主力級選手のFA移籍はほぼ落ち着きましたが、今月末のキャンプインに向け、ロースター当落線上の選手の動きが活発化してきました。
赤:移籍
青:ルーキー
緑:2way
<ブレイザーズ>
PG:デイミアン・リラード/アンファニー・サイモンズ/デニス・スミスJr.
SG:CJ・マッカラム/ベン・マクレモア/CJ・エルビー
SF:ノーマン・パウエル/トニー・スネル/ナシアー・リトル
PF:ロバート・コビントン/ラリー・ナンスJr./パトリック・パターソン/グレッグ・ブラウン
C:ユスフ・ヌルキッチ/コーディ・ゼラー/マーキース・クリス/トレンドン・ワトフォード
前回記事にしたマーキース・クリスに加えて、デニス・スミスJr.とパトリック・パターソンも加入しました。
ギャランティー契約の選手が少ない今のブレイザーズであれば、いずれも開幕ロースター入りの可能性は高くなると思います。
1巡目9位指名から5年目を迎えたデニス・スミスJr.は、ここが生き残りを賭けた正念場。
控えPGのいないブレイザーズで出場機会を得られる、絶好のチャンスだと思います。
<ブルズ>
PG:ロンゾ・ボール/コービー・ホワイト/ジャボンテ・グリーン/デボン・ダットソン
SG:ザック・ラビーン/アレックス・カルーソ/マット・トーマス/アイヨ・ドスム
SF:デマー・デローザン/デリック・ジョーンズJr./トロイ・ブラウンJr.
PF:パトリック・ウィリアムス/アリーゼ・ジョンソン/スタンリー・ジョンソン
C:ニコラ・ブチェビッチ/トニー・ブラッドリー/マルコ・シモノビッチ
今回新たに契約したアリーゼ・ジョンソン、マット・トーマス、スタンリー・ジョンソンは、いずれもラプターズに関連のある選手です。
スタンリー・ジョンソンは契約最終年でラプターズからFAとなり、マット・トーマスはシーズン途中でラプターズからジャズへトレードされてFAになりました。
アリーゼ・ジョンソンは、昨シーズン開幕前に渡邊雄太とロースター争いを演じた後、シーズン終盤にネッツと契約。
そこでの活躍が認められ、ブルズと2年契約を結びました。
<クリッパーズ>
PG:レジー・ジャクソン/エリック・ブレッドソー/ジェイソン・プレストン
SG:テランス・マン/ルーク・ケナード/キーオン・ジョンソン/BJ・ボストン
SF:ポール・ジョージ/ジャスティス・ウィンズロウ/(カワイ・レナード)
PF:マーカス・モーリスSr./ニコラ・バトゥーム/ハリー・ジャイルズ
C:セルジ・イバカ/イビチャ・ズーバッツ
純粋なPFがいないクリッパーズは、ハリー・ジャイルズを加えました。
ジャイルズは高いポテンシャルが期待されながら、ケガも重なってなかなか結果を出せていない選手。
ただ、モーリスもバトゥームも本来はSFが本職の選手であり、PFであるジャイルズが戦力となれば、クリッパーズとしては価値のある補強となります。
<サンズ>
PG:クリス・ポール/キャメロン・ペイン/エルフリッド・ペイトン
SG:デビン・ブッカー/ランドリー・シャメット
SF:ミケル・ブリッジズ/キャメロン・ジョンソン/アブデル・ナダー/チャンドラー・ハッチソン
PF:ジェイ・クラウダー/フランク・カミンスキー/ジェイレン・スミス
C:ディアンドレ・エイトン/ジャベイル・マッギー/(ダリオ・シャリッチ)
ウィザーズからスパーズへトレードされていたハッチソンですが、スパーズからリリースされ、サンズと2way契約を結びました。
ドラフト1巡目指名で、既に3シーズンのキャリアのある選手を、2wayの枠で獲得できたことは、サンズのロースターに厚みを増してくれることになるでしょう。
<バックス>
PG:ジュルー・ホリデイ/ジョージ・ヒル/トレモント・ウォータース/ジョルジオス・カライツァキス
SG:ドンテ・ディビンチェンゾ/グレイソン・アレン/イライジャ・ブライアント
SF:クリス・ミドルトン/パット・コノートン/ロドニー・フッド/サナシス・アデトクンボ
PF:ヤニス・アデトクンボ/セミ・オジェレイ/ジョーダン・ヌウォラ
C:ブルック・ロペス/ボビー・ポーティス/ママディ・ディアキテ/サンドロ・マムケラシュビリ
バックスは、第3PG候補として、セルティックスで2シーズンをプレーしたトレモント・ウォータースを加えました。
ロースター枠はオーバー気味のバックスなので、残るためにはキャンプでの競争が必要ですが、PGは重要なポジションなので、そこで価値を証明すれば、残れる可能性は十分あるのではないかと思います。
<マジック>
PG:ジェイレン・サグズ/コール・アンソニー/マイケル・カーター=ウィリアムス
SG:ゲイリー・ハリス/マーケル・フルツ/RJ・ハンプトン/イートワン・ムーア
SF:テレンス・ロス/フランツ・バーグナー/イグナス・ブラズデイキス
PF:ジョナサン・アイザック/モリッツ・バーグナー/チュマ・オキキ
C:ウェンデル・カーターJr./ロビン・ロペス/モー・バンバ
イートワン・ムーアは、かつて2シーズンを過ごしたマジックに出戻ることになりました。
PG、SGともに人数が余剰気味なマジックのバックコートで、ベテランとしての存在感を発揮できるかどうか。
サンズではなかなか出場機会に恵まれませんでしたが、得意の3Pで成功率を上げて、チームに貢献したいところです。
<キャブス>
PG:ダリアス・ガーランド/リッキー・ルビオ/ケビン・パンゴス
SG:コリン・セクストン/デイミヤン・ダットソン/ディラン・ウィンドラー
SF:アイザック・オコロ/ジェディ・オスマン/ラマー・スティーブンス
PF:ラウリ・マルッカネン/ケビン・ラブ/ディーン・ウェイド
C:ジャレット・アレン/エバン・モーブリー/ミフォンドゥ・カベンゲリ/タッコ・フォール
キャブスは、ヨーロッパで活躍していたスロベニア系カナダ人のケビン・パンゴスと、2年契約を結びました。
ゴンザガ大出身のパンゴスは、ドラフト指名には漏れましたが、ザルギリス・カウナス(リトアニア)、FCバルセロナ(スペイン)、ゼニト・サンクトペテルブルク(ロシア)といったヨーロッパの強豪チームを渡り歩いてきた実力者。
ルビオとヨーロッパPGコンビで、キャブスに新しい風を吹かせられるでしょうか。
<ホークス>
PG:トレイ・ヤング/ルイス・ウィリアムス/シャリーフ・クーパー
SG:ボグダン・ボグダノビッチ/ケビン・ハーター/デロン・ライト/スカイラー・メイズ
SF:ディアンドレ・ハンター/キャメロン・レディッシュ/ソロモン・ヒル/ティモシー・ルワル=キャバロ
PF:ジョン・コリンズ/ダニーロ・ガリナーリ/ジェイレン・ジョンソン
C:クリント・カペラ/オニエカ・オコングー/ゴーギー・ジェン
ホークスは、ネッツからFAとなっていた、ティモシー・ルワル=キャバロをロースターに加えました。
なかなか層の厚いホークスのSF、SGポジションですが、ベンチからのスコアラーとして期待がかかります。
1巡目20位指名のジェイレン・ジョンソンも大当たりだったホークスは、今後の伸びが非常に楽しみなチームになってきました。