2/10のトレードデッドラインを間近に控え、1発目のトレードが成立しました。
ノーマン・パウエル エリック・ブレッドソー
ロバート・コビントン ジャスティス・ウィンズロウ
キーオン・ジョンソン
2025年2巡目指名権
カワイ・レナードとポール・ジョージの2人を欠くクリッパーズは、第3のスコアラーとしてノーマン・パウエルを獲得しました。
パウエルは平均18.7点・FG45.6%・3P40.6%と、今シーズンも安定したスコアリングを見せ、特に3Pは好調です。
ただ、6−3(191cm)とサイズ的にCJ・マッカラムと変わらないため、ブレイザーズではSFに入らざるをえない点がネックになっていました。
クリッパーズでは、今シーズンは急造エースとして、来シーズンは2人のエースを支えるシューターとしての活躍が期待されます。
ブレイザーズは、若手のアンファニー・サイモンズが急成長を見せています。
ただ、今オフに新人契約が終わるため、再契約交渉を考えるとサラリーキャップの空きが必要になります。
そうなると、オフに5年90milで再契約を結んだばかりのパウエルの契約が、邪魔になってきてしまうんですね。
成績はいいので、実力的な問題ではなく、ポジションとサイズの重なり、そして契約金額の大きさだけの問題です。
ですので、クリッパーズとしては実力のあるベテランを獲得できてラッキーです。
一方のブレイザーズにもメリットがあります。
エリック・ブレッドソーの契約は残り2年ですが、来シーズンの契約19.4milのうち、3.9milしかギャランティーされていません。
つまり、今シーズン終了後にカットすれば、3.9mil分だけ負担して、残りの15.5milは負担せずに済むんですね。
結果として、本来はパウエルの来シーズンの年俸16.8milを支払うところを、ブレッドソーの3.9milだけ支払えば済むので、その分をサイモンズの再契約費用に充てられるようになります。
次を見据えた動きということになります。
<クリッパーズ>
PG:レジー・ジャクソン/ジェイソン・プレストン
SG:ノーマン・パウエル/ルーク・ケナード/ブランドン・ボストンJr.
SF:ロバート・コビントン/テランス・マン/アミーア・コフィー/ジェイ・スクラブ/(カワイ・レナード)
PF:マーカス・モーリスSr./ニコラ・バトゥーム/(ポール・ジョージ)
C:イビチャ・ズーバッツ/アイザイア・ハーテンスタイン/セルジ・イバカ
パウエルがSG、コビントンがSFの先発に入るラインナップにしてみましたが、コビントンはPFの控えに入るかもしれません。
ここのところ活躍しているアミーア・コフィーは、2way契約からスタンダード契約に上がるかもしれません。
また、ブレッドソーの抜けた控えPGは、早急に補強する必要があります。
ウィングの人材は豊富なので、司令塔タイプのガードがいいと思います。
<ブレイザーズ>
PG:アンファニー・サイモンズ/エリック・ブレッドソー/デニス・スミスJr./(デイミアン・リラード)
SG:CJ・マッカラム/ベン・マクレモア/キーオン・ジョンソン
SF:トニー・スネル/CJ・エルビー/ケルジン・ブレビンス/(ナシアー・リトル)
PF:ラリー・ナンスJr./ジャスティス・ウィンズロウ/グレッグ・ブラウンⅢ
C:ユスフ・ヌルキッチ/トレンドン・ワトフォード/(コーディ・ゼラー)
ケガ人が多く、かなり厳しいラインナップになっています。
ブレッドソーは、リラード不在の間、貴重なPGの戦力となってくれるでしょう。
ただ、フォワードの人材難がかなり目立つので、さらなるトレードを行って補強をしていかないと、ラインナップを組むことすら厳しくなります。