【EAST 2nd Round】
(2) Toronto X (3) Philadelphia GAME1
Raptors 108-95 76ers [TOR 1-0 PHI]
この両者の対戦の前に、以前のブログでこんなポイントを一つ挙げていました。
シクサーズのエースであるエンビードに対して、守備のいいマルク・ガソールがどこまで抑えることができるか、がシリーズの鍵を握りそうだという点です。
マルク・ガソールは、エンビードを上回る7−1(216cm)の体格を持ち、過去に最優秀守備選手賞を取ったこともあるディフェンダーです。
エンビードにとって数少ない“壁”となりうる存在です。
GAME1はこれが見事にハマり、エンビードはFG18本のうちわずか5本しか決められず、16点に終わりました。
逆にラプターズは、エースのレナードがプレーオフ・キャリアハイの45点・11リバウンドと大爆発。
シアカムも29点・7リバウンドと続き、最大20点差をつける展開で、余裕を持って初戦を制しました。
今シーズン、リーグ4位の平均27.5点をマークしたエンビードですが、マルクと対峙したグリズリーズとの2戦では、平均14.5点・FG28.6%という散々な結果に終わっています。
このシリーズも、そうやすやすとは得点させてもらえないでしょう。
そうなると、シクサーズはその他の選手の働きが重要になってきます。
これまで、エンビードに頼りすぎているきらいがあったシクサーズですが、エンビードが毎試合30点を取れなくても、何とかゲームを作らなくてはいけません。
幸いシクサーズには、エンビードの他に4人も20点級のスコアラーが揃っています。
今こそその力を結集して、エンビードに頼らずとも安定して得点を挙げられるようにしなければなりません。
今シーズン大型補強を繰り返してきた真価が今、問われようとしています。
Kawhi scores career-high 45 in Raptors' Game 1 win vs. 76ers | NBA Highlights
【WEST 1st Round】
(2) Denver X (7) San Antonio GAME7
Nuggets 90-86 Spurs [DEN 4-3 SAS]
1回戦で唯一最終第7戦までもつれこんだこのシリーズ。
経験豊富なスパーズか、ホームに強いナゲッツか。
!最後は意外な形が勝敗が決着しました。
試合残り1分を切ったところで、スパーズは2点差にまで迫りますが、ジャマール・マレーが難しいフローターを決め、再び4点差に。
ここでデローザンのドライブインが阻まれ、残り30秒弱でナゲッツボールに。
4点差のセーフティリードを持ったナゲッツは、24秒ショットクロックを目一杯使って、スパーズに攻撃権が移らないように試みます。
スパーズは、そうさせないように、ファールゲームをして時間を止めないといけません。
しかし、「ファールしろ」というポポちゃんの怒鳴り声は、ファンの大声援にかき消され、スパーズは誰もファールゲームにいかないまま、時間だけが過ぎていきます。
最後は、マレーが3Pを放ち、そのリバウンドが跳ねる間にタイムアップとなりました。
なんともあっけない幕切れでしたが、これもある意味ホームの大声援のお陰。
ホームクラウドが勝ち取った勝利となりました。
クラッチフローターを決めたマレーがゲームハイの23点、ヨキッチが21点・15リバウンド・10アシストのトリプルダブルをマーク。
チーム全体ではFG39.8%・3P10.0%と苦しみましたが、何とか1回戦を突破することに成功しました。