CP3 to NY?

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結局22チームのプランで現地時間7/30〜の再開が決定したNBAですが、今度は黒人の人権という別の問題で揉めています。

もしかしたら、ボイコットする選手も出てきそうな雰囲気が出始めており、ちょっと心配です。

 

ただ今回取り上げるのは、久々のトレード話です。

まだシーズンが再開されていないのに、シーズンが終わった後のトレードのことを考えています(笑)

何かしら話題がないとつまらないですし・・・・

と正当化してみましたが、単に書きたいだけですw

 

トレードって、実現に至るのはほんのわずかです。

でも、もしこうなったらどうなるだろう?って想像するのが楽しいんですよね。

旅行も、行く前にアレコレ計画を練っている時が一番楽しいって言うじゃないですか。

まさに、あれと同じですよね〜(気分は)

 

今回は、高額契約のベテラン選手の行き先を考えてみたいと思います。

 

 

クリス・ポール(サンダー)

 

1年前のオフにウェストブルックとのトレードで、クリス・ポールのサンダー行きが決まった際、CP3がサンダーに残るとは誰も想像していませんでした。

リビルディングを決断し、若いPGが2人もいるサンダーに、34才で年俸40milを超えるベテランPGは不要だったからです。

 

しかし、あれから1年。

サンダーはドアマットに沈むどころかプレーオフ争いを繰り広げ、4位まであと1ゲーム差の5位という信じられない結果を残しています。

これはひとえにCP3のリーダーシップによるところが大きいと言われています。

 

オールスターにも選ばれ、再評価されたCP3ですが、既に35才を迎え、来季41mil、その次は44milの巨額契約が残されている事実は変わりません。

サンダーとしても、その契約を抱えたままではリビルディングが進みませんので、評価が高いうちに引き取り手を探す方が賢明でしょう。

 

で、どこが興味を示すか?と言いますと、有力候補がニックスです。

 

ニックスのPGはここ数年コロコロと変わり、なかなか定着できずにいます。

今季もデニス・スミスJr.、フランク・ニリキナ、エルフリッド・ペイトンの3人でグルグル回していました。

 

もちろんそんなPG事情もあるんですが、最大の理由は、ニックスの新球団社長にリーオン・ローズが就任したことです。

なぜならローズは、元々CP3の代理人だった人物だからです。

ニックスの立て直しに、旧知の仲のCP3を頼ろうというのは十分ありうる話です。

 

<ニックス>      ⇔ <サンダー>

 G クリス・ポール     F ボビー・ポーティス

               F タージ・ギブソン

               G デニス・スミスJr.

               G レジー・ブロック

               ドラフト1巡目指名権

 

CP3は契約を2年残していますが、ギブソン、スミス、ブロックは残り1年、ポーティスはチームオプションなので、サンダーが外したいと思えば16mil分はキャップから外すことができます。

引き取る契約は処分がしやすくなり、1巡目指名権もついてきますので、リビルディングは進めやすくなります。

 

<ニックス>

 PG:クリス・ポール

 SG:RJ・バレット

 SF:ケビン・ノックス

 PF:ジュリアス・ランドル

  C:ミッチェル・ロビンソン

 

若い戦力をベテランPGがまとめるという形で、バランスは非常にいいのではないかと思います。

うまくすれば、今季のサンダーのようにプレーオフ争いに加わるという青写真を描くこともできるんじゃないかと思います。

 

<サンダー>

 PG:デニス・シュルーダー/デニス・スミスJr.

 SG:シェイ・ギルジャス・アレクザンダー

 SF:テレンス・ファーガソンジー・ブロック

 PF:(ダニーロガリナーリ)/ボビー・ポーティスタージ・ギブソン

  C:スティーブン・アダムズ

 

サンダーはガリナーリがFAとなるので、おそらく他チームに移籍すると思われます。

そのPFが空いた保険として、ポーティスかギブソンで埋めることは可能です。

ただ、アダムズやシュルーダーも契約最終年となりますので、これから本格的なシャッフルが始まっていくのではないかと思います。

 

 

②アル・ホーフォード(シクサーズ

 

以前にも取り上げましたが、シクサーズプレーオフ対策を狙ったホーフォード獲得は、あまりうまく機能しませんでした。

 

kg21.hatenablog.com

 

既に34才で、高額契約が3年(27.5/27.0/26.5mil)も残っていますので、売れるうちに売っておかないと不良債権化する恐れがあります。

そこでいくつかのシナリオを考えてみます。

 

JJ・レディックとジミー・バトラーを放出してしまったシクサーズは、今季3Pに難を抱えていました。

そこで、ホーフォードと交換で3Pシューターを補強するのが急務になります。

 

シクサーズ>     ⇔ <キングス>

 G バディ・ヒールド    C アル・ホーフォード

               G フルカン・コルクマズ

               ドラフト1巡目指名権

 

キングスのエースからベンチへと格下げになってしまったヒールドは、不満を抱えた状態にあります。

キングスがボグダノビッチと再契約をするのであれば、来季以降もその状態が続くことになります。

であれば、今オフに放出するのが自然な流れになると思います。

 

シクサーズ

 PG:ベン・シモンズ

 SG:バディ・ヒールド

 SF:ジョシュ・リチャードソン

 PF:トバイアス・ハリス

  C:ジョエル・エンビード

 

今季のチームと比べて、よりフロアバランスが取れたラインナップになると思います。

高額なベテランをベンチスタートにするぐらいなら、早めに方向転換をするのが賢明でしょう。

 

<キングス>

 PG:ディアーロン・フォックス

 SG:(ボグダン・ボグダノビッチ)/フルカン・コルクマズ

 SF:ハリソン・バーンズ

 PF:マービン・バグリーⅢ

  C:アル・ホーフォード

 

制限付きFAのボグダノビッチと再契約ができれば、ヒールドの後釜としてSGに入るでしょう。

ホーフォードがCに収まれば、バグリーもCをやらされる必要がなくなりますし、ホーフォードも本来のポジションでプレーすることができるようになり、ロースターのバランスは良くなります。

 

シクサーズ>   ⇔ <キャブス>

 F ケビン・ラブ    C アル・ホーフォード

             G ザイーア・スミス

             ドラフト2巡目指名権

 

もう一つは、3Pが打てるビッグマンであるケビン・ラブを獲るパターン。

ラブは既に過去の選手というイメージがあるかもしれませんが、まだホーフォードより3才も若く、今季も平均17.6点・9.8リバウンド・3P37.4%という数字を残しているので、まだまだやれる選手だと考えています。

 

シクサーズ

 PG:ベン・シモンズ

 SG:ジョシュ・リチャードソン

 SF:トバイアス・ハリス

 PF:ケビン・ラブ

  C:ジョエル・エンビード

 

3Pが得意でリバウンドも取れるので、プレースタイル的にエンビードの邪魔をしないので、そのままPFに入ればちょうど良いバランスになると思います。

17点・10リバウンドの選手が、3番手か4番手になるチームって、考えてみたら相当手強いんじゃないかと思いません?

 

<キャブス>

 PG:ダリアス・ガーランド

 SG:コリン・セクストン/ザイーア・スミス

 SF:ジェディ・オズマン

 PF:(アンドレ・ドラモンド)/ラリー・ナンスJr.

  C:アル・ホーフォード

 

既にドラモンドがいるのでCがカブることになりますが、ドラモンドは来季契約がプレイヤーオプションなので、オプションを破棄して今オフFAになる可能性があります。

その場合は、ホーフォードがCに入り、ナンスがPFに入ることになるので、バランス的にはそう悪くならないと思います。

 

 

③ブレイク・グリフィン(ピストンズ

 

そのドラモンドを放出したピストンズが、さらにリビルディングを加速させるためには、グリフィンも放出する必要があります。

元々ケガが多く、今季は18試合しか出場できなかったグリフィンは、来季途中で32才になります。

36.8/39.0milという巨額の契約が2年残っていますので、早めに手放さないとチーム改造もままなりません。

 

交換相手ですが、ここではグリフィン2世の呼び声も高かったアーロン・ゴードンとの交換を考えてみます。

ゴードンとジョナサン・アイザックのポジションかぶり問題は、前々から述べていた通りで、どちらかを放出しないとロースターのバランスが改善されません。

 

kg21.hatenablog.com

 

ただ、グリフィンもPFで結局ポジションはカブるじゃないか!となりますが、最近のグリフィンのプレースタイルは、ボールをコントロールしてパス出し役をこなし、3Pを多用するポイントフォワード的な役割になっています。

つまり、よりSF風なアウトサイド重視のプレースタイルになっているわけです。

そういう意味では、インサイドがごちゃごちゃ混み合う事態は避けられるのではないかと考えています。

 

また、マジックはスターパワーが不足しているので、試合終盤のゲームを決める1本みたいな場面で打てるゴー・トゥー・ガイがいません。

最後の1本を任せられる存在として、グリフィン級のオールスタープレイヤーが欠乏しているのは確かじゃないかなと思います。

 

<マジック>        ⇔ <ピストンズ

 F ブレイク・グリフィン    F アーロン・ゴードン

                 G テレンス・ロス

                 G メルビンフレイジャーJr.

 

マジック側は、グリフィンのサラリーにマッチさせるために、ゴードンに加えてテレンス・ロスをつけます。

ロスは3Pシューターとして、またピストンズの穴である先発SFとしても有用ではないかなと思います。

 

<マジック>

 PG:マーケル・フルツ

 SG:エバン・フォーニエ

 SF:ブレイク・グリフィン

 PF:ジョナサン・アイザック

  C:ニコラ・ブチェビッチ

 

前述の通り、グリフィンをポイントフォワード的にSFに置き、アイザックをよりゴールしたに近いポジションに移します。

マジックが育てようとしているフルツは、ゲームメイクの力はまだまだなので、グリフィンがオフェンスをコントロールするような形が今のチームには合っていると思います。

 

ピストンズ

 PG:デリック・ローズ

 SG:ルーク・ケナード/メルビンフレイジャーJr.

 SF:テレンス・ロス

 PF:アーロン・ゴードン

  C:(クリスチャン・ウッド)

 

FAのクリスチャン・ウッドとは再契約するという前提でのラインナップです。

身体能力が高いゴードンと、3Pも打てる器用なウッドのコンビは、なかなかおもしろい組み合わせじゃないかなと思います。

リビルディングの核として、まずインサイドを固めるのも悪くないと思います。

 

 

ラッセル・ウェストブルック(ロケッツ)

 

ロケッツがウェストブルックを獲得した時、おそらくハーデンとウェストブルックのコンビで心中するんだろうなと思いました。

というのも、30才を超えた年40mil超のスーパーMAX契約を2人も抱えることになるからです。

残り4年契約の中で、何とか優勝を狙うんだろうなと思ったわけです。

 

その1年目となった今季は、LAの2チームとウェスタンの3強を形成するものと思っていました。

しかし、現状は6位に留まり、ホームコートアドバンテージも取れない位置に伸び悩みました。

わずか1年だけで失敗かどうかは判断できませんが、期待を下回っていることは確かだと思います。

 

今季のプレーオフの結果はまだわからないものの、来季以降の残り契約3年間をこの2人体制に賭けることができるのかどうかを見極めなければいけません。

もし今季のプレーオフで1回戦負け、あるいは2回戦でLAのどちらかのチームにあっさり敗退するようなことになれば、早めの方向転換も検討せざるをえなくなるかもしれません。

 

もしそうなった場合、放出されるのはハーデンより1才年上のウェストブルックになるでしょう。

来季は32才になるウェストブルックは、身体能力の高さが最大の武器です。

その身体能力が、32才・33才・34才となる残り3年間ずっとキープできるのか。

 

一般的に、身体の小さなガードは、ビッグマンに比べて年齢による衰えが顕著に現れます。

特にスピードやクイックネスといったフィジカル面に依存したプレーをするガードは、その衰えがモロにプレー面に影響します。

ウェストブルックは強靭な肉体を持っているので、すぐに衰えを見せるとは考えにくいですが、それでも年40mil超に見合うプレーができるかどうかは気になるところです。

 

もしウェストブルックを出すとしたら、どこのチームにフィットするでしょうか?

ラン&ガンスタイルで自由にやれるという点で言えば、サンズは候補です。

サンズもそろそろプレーオフに返り咲きたいと思っている頃だと思うので、若いチームをプレーオフへ導いてくれるベテランは欲しいところでしょう。

 

<サンズ>           ⇔ <ロケッツ>

 G ラッセル・ウェストブルック   G リッキー・ルビオ

                   F ケリー・ウーブレイJr.

                   C フランク・カミンスキー

 

スーパースター1人に代えて、ロールプレイヤーの質と量を厚くするやり方です。

しかも、3P成功率がわずか25.4%しかなかったウェストブルックに対し、3人とも35%の成功率を持っています。

3Pを多用するロケッツの戦法にもマッチすると言えるでしょう。

 

<サンズ>

 PG:ラッセル・ウェストブルック

 SG:デビン・ブッカー

 SF:ミケル・ブリッジズ

 PF:ダリオ・シャリッチ

  C:ディアンドレ・エイトン

 

実質、ウーブレイが抜けるぐらいで、戦力的なダウンはさほど感じません。

オールスターバックコートのウェストブルックとブッカー、そしてドラフトNo.1ピックのエイトンという3本柱。

そして、その周りをシューターが固めるラインナップは、バランスが取れていると思います。

 

<ロケッツ>

 PG:リッキー・ルビオ

 SG:ジェイムズ・ハーデン/エリック・ゴードン

 SF:ケリー・ウーブレイJr.

 PF:ロバート・コビントン/PJ・タッカー

  C:フランク・カミンスキー

 

パサーのルビオ、点取り屋のハーデン、身体能力の高いウーブレイ、ディフェンスの良いコビントン、走れて3Pも打てる7フッターのカミンスキー

このラインナップは、先発5人全員が3Pを35%で決めることができます。

どこからでも3Pが飛んでくる、まさにロケッツらしい戦術が取れ、かつ身長のミスマッチもなくなります。

 

しかも、エリック・ゴードン、PJ・タッカー、ダヌエル・ハウスといった今季の先発級をベンチに回すことができ、ローテーションに厚みを増すことができます。

メンバー的には地味になった印象があるかもしれませんが、より効果的なラインナップになるのではないかなと思います。