ここ数年、オフになるとリラードの去就話が浮上します。
本人はブレイザーズ一筋でキャリアを全うしたいと願っていますが、同時に勝てるチームになることを望んでいます。
ところがブレイザーズは、勝てるチームどころか、プレーオフにすら行けないシーズンが続いています。
もうブレイザーズは諦めて、勝てるチームへ移籍した方がいいんじゃないか?
そんな声も年々大きくなっています。
そして今年、ドラフト3位指名権を得たブレイザーズは、リラードと同じPGのスクート・ヘンダーソンを指名しました。
もちろん、わざとそうしたわけではなく、3位で指名できるベストなタレントが、たまたまPGだったというわけです。
ただ、これでますますリラードが出ていきやすい環境が整ったとも言えます。
噂では、ヒートがトレード先の最有力候補と言われていますが、タイラー・ヒーローやダンカン・ロビンソンを中心とした交換相手に、ブレイザーズが満足していないという話もあります。
では、他にどんなシナリオが考えられるのか?
ちょっとおもしろいトレード案があったので、ご紹介したいなと思います。
<ブレイザーズ>
SF/SG:デマー・デローザン(←ブルズ)
PF:ドレイモンド・グリーン(サイン&トレード)(←ウォリアーズ)
<ウォリアーズ>
C:ユスフ・ヌルキッチ(←ブレイザーズ)
PF:パトリック・ウィリアムス(←ブルズ)
SG:シェイドン・シャープ(←ブレイザーズ)
2026年ドラフト1巡目指名権(←ブレイザーズ)
<ブルズ>
SG:アンファニー・サイモンズ(←ブレイザーズ)
PF:ジョナサン・クミンガ(←ウォリアーズ)
2030年ドラフト1巡目指名権(←ブレイザーズ)
これは、リラードにベテランのヘルプを集めて、ブレイザーズで勝てるチームを作ろうというトレード案です。
絡むウォリアーズとブルズにとってもおもしろい戦力補強になるので、順番に見ていきたいと思います。
<ブレイザーズ>
PG:デイミアン・リラード
SG:スクート・ヘンダーソン/キーオン・ジョンソン
SF:デマー・デローザン/マティース・サイブル
PF:(ジェラミ・グラント)/ナシアー・リトル
C:ドレイモンド・グリーン/トレンドン・ワトフォード
サイモンズ、シャープ、ヌルキッチが抜けて、デローザンとグリーンが入ります。
若手のホープをベテランの実力者と交換し、今勝つためのチーム作りを行う形ですね。
Cがいないので、まだ不完全ではありますが、これでゴール下にサイズが加われば、なかなかのメンバーにはなります。
何年か戦って結果が出なければ、ヘンダーソンを中心にリビルディングを始めればいいので、やり直しも利くと思います。
<ウォリアーズ>
SG:ステフ・カリー/シェイドン・シャープ
SF:クレイ・トンプソン/モーゼス・ムーディー
PF:アンドリュー・ウィギンス/パトリック・ウィリアムス
C:ユスフ・ヌルキッチ/ケボン・ルーニー
ウォリアーズはグリーンとクミンガが抜け、ヌルキッチ、パトリック・ウィリアムス、シャープが加わります。
ヌルキッチは、しばらく真のCが不在だったゴール下にサイズをもたらします。
そして、ウィリアムスとシャープは、いずれも才能の原石のような若手のホープ。
ベンチ層を厚くしますし、カリー後のウォリアーズを支える中心選手にもなれます。
特にシャープは、オールスターに成長する才能を秘めていると思います。
<ブルズ>
PG:(アイヨ・ドスンム)/アレックス・カルーソ/(ロンゾ・ボール)
SG:アンファニー・サイモンズ/コービー・ホワイト
SF:ザック・ラビーン/デイレン・テリー
PF:ジョナサン・クミンガ
C:ニコラ・ブチェビッチ/アンドレ・ドラモンド/マルコ・シモノビッチ
ブルズはデローザンとパトリック・ウィリアムスが抜け、サイモンズとクミンガが入ります。
33才のデローザンを24才のサイモンズと交換するということで、世代交代を図るという図式にはなります。
若手のウィリアムスは手放したくないですが、代わりにポジションと年齢が変わらないクミンガを獲れますので、ここはトントンかもしれません。
三者三様のチーム模様となりますが、意外と3チームともに損した感じはしない、バランスの取れたトレードになっているのではないかと思います。
個人的には、ウォリアーズにシャープとウィリアムスの若手2人がブレンドされるのが、意外といい感じになるのではないかと想像してしまいます。
果たして、肝心のリラードの去就はどうなるのか?
ブレイザーズの判断が注目されます。