4月の1ヶ月間の記録でおもしろかったものを見ていきます。
まずは、ウォリアーズのステフ・カリー。
以前も紹介しましたが、4月は絶好調でした。
最終的な4月の月間成績は・・・・
37.3点・FG51.8%・3P46.6%(平均6.4本/合計96本成功)・FT90.8%
Steph Curry in April:
— StatMuse (@statmuse) 2021年4月30日
37.3 PPG
6.4 3PG
52/47/91%
He is the first player in NBA history to average 35+ points on 50/45/90% shooting in a month (min 10 games). pic.twitter.com/ezDBxeFpFo
月間平均で35点以上をマークし、かつFG50%/3P45%/FT90%という高確率を残したのは、NBAの歴史上カリーが初めてだそうです。
Players to average at least 35.0 PPG, 50 FG% and 45 3P% in a calendar month (minimum 10 games), per @EliasSports:
— NBA.com/Stats (@nbastats) 2021年4月30日
▪️ Stephen Curry in April 2021
▪️ Stephen Curry in February 2016 pic.twitter.com/Zyx95cSF5G
月間平均35点以上プラス、FG50%/3P45%ということでも、2016年2月のカリー以来ということです。
Most 30-point games in a month by a player aged 33 or older:
— StatMuse (@statmuse) 2021年4月30日
13 — Steph Curry (Apr 2021)
12 — Kobe Bryant (Dec 2012)
10 — Kobe Bryant (Jan 2012)
10 — Karl Malone (Mar 1997)
10 — Dominique Wilkins (Mar 1993)
(Submitted by @MikoPalero) pic.twitter.com/abfo25SVpj
さらには、33才以上の選手が記録した、30点以上の試合数でも、月間13試合というNBA記録を作りました。
96 threes in April (@NBA record)
— Golden State Warriors (@warriors) 2021年4月30日
15 threes from beyond 30 feet@StephenCurry30's got RANGE 🎯 pic.twitter.com/7m6JOQMdP6
そして、決めに決めた3P成功数は、月間96本!
もちろんこれもNBA記録。
従来の記録は、2019年11月にジェイムズ・ハーデンが記録した82本でした。
ちなみに、1シーズンを通して3Pを200本成功させたら、リーグでもトップクラスに入ります。
その半分を、たった1ヶ月で記録してしまうというのは、完全に異常値です。
4月のカリーは、本当にスゴかったということですね。
続いては、ウィザーズのウェストブルック。
ウェストブルックについては、やはり以前にも紹介しています。
この時も10試合中7試合でトリプルダブルをマークしていてスゴイ!と紹介したのですが、これは3月後半の10試合を取り上げたものでした。
4月に入って以降もこの勢いは続き、なんと4月は月間17試合のうち14試合でトリプルダブルをマーク。
トリプルダブル率は、驚愕の82.4%(笑)
トリプルダブルじゃなかった試合はわずか3試合しかなく、そのうちの1試合もあと1アシストでトリプルダブルでした。
もはやトリプルダブルじゃなかった試合を数えた方が早いという、異常事態になっています。
3月後半の数字を合わせると・・・・
★17試合中14試合でトリプルダブル(4月月間) 82.4%
★20試合中17試合でトリプルダブル(3/28〜) 85.0%
★25試合中20試合でトリプルダブル(3/18〜) 80.0%
もうどこで切り取っても、トリプルダブル率が8割を超えています。
これでとうとうキャリア通算のトリプルダブル数で、オスカー・ロバートソンの背中が間近に見えてきました。
オスカー・ロバートソンの通算トリプルダブル数181に対して、ウェストブルックは176と、あと「5」まで迫っているんですね。
ウィザーズの今シーズン残り試合があと9試合ですので、今のペースでいくと今シーズン中にオスカーの通算記録を抜いてしまう計算になります。
不滅と言われた大記録が、もうすぐ目の前まで来てるんですね。
歴史が塗り替わりますよ!
ちなみに、もうあまり話題に上らなくなってしまいましたが、シーズントリプルダブルももう確実な領域です。
しかも、リバウンドとアシストが平均11本を超え、いずれもキャリアハイなんですね。
32才にして両部門でキャリアハイをマークしてくるというのは、本当に超人です。
過去のシーズントリプルダブルとの比較です。
★2016−17シーズン:31.6点・10.7リバウンド・10.4アシスト
★2017−18シーズン:25.4点・10.1リバウンド・10.3アシスト
★2018−19シーズン:22.9点・11.1リバウンド・10.7アシスト
★2020−21シーズン:21.7点・11.2リバウンド・11.0アシスト
オスカー・ロバートソンが年間トリプルダブルを記録したのは1回だけですから、もう4回も達成しようとしているウェストブルックは、歴史を作り続けています。
そしてウィザーズですが、直近の14試合で8連勝を含む12勝2敗と絶好調。
3人のセンター陣がいい働きをしていて、好調なチームを下支えしています。
◆ダニエル・ギャフォード:18.5分・10.4点・FG63.9%・6.1リバウンド・1.9ブロック
◆ロビン・ロペス:17.6分・10.4点・FG74.2%
◆アレックス・レン:16.8分・8.3点・FG61.1%・5.0リバウンド
特に、ブルズからトレードで加入したギャフォードが、ウィザーズに欠けていたゴール下のショットブロッカーとして機能したことで、チームのディフェンス力をアップさせることに成功しています。
ギャフォードが加入して以降のチーム成績は・・・・
◯ギャフォードが出場した試合:12勝2敗
◯ギャフォードが欠場した試合:2勝4敗
サンプル数は少ないですが、これはたまたまというわけではないと思います。
ブラッドリー・ビールの決定力があるので、ディフェンス力が向上すればゲームに勝てる確率も上がってきます。
現在10位のウィザーズですが、このままの勢いでプレーイン・トーナメントの突入したら、他のチームの脅威となりそうです。