ついに恐れていた事態が起こりました。
NBA選手からコロナウィルスへの感染者が出てしまい、シーズンは強制的に中断へと追い込まれました。
ウォリアーズが次戦のホームでのネッツ戦を無観客で行うと発表していて、今後そういうケースが増えていくのかなあ・・・と考えていた矢先の出来事でした。
無観客試合を試す間もなく、いきなり選手から陽性反応が出てしまうという最悪の結果となりました。
これに先立って、リーグは各チームに防御策を講じるよう指示していました。
感染のリスクを下げるために、ファンとのハイタッチをしないとか、サインに応じないとか、直接触れ合う場面を極力避けるよう指導していました。
ただ、いくらリーグが注意喚起をしても、それをきちんと実行するかどうかは各選手の自主性に任されることになるので、認識は様々でした。
残念なことに、最初の感染者となったルディ・ゴベールは、その意識が希薄だったと伝えられています。
ウィルスへの予防措置を小バカにするような行動も多かったようです。
例えば、メディアの会見場で、テーブルに設置された各社の集音マイクをふざけて全部手で触っていったり、ロッカールームでもそうしたおふざけの行動があったようです。
フランス人にありがちな陽気さと言ってしまえばそれまでですが、結果的に後から陽性反応が出たことで、周囲に多大な迷惑をかけることになりました。
2番目の感染者となったドノバン・ミッチェルは、ゴベールとロッカーが近かったということで、ゴベールからの感染で間違いないと思われます。
ジャズとしては大打撃です。
よりによって、チームのオールスター2人がコロナウィルスに感染してしまったわけですから。
病気ももちろんですが、ゴベールの軽率な行動によって、チームの根幹を揺るがしかねない事態を招いたことで、ゴベールとチーム首脳陣との間の信頼関係に亀裂が入ったという一部報道もあります。
そして今回、3人目の感染者が発生してしまいました。
ピストンズのクリスチャン・ウッドです。
なぜピストンズの選手が?と言うと、実は最近ジャズと対戦していたんですね。。
ゴベールが出場した直近のゲームは・・・・
・3/10:ラプターズ戦
・3/8:ピストンズ戦
・3/7:セルティックス戦
・3/5:ニックス戦
・3/3:キャブス戦
となっています。
一番直近に対戦したラプターズの選手たちは、既に全員が検査を終え、陰性だったことが確認されています。
ただ、その一つ前のピストンズの選手から出てしまったということになります。
この試合、ゴベールは35分、ウッドは38分出場し、その大部分の時間帯でマッチアップしていたと思われます。
いわゆる、濃厚接触の状態になってしまったということだと思います。
恐れていた事態がまた起きてしまいました。。。
しかもウッドは、今売り出し中の有望株。
このブログでも、以前から若手のブレイク候補としてご紹介していました。
そして、アンドレ・ドラモンド放出後は晴れて先発に昇格し、本格的にブレイクを果たしました。
先発として出場した12試合の成績は、平均21.9点・9.4リバウンド・FG56.0%・3P40.8%というオールスタークラスのスタッツをマーク。
特に3月に入ってからは、5試合で平均26.6点・9.4リバウンド・FG62.1%・3P43.5%とさらに成績をアップさせていました。
最後に出場した3/12のシクサーズ戦では、キャリアハイとなる32点をマークしています。
1年契約のリーグ最低年俸だったサラリーも、オフにはFAとなって巨額契約が待ち構えています。
ピストンズも、次なるチームの柱として期待を寄せています。
こうした形で選手の未来が脅かされる事態になるのは、選手にとってもリーグにとっても痛手です。
後遺症なく全快してもらうことを願うばかりです・・・・