【EAST 2nd Round】
(2) Toronto X (3) Philadelphia GAME2
Raptors 89-94 76ers [TOR 1-1 PHI]
GAME1はラプターズがディフェンスで勝ちましたが、この試合はシクサーズがディフェンスを締めてきました。
ラプターズは最初の8本のショットのうち6本を外し、3Pは最初の7本を全て外すというスタートで、序盤からシクサーズがリードを奪います。
試合後のインタビューでエンビードが、「ゲームプランを変えた」と語っていましたが、シクサーズは前回のGAME1からディフェンスのマッチアップを変更し、エースのレナードにベン・シモンズを、シアカムにエンビードをつけ、サイズで対抗する作戦を取ってきました。
これにより、レナードには35点を取られたものの、シアカムはFG9/25本(36.0%)に抑えることに成功しました。
トータルでも90点未満に抑えたことは、ディフェンスの勝利と言っていいでしょう。
オフェンス面ではジミー・バトラーが30点・11リバウンド・5アシストと引っ張り、ベンチからジェームズ・エニスが13点・6リバウンド、グレッグ・モンローもFG4/7本の10点と大きく貢献しました。
エンビードは風邪による体調不良と、マルク・ガソールのディフェンスにより、わずかFG2/7本の12点に終わりましたが、サポーティングキャストの働きにより、何とか逃げ切ることに成功しました。
ただ他の先発陣は、レディック11点、ハリス9点、シモンズ6点と振るわず、この試合はバトラー1人に助けられたような格好。
特にシモンズは昨年同様プレーオフになると自分のプレーをさせてもらえず、存在感がなくなり沈黙するというパターンが変わっていません。
レディックやハリスは、いい形でもらってスリーを打つというシュータータイプであるため、この2人の得点が伸びないのは、そこにうまくボールを回せていない司令塔の責任でもあります。
ここは少しTJ・マッコーネルを使うことも考えた方がいいかもしれません。
Intense Last 5 Minutes - Game 2 | 76ers vs Raptors | 2019 NBA Playoffs
ちなみに、この日のバトラーの活躍ぶりに、HCのブレット・ブラウンも上機嫌。
“Jimmy”は、“James”の愛称や子供の頃のあだ名として使われるケースが多いことから、
「今日の彼はジェームズ・バトラーだった。大人のプレーぶりだったね」
とべた褒めしました。
熟練のプレーぶりだったから、今日は(子供の愛称の)ジミーではなく、(大人の名前の)ジェームズだったというシャレだったんですが・・・・
そのコメントを聞いたバトラーは、
「俺の名前はジェームズじゃないんだ。そのまんまジミーなんだよ」
と、ジミーという名前が愛称ではなく、本名であることを訴えていました。
気の利いたコメントをしたつもりのブラウンHCでしたが、思わぬところでジミー・バトラーの名前に注目が集まってしまいました。
【WEST 2nd Round】
(2) Denver X (3) Portland GAME1
Nuggets 121-113 Blazers [DEN 1-0 POR]
劇的なブザービーターでサンダーを下し、勢いに乗るブレイザーズ。
1回戦で唯一GAME7まで戦い、疲れが残っているであろうナゲッツ。
大方の予想ではブレイザーズ有利と言われていたこのシリーズですが、GAME1を制したのはGAME7からわずか48時間しか経っていないナゲッツでした。
ヨキッチが37点・9リバウンド・6アシスト、ジャマール・マレーも23点・8アシストと両輪が活躍。
ベテランのミルサップがFG7/12本の19点、ゲイリー・ハリスやマリーク・ビーズリーらも光る活躍を見せ、チーム全体で勝ち取った見事な勝利でした。
ブレイザーズは、リラードが好調を維持し、ゲームハイの39点・6アシスト。
1回戦最後のゲームで肩を脱臼していたカンターは、この日も怪我を押して出場し、FG11/14本の26点・7リバウンドと奮闘。
ベンチスタートのロドニー・フッドも3P3/4本の17点と貢献しましたが、先発のアミヌとハークレスがいずれも2点に留まり、チーム全体が好調だったナゲッツに及びませんでした。
チーム全体の選手層が厚いナゲッツに対抗していくためには、ブレイザーズも主力以外の活躍度が試されていくことになると思います。
Nikola Jokic scores 37 points in Nuggets' Game 1 win vs. Trail Blazers | NBA Highlights