キャンプイン間近ですが、まだまだトレードが成立する可能性は残されています。
そんなギリギリのタイミングでも、実現したらいいなのトレード案を紹介したいと思います。
★トレード案①
シクサーズ大改造計画
ベン・シモンズの去就問題に揺れるシクサーズですが、ここでは別々の2つのトレードでシクサーズを大改造するプランを紹介します。
PF トバイアス・ハリス SG CJ・マッカラム
<ホークス> ⇔ <シクサーズ>
SG ケビン・ハーター
SF キャメロン・レディッシュ
まずCJ・マッカラムは、ベン・シモンズのトレード相手としてさんざん噂に上がってきていましたが、ここではシモンズとではなく、トバイアス・ハリスと交換しようというトレードです。
シクサーズがいずれにしても、マッカラムを獲得した方がいいだろうということですね。
そしてこのトレードの後に、今度はシモンズをホークスへトレードし、代わりにガリナーリ、ハーター、レディッシュの3人と交換します。
3人ともシクサーズの求めるオールスター級の選手ではありませんが、ローテーションプレイヤー3人との交換であれば戦力としての対価は十分かと思います。
<シクサーズ>
PG:セス・カリー/タイリース・マクシー/グラント・リラー/ジェイデン・スプリンジャー
SG:CJ・マッカラム/シェイク・ミルトン/マティース・サイブル/アイザイア・ジョー
SF:ダニー・グリーン/ケビン・ハーター/フルカン・コルクマズ/アーロン・ヘンリー
PF:ダニーロ・ガリナーリ/キャメロン・レディッシュ/ジョージ・ニャン
C:ジョエル・エンビード/アンドレ・ドラモンド/ポール・リード
マッカラムは昨シーズン、ケガで離脱するまでの序盤は絶好調で、平均26.7点/5.0アシスト/FG47.3%/3P44.1%というスタッツを残し、そのままいけばオールスター当確という成績でした。
特に5.0アシストという数字は、リードガードとしてもある程度やれるということを証明しました。
今回の一連のトレード案では、シモンズに代わるPGは交換要員に入っていません。
セスとマッカラムでボール運びを分担し、ゲームメイクは主にマッカラムの仕事になるでしょう。
マッカラムとエンビードを軸としながら、セス、グリーン、ガリナーリ、ハーターら周囲にずらりとシューターが並ぶ布陣。
どこからでも3Pを狙えるので、いつでもキックアウトのパスをさばくことができます。
もしうまくいかなくても、マクシーを先発PGにして、セスをシュートのスペシャリストにすることもできます。
オールラウンダーのポテンシャルを秘めるレディッシュも将来が楽しみな選手なので、かなり興味深いロースターになると思います。
<ブレイザーズ>
PG:デイミアン・リラード/アンファニー・サイモンズ/デニス・スミスJr.
SG:ノーマン・パウエル/ベン・マクレモア/CJ・エルビー
SF:ロバート・コビントン/トニー・スネル/ナシアー・リトル
PF:トバイアス・ハリス/ラリー・ナンスJr./パトリック・パターソン/グレッグ・ブラウン
C:ユスフ・ヌルキッチ/コーディ・ゼラー/マーキース・クリス/トレンドン・ワトフォード
ブレイザーズはこのオフ、パウエルと5年の長期契約を結びましたが、パウエルは当面先発SFとして起用しなければなりません。
そうなると、6−3(191cm)以下の3人を同時に先発させなくてはいけないラインナップになり、どうしてもディフェンスで不利になります。
ハリスを加えることで、パウエルをSF⇒SGへ、コビントンをPF⇒SFへとそれぞれのナチュラルポジションへと戻すことができます。
ラインナップのバランスという意味では、理にかなった動きにはなります。
ハリスは昨シーズン、39.4%と高い3P成功率を残していますので、シューターとしての役割も期待できます。
<ホークス>
PG:トレイ・ヤング/ルイス・ウィリアムス/シャリーフ・クーパー
SG:ボグダン・ボグダノビッチ/デロン・ライト/スカイラー・メイズ
SF:ベン・シモンズ/ディアンドレ・ハンター/ティモシー・ルワル=キャバロ
PF:ジョン・コリンズ/ジェイレン・ジョンソン/ソロモン・ヒル
C:クリント・カペラ/オニエカ・オコングー/ゴーギー・ジェン/ジャーリル・オカフォー
シモンズのポジションが難しいところですが、ポイントフォワードとしてSFで先発するのがいいのではないかと考えます。
ヤングを点取り屋、ボグダノビッチをシューター役、コリンズとカペラをインサイドに配し、シモンズがボールを供給していく役割です。
サイズとディフェンス力、そして司令塔役という稀有なコンビネーションの特色をフルに発揮するには、SFとしてオールラウンドに動いた方がいいと思います。
また、ルーキーのジェイレン・ジョンソンが予想以上の活躍を見せ、即戦力としてのメドが立ったことで、同じポジションのガリナーリを手放しやすくなったと思います。
昨シーズン、ファイナルまであと一歩まで迫ったホークスは、シモンズを手にすることでディフェンス力をアップさせ、毎年ファイナルを狙えるような危険なチームに進化するチャンスではないかと思います。
★トレード案②
クリスチャン・ウッドがクリッパーズへ
<クリッパーズ> ⇔ <ロケッツ>
C クリスチャン・ウッド SG ルーク・ケナード
SF ダヌエル・ハウスJr. C イビチャ・ズーバッツ
SG キーオン・ジョンソン
2巡目指名権✕4つ
カワイ・レナードが負ったケガは、ヒザの前十字靭帯の部分断裂です。
これは昨シーズンのスペンサー・ディンウィディと同じケガであり、ディンウィディはシーズンを全休しています。
レナードはプレーオフ期間中にケガしたので、開幕直後にケガをしたディンウィディよりも回復期間は長くあります。
ただそれでも、シーズンの大部分は欠場することを余儀なくされ、シーズン全休の可能性もあると思います。
通常であれば、この1年は仕方ないと諦めてしまう状況ですが、今勝つことを目的に構成されたクリッパーズのロースターで、1シーズンでも無駄にすることはできません。
であれば、レナードがいない状況下でも、いい位置でプレーオフに進めるような戦力補強が必要になってきます。
現状では、単にレナードが抜けただけのロースターになっており、これだとプレーオフに進めたとしても、下位シードになってしまうでしょう。
そこでこんなトレード案です。
クリスチャン・ウッドは、ほぼオールスター級のスタッツを残しており、これをロールプレイヤーや新人・ドラフト権で獲得できるなら、やるべきトレードだと思います。
ロケッツ的にもウッドはチームの中心ですが、今後は19才の新人ジェイレン・グリーンを中心にリビルディングを進めていくことになり、もうすぐ26才になるウッドではなく、同じく19才の新人Cアルパレン・シェングンを育てていくことになります。
ロケッツはウッドを売りに出しているわけではありませんが、絶対に出さないという状況ではなくなってきてるというわけです。
クリッパーズのCポジションは、イバカがケガがちで思うような結果が残せておらず、ズーバッツもインパクトに欠けるため、オールスタークラスの選手を補強するには絶好のチャンスだと思います。
<クリッパーズ>
PG:レジー・ジャクソン/エリック・ブレッドソー/ジェイソン・プレストン
SG:テランス・マン/ニコラ・バトゥーム/BJ・ボストン
SF:ポール・ジョージ/ジャスティス・ウィンズロウ/(カワイ・レナード)
PF:マーカス・モーリスSr./ダヌエル・ハウスJr./ハリー・ジャイルズ
C:クリスチャン・ウッド/セルジ・イバカ
ウッドは、レナードが戻ってくるまでの間は第2の得点源として、レナードが戻ってきた後はBIG3としてチームの中心選手となるでしょう。
また3Pも高確率で決められるため、クリッパーズはどこからでも3Pが打てるチームになります。
今シーズンもプレーオフに進出するためには必要な補強であるし、レナードが戻ってきたら今度こそ優勝を狙える戦力が整うのではないかと思います。
<ロケッツ>
PG:ケビン・ポーターJr./ジョン・ウォール/DJ・オーガスティン/ダンテ・エクサム
SG:ルーク・ケナード/エリック・ゴードン/カイリー・トーマス/キーオン・ジョンソン/ジョシュ・クリストファー
SF:ジェイレン・グリーン/ジェイショーン・テイト/デイビッド・ヌワバ/アンソニー・ラム
PF:ダニエル・タイス/ケニヨン・マーティンJr./ウスマン・ガルバ/マシュー・ハート
C:イビチャ・ズーバッツ/アルパレン・シェングン
ケナード(25才)、ズーバッツ(24才)、ジョンソン(19才)はいずれも若い選手。
40%を超える3P成功率を誇るケナードは、ちょっとシュート力が足りないバックコートに安定感を与えるいい戦力になります。
ズーバッツは、シェングンが先発を務められるようになるまでのつなぎ役としても機能しそう。
キーオン・ジョンソンは、ドラフト前の能力テストで120cm超えのジャンプを記録して話題をさらった、身体能力抜群の選手。
今勝つ必要性がないロケッツは、できるだけ将来使えそうな若手の駒を揃えておく方が得策かもしれません。
★トレード案③
サディアス・ヤングがサンズへ
ファイナルへ進出し、優勝まであと一歩まで迫ったサンズ。
サプライズの躍進を見せましたが、最後はアデトクンボに力負けしました。
そこで露出した課題が、インサイドの人材不足でした。
プレーオフ早々にダリオ・シャリッチがシーズン絶望となり、その問題が顕在化。
先発Cのディアンドレ・エイトンがファールトラブルに陥ると、途端にチームが弱体化しました。
先発PFのジェイ・クラウダーも頑張っていましたが、アデトクンボやデュラント、アンソニー・デイビスといったサイズのあるPFと対峙するには、上背のハンデがあります。
本気で優勝を目指すのであれば、やはりこの辺りの改善は必要になります。
そこで、Cのバックアップには7フッターのジャベイル・マッギーを獲得し、ゴール下に高さを加えました。
そしてPFにもサイズとディフェンス力を加えたい、という意味でこんなトレードです。
<サンズ>
PF サディアス・ヤング(←スパーズ)
<スパーズ>
PF ダービス・ベルターンズ(←ウィザーズ)
PF ジェイレン・スミス(←サンズ)
<ウィザーズ>
PF ダリオ・シャリッチ(←サンズ)
PG トレ・ジョーンズ(←スパーズ)
スパーズから、サディアス・ヤングがサンズへ、若手PGトレ・ジョーンズがウィザーズへ。
サンズは、ダリオ・シャリッチをウィザーズへ、2年目の若手ジェイレン・スミスをスパーズへ。
そしてウィザーズから、ダービス・ベルターンズが古巣スパーズへと戻る三角トレードです。
若手中心にリビルディングを進めるスパーズは、ベテラン選手をあまり必要としていません。
PFポジションが手薄であるため、ベテランのヤングに代えて、若手のスミスを入れ、さらにかつてフィットしていたベルターンズを呼び戻します。
スパーズはそもそもベルターンズを手放したくなかったので、戻すトレードはいいのではないかと思います。
ウィザーズは逆に、自らが結んだ16/16/17/16milという高額長期契約を手放すチャンスです。
古巣のスパーズ以外は、もらってくれるチームがないんじゃないかと思います。
また、控えPGが不足しているので、若手のジョーンズはいい人材になると思います。
<サンズ>
PG:クリス・ポール/キャメロン・ペイン/エルフリッド・ペイトン
SG:デビン・ブッカー/ランドリー・シャメット
SF:ミケル・ブリッジズ/キャメロン・ジョンソン/アブデル・ナダー/チャンドラー・ハッチソン
PF:サディアス・ヤング/ジェイ・クラウダー/フランク・カミンスキー
C:ディアンドレ・エイトン/ジャベイル・マッギー
先発PFにはサイズのあるヤングが入り、それをクラウダーがバックアップする形の方が、ミスマッチの問題が少なくなります。
また55.9%という高いFG成功率は、62.6%のエイトンと並んで、ゴール下に安定感をもたらしてくれるでしょう。
<スパーズ>
PG:デジョンテ・マレー/ブリン・フォーブス
SG:デリック・ホワイト/デビン・バッセル/ロニー・ウォーカーⅣ/ジョシュア・プリモ
SF:ケルドン・ジョンソン/ダグ・マクダーモット/ケイタ・ベイツ=ジョップ/ジョー・ウィースカンプ
PF:ダービス・ベルターンズ/アル・ファルーク・アミヌ/ジェイレン・スミス/ルカ・サマニッチ
C:ヤコブ・ポエルトル/ザック・コリンズ/ドリュー・ユーバンクス/ジョック・ランデイル
ベルターンズが先発PFに入り、ケルドン・ジョンソンを本来のSFに戻すラインナップです。
スミスは昨年のドラフト10位指名であり、育て方次第では将来の戦力となります。
手薄なPFポジションですが、頭数だけは昨シーズンよりも揃った感があります。
<ウィザーズ>
PG:スペンサー・ディンウィディ/アーロン・ホリデイ/ラウル・ネト/トレ・ジョーンズ/カシアス・ウィンストン
SG:ブラッドリー・ビール/ケンタビウス・コールドウェル=ポープ
SF:カイル・クーズマ/デニ・アブディーヤ/コーリー・キスパート
PF:八村塁/モントレズ・ハレル/アンソニー・ギル/(ダリオ・シャリッチ)
C:トーマス・ブライアント/ダニエル・ギャフォード/アイザイア・トッド
シャリッチの残り契約は、8.5/9.2milとリーズナブルなものです。
今シーズンはケガで全休となりますが、それでもベルターンズの16/16/17/16milの長期契約を手放せるなら安い買い物です。
トレ・ジョーンズは、今後育てていきたい若手PGになります。