①ネッツがディアンドレを放出
ネッツがついにディアンドレ・ジョーダンを放出しました。
2年前にネッツ入りした時は、KD、カイリー、ディアンドレのBIG3を形成するものと思われましたが、ジャレット・アレンの活躍で先発の座を奪われました。
アレン放出された2年目の昨シーズンは先発に復帰しましたが、今度はニコラス・クラクストンの急成長などもあって出場時間が伸びず、プレーオフではついにローテーションまで外れてしまいました。
昨シーズン途中にブレイク・グリフィンとラマーカス・オルドリッジが加わり、さらに今年のオフにポール・ミルサップが加わり、オルドリッジが引退を撤回して再契約したことで、チーム内に居場所がなくなっていました。
そのままバイアウトするという選択肢もありましたが、トレードしてより少ない年俸の選手と交換することで、少しでもラグジュアリータックスの金額を減らそうというのが今回のトレードの趣旨です。
<ピストンズ> ⇔ <ネッツ>
C ディアンドレ・ジョーダン PF セクー・ドゥンブーヤ
ドラフト2巡目指名権✕4つ C ジャーリル・オカフォー
ディアンドレの年9.8milに対して、ドゥンブーヤ(3.6mil)とオカフォー(2.1mil)は合わせても5.7milと少額です。
ネッツはチーム総年俸が177milと、ラグジュアリータックスラインを大きく超えています。
構想外になった選手は早めに放出し、少しでも余計な出費を減らなくてはなりません。
ディアンドレは残念ながら、グリフィン、オルドリッジ、ミルサップと新たな補強をする中で、チームの構想から外れてしまったので、やむを得ない放出となりました。
<ネッツ>
PG:カイリー・アービング/パトリック・ミルズ/ジェボン・カーター
SG:ジェイムズ・ハーデン/ブルース・ブラウンJr./キャメロン・トーマス
SF:ジョー・ハリス/ジェイムズ・ジョンソン/ディアンドレ・ベンブリー/ケスラー・エドワーズ
PF:ケビン・デュラント/ポール・ミルサップ/ニコラス・クラクストン/セクー・ドゥンブーヤ
C:ブレイク・グリフィン/ラマーカス・オルドリッジ/ジャーリル・オカフォー/デイロン・シャープ
今回のトレードは、ディアンドレをサラリーキャップから外すことが目的のトレードだったため、交換要員として加入したドゥンブーヤやオカフォーがロースターに残るかどうかはわかりません。
両方とも残らない可能性もあると思います。
そしてディアンドレの方は、ピストンズからバイアウトされ、レイカーズに加わることが確実視されています。
しかも、また「リーグ最低年俸で」です。
これで「リーグ最低年俸で」契約しているレイカーズのベテラン選手は、マルク、メロ、アリーザ、エリントン、ハワード、ロンド、ベイズモア、モンク、そしてディアンドレと実に9人を数えることになりました。
逆に言うと、最低年俸以上の選手は、ウェストブルック、ルブロン、AD、ホートン=タッカー、ナンの5人しかいません。
しかも、もういい年齢になっているとはいえ、かつての実力者揃いです。
これだけバーゲン価格で戦力を揃えられるチームは、レイカーズ以外にありません。
そりゃ強くて当たり前ですね。
<レイカーズ>
PG:ラッセル・ウェストブルック/ケンドリック・ナン
SG:テイレン・ホートン=タッカー/マリーク・モンク/ウェイン・エリントン
SF:ルブロン・ジェイムズ/トレバー・アリーザ/ケント・ベイズモア
PF:アンソニー・デイビス/カーメロ・アンソニー
C:ディアンドレ・ジョーダン/マルク・ガソール/ドワイト・ハワード
②セルティックスがエルナンゴメスを獲得
もう一つ、セルティックスとグリズリーズの間でマイナーなトレードがありました。
PF フアン・エルナンゴメス PG クリス・ダン
PG カーセン・エドワーズ
ドラフト2巡目指名交換権
パトリック・ビバリーのトレードで、ウルブスからグリズリーズへと移っていたエルナンゴメスですが、グリズリーズには加わらず、再びトレードかバイアウトされることが確実視されていました。
一方、ホークスからトレードでセルティックスに加入したクリス・ダンですが、思いがけずデニス・シュルーダーが獲得できてしまったことで、PGが余ることになりました。
そこで、このトレードが行われました。
ロースターを見てみます。
<セルティックス>
PG:デニス・シュルーダー/ペイトン・プリチャード
SG:マーカス・スマート/ジョシュ・リチャードソン/ロミオ・ラングフォード
SF:ジェイレン・ブラウン/アーロン・ネズミス/ジャバリ・パーカー
PF:ジェイソン・テイタム/フアン・エルナンゴメス/グラント・ウィリアムス
C:アル・ホーフォード/ロバート・ウィリアムス/イネス・カンター/ブルーノ・フェルナンド
エルナンゴメスは外から打てる、いわゆる“ストレッチ4”タイプのビッグマン。
セルティックスにはいないタイプの選手なので、フロントコートの貴重な戦力になるでしょう。
<グリズリーズ>
PG:ジャー・モラント/タイアス・ジョーンズ/クリス・ダン/カーセン・エドワーズ
SG:ディロン・ブルックス/ディアンソニー・メルトン/ザイーア・ウィリアムス/サム・メリル
SF:カイル・アンダーソン/デズモンド・ベイン/ジャレット・カルバー/ジョン・コンチャー
PF:ジャーレン・ジャクソンJr./ブランドン・クラーク/サンティアゴ・アルダマ
C:スティーブン・アダムス/ゼイビア・ティルマン/ダニエル・オトゥール
グリズリーズはPGが2人いるため、ダンとエドワーズは必要ありません。
15人のロースターに対して、ギャランティー契約が18人いる状態になるので、2人のうちのどちらか、あるいは両方ともチームに残らない可能性があります。
③ブレイザーズがマーキース・クリスと契約
2シーズン前にウォリアーズの主力として活躍したマーキース・クリスが、ブレイザーズと契約することになりました。
<ブレイザーズ>
PG:デイミアン・リラード/アンファニー・サイモンズ
SG:CJ・マッカラム/ベン・マクレモア/CJ・エルビー
SF:ノーマン・パウエル/トニー・スネル/ナシアー・リトル
PF:ロバート・コビントン/ラリー・ナンスJr./マーキース・クリス/グレッグ・ブラウン
C:ユスフ・ヌルキッチ/コーディ・ゼラー/トレンドン・ワトフォード
ただし、契約はノンギャランティーであり、キャンプでロースターを勝ち取らなければなりません。
しかし、ブレイザーズと契約したのは、いいチームを選んだと思います。
ブレイザーズはギャランティー契約の人数が少なく、まだロースター枠が空いているからです。
おそらく、問題なく開幕ロースターに残れるでしょう。