Clarkson to UTA

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久々のトレードがありました。

なんか、これだけトレードがなかったのは随分珍しかったようですね。

 

<ジャズ>         ⇔ <キャブス>

 ジョーダン・クラークソン    ダンテ・エクサム

                 ドラフト2巡目指名権×2

 

得点力のあるコンボガードとして、主に6thマンとして活躍していたクラークソンがジャズへ、長身PGのエクサムがキャブスへ行くことになりました。

 

オフに積極的な補強をして得点力アップを図ったジャズでしたが、ボヤン・ボグダノビッチは期待通りの結果を残しているものの、マイク・コンリーとジェフ・グリーンはショットが不調でFG30%台と成功率が上がらず、エドデイビスはケガで長期離脱。

今年は戦力アップして上位を狙うはずが、結局例年と変わらない中盤の位置で足踏みしています。

 

また、ボグダノビッチが加入したことでSFのポジションがかぶり、ベンチに回っていたジョー・イングルスもリズムがつかめず、10・11月は不調に喘いでいました。

12月に入って先発に復帰すると、一気にFG成功率が30%台⇒50%台へとアップ。

 

イングルスの調子が戻ったのは良かったんですが、イングルスが先発に固定されると今度はベンチの得点力が手薄になります。

そこで、ベンチの得点力を補うべく、クラークソンを獲得したというわけです。

 

ジャズは、ドラフト5位という高順位で指名した大型PGのエクサムをついに諦める選択をしました。

未完の大器として期待されていましたが、相次ぐケガに見舞われ、6年のキャリアのうちフルシーズン戦えたのはルーキーシーズンの1年だけでした。

 

リビルディング中のキャブスは、契約最終年のベテランを放出し、若手やドラフト指名権を集める方針ですね。

このままシーズンを終えてもFAで出て行かれるだけなので、その前にドラフト権などと交換しておこうということです。

 

ただ、その方針は間違ってはいないんですが、クラークソンはもっと高く売れたと思います。

まだ27才と若く、PGとSGの両方をこなせて、得点力も高く、先発でもベンチでもどちらでもいける使い勝手の良さもあります。

なので、もっといい条件のトレードもできたんじゃないかなあと思ってしまいます。

 

以前にも書いていたこんなトレードですね。

 

kg21.hatenablog.com

 

さて、ロースターを見てみましょう。

 

<ジャズ>

PG:マイク・コンリーエマニュエル・ムーディエイナイジェル・ウィリアム・ゴスジャスティン・ライト・フォアマン

SG:ドノバン・ミッチェル/ジョーダン・クラークソンミーエ・オーニレイジョン・タッカー

SF:ジョー・イングルス/ジョージ・ニャン/ジュワン・モーガン

PF:ボヤン・ボグダノビッチ/ロイス・オニール/ジャーレル・ブラントリー

  C:ルーディ・ゴベア/エドデイビス/トニー・ブラッドリー

 

ジャズは、トレードと同時に、不振だったジェフ・グリーンをカット。

代わりにGリーグで結果を出していたレイジョン・タッカーと契約しました。

 

<キャブス>

PG:ダリアス・ガーランドダンテ・エクサム/マシュー・デラベドーバ

SG:コリン・セクストン/ケビン・ポーターJr./ブランドン・ナイト

SF:ジェディ・オスマンアルフォンゾ・マッキニーディラン・ウィンドラー

PF:ケビン・ラブ/ラリー・ナンスJr./タイラー・クックディーン・ウェイド

  C:トリスタン・トンプソン/ジョン・ヘンソン/アンテ・ジジッチ

 

キャブスは、トリスタン・トンプソン、ブランドン・ナイト、ジョン・ヘンソン、マシュー・デラベドーバといった契約最終年のベテランは放出候補。

契約が残っているケビン・ラブとあわせて、対価がもらえそうなトレードがあれば是非取り引きをしたいところでしょう。

 

 

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ベンチからの貴重な得点源となりそうなクラークソン

 

 

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オーストラリア代表としてもプレーするエクサム
 

 

★ウィザーズがビッグマンを補強

 

開幕から全試合先発出場を続けていた八村塁ですが、試合中の不運なケガで5試合欠場中。

そしてタイミング悪く、トーマス・ブライアント、ダービス・ベルターンズ、モリッツ・ワーグナーといったビッグマンたちも相次いで欠場。

逆にケガから復帰してきたイアン・マインミも、プレータイムを制限中。

てなわけで、ウィザーズのインサイドはプレーできる選手がいないほど、めちゃめちゃ手薄になってしまいました。

 

そこでウィザーズは急遽、Gリーグでプレーしていたラトビア人7フッター、アンジェイス・パセチニクスと契約。

パセチニクスは即出場して効果的な働きを見せ、5試合で平均21.4分出場して10.2点・4.6リバウンド・FG58.8%の成績を残しています。

先日のピストンズ戦では、17点・6リバウンドを挙げて、チームのトップスコアラーにもなっています。

 

さらにもう1人、八村のゴンザガ大の先輩ジョナサン・ウィリアムスとも契約。

ウィリアムスは八村の2年先輩で、八村が1年生と2年生の時にチームメイトとしてプレーしていました。

昨年のドラフトでは指名こそされませんでしたが、サマーリーグで実績を残してレイカーズと契約。

2way契約の選手として、1年間ロースターに残りました。

今シーズンはイスラエルのリーグでプレーしていましたが、今回ウィザーズに呼ばれてNBAに復帰を果たしました。

 

FG成功率が高く、インスタントな得点力に優れるそのプレースタイルは、今のウィザーズに必要な戦力になるでしょう。

事実、初出場となったピストンズ戦でいきなり33分も出場し、9点・8リバウンドという結果を残しました。

 

パセチニクスとジョナサン・ウィリアムス。

今後、今欠場しているメンバーが戻ってきた時に、この2人の処遇がどうなるのか定かではありませんが、できればロースターに残していってほしいなと思います。

 

 

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7−1(216cm)のパセチニクスはインサイドの即戦力に

 

 

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ゴンザガ大時代のジョナサン・ウィリアムスと八村
 

 

あと個人的にウィザーズに狙ってほしいなと思っている若手ビッグマンは、ピストンズのクリスチャン・ウッド。

 

昨シーズン、バックスからペリカンズへ移籍後に、8試合で平均16.9点・7.9リバウンド・1.3ブロック・FG53.3%と突如大ブレイク。

今シーズンはピストンズと契約したものの、なかなか出場機会が与えられず、昨シーズンのインパクトを残せていません。

 

ただ、わずか平均15.3分と少ない出場時間の中で、9.5点・4.8リバウンドという数字を残しています。

単純計算で出場時間が倍になれば、20点・10リバウンドに到達するスタッツです。

12/2のスパーズ戦では、わずか22分の出場で28点・10リバウンドをマークしています。

 

さらに、その成功率が驚異的で、FG63.2%・3P42.5%もあります。

PER(Player Efficiency Rating)という、選手がいかに効果的・効率的なプレーをしているかを測る指標では、このクリスチャン・ウッドがリーグ全体の中で10位にランキングされています。

 

6−10(208cm)でPFとCの両方ができ、3Pまで決めることができるビッグマン。

まだ24才の有望株ですので、どんどんゲームに出してほしいなと思います。

ピストンズで使わないんだったら、是非ウィザーズに譲ってほしいですね。

 

 

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なかなか出場機会に恵まれないクリスチャン・ウッド