大モメ中のロケッツですが、ウェストブルックに続いて、大黒柱のハーデンもついにトレードを要求。
しかも、年50mil(!)で2年という巨額の延長契約を断ってのトレード要求です。
年俸が50milを超えるのは、今回のハーデンが初めて。
つまり、史上初めて50milプレイヤーになるという名誉を蹴ってまで、チームから出ることを優先した、ということになります。
これは本気ですね〜
でもその行き先は、先日取り上げたネッツ1本に絞っているそうです。
さて、ネッツ行きのトレードは実現するんでしょうか?
今後のロケッツの動きから目が話せませんね。
で、ここでは違う話です。
トレードを要求したウェストブルックやハーデンを動かすよりも先に、ロケッツはロバート・コビントンを放出するトレードに出ました。
<ブレイザーズ> ⇔ <ロケッツ>
SF ロバート・コビントン SF トレバー・アリーザ
2020年16位指名権
2021年1巡目指名権
これが意味するのは・・・・・・・
おそらくロケッツ解体の幕開けではないかと思います。
年俸が11.3milと安価な割に貢献度が高いコビントンは、費用対効果が非常にいい選手。
つまり、“安くてよく働くお買い得な選手”の代表格です。
そんなコビントンを真っ先に手放してしまうなんて、この先「もう勝ちにいくチームを作る気はありません」と言っているようなものです。
プレーオフや優勝を目指そうとしたチームだからこそ、コビントンを引っ張ってきたわけですが、それを「もう要らない」とばかりに出してしまうなんて信じられません。
正直、「あ、ロケッツ終わったな」と思ってしまいました。
ただ、逆に言えばブレイザーズにとってラッキーなトレードでした。
ロースターを見てみます。
<ブレイザーズ>
PG:デイミアン・リラード/アンファニー・サイモンズ
SG:CJ・マッカラム/ゲイリー・トレントJr.
SF:ロバート・コビントン/ロドニー・フッド/ナシアー・リトル
PF:(カーメロ・アンソニー)/マリオ・ヘゾーニャ
C:ユスフ・ヌルキッチ/ザック・コリンズ
長らくフォワードポジションが穴だったブレイザーズですが、コビントンが補強できたことは非常にラッキーでした。
コビントンは、3Pが打ててディフェンスの良い、いわゆる3&Dプレイヤーです。
バックコートの得点力は申し分ないブレイザーズですが、フロントコートは長年固定できずにいました。
その点コビントンは、サイズがあり、3Pが決められ、ディフェンスができ、しかも年俸も安い、と求める要素が全て揃っている選手。
ブレイザーズにとって理想的な補強と言えるいいでしょう。
あとはメロと再契約して、ロドニー・フッドがケガから復帰してくれば、コマが揃ってきます。
来シーズンもプレーオフ進出へ向け、着実に一歩前進しました。
一方のロケッツはというと・・・・
お目当てはアリーザではなく、16位の指名権ではないかと思います。
来年のと合わせて1巡目指名権を2つもらいました。
勝つために必要なピースであるコビントンを出し、ドラフト指名権2つと交換したという事実から見ても、ロケッツは優勝ではなく、リビルディングに向かって進んでいると言えるでしょう。
もう一つ小さなトレードも紹介しておきます。
<ネッツ> ⇔ <ピストンズ>
SG ブルース・ブラウン SF ジャーナン・ムサ
2021年2巡目指名権
<ネッツ>
PG:カイリー・アービング/スペンサー・ディンウィディ
SG:キャリス・ルバート/ギャレット・テンプル/(タイラー・ジョンソン)
SF:(ジョー・ハリス)/ティモシー・ルワル・キャバロ/ブルース・ブラウン
PF:ケビン・デュラント/トーリーン・プリンス/ロディオンス・クルークス
C:ジャレット・アレン/ディアンドレ・ジョーダン
3年目のシーズンを迎えるブラウンは、ディフェンス力のあるガード。
ピストンズで先発PGがいなくなった時には急造PGを務め、短い出場時間ながらアシスト平均は4本を数える器用な面も持ち合わせています。
ネッツでは、PGからSFまでこなせる使い勝手のいいローテーションプレイヤーとして機能するでしょう。
<ピストンズ>
PG:デリック・ローズ
SG:ルーク・ケナード/スビアトスラフ・ミハイリュウク/カイリー・トーマス
SF:トニー・スネル/ジャーナン・ムサ
PF:ブレイク・グリフィン/セクー・ドゥンブーヤ
ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のムサは、長身のオールラウンダー。
選手層の厚いネッツでは出場の機会に恵まれませんでしたが、Gリーグでは平均19.5点・6.9リバウンド・3.4アシストという成績をマークしています。
再建中のピストンズでプレイングタイムをもらえたら、ポテンシャルを発揮するかもしれません。