thunderous

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【EAST 1st Round】

 

(4) Boston X (5) Indiana  GAME4

Celtics 110-106 Pacers [BOS 4-0 IND]

 

タレント軍団のセルティックスが、持てる才能をフルに発揮したらいったいどれぐらい強いのか?

そんな青写真の一旦を垣間見たような展開のゲームでした。

 

接戦のまま迎えた残り5分の場面で、試合を決めたのはベンチから出てきた2人でした。

ゴードン・ヘイワードとマーカス・モーリスが、4本の3Pを含め、最終Qで2人合わせて17点を挙げ、追いすがるペイサーズを突き放す見事な働きで、シリーズのスウィープを完成させました。

ゲーム全体でも、ヘイワードがFG7/9本、3P3/3本の20点、モーリスもFG7/11本、3P2/4本の18点・8リバウンドとスターターをしのぐ活躍でした。

 

開幕前はぶっちぎりでイーストの1位が予想されていたセルティックスですが、レギュラーシーズンはかろうじてホームコート・アドバンテージを確保する4位という結果に留まりました。

タレントが多すぎるあまり、チームとしてちょうどいいバランスを見つけられずにいたからです。

ただし、タレントが豊富ということは、誰かが調子悪くても、他の誰かで試合を決められる力があるということ。

どんな形でも勝つ、という方向に目線が合ったことで、プレーオフに入って以降はチームのまとまりが強化されたように見えます。

これがもし本物なら、イースト最強のバックスとのシリーズが、非常に楽しみな戦いになってきます。

 


Gordon Hayward leads Celtics' sweep of the Pacers, despite Myles Turner's huge jam | NBA Highlights

 

 

(2) Toronto X (7) Orlando  GAME4

Raptors 107-85 Magic [TOR 3-1 ORL]

 

GAME3は最後まで競り合った展開となりましたが、この試合は一方的な流れに。

ラプターズは前半で16点差をつけると、リードを最大25点差まで広げる盤石な試合運び。

エースのレナードが、FG12/20本、3P2/5本の34点・6リバウンド・2スティール・2ブロックと攻守に安定した活躍。

パスカル・シアカムも16点と続き、チーム全体でもFG53.3%、3P39.3%とショットが好調で、シリーズ3勝1敗と王手をかけました。

 

これまでプレーオフに弱いと言われ続けてきたラプターズですが、攻守で柱になり、プレッシャーにも強いレナードが加入したことにより、期待された通りのアウトプットが出せているように思います。

また、7-1(216cm)のマルク・ガソールが加わったことでゴール下のディフェンスも強化されています。

マジックのエースであるニコラ・ブチェビッチの成績がそれを物語っています。

 

●シーズン:平均20.8点・FG51.8%・3P36.4%

プレーオフ:平均12.5点・FG38.5%・3P18.3%

 

次のシリーズでは、現在NBANo.1センターのエンビードと対峙することになりますので、どこまで抑えられるかがシリーズの行方を左右しそうです。

ラプターズプレーオフでブレイクスルーできるのか、今後の戦いに注目です。

 


Kawhi Leonard scores 34 points, Raptors win Game 4 vs. Magic | NBA Highlights

 

 

【WEST 1st Round】

 

(1) Golden State X (8) Los Angeles  GAME4

Warriors 113-105 Clippers [GSW 3-1 LAC]

 

試合を通して集中したプレーができた時のウォリアーズは、おそらくどこにも負けることはないでしょう。

ただ毎試合きちんとそれができるか、ということがウォリアーズ唯一の課題でしょう。

 

GAME2の大逆転負けを喫してから、ウォリアーズは気を引き締め直しました。

次に対戦するロケッツは、ジャズ相手に3連勝と目下絶好調。

昨年ギリギリまで追い詰められたライバルとの対戦を前に、もう一度“最強モード”に入らなければいけません。

 

この試合は、デュラントがFG12/21本、3P3/6本の33点・7リバウンド・6アシスト、クレイ・トンプソンもFG12/20本、3P6/9本の32点と活躍。

珍しくカリーのショットが決まらず、FG3/14本、3P1/9本の12点に終わっても、特に問題なく勝利しました。

 

カズンズが抜けても、3本柱のうち2人が好調なら、大体負けることはないでしょう。

あとはそれをゲームの頭から、シリーズの頭から、しっかり出していくことができるか。

足元をすくわれないためには、それを完遂することが大事になってきます。

 


Durant, Klay Combine 65 Points Game 4 vs Clippers! 2019 NBA Playoffs

 

 

(3) Portland X (6) Oklahoma City  GAME4

Blazers 111-98 Thunder [POR 3-1 OKC]

 

うーん・・・・これは完全に予想外でした。

先発センターのナーキッチを失い、マッカラムもケガからの復帰明けだったブレイザーズよりも、フルメンバーのサンダーの力が上回るだろうと考えていましたが、これほどまでにブレイザーズが優勢になるとは思いませんでした。

 

サンダーの問題は、相変わらず攻撃オプションが少ないこと。

ポール・ジョージとウェストブルックが代わりばんこに1on1をやっているイメージです。

今シーズンはシュルーダーが入り、ジェラミ・グラントやテレンス・ファーガソンの3P成功率も上がっていたので、これまでとは違うだろうと考えていましたが、プレーオフに入ると過去と同じパターンを繰り返しているように思えます。

 

特にウェストブルックの打ちたがり病は深刻です。

成功率を度外視してオレがオレがと打ってしまいますが、このシリーズのFG成功率は36.5%、3P成功率にいたっては28.0%という数字。

普通に考えたら、自分は打たずに他の選手のお膳立てをして、より確率の高い選手に打たせた方がいいはずです。

リムに向かってドライブすれば止められないわけですから、それを囮にインサイドアウトで3Pシューターにパスをさばけばオフェンスの幅は広がります。

 

ただ、それでも打ち続けるのがウェストブルックの悪い所。

この試合では、最後の10本を連続してミス。

後半は7本打って1本も入らず、わずか1点に終わっています。

入らなければ周りを活かす、ではなく、入らなければ入るまで打つ、というのがウェストブルックなんですね。。。

 

以前からこの問題はついて回り、デュラントがいた時代から変わっていません。

デュラントはそういった状態に嫌気が差して、チームを離れてしまったのだろうと想像しています。

デュラントという武器があるにもかかわらず、自ら打って自爆している場面をよく見かけました。

 

デュラントが抜けてからの3年間も、プレーオフでいつも同じ負け方をしています。

今年はウォリアーズやロケッツと当たらずに済むブラケットに入り、勝ち上がる絶好のチャンスだったのに、ブレイザーズにも勝てないとは・・・・

チームのタレントレベルを考えると、非常に残念でなりません。

 


Portland Trailblazers vs Oklahoma City Thunder | April 21, 2019