Dragic to BKN

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ラプターズからスパーズにトレードされ、その後バイアウトされていたゴラン・ドラギッチ。

 

FAとなった実力者のベテランに、多くのチームが獲得を目指していました。

 

バックス、ネッツ、ブルズ、ウォリアーズ、クリッパーズレイカーズ・・・・・・

 

さらには、同じスロベニアのドンチッチがプレーするマブスや、クリス・ポールが親指の骨折で長期離脱が決まった古巣のサンズなど、他にも候補となりそうなチームがいっぱいありました。

 

そんな中、ドラギッチが選んだチームは・・・・・・ネッツでした。

 

ネッツ・・・・かあ。。。

 

なんか腑に落ちない感じがしたのは、ネッツがPGに困っていない気がしたからでした。

 

カイリー・アービングがいて、新たにベン・シモンズも加入したばかり。

 

バックアップにも、パティ・ミルズがいて、ジェボン・カーターがいて、さらにシモンズと一緒にセス・カリーまで加入していました。

 

そこにドラギッチまで??? というのが率直な感想でした。

 

例えば、一番熱心に誘っていたバックスは、ジュルー・ホリデイのバックアップが必要でした。

 

同じくウォリアーズも、ステフ・カリーのバックアップがいない状態。

 

ブルズはロンゾ・ボール、サンズはクリス・ポールと、先発PGが長期離脱中。

 

クリッパーズは慢性的にPG不足で、レイカーズはウェストブルック・・・・

 

といった感じで、PGを必要としているチームが数多存在する中で、あまり困っているわけではないネッツに決まったわけです。

 

決め手となった要因は、スティーブ・ナッシュの存在でした。

 

ドラギッチはNBA入りしてから3年間、サンズでナッシュのバックアップとしてプレーしていました。

 

当時のナッシュは、2年連続MVPに輝いた後の円熟期。

 

そのリーグNo.1PGから教えを受けたドラギッチは、その後MIPを獲得するなどして、一流のPGへと成長していきます。

 

そんな師であり、兄貴分であるナッシュから直々に誘われたら、ドラギッチに断るという選択肢はなかったのでしょう。

 

そう考えると、ドラギッチのネッツ入りは当然の流れだったのかもしれません。

 

<ネッツ>

 PG:カイリー・アービングパトリック・ミルズゴラン・ドラギッチ

 SG:セス・カリーキャメロン・トーマスブルース・ブラウンJr./デイビッド・デュークJr.

 SF:ケビン・デュラント/ジェイムズ・ジョンソンケスラー・エドワーズ/(ジョー・ハリス

 PF:ベン・シモンズ/ニコラス・クラクストン/ブレイク・グリフィン

   C:ラマーカス・オルドリッジ/アンドレ・ドラモンドデイロン・シャープ

 

ドラギッチ加入に伴い、ロースター枠を空けるため、ジェボン・カーターがカットされました。

カイリーが相変わらずホームゲームに出場できないため、先発も務められるドラギッチの存在は大きいと思います。

特に、セス・カリーを先発SGで使う場合は、サイズのあるドラギッチと一緒に出すことである程度ミスマッチを防ぐことができます。

カイリーが出られない試合のプレーオフ対策にも、うってつけでしょう。

 

 

<バックス>

 PG:ジュルー・ホリデイ/ジョージ・ヒルジェボン・カーターリンデル・ウィギントン

 SG:グレイソン・アレンウェスリー・マシューズ/(パット・コノートン

 SF:クリス・ミドルトン/ディアンドレ・ベンブリーサナシス・アデトクンボ

 PF:ヤニス・アデトクンボ/ジョーダン・ヌウォラ/サンドロ・マムケラシュビリ

   C:ボビー・ポーティス/セルジュ・イバカ/(ブルック・ロペス)

 

一番熱心にドラギッチを誘っていたものの、振られてしまったバックスは、ドラギッチ加入でカットされたジェボン・カーターを獲得しました。

バックスは少し前にも、ネッツからカットされていたディアンドレ・ベンブリーと契約しています。

なんだかネッツのおこぼれでロースターを埋めてるみたいですが、人材が集まってくるネッツのロースターがそれだけ豪華だということですね。

バックスにとっては、ちょうどいい拾い物になりそうです。

 

また、ブルック・ロペスの欠場が長期化しているCに、クリッパーズからイバカを迎え入れましたが、さらなる補強候補としてロビン・ロペスの名前が挙がっています。

2シーズン前にはバックスに所属し、兄弟でプレーしていたロビンですが、兄ブルックをサポートするために、再びバックス加入となるでしょうか?

3/1のプレーオフ出場期限までに、マジックからバイアウトされるのかどうか、注目されます。

 

 

ブレイザーズ

 PG:アンファニー・サイモンズ/エリック・ブレッドソーブランドン・ウィリアムス/(デイミアン・リラード)

 SG:CJ・エルビー/ベン・マクレモアキーオン・ジョンソン

 SF:ジョシュ・ハートイライジャ・ヒューズディディ・ロウザダケルジン・ブレビンスジョー・イングルス)

 PF:ジャスティス・ウィンズロウグレッグ・ブラウンⅢ/(ナシアー・リトル)

   C:ユスフ・ヌルキッチトレンドン・ワトフォードドリュー・ユーバンクス

 

大きくロースターをシャッフル中のブレイザーズは、細かな動きを見せています。

既にカットされていたコーディ・ゼラーに続いて、ケガで戦線離脱となったデニス・スミスJr.もカットされ、2way契約だったトレンドン・ワトフォードNBA契約に昇格。

そしてPGのブランドン・ウィリアムスと新たに2way契約を結び、スパーズから放出されていたユーバンクスと10日間契約を結びました。

 

主力をほとんど入れ替え、現状は焼け野原のようなロースターのブレイザーズですが、意外にも勝っているから不思議です。

トレードデッドラインまで6連敗中だったのが、トレードを機に4連勝。

新加入のジョシュ・ハートとウィンズロウも先発に定着していい活躍を見せています。

寄せ集めチームの方がいい結果が出るというのは、何とも複雑ですね。

 

 

<ブルズ>

 PG:アイヨ・ドスム/コービー・ホワイト/(ロンゾ・ボール)

 SG:ザック・ラビーンマット・トーマス(アレックス・カルーソ)

 SF:ジャボンテ・グリーンデリック・ジョーンズJr./トロイ・ブラウンJr./マルコム・ヒル

 PF:デマー・デローザントリスタン・トンプソンタイラー・クック/(パトリック・ウィリアムス

   C:ニコラ・ブチェビッチ/トニー・ブラッドリーマルコ・シモノビッチ

 

ブルズはアルフォンゾ・マッキニーをカットし、トリスタン・トンプソンと契約しました。

弱いPFポジションの補強ということで理にかなっているとは思いますが、その方法が不可解でした。

 

トンプソンはサボニスのトレードでキングスからペイサーズへと移り、普通にゲームに出場していました。

もしトレードの数合わせで、ペイサーズが戦力として要らないと思っていたら、チームに合流する前にリリースするのが通例です。

しかし、4試合にプレーし、最後のゲームでは17点・6リバウンドと活躍までしています。

 

つまり、考えられることは一つ。

トンプソン自身が、「ブルズに行きたいからカットしてくれ」とペイサーズに頼んだんでしょうね。

ペイサーズのリック・カーライルHCが、「トンプソンはリリースする。ブルズに行く」と発言していることからもわかります。

リリースする側が、次の行き先を明言するのは異例ですから。

 

ま、だからダメということではなく、そういう経緯がありましたというお話でした。

 

 

ナゲッツ

 PG:モンテ・モーリス/ボーンズ・ハイランド/ファクンド・カンパッソ/マーカス・ハワード/(ジャマール・マレー

 SG:ウィル・バートン/ブリン・フォーブス

 SF:ジェフ・グリーン/オースティン・リバース/デボン・リード/(ブラトコ・チャンチャー)

 PF:アーロン・ゴードン/ジャマイカル・グリーン/(マイケル・ポーターJr.)

   C:ニコラ・ヨキッチ/ディマーカス・カズンズジーク・ナジ

 

2回目の10日間契約を終えたカズンズは、ナゲッツとシーズン終了までの契約を結ぶようです。

ヨキッチをバックアップするCが不在で、PF系の選手で埋めていましたので、プレーオフに向けて必要な補強になります。

 

 

シクサーズ

 PG:タイリース・マクシー/シェイク・ミルトン/ジェイデン・スプリンジャーマイルス・パウエル

 SG:ジェイムズ・ハーデン/フルカン・コルクマズ/アイザイア・ジョー

 SF:マティース・サイブル/ダニー・グリーン/チャーリー・ブラウンJr.

 PF:トバイアス・ハリス/ジョージ・ニャンポール・ミルサップ/ポール・リード

   C:ジョエル・エンビードウィリー・コーリー=スタインチャールズ・バッシー

 

シクサーズは、エンビードのバックアップに、マブスからカットされていたコーリー=スタインと10日間契約を結ぶようです。

ハーデンのトレードで獲得したミルサップと併せて、プレーオフに向けて貴重なベテラン戦力が加入しました。