リーグの勝率トップに立っているジャズの快進撃に隠れていますが、2位につけるサンズの好調ぶりも見逃せません。
最初の16試合は8勝8敗スタートでしたが、それ以降の36試合で29勝7敗(勝率80.6%)と勝ち続けています。
やはり、その要因はこれではないでしょうか?
True leadership. #CP3Effect
— NBA Retweet (@RTNBA) 2021年4月11日
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過去にクリス・ポールが新チームに移籍した際の成績を、前年の成績と比較した表です。
わかりやすく勝率もつけてみます。
クリッパーズ 32勝50敗(勝率39.0%)⇒ 40勝26敗(勝率60.6%)
ロケッツ 55勝27敗(勝率67.1%)⇒ 65勝17敗(勝率79.3%)
サンダー 49勝33敗(勝率59.8%)⇒ 44勝28敗(勝率61.1%)
サンズ 34勝39敗(勝率46.6%)⇒ 37勝15敗(勝率71.2%)
どのチームも明らかに上がっていますね。
サンダーだけ微増に見えるかもしれませんが、これには理由があります。
49勝の前年は、ウェストブルックとポール・ジョージの2大エースを擁した強豪時代のサンダー。
一方、クリス・ポール加入後のサンダーは、シェイ・ギルジャス=アレクザンダーとダニーロ・ガリナーリを中心としたリビルディングモードのチーム構成。
それで前年の成績を上回ってしまったというのは、ある意味「事件」でした。
今回のサンズは、勝率のアップ幅で言えば、過去最高のジャンプアップです。
前年は5割を下回っていたチームを、7割超えの成績に導いているわけですから。
しかも、クリス・ポール以外のメンバーは、前年とほとんど変わっていません。
デビン・ブッカー、ディアンドレ・エイトン、ミケル・ブリッジズ、キャメロン・ジョンソン、ダリオ・シャリッチといった主力メンバーは昨年と同じ。
新加入で主力になっているのは、ジェイ・クラウダーぐらいです。
つまり、新戦力の大型補強もなく、昨年とほぼ変わらないメンバーでありながら、チーム成績は爆上がりしてるんですね。
これを「クリス・ポール効果」と呼ばずして、何と説明すればいいのか、という感じです。
古巣のクリッパーズが、カワイ・レナードとポール・ジョージという大型補強をしながら、先発PGが固定できないことで伸び悩んでいるのが何とも皮肉です。
もしクリス・ポールがクリッパーズに行っていたら、今頃もう優勝してたかもしれませんねぇ〜
少なくとも、レイカーズがコケている今シーズンなら、優勝候補筆頭だったでしょう。