いやぁ〜、リラードすごかったですねぇ〜
サンズは惜しかったですねぇ〜
プレイインゲーム争いの最終戦は、結局グリズリーズ、サンズ、ブレイザーズともに勝ったため、ブレイザーズが8位、グリズリーズが9位でプレイインゲームに進み、サンズは同率9位でしたが、直接対決の勝敗で脱落となりました。
結果的には、前回予想した「現実的な結果」の通りとなりました。
ただ、その最終戦にまた新たなドラマがありました。
最初に行われたグリズリーズvs.バックスは、バックスにとって完全な消化試合であったため、動きに全く精彩がなく、崖っぷちのグリズに勝利をプレゼントするゲームとなってしまいました。
続くサンズがマブスを撃破し、再開シーズン無傷の8連勝を達成しましたが、今の実力というよりも、対戦相手のヤル気次第で勝敗が決まってしまう状況であったため、ちょっと残念な結果になりました。
できれば、勢いのあるサンズとブレイザーズが、ガチンコ勝負の決定戦を行うシーンを見てみたかったなあと思います。
ここまで来ると、あとはブレイザーズがネッツに勝てば決まり、という状況であったため、もう普通に余裕で勝つだろうとタカをくくっていました。
なぜなら、ネッツはもうシード順も決まっているし、元々ケガ人続出で戦力も弱くなっていたからです。
ところが、ところが、です!
バックスと違って、ネッツはガチで勝負にきたんですね。
しかも、よりによってみんながみんな好調。
37点・9アシストを挙げたキャリス・ルバートを中心に、ジョー・ハリス、ティモシー・ルワル・キャバロ、タイラー・ジョンソンらが、次々とショットを決めていきます。
チーム全体でFG55.2%、3P42,4%という好調なシューティングで、最終Qに入ってもブレイザーズをリードする展開に。
こういう展開になってくると、「勝たなければいけない」ブレイザーズの方にプレッシャーがかかってきます。
誰もが焦るようなこんな場面でも、やっぱりチームを救ったのはリラードでした。
完全に勝ちにきているネッツは、リラードにだけは打たせまいと、極端なディフェンスシフトを敷いてきました。
リラードがドリブルをしてハーフウェイラインを超えると、すぐにダブルチームを仕掛け、リラードがすぐにボールを手放すように仕向けてきたんですね。
しかし、それで引き下がるリラードではありません。
「そうくるなら、これでどうだ」と言わんばかりに、ハーフウェイラインに描かれたNBAロゴの上からいきなり超ロング3P!!
これが見事に決まり、ネッツのディフェンス陣をあ然とさせました。
Damian Lillard 3 Pointer From The Logo vs Brooklyn Nets | Logo Lillard
解説のレジー・ミラーも、「信じられない」とビックリ仰天していました(笑)
その後も、2人にマークされながらも構わず3Pをねじ込むなど、3Pを3本続けて逆転。
さらにマークが厳しくなると、今度はそれをかわして、アシストでチームメイトの得点を演出。
「アシスト⇒3Pへのファールでフリースロー3本決める⇒アシスト⇒アシスト」と9連続得点を演出しました。
最後は、2点リードして残り1分の場面で、ドリブルでコートを上がるルバートから値千金のスティール。
これがCJ・マッカラムのジャンプシュートにつながり、決勝点となる134点目をお膳立てしました。
しかし、それでも食い下がるネッツに最後まで苦しめられ、逆転ブザービーターを狙ってルバートのショットがわずかに外れて、ようやくゲームが終わりました。
わずか1点差の薄氷を踏む勝利に、さすがのリラードも試合終了のブザーを聞くと、安堵の息をついてガックリと膝に手を付きました。
もし最後のルバートのショットが決まっていたら、ブレイザーズは8位から一気に10位まで下がり、プレイインゲーム出場を逃すところでした。
天と地ほどの差がある、最後のワンショットだったわけです。
全身の力が抜けるのも、うなずけますね・・・・
この試合、42点・12アシスト、3P8/14本を決めたリラード。
最後の3試合で51点⇒61点⇒42点と続けて叩き出した合計154点は、レギュラーシーズン最後の3試合で挙げた得点数として、NBA最多記録。
また、最後の3試合で全て40点以上をマークした選手は、史上初だそうです。
再開後のシーディングゲームス8試合の平均は、37.6点・9.6アシスト・FG49.7%・3P43.7%・3P成功数5.5本。
シーディングゲームスMVPは間違いないだろうという、超人的な活躍でした。
Damian Lillard Drops 42 PTS, 12 AST To Put Trail Blazers Into Play-In Game | NBA Restart
一方、惜しくも脱落となったサンズですが、それでもシーディングゲームス負けなしの8戦全勝は、誰も予測だにしなかった結果でした。
レギュラーシーズン最後を8連勝で終えたのは、プレーオフに行けなかったチームとしては史上初めての快挙なんだそうです。
これまたスゴイことです。
最後に、シーディングゲームスのベスト5を選んでおきます。
G:デイミアン・リラード(ブレイザーズ)
G:デビン・ブッカー(サンズ)
F:ルカ・ドンチッチ(マブス)
F:TJ・ウォーレン(ペイサーズ)
まあ、前回選んだ6人ですけどね(笑)