うーん・・・・・
おもてたんとちがーう!
なんか釈然としないモヤモヤ感が残りました。
なんだろう? この違和感は。。
ここでも取り上げましたが、ルブロンがキャブスに残らないだろうことは予想できました。
で、移籍先の最有力候補がレイカーズということも、ある程度予想できていました。
そしてレイカーズへの移籍が決まったわけなのに、なぜか釈然としないんですね。
これまで移籍した時には、必ず何かありました。
マイアミに移籍した時は、親友であるウェイドとボッシュに声をかけ、スーパーチームを作りました。
クリーブランドに戻った時は、既にカイリー・アービングがいたチームに、ケビン・ラブを呼んでBIG3を作りました。
そう、これまでの移籍劇の際は常に、移ったら即優勝を狙える戦力を整えて移籍していました。
つまり、これまでの移籍の目的は常に、「優勝できる戦力」がそこにあることでした。
なので、今回もまた、ポール・ジョージやクリス・ポール、カワイ・レオナードなど、一緒にプレーするオールスター選手か、シクサーズのようなタレント集団に入ることで、次なる「優勝できる戦力」を探すものと思っていました。
でも今回、それがなかったんですね。
最終的にレイカーズに行くことは不思議ではありません。
でも、例えば、ポール・ジョージを積極的に勧誘するとか、クリス・ポールをレイカーズに誘うとか、レオナルド君のトレード成立を待つとか、カズンズの獲得を促すとか、そういう動きが一切ありませんでした。
かつて“陰のGM”と揶揄されたくらい盛んにリクルーティング活動をし、“お友達”の獲得をチームに進言していたその姿は、今回全くと言っていいほど見られませんでした。
その結果、噂されたポール・ジョージやクリス・ポールはあっさりと再契約を決め、大物FAは次々といなくなっていきます。
それでも何の動きもなく、報道されるのは家族と南の島でバカンスを楽しむ姿だけ。
「あれ? なんかおかしいな・・・・」
感じた違和感は、その後現実の形となって現れます。
大物の到着も待たず、リクルーティングもしないまま、あっさりとレイカーズ入りを決めたんですね。
「えっ・・・・」
思わず絶句しました。
何の駆け引きもせずに、”ただ”レイカーズ入りを決めたんですね。
つまり何が言いたいかというと、「誰が入っても入らなくても、レイカーズ入りすることは既に決めていた」ということなんです。
いったいなぜ??
これまではあんなにギラギラしてチームの人事に口を出していたのに、この大きな決断に際して何も戦力的な交渉をしないで決める?
そんなことある?
その時、ちょっと前に読んだ記事が頭に浮かびました。
ゲイリー・ペイトンがインタビューで、「ルブロンの息子がLAの学校に入学を決めた」と話した記事です。
この時は学校側も噂を否定するなど、ちょっとした騒ぎになりました。
でも、おそらくそれが答えなんだろうと思います。
今回のルブロンは、「優勝できる戦力」ではなく、「家族と暮らす場所」を選んだんだと思います。
ルブロンの息子は13才で、既に優秀なバスケのプレイヤーです。
ルブロンもよく観戦に行き、息子の勇姿を応援しています。
究極の夢は、「息子と一緒にNBAでプレーすること」なんだとか。
それも、あと5年したら実現可能かもしれません。
そのためにも、いい都市に住み、いい環境で育て、強豪の学校に進み、バスケエリートの道を歩ませたい、という想いがあるでしょう。
そもそもルブロンは、LAに家を持ち、オフはそこで過ごしていたそうです。
さらにLAには、自身の映画制作会社もあるそうです。
奥さんと3人の子供たちも、寒くて田舎のクリーブランドより、暖かくて都会のLAに住む方がいいに決まっています。
それにプラスして、LAには”レイカーズ”というブランドがあります。
野球ならニューヨーク・ヤンキース、アメフトならダラス・カウボーイズ、というそれぞれのNo.1ブランドが好きなルブロンなら、NBA1のブランドチームを好きでないはずがありません。
家族の生活環境を第一に優先し、かつ、No.1のブランドチームに所属できるなら、特にもう優勝できる戦力にこだわらなくてもいいや。
なんだか、そんな考えが透けて見えるような気がします。
もちろん、レイカーズにはいい若手が揃っていて、今後伸びていくはずです。
プレーオフにも行けるし、そこそこいい勝負もできるようになるでしょう。
でも、ポイントはそこじゃないんだと思います。
マイケル・ジョーダンやコービー・ブライアント、ラリー・バードやマジック・ジョンソンなど、かつてのスーパースターは何人もいました。
ルブロンは、それと同等か凌駕するようなタレントの持ち主です。
でも、かつてのレジェンドたちは、戦力の状況によってチームをころころ変えたり、プライベートを優先してチームを選んだりしていたでしょうか?
何か釈然としない違和感は、そのあたりにありそうな気がします。