムズ・ジョンソン
SG ジャレット・カルバー
前年のオフ、ホーネッツはケンバ・ウォーカーの後釜としてテリー・ロジアーを獲得しましたが、控えPGだった2年目のデボンテ・グラハムが急成長を遂げ、ロジアーとグラハムの2人を先発させるという予想外の展開になりました。
しかし、6−1(185cm)2人のバックコートはサイズ的に無理があり、長続きさせることはできません。
リビルディングを進めたいホーネッツは、高額契約のロジアーの方を放出し、チーム再建を目指したいところです。
ウルブスのドラフト6位指名ジャレット・カルバーは、サイズがあり、攻守で貢献できるスウィングマン。
バックコートのサイズ不足を解消するにはちょうど良く、またドラフト上位指名の若手を集めることで、リビルディングも進めることができます。
<ウルブス>
PG:テリー・ロジアー/ジョーダン・マクローリン
SG:ディアンジェロ・ラッセル/ジョシュ・オコギー/ジェイレン・ノーウェル
SF:マリーク・ビーズリー/ジェイコブ・エバンス/キーラン・マーティン
PF:フアン・エルナンゴメス/ジェイク・レイマン/ジャレッド・バンダービルト
C:カール・アンソニー・タウンズ/オマリ・スペルマン/ナズ・リード
ディアンジェロ・ラッセルもPGですが、SG並みのサイズがあるのでロジアーとバックコートを組むことが可能です。
ロジアーのアグレッシブなディフェンスと、ラッセルのオフェンス力でバランスの取れたコンビになるかもしれません。
<ホーネッツ>
PG:デボンテ・グラハム/マリーク・モンク/コービー・シモンズ
SG:ジャレット・カルバー/ドゥエイン・ベイコン
SF:マイルズ・ブリッジズ/ニコラ・バトゥーム/コーディ・マーティン/ケイレブ・マーティン
PF:PJ・ワシントン/ジェイムズ・ジョンソン/ジェイレン・マクダニエルズ/レイモンド・スポルディング
C:コーディ・ゼラー
6−6(198cm)のカルバーがSGに入ることで、サイズ不足の問題が解消されます。
ジョンソンは3Pも打てるので、フロントコートのバックアップとして重宝されるでしょう。
チームとしては、あとFAでセンターの人材を探したいところです。
★トレード案②
<マジック> ⇔ <ブルズ>
SG ザック・ラビーン SF テレンス・ロス
C モー・バンバ
2020年ドラフト1巡目指名権
リビルディング中のブルズですが、現在のエースであるザック・ラビーン中心のチーム作りをするつもりなのかどうかがイマイチよくわかりません。
得点力はある程度の数字を残していますが、果たしてフランチャイズプレイヤーとして見ているのかどうか?
もし長期的なプランとして考えてないのなら、得点力が課題のチームに売れる時に売り渡してしまうというのも一つの手です。
得点力が課題のチームとは・・・・例えばマジックあたりはどうでしょう?
マジックは、SGのフォーニエが来季プレイヤーオプションで、今オフFAとなる可能性もあります。
フォーニエに大金を積むのであれば、ラビーンに切り替えてガード陣のテコ入れを図るのはいいかもしれません。
<マジック>
PG:ザック・ラビーン/マーケル・フルツ
SF:アーロン・ゴードン/ジェイムス・エニスⅢ/BJ・ジョンソン/ビック・ロウ
PF:ジョナサン・アイザック/アル・ファルーク・アミヌ/チュマ・オケケ
C:ニコラ・ブチェビッチ/ケン・バーチ
ラビーンはPGもできるのでフォーニエとバックコートを組み、フォーニエがFAになったらSGにスライドすることも可能です。
最近3Pも入るようになったゴードンはSF的に使い、アイザックとポジションを交換した方がアイザックの潜在能力が活かせるでしょう。
<ブルズ>
PG:トマス・サトランスキー/クリス・ダン/ライアン・アーチディアコノ
SG:テレンス・ロス/コービー・ホワイト/マックス・ストラス/アダム・モコカ
SF:オットー・ポーターJr./チャンドラー・ハッチソン/デンゼル・バレンタイン
PF:ラウリ・マルッカネン/サディアス・ヤング/ダニエル・ギャフォード
C:ウェンデル・カーターJr./モー・バンバ/ルーク・コーネット/クリスティアーノ・フェリシオ
サトランスキーとホワイトはPG/SG両方できるので、ロスとダンを含めて様々なバリエーションが組めるでしょう。
バンバは、マルッカネンとカーターJr.との若いトリオでビッグマンのローテーションを組めるのではないかと思います。
★トレード案③
<ウォリアーズ> ⇔ <ホークス>
PF ジョン・コリンズ PF ケボン・ルーニー
SG ケビン・ハーター SG ジョーダン・プール
2020年ドラフト1巡目指名権
2021年ドラフト2巡目指名権
これはなかなか魅力的なトレード案です。
ぜひ実現してほしいなと思ってしまいます。
ジョン・コリンズは2年連続でほぼ平均20点・10リバウンドの成績を残し、リーグ屈指の若手PFとなりつつあります。
しかし、どうもホークスはコリンズとMAXでの契約延長に及び腰です。
トレイ・ヤングといいコンビだと思いますけどね。
そこで、もしコリンズがホークスの長期的なチームプランに入っていないとしたら、ウォリアーズにとって絶好の人材となりそうです。
走って跳べて、3Pも40%と高確率で決められるビッグマンはなかなかいません。
ウォリアーズのスモールボールのセンターとしてピッタリな人材なんです。
でもそんなもったいないトレードをどうしてするのか?
今年のウォリアーズの1巡目指名権は、No.1ピックになるかもしれない貴重な指名権だからです。
もしホークスが1位指名権を取れたなら、SGアンソニー・エドワーズあたりを狙ってきそうです。
<ウォリアーズ>
PG:ステフェン・カリー/カイ・ボウマン
SG:クレイ・トンプソン/ケビン・ハーター/マイカル・マルダー
SF:アンドリュー・ウィギンス/デイミオン・リー/フアン・トスカーノ・アンダーソン
PF:ドレイモンド・グリーン/エリック・パスカル/アレン・スマイラギッチ
C:ジョン・コリンズ/マーキース・クリス
Cにコリンズが入り、さらにシューターのハーターもベンチに加われば、ウォリアーズは再び優勝を狙えるチームになるでしょう。
今季スターターを務めた面々が、ベンチからBチームとして出てくるのも、戦力に厚みをつけてくれるでしょう。
<ホークス>
PG:トレイ・ヤング/ブランドン・グッドウィン
SG:ディアンドレ・ベンブリー/ジョーダン・プール
SF:キャメロン・レディッシュ/チャーリー・ブラウンJr.
PF:ディアンドレ・ハンター/ケボン・ルーニー /スカル・ラビシエア/ブルーノ・フェルナンド
C:クリント・カペラ/ドゥエイン・デドモン/デイミアン・ジョーンズ
今季ワーストのウォリアーズの指名権と、下から4番目の自らの指名権を使えば、アンソニー・エドワーズとラメロ・ボールの両獲りも夢ではありません。
コリンズの代わりのPFが欲しい場合もオビ・トッピンがいますので、うまくこの2つの上位指名権を使ってリビルディングを進められるでしょう。
★トレード案④
<サンズ> ⇔ <ペイサーズ>
SG ビクター・オラディポ PG リッキー・ルビオ
SF ミケル・ブリッジズ
2020年ドラフト1巡目指名権
ペイサーズに移籍してからブレイクしたオラディポでしたが、膝上の腱を切る大ケガをしてから状況が暗転。
1年休んで今季途中から復帰しましたが、まだ以前の状態には戻っていません。
そこへきて今回の不参加・・・・と状況は好転しないままです。
来季で契約最終年となるオラディポは、まだリハビリ中の今季開幕前に延長契約のオファーを受けましたが、それは4年80milという渋いもの。
現在年21milのオラディポに対して、年20mil平均のオファーは実質ダウンなので、当然まとまりませんでした。
ここから言えるのは、ペイサーズはそこまでオラディポに大金を払うつもりがないということだと思います。
もちろん、ケガをしたことで将来へのリスクが増えたので、評価が下がったということも言えますが。
であれば、どこのチームならもっと高い評価をしてくれるのか?と考えると、ラン&ガンスタイルでディフェンス力が足りないサンズは1つの候補になりそうです。
<サンズ>
PG:ビクター・オラディポ/キャメロン・ペイン/ジェイレン・レキュー
SG:デビン・ブッカー/エリー・オコボ/タイ・ジェローム
SF:ケリー・ウーブレイJr./キャメロン・ジョンソン
PF:ダリオ・シャリッチ/チェイック・ディアロ/タリーク・オーウェンス
ダブルSGのバックコートにはなりますが、今季平均6.6アシストのブッカーがオフェンスの司令塔役になり、逆に相手PGのマークにつくのがディフェンスの定評のあるオラディポという役割分担にすれば機能すると思います。
また、控えPGはいっぱいいるので、ブッカーをSF、ウーブレイをPFにシフトしたスモールラインナップも組めると思います。
<ペイサーズ>
PG:リッキー・ルビオ/アーロン・ホリデイ/TJ・マッコーネル
SG:マルコム・ブログドン/ジェレミー・ラム/エドモンド・サムナー/ナズ・ミトロウ・ロング/
SF:TJ・ウォーレン/ミケル・ブリッジズ/ブライアン・ボウエンⅡ
PF:ドマンタス・サボニス/ダグ・マクダーモット/TJ・リーフ
C:マイルズ・ターナー/ゴガ・ビターゼ
ルビオが入った場合は、ブログドンがSGにスライドし、ダブルPGのバックコートになりますが、サイズ的には問題ありません。
ブリッジズは3&Dプレイヤーとして、プレーオフチームで重宝される存在。
3P成功数がリーグ最低クラスのペイサーズにとっては、貴重なシューターになります。
★トレード案⑤
<ヒート> ⇔ <ウィザーズ>
SG ブラッドリー・ビール SG アンドレ・イグオダーラ
PF モリッツ・ワーグナー PF ケリー・オリニク
SG タイラー・ヒーロー
SF ダンカン・ロビンソン
よくトレードの噂に上がるビールですが、本人もウィザーズのフロントも出さないと名言しています。
一方のヒートも、アデバヨとタイラー・ヒーローは出さないと言っています。
ではなぜこのトレード案が出てくるのか??
まず1つには、2021年夏というキーワードがあります。
これは何かと言うと、アデトクンボがFAになるオフのことです。
いつも大物獲りを目論むヒートは、ヤニス獲得の可能性も追い求めていきます。
そのためには、今来れば勝てるというチームを作り上げておく必要があります。
SGビールにSFバトラー、そしてアデバヨをCにすれば、今すぐ勝てて、かつPFの席が空いているという状態を作ることができます。
30才のバトラーを獲ったということは、バトラーが旬なうちに勝てるチームを作るという意思表示です。
若手の成長を待つ前に、今ピークの選手を獲得して勝ちにいくというのは、合理的な判断になってくると思います。
ヤニスを狙おうというなら、なおさらですね。
<ヒート>
PG:ケンドリック・ナン/ゲイブ・ビンセント
SG:ブラッドリー・ビール
SF:ジミー・バトラー/KZ・オクパラ
PF:バム・アデバヨ/クリス・シウバ/カイル・アレクザンダー
C:(マイヤーズ・レナード)/モリッツ・ワーグナー
実質的にダンカン・ロビンソンとタイラー・ヒーローの2人を、ブラッドリー・ビール1人に代えるという動きになります。
ワーグナーは打てるビッグマンなので、オリニクの若手バージョンというイメージになります。
将来を取るか、今すぐ勝つことを取るかの選択ですが、バトラーが元気なうちに勝ちにいくチームを作ることは必要な動きでしょう。
<ウィザーズ>
PG:ジョン・ウォール/イシュマイル・スミス
SG:タイラー・ヒーロー/アンドレ・イグオダーラ/ジェローム・ロビンソン/ギャリソン・マシューズ
SF:ダンカン・ロビンソン/トロイ・ブラウンJr./イザック・ボンガ/アドミラル・スコフィールド
PF:八村塁/(ダービス・ベルターンズ)
C:トーマス・ブライアント/ケリー・オリニク/アンゼイス・パセチニクス
ウィザーズは今勝つことは諦め、若手中心にリビルディングを図っていくのが賢明かと思います。
その素材としてヒーローとロビンソンを加えるのは、将来へ向けてのいい投資ではないかと思います。
ジョン・ウォールの巨大契約のことは、もう忘れた方がいいかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
個人的には、③のジョン・コリンズがウォリアーズに入るトレードは、ぜひ実現してほしいなあと思いました。
身体能力が高い割に小技も利くコリンズは、結構有能なビッグマンだと思うんですが、イマイチ評価されてない気がするので、ウォリアーズのようなチームに入って注目されるといいなと思います。
ウォリアーズ的にも、チャンピオンシップレベルに一気に返り咲くための起爆剤としてベストマッチすると思います。
強いウォリアーズが帰ってきて、LAの2チームに対抗する姿を見てみたいですねぇ〜