【EAST 2nd Round】
(1) Milwaukee X (4) Boston GAME4
Bucks 113-101 Celtics [MIL 3-1 BOS]
まるでGAME3のデジャブのようなゲームでした。
3Qにまたバックスの“Bench Mob”が発動し、ゲームの趨勢を変えました。
3Q残り3分半で67-67の同点の場面から、
ジョージ・ヒルのドライブ
↓
ジョージ・ヒルの3P
↓
スターリング・ブラウンの2P
↓
パット・コノートンのダンク
↓
ジョージ・ヒルの2P
と続くと、点差は78-68と10点リードに変わっていました。
しかもこの時間は、アデトクンボ、ミドルトン、ブレッドソーの3本柱がいずれも4ファールとなり、ベンチに下がらざるをえない大ピンチの時間帯でした。
通常なら、リードを奪われても仕方がない。
まだ逆転可能な点差で4Qまでつなげられれば御の字、という場面でした。
それなのに、離されないようについていくどころか、逆に接戦の膠着状態を抜け出し、勝利をグッと手繰り寄せる10点リードの展開を作り出してしまいました。
3Q早々にチームのワンツーがファールトラブルになってしまったら、HCは頭を抱えるしかありません。
バックスのブーデンホルツァーHCは、あんまり離されたら3Qの終盤に2人を戻そうと考えていました。
しかし、結局最後まで戻す必要はなく、主力に長めの休息を与えることができたため、4Qはそのリードをスターターが守ればOKという展開を作ることができました。
アデトクンボはFG15/22本と高確率で決め、39点・16リバウンド・4アシスト。
ベンチからジョージ・ヒルがFG6/11本の15点・5アシスト、パット・コノートンも9点・10リバウンドと連日の活躍を見せました。
一方のセルティックスは、こちらも悪い意味でGAME3と同じ展開でした。
カイリー・アービングのウェストブルック化は改善されず、こちらもデジャブを見ているようでした。
<GAME3>
・カイリー FG8/22(36.4%) 3P2/8(25.0%)
・残りのスターター4人 FG23/42(54.8%) 3P10/22(45.5%)
<GAME4>
・カイリー FG7/22(31.8%) 3P1/7(14.3%)
・残りのスターター4人 FG24/51(47.1%) 3P7/22(31.8%)
ショットが決まっていないのに、チームトップの22本のショットを放ったことを聞かれたカイリーは、「そんなもん知るか。30本打つべきだったわ」とノー反省の様子。
ゲーム終了を待たずに、スタスタとロッカーに下がってしまったカイリーに、ファンは「帰るな!」と叫んでいたとか。。
うーん・・・・これは次のゲームを見なくても、結果がわかりそうです。
カイリーもボストン最後のゲームとなるのかもしれません。
Giannis scores 39, Bucks take commanding 3-1 series lead vs. Celtics | 2019 NBA Playoff Highlights
Kyrie Irving, Celtics are playing like a team divided against the Bucks - Tim Legler | SportsCenter
【WEST 2nd Round】
(1) Golden State X (4) Houston GAME4
Warriors 108-112 Rockets [GSW 2-2 HOU]
「アメフト対バレーボールみたいだ」
スティーブ・カーHCがそう表現した通り、ロケッツはフィジカルなプレーでウォリアーズを自由にさせませんでした。
「クレイやステフに好きに打たせたら、勝てるわけがない。唯一の勝つ方法は、身体で当たってタフなショットを打たせるしかないんだ」
ハーデンもそう語ったロケッツのプレーぶりは、気迫でもウォリアーズを圧倒していました。
その代表格であるPJ・タッカーは、この日も気迫あふれるプレーで17点・10リバウンドのダブルダブルをマーク。
ドレイモンド・グリーンをCで起用するスモールラインナップにアジャストする形で、カペラを下げてタッカーをCにし、オースティン・リバースにシューターを追いかけさせました。
これが功を奏してか、ウォリアーズはチーム全体の3Pを8/33本(24.2%)と抑えられました。
カリーとトンプソンは未だにスランプを脱することができず、2人合わせた3Pは5/20本(25.0%)という出来。
以前のブログで、KD、カリー、トンプソンのBIG3のうち、2人が調子よければウォリアーズは負けないと書きました。
3人とも調子がよい必要はありません。
3人のうち2人がいつも通りのシュート成功率になれば、立て直せます。
現状は、ハーデンとデュラントの一騎打ちのような状態になっています。
ハーデンは3P6本を含む38点・10リバウンド・4アシスト、KDも34点・7リバウンド・5アシスト。
2人のショットの応酬はスゴイんですが、このシリーズも残るは3試合となってきてますので、早くお目覚めしないと終わってしまいますよ。
James Harden scores 38 as Rockets even series vs. Warriors | 2019 NBA Playoff Highlights