シーズン再開のメドが立たず、このまま打ち切りの可能性も出てきましたね。
ゲームがないし、プレーオフも始まらないのはつまらないですね・・・・
仕方がないので、ドラフトの有力選手をチェックしていきたいと思います。
ドラフト自体もいつもの6/25ではなく、後ろにズレることになると思いますが。
さて、ここでは、ロッタリー抽選をする前の、現在の勝敗に基づいた順位で、各チームのポジション的なニーズを最優先にした選び方をしていきたいと思います。
【1位 ウォリアーズ】
必要なポジション:C、PF
ジェイムズ・ワイズマン 7−1(216cm) C メンフィス大1年
19.7点/10.7R/0.3A/0.3S/3.0B/FG76.9%/3P0.0%/FT70.4%
1番から4番までスター級が揃うウォリアーズは、5番のCポジションが唯一の弱点。
今ドラフトNo.1センターのワイズマンは、そんなウォリアーズにピッタリの人材。
大学のリクルート問題で出場はわずか3試合に留まりましたが、高校時代からその素質は高く評価されていたので、指名への障害にはならないと思います。
インサイドの高さがないウォリアーズにとって、動きの軽い7フッターはうってつけ。
1年でリーグトップクラスの強さを取り戻すことができると思います。
<想定ロースター>
PG:ステフェン・カリー
SG:クレイ・トンプソン
SF:アンドリュー・ウィギンス
PF:ドレイモンド・グリーン
C:ジェイムズ・ワイズマン
【2位 キャブス】
必要なポジション:SG、SF
アンソニー・エドワーズ 6−5(196cm) SG ジョージア大1年
19.1点/5.2R/2.8A/1.3S/0.6B/FG40.2%/3P29.4%/FT77.2%
ダリアス・ガーランドとコリン・セクストンの小兵2人をバックコートに並べているキャブスは、サイズのあるスウィングマンが必要。
No.1ピックの呼び声も高いエドワーズは、サイズと身体能力に優れるフィジカルなウィングプレイヤー。
ポジションはSGですが、スモールラインナップのSFとしてプレーできる強さもあります。
インサイドにはケビン・ラブ、ドラモンドとスター級が控えているので、ウィングにサイズを加えることで、ラインナップのバランスが向上すると思います。
<想定ロースター>
PG:コリン・セクストン/ダリアス・ガーランド
SG:アンソニー・エドワーズ
SF:ジェディ・オズマン
PF:ケビン・ラブ
C:アンドレ・ドラモンド
【3位 ウルブス】
必要なポジション:PF、SF
オビ・トッピン 6−9(206cm) PF デイトン大2年
20.0点/7.5R/2.2A/1.0S/1.2B/FG63.3%/3P39.0%/FT70.2%
トッピンは、個人成績・チーム成績ともに優れ、今季の大学最優秀選手の称号を数々獲得しています。
ウルブスは、ディアンジェロ・ラッセルとカール・アンソニー・タウンズの2大柱が定まったので、あとはその間のポジションを埋めていく作業になります。
SG/SFは近年ドラフト指名した若手もいるので、最も手薄なPFポジションが最大の補強ポイント。
そこに大学最優秀選手を加えることができれば、願ったり叶ったりだと思います。
<想定ロースター>
SG:マリーク・ビーズリー
SF:ジャレット・カルバー
PF:オビ・トッピン
C:カール・アンソニー・タウンズ
【4位 ホークス】
必要なポジション:SG、SF
ラメロ・ボール 6−7(201cm) PG アメリカ
17.0点/7.6R/6.8A/1.6S/0.1B/FG37.5%/3P25.0%/FT72.3%
ボール3兄弟の末っ子は、前評判は高いものの使いどころが難しそうな印象。
上背があり、コートビジョンやアシストセンスは光るものの、シュートフォームは兄ロンゾ同様に改善の余地があります。
ホークスにはトレイ・ヤングがいますがバックアップがおらず、SFのキャメロン・レディッシュが急造PGを務めていた時期もありました。
SGに入れる上背もあるので、コンボガードとしてバックコートの強化に役立つでしょう。
<想定ロースター>
PG:トレイ・ヤング/ラメロ・ボール
SG:ケビン・ハーター
SF:ディアンドレ・ハンター/キャメロン・レディッシュ
PF:ジョン・コリンズ
C:クリント・カペラ
【5位 ピストンズ】
必要なポジション:SF、SG、PG
デニ・アブディーヤ 6−9(206cm) SF イスラエル
7.7点/4.1R/1.7A/0.5S/0.6B/FG51.4%/3P33.6%/FT52.0%
アンドレ・ドラモンドを放出したピストンズは、現在リビルディング中。
その中でも最も手薄なポジションがSFとSG。
そして、デリック・ローズがもう1年残るとはいえ、PGの補強も必要。
アブディーヤは、ドンチッチのようなポテンシャルを秘めるポイントフォワード。
チームのニーズには合うが、未知数なリスクに賭けることができるか。
<想定ロースター>
PG:デリック・ローズ
SG:ルーク・ケナード
SF:デニ・アブディーヤ
PF:ブレイク・グリフィン
C:クリスチャン・ウッド
【6位 ニックス】
必要なポジション:SF、PG
コール・アンソニー 6−3(191cm) PG ノースカロライナ大1年
18.5点/5.7R/4.0A/1.3S/0.3B/FG38.0%/3P34.8%/FT75.0%
低迷するニックスの最大の弱点は、チームの核となる存在が定まらないこと。
特にPGは、エルフリッド・ペイトン、デニス・スミスJr.、フランク・二リキナと乱立し、チームの司令塔がコロコロ入れ替わっているような状態。
コール・アンソニーは、かつてニックスの先発PGを務めたグレッグ・アンソニーの息子。
エリート選手として高校時代から名を馳せていました。
ニックスがチームを託すべき存在ではないかと思います。
<想定ロースター>
PG:コール・アンソニー
SG:RJ・バレット
SF:ケビン・ノックス
PF:ジュリアス・ランドル
C:ミッチェル・ロビンソン
【7位 ブルズ】
必要なポジション:SF、C
オニエカ・オコングー 6−9(206cm) PF/C USC1年
16.2点/8.6R/1.1A/1.2S/2.7B/FG61.6%/3P25.0%/FT72.0%
今季のブルズは、オットー・ポーターJr.とウェンデル・カーターJr.がケガで長期離脱した影響で、SFとCが手薄でした。
昨年のドラフトでPGを、一昨年のドラフトでCを指名しているので、次はSFあたりを補強したいところですが、今年はSFに目ぼしい選手がいません。
そこで、代わりにインサイドのバックアップとしてビッグマンを補強しておくのがいいのではないかと思います。
オコングーはPFですが、Cとしてもプレーできるので、両ポジションのバックアップとして貴重な戦力になると思います。
<想定ロースター>
PG:コービー・ホワイト
SG:ザック・ラビーン
SF:オットー・ポーターJr.
PF:ラウリ・マルッカネン
C:ウェンデル・カーターJr./オニエカ・オコングー
【8位 ホーネッツ】
必要なポジション:PF、C、SG
ダニエル・オトゥル 6−10(208cm) C ミネソタ大2年
20.1点/11.3R/1.1A/0.5S/2.5B/FG56.3%/3P36.5%/FT70.7%
ガード2人が得点源になり、フォワード2人に1巡目指名の若手が入るホーネッツは、残るCにも若い人材を入れておきたいところ。
オトゥルは、カレッジでは難しい20点・10リバウンドをクリアしているビッグマン。
加えて2.5ブロックもマークしており、インサイドを任せるには申し分ない人材。
ホーネッツの若手コアとして期待がかかる。
<想定ロースター>
PG:デボンテ・グラハム
SG:テリー・ロジアー
SF:マイルズ・ブリッジズ
PF:PJ・ワシントン
C:コーディ・ゼラー/ダニエル・オトゥル
【9位 ウィザーズ】
必要なポジション:SF、C
アイザック・オコロ 6−6(198cm) SF オーバーン大1年
12.8点/4.4R/2.0A/0.9S/0.9B/FG51.2%/3P28.6%/FT67.4%
ウィザーズは、ジョン・ウォールの復帰が予定されるバックコートと、八村とトーマス・ブライアントがいるインサイドは先発が固まっている。
唯一決まっていないSFポジションが、最大の補強ポイント。
そこで、カレッジで一番高い評価を受けているオコロが候補になりそう。
既に身体はNBA選手として出来上がっているので、即戦力としてプレーできそう。
<想定ロースター>
PG:ジョン・ウォール
SG:ブラッドリー・ビール
SF:アイザック・オコロ
PF:八村塁
C:トーマス・ブライアント
【10位 サンズ】
必要なポジション:PF、SF、PG
キリアン・ヘイズ 6−5(196cm) PG/SG フランス
11.6点/2.8R/5.4A/1.5S/0.3B/FG48.2%/3P29.4%/FT87.6%
本当はフォワードポジションを補強したいサンズですが、今年のドラフトはPGとCに人材が偏っていて、指名できそうな人がいません。
そこで、ケガがちなルビオが抜けた時のバックアップとして、PGもできるコンボガードのヘイズを選んでみました。
スピードがあって攻撃的なヨーロッパ人のガードが好きなサンズに、ちょうど合致する人材ではないかと考えています。
フォワードの補強は仕方ないので、FAかトレードで補ってもらえればと思います。
<想定ロースター>
PG:リッキー・ルビオ/キリアン・ヘイズ
SG:デビン・ブッカー
SF:ケリー・ウーブレイJr.
PF:ダリオ・サリッチ
C:ディアンドレ・エイトン
【11位 スパーズ】
必要なポジション:PF、SG、C
ニコ・マニオン 6−3(191cm) PG アリゾナ大1年(イタリア)
14.0点/2.5R/5.3A/1.2S/0.0B/FG39.2%/3P32.7%/FT79.7%
スパーズは、ポジション的なニーズから言えば、先発PFとSGが必要です。
ただ、スパーズに合うプレイヤーとして、ニコ・マニオンを推したいと思っています。
マニオンはバスケットボールIQが非常に高く、全ての動きにセンスを感じる選手です。
高校時代に参加したナイキ・フープ・サミットでは、ワールドチームとして30点をマークする活躍を見せました。
頭脳派プレイヤーとして、スパーズのスタイルにフィットするのではないかと思います。
<想定ロースター>
PG:ニコ・マ二オン/パトリック・ミルズ
SG:デジョンテ・マレー/デリック・ホワイト
SF:デマー・デローザン
PF:ルーディ・ゲイ
C:ラマーカス・オルドリッジ
【12位 キングス】
必要なポジション:C、PF、SF
バーノン・キャリーJr. 6−10(208cm) C/PF デューク大1年
17.8点/8.8R/1.0A/0.7S/1.6B/FG57.7%/3P38.1%/FT67.0%
キングスで最も補強が必要なポジションはセンター。
特にゴール下で身体を張れるパワー系のビッグマンがいません。
キャリーは208cm・120kgという立派な体躯を誇りますが、まだ19才になったばかりという若さ。
デューク大の先輩バグリーと共にインサイドのコンビを組めば、若いキングスのコアメンバーとして期待できるのではないかと思います。
<想定ロースター>
PG:ディアーロン・フォックス
SG:バディ・ヒールド/ボグダン・ボグダノビッチ
SF:ハリソン・バーンズ
PF:マービン・バグリーⅢ
C:バーノン・キャリーJr.
【13位 ペリカンズ】
必要なポジション:C、PG、SF
タイリース・ハリバートン 6−5(196cm) PG アイオワ州立大2年
15.2点/5.9R/6.5A/2.5S/0.7B/FG50.4%/3P41.9%/FT82.2%
注目の若手が多いペリカンズですが、昨年のドラフトでPFとCを上位指名し、SGとSFには主力級の選手がいます。
となると、補強すべきはPGとなりそうです。
先発のロンゾ・ボールはケガが多く、シューティングも向上していますがまだ不安定。
ハリバートンはロンゾ同様に上背があるだけでなく、3P成功率も40%以上、さらには2.5スティールとディフェンス力も兼ね備えています。
ドラフトが近づくにつれ、もっと評価を上げていきそうな気がする選手です。
<想定ロースター>
PG:ロンゾ・ボール/タイリース・ハリバートン
SG:ジュルー・ホリデイ
SF:ブランドン・イングラム
PF:ザイオン・ウィリアムソン
C:ジャクソン・ヘイズ
【14位 ブレイザーズ】
必要なポジション:PF、SF
ジェイデン・マクダニエルズ 6−10(208cm) SF/PF ワシントン大1年
13.0点/5.8R/2.1A/0.8S/1.4B/FG40.5%/3P33.9%/FT76.3%
35才のカーメロ・アンソニーと34才のトレバー・アリーザが先発を務めたFは、若返りが必要です。
マクダニエルズは、昨年ドラフト指名されたホーネッツのジェイレン・マクダニエルズを兄に持つ兄弟選手。
まだまだ荒削りですが、マジックのジョナサン・アイザックのように、長身でSFとPF両方をこなせるポテンシャルを持っています。
<想定ロースター>
PG:デイミアン・リラード
SG:CJ・マッカラム
SF:トレバー・アリーザ
PF:ザック・コリンズ/ジェイデン・マクダニエルズ
C:ユスフ・ヌルキッチ
【15位 マジック】
必要なポジション:PG、SF、SG
RJ・ハンプトン 6−5(196cm) PG/SG アメリカ
8.8点/3.9R/2.4A/1.1S/0.3B/FG40.7%/3P29.5%/FT67.9%
ラメロ・ボールと同じく、カレッジを経ずにオーストラリアのプロリーグに渡ったハンプトン。
高校時代のプレイヤーランキングでは上位にランクされ、タレントレベルは高いものがあります。
マジックは、問題の多いドラフトNo.1ピックのマーケル・フルツを再生させようと試みていますが、まだモノになるかどうかわかりません。
その保険の意味でも、ポテンシャルが高く、PGとSGを両方こなせるコンボガードのハンプトンを入れておくのは一つだと思います。
<想定ロースター>
PG:マーケル・フルツ/RJ・ハンプトン
SG:エバン・フォーニエ
SF:ジョナサン・アイザック
PF:アーロン・ゴードン
C:ニコラ・ブチェビッチ
ロッタリーピック+1の15位まで見ていきましたが、ドラフト前の選手の評価は上がったり下がったりどんどん変わっていきます。
そして各チームもポジション的なニーズを無視してポテンシャル重視の指名をしたり、全く読めない指名をすることも多々あります。
そんな動向も楽しみながら、ドラフトまでの動きを見ていきたいと思います。