Revamp the Hawks

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昨シーズンはカンファレンスファイナルまで進んだホークスですが、今シーズンはぎりぎりプレーイントーナメント圏内の10位と低迷しています。

 

タレントは豊富なんですが、開幕から足並みが揃わず、チームとして機能していません。

 

選手層は厚くても、チームとしてまとまらなければ、ただの烏合の衆になってしまいます。

 

ただ、選手層が厚いということは、トレードの駒を豊富に抱えているということでもあります。

 

ここでは、大掛かりなトレードでチームを変革する「ホークス改造計画」を考えてみたいと思います。

 

<ホークス>          ⇔ <セルティックス>

 ジェイレン・ブラウン        ボグダン・ボグダノビッチ

 アーロン・ネズミス         ディアンドレ・ハンター

 ボル・ボル             オニエカ・オコングー

 イネス・カンター・フリーダム

 

セルティックスは、ジェイレン・ブラウンを出してもいいとは言っていません。

ただ、ホークスが持つ選手層の厚さを生かして潤沢な交換相手を用意すれば、いいと言ってくれるかもしれません。

いずれもスタータークラスのタレントで、TOP10指名の若手を2人も入れるという条件であれば、悪い話ではないように思いますがどうでしょうか?

 

ホークス的には、いい選手だけどオールスタークラスではないという選手を何人も抱えておくよりも、何人かをまとめてオールスター1人と交換した方が、コート上の戦闘力アップにつながる気がします。

またそうすることで、トレイ・ヤングのワンマンショーになりがちな現状の戦力バランスを是正する効果も生むのではないかと考えています。

 

<キングス>    ⇔ <ホークス>

 ジョン・コリンズ    ハリソン・バーンズ

             デイビオン・ミッチェル

 

もう一つは、何かとトレードの噂が多いジョン・コリンズ。

20−10クラスのいい選手なのですが、ボールを独占しがちなトレイ・ヤングと意見の相違が目立ちます。

このコリンズを使って、ディフェンスの強化を図ろうというのがこのトレードです。

 

この2つのトレードを併せると、ロースターはこうなります。

 

<ホークス>

 PG:トレイ・ヤング/デイビオン・ミッチェル/ルイス・ウィリアムス/シャリーフ・クーパー

 SG:ケビン・ハーター/デロン・ライトティモシー・ルワル=キャバロスカイラー・メイズ

 SF:ジェイレン・ブラウンケビン・ノックスⅡアーロン・ネズミス

 PF:ハリソン・バーンズダニーロガリナーリ/ジェイレン・ジョンソン

   C:クリント・カペラ/イネス・カンター・フリーダムゴーギー・ジェン(ボル・ボル)

 

オールスターのジェイレン・ブラウンと、攻守に安定して優勝経験のあるハリソン・バーンズは、プレーオフを戦う上で強力なフォワードコンビになります。

第2エースという存在のブラウンが加わることによって、ヤングのワンマンチームになりがちなホークスのバランスを取る役割も果たすことができると思います。

また、新人ながらディフェンスのストッパー役になれるデイビオン・ミッチェルが入ることで、ヤングをスコアラー役に専念させる時間帯も作ることができます。

イネス・カンター・フリーダムは、ベンチから2ケタリバウンドも狙えるいいバックアップになるし、3Pシューターのネズミスは出場時間をもらえば花開くかもしれません。

ボル・ボルは、来シーズン以降の戦力としてオマケでつけておきました。

 

セルティックス>

 PG:マーカス・スマート/デニス・シュルーダーペイトン・プリチャード/(PJ・ドージアー)

 SG:ボグダン・ボグダノビッチロミオ・ラングフォード/ブロドリック・トーマス

 SF:ジェイソン・テイタム/ジョシュ・リチャードソンサム・ハウザー

 PF:ディアンドレ・ハンターオニエカ・オコングー/グラント・ウィリアムス

   C:ロバート・ウィリアムス/アル・ホーフォードブルーノ・フェルナンド

 

テイタムとジェイレン・ブラウンのオールスターコンビは強力ですが、役割やプレースタイルが似通っているところがあって、共存するには難しいというか、もったいない側面があると思っています。

どちらかと言うと、ない部分を補い合うというか、弱点を補完し合うような関係性の方が、チームとしてのバランスは良くなると思います。

 

ここでは、ジェイレン・ブラウン1人を、ボグダノビッチとハンターの2人に分けたというイメージで考えます。

ボグダノビッチはアウトサイドシュートを、ハンターはディフェンス面で、テイタムをサポートするような働きをしてくれます。

そうすることで、2大エースがいる時よりも、テイタム1人がエースの役割を果たし、周りがそれをサポートするという体勢が確立されると思います。

 

さらに、今シーズン“ヤニス・ストッパー”を拝命したオコングーも加わって、さらにディフェンス面が強化されます。

こうやって戦力を分散させ、厚い選手層を作ることによって、低迷しているセルティックスが浮上のきっかけを掴めるのではないかと考えています。

 

<キングス>

 PG:ディアーロン・フォックス

 SG:タイリース・ハリバートン/バディ・ヒールド/ジャーマイアス・ラムジー/(テレンス・デイビス

 SF:モーリス・ハークレス/ロバート・ウッダードⅡ

 PF:ジョン・コリンズ/マービン・バグリーⅢ/トリスタン・トンプソン/チメジー・メツ/ルイス・キング

   C:リショーン・ホームズ/アレックス・レン/デイミアン・ジョーンズ/ニミアス・ケイタ

 

フォックス&ハリバートンのバックコートに対して、インサイドの核としてコリンズが加わり、この3人がチームのコアとなっていくイメージです。

ただ、このままの状態だと、先発SFもいないし、控えPGもいないので、だいぶバランスは悪いんですが、まずはチームのコアを確立させるという意味合いで、インサイドの核となれる存在を獲得するのは必要な動きではないかと思います。

あとは、ここからさらなるトレード等を行って、チームバランスを整えていく作業を進めていけば、いいチームができていくのではないかと思います。

Harden for Simmons?

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にわかにトレードの噂が盛んになってきました。

 

もうオフまで動きなしかと思われたベン・シモンズ問題も、ハーデンとの噂が浮上してきて、にわかに騒がしくなってきました。

 

ロケッツ時代の元GMであるダリル・モーリーとハーデンが裏でつながってるとか、ハーデンが昨オフに契約延長をしなかったから出ていく気があるんじゃないかとか、ワクチンを打たないカイリーが出たり入ったりの状況にいい加減ウンザリしているんじゃないかとか・・・・

 

そして、ハーデン⇔シモンズのトレードが現実味を帯びてくるのであれば、オフまで待たなくてもいいんじゃないか?という話も出てきています。

 

そこへ以前からシモンズを狙っていたウルブスが首を突っ込んできて、シモンズとトバイアス・ハリスをセットで獲ってもいいとかいう話も出てきています。

 

どれが真実なのかは定かではありませんが、動きが出てきたことは確かですね。

 

単純に、ネッツとシクサーズだけで「ハーデン⇔シモンズ+α」のトレードは成立するんですが、ちょっとウルブスを絡ませた形のパターンを考えてみました。

 

シクサーズ

 ジェイムズ・ハーデン(←ネッツ)

 マリーク・ビーズリー(←ウルブス)

 

<ネッツ>

 ベン・シモンズ(←シクサーズ

 パトリック・ビバリー(←ウルブス)

 

<ウルブス>

 トバイアス・ハリス(←シクサーズ

 

ハーデンがシクサーズ、シモンズがネッツというのはそのままですが、トバイアス・ハリスをウルブスに送るというオマケを付けたトレードです。

ウルブス的には、不在の先発PFを準オールスター級で埋めることができ、シクサーズ的には、チーム最高年俸(36mil)のハリスを引き取ってもらうことで、ハーデンの高額年俸の受け入れとオフに再契約ができる余地を作ることができ、双方にとってメリットがあります。

 

シクサーズ

 PG:タイリース・マクシー/セス・カリー/ジェイデン・スプリンジャーマイルス・パウエル

 SG:マリーク・ビーズリー/シェイク・ミルトン/アイザイア・ジョー

 SF:ジェイムズ・ハーデン/フルカン・コルクマズ/マティース・サイブル/チャーリー・ブラウンJr.

 PF:ジョージ・ニャン/ダニー・グリーン/ポール・リード

   C:ジョエル・エンビードアンドレ・ドラモンドチャールズ・バッシー

 

既にリーグNo.1のセンターであるエンビードに対して、ハーデンというアウトサイドの核ができることで、チャンピオンシップを狙うチームの骨格ができます。

さらにビーズリーも加わって、ガードの層が非常に厚くなりますが、逆にフォワードの層が薄くなります。

特にPFの補強が急務になりますが、リバウンドとアウトサイドショットができる人材を入れたいところです。

 

<ネッツ>

 PG:パトリック・ミルズパトリック・ビバリージェボン・カーター

 SG:カイリー・アービングブルース・ブラウンJr./キャメロン・トーマスデイビッド・デュークJr.

 SF:ケビン・デュラント/ディアンドレ・ベンブリージェイムズ・ジョンソンケスラー・エドワーズ/(ジョー・ハリス

 PF:ベン・シモンズ/ブレイク・グリフィン/ポール・ミルサップ

   C:ラマーカス・オルドリッジ/ニコラス・クラクストン/デイロン・シャープ

 

シモンズはPFの位置から司令塔の役目を果たし、KDとカイリーがスコアラー、ミルズとオルドリッジがシューターの役割を担うのがいいかと思います。

ビバリーはディフェンス職人として、ネッツのような優勝を目指すチームには必要な戦力となりそうです。

ハリスが戻ってきたら、PGシモンズ、SGカイリー、SFハリス、PFデュラントのラインナップとなりますが、6−11(211cm)のシモンズをCで使うラインナップもありだと思います。

 

<ウルブス>

 PG:ディアンジェロラッセル/ジョーダン・マクローリン/マッキンリー・ライトⅣ

 SG:アンソニー・エドワーズ/ジョシュ・オコギー/ジェイレン・ノーウェル/リアンドロ・ボルマロ

 SF:トーリーン・プリンス/ジェイデン・マクダニエルズ/ジェイク・レイマン

 PF:トバイアス・ハリス/ジャレッド・バンダービルト

   C:カール・アンソニー=タウンズ/ナズ・リード/ネイサン・ナイト

 

タウンズ、エドワーズ、ラッセルのBIG3に、ハリスが加わることで、BIG4が形成されることになります。

オフェンス的には、かなり強力なラインナップができあがると言えます。

これでディフェンスを平均的なレベルに上げていくことができれば、プレーオフで戦えるチームになっていくと思います。

 

 

シモンズに関して、もう一つの噂として、ホークスのジョン・コリンズとボグダノビッチを中心にしたトレードの話もあります。

 

<ホークス>    ⇔ <シクサーズ

 ベン・シモンズ     ジョン・コリンズ

 ダニー・グリーン    ボグダン・ボグダノビッチ

 

シクサーズが大物狙いにこだわらなければ、オールスター予備軍なコリンズと実力派シューターのボグダノビッチのセットは悪くない交換相手だと思います。

逆にハーデン1人に賭けるよりかは、スターター2人の方が安全策のような気もしますが。

 

<ホークス>

 PG:トレイ・ヤング/ルイス・ウィリアムス/シャリーフ・クーパー

 SG:ケビン・ハーター/デロン・ライトティモシー・ルワル=キャバロスカイラー・メイズ

 SF:ディアンドレ・ハンター/ダニー・グリーンケビン・ノックス

 PF:ベン・シモンズダニーロガリナーリ/ジェイレン・ジョンソン

   C:クリント・カペラ/オニエカ・オコングー/ゴーギー・ジェン

 

シモンズはやはりPFの位置から司令塔役を務め、ヤングやハーターをシューター役として使っていくのがバランスのいい形ではないかと思います。

シモンズとハンターのフォワードコンビは、ホークスのチームディフェンス強化にも役立つと思います。

 

シクサーズ

 PG:タイリース・マクシー/セス・カリー/ジェイデン・スプリンジャーマイルス・パウエル

 SG:ボグダン・ボグダノビッチ/シェイク・ミルトン/アイザイア・ジョー

 SF:トバイアス・ハリス/フルカン・コルクマズ/マティース・サイブル/チャーリー・ブラウンJr.

 PF:ジョン・コリンズジョージ・ニャン/ポール・リード

   C:ジョエル・エンビードアンドレ・ドラモンドチャールズ・バッシー

 

PFにコリンズ、SGにボグダノビッチが入り、セスが6thマンに回ったラインナップは、かなり強力でバランスも良いのではないかと思います。

サイズもアップし、3Pシュート力もアップするので、今シーズンのファイナルを狙える布陣になると思います。

Powell to LAC

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2/10のトレードデッドラインを間近に控え、1発目のトレードが成立しました。

 

クリッパーズ>    ⇔ <ブレイザーズ

 ノーマン・パウエル     エリック・ブレッドソー

 ロバート・コビントン    ジャスティス・ウィンズロウ

               キーオン・ジョンソン

               2025年2巡目指名権

 

カワイ・レナードとポール・ジョージの2人を欠くクリッパーズは、第3のスコアラーとしてノーマン・パウエルを獲得しました。

パウエルは平均18.7点・FG45.6%・3P40.6%と、今シーズンも安定したスコアリングを見せ、特に3Pは好調です。

ただ、6−3(191cm)とサイズ的にCJ・マッカラムと変わらないため、ブレイザーズではSFに入らざるをえない点がネックになっていました。

クリッパーズでは、今シーズンは急造エースとして、来シーズンは2人のエースを支えるシューターとしての活躍が期待されます。

 

ブレイザーズは、若手のアンファニー・サイモンズが急成長を見せています。

ただ、今オフに新人契約が終わるため、再契約交渉を考えるとサラリーキャップの空きが必要になります。

そうなると、オフに5年90milで再契約を結んだばかりのパウエルの契約が、邪魔になってきてしまうんですね。

成績はいいので、実力的な問題ではなく、ポジションとサイズの重なり、そして契約金額の大きさだけの問題です。

ですので、クリッパーズとしては実力のあるベテランを獲得できてラッキーです。

 

一方のブレイザーズにもメリットがあります。

エリック・ブレッドソーの契約は残り2年ですが、来シーズンの契約19.4milのうち、3.9milしかギャランティーされていません。

つまり、今シーズン終了後にカットすれば、3.9mil分だけ負担して、残りの15.5milは負担せずに済むんですね。

結果として、本来はパウエルの来シーズンの年俸16.8milを支払うところを、ブレッドソーの3.9milだけ支払えば済むので、その分をサイモンズの再契約費用に充てられるようになります。

次を見据えた動きということになります。

 

クリッパーズ

 PG:レジー・ジャクソンジェイソン・プレストン

 SG:ノーマン・パウエル/ルーク・ケナードブランドン・ボストンJr.

 SF:ロバート・コビントン/テランス・マン/アミーア・コフィージェイ・スクラブ/(カワイ・レナード)

 PF:マーカス・モーリスSr./ニコラ・バトゥーム/(ポール・ジョージ)

   C:イビチャ・ズーバッツ/アイザイア・ハーテンスタイン/セルジ・イバカ

 

パウエルがSG、コビントンがSFの先発に入るラインナップにしてみましたが、コビントンはPFの控えに入るかもしれません。

ここのところ活躍しているアミーア・コフィーは、2way契約からスタンダード契約に上がるかもしれません。

また、ブレッドソーの抜けた控えPGは、早急に補強する必要があります。

ウィングの人材は豊富なので、司令塔タイプのガードがいいと思います。

 

ブレイザーズ

 PG:アンファニー・サイモンズ/エリック・ブレッドソーデニス・スミスJr./(デイミアン・リラード)

 SG:CJ・マッカラム/ベン・マクレモアキーオン・ジョンソン

 SF:トニー・スネル/CJ・エルビー/ケルジン・ブレビンス/(ナシアー・リトル)

 PF:ラリー・ナンスJr.ジャスティス・ウィンズロウグレッグ・ブラウンⅢ

   C:ユスフ・ヌルキッチトレンドン・ワトフォード(コーディ・ゼラー)

 

ケガ人が多く、かなり厳しいラインナップになっています。

ブレッドソーは、リラード不在の間、貴重なPGの戦力となってくれるでしょう。

ただ、フォワードの人材難がかなり目立つので、さらなるトレードを行って補強をしていかないと、ラインナップを組むことすら厳しくなります。

2022 All-Star Reserves

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オールスターのリザーブメンバーが発表されました。

 

オールスターのリザーブメンバーは、ファン投票中心のスターターとは違い、各チームのヘッドコーチの推薦によって選ばれます。

 

その際、ガード2名、フロントコート3名、ポジションにかかわらず選べるワイルドカード2名という枠の中から選びます。

 

スターター選出の際も、このポジション枠の弊害の話をしましたが、リザーブ選びにもやはり影響しているようです・・・・

 

イースト>

 G フレッド・バンブリート(ラプターズ

 G ダリアス・ガーランド(キャブス)

 G ジェイムズ・ハーデン(ネッツ)

 G ザック・ラビーン(ブルズ)

 F ジミー・バトラー(ヒート)

 F クリス・ミドルトン(バックス)

 F ジェイソン・テイタム(セルティックス)

 

<ウェスト>

 G クリス・ポール(サンズ)

 G ルカ・ドンチッチ(マブス

 G ドノバン・ミッチェル(ジャズ)

 G デビン・ブッカー(サンズ)

 F ドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ)

 F カール・アンソニー=タウンズ(ウルブス)

 F ルディ・ゴベール(ジャズ)

 

一見して分かるように、両カンファレンスともに、ガードが限度枠いっぱいの4人ずつ選ばれています。

 

一方のフロントコートは、3人選ばなければいけないという枠の問題から、無理くり選ばれているように見えます。

 

例えば・・・・

★ジミー・バトラー

 21.7点/6.3リバウンド/6.3アシスト/1.9スティール/FG48.3%

現在ヒートはイースト2位と好調なので、選ぶ側のHCたちには「勝っているチームから誰か選ばないと」という意識が先に働きます。

ただ、例年選ばれているバトラーやアデバヨといった主力は、ケガによる欠場のため、平均得点ランキングの規定試合数に達していません。

とはいえ、6thマンのタイラー・ヒーローをヒートの代表として選ぶわけにもいかず、無難なバトラーに落ち着いたというところでしょう。

ただ、53試合中33試合にしか出ていないので、規定試合数には未達です。

果たして、今シーズンのオールスターとして相応しいですか?という話です。

 

次に・・・・

★クリス・ミドルトン

 19.6点/5.6リバウンド/5.2アシスト/FG44.1%/3P38.2%

毎年安定した成績を残してはいるのですが、今シーズンは過去2シーズンよりもわずかに数字を落としていて、特別調子がいいわけではありません。

それでも、バックスが首位を走っていたりするのならまだわかりますが、序盤戦は5割前後をウロウロしていて、現在も4位あたりと特別成績がいいわけではありません。

であれば、特別バックスから2人選ばなければいけない理由もないんですね。

 

逆に選ばれるべきじゃないかと思うのが、例えば・・・・

★ジェイレン・ブラウン

 24.2点/6.6リバウンド/3.1アシスト/FG45.9%/3P35.7%

平均得点でリーグ15位につけていて、バトラーやミドルトンのスタッツもはるかに上回っています。

ただ、登録がガード枠なんですね。

本来はSFのプレイヤーですが、チーム事情からSGとしての先発が多く、オールスターの登録もGになっているので、外されてしまったのでしょう。

完全にポジション枠の犠牲者だと思います。

 

フロントコート枠の中の選手でも、候補になりそうな人は他にもいます。

パスカル・シアカム

 21.0点/8.5リバウンド/5.1アシスト/FG47.4%/3P33.6%

★マイルズ・ブリッジズ

 19.9点/7.2リバウンド/3.4アシスト/FG48.6%/3P31.6%

★ドマンタス・サボニス

 19.1点/12.1リバウンド/5.0アシスト/FG58.1%/3P32.4%

★ニコラ・ブチェビッチ

 16.8点/11.4リバウンド/3.6アシスト/1.2ブロック/FG45.0%/3P32.4%

★ジャレット・アレン

 16.0点/10.7リバウンド/1.9アシスト/1.4ブロック/FG67.8%

 

シアカムは、同じチームからバンブリートが入ったので選ばれません。

ブリッジズは選ばれるかと思いましたが、ミドルトンに持っていかれました。

サボニスは、ペイサーズが下位なので選ばれませんでした。

ブチェビッチとアレンはチーム好調のご祝儀で選ばれるかと思いましたが、入りませんでした。

 

「ポジション枠の縛り」と「上位チームから選ぶという不文律」。

この2つのポイントが、選考過程に色濃く影響していると思います。

 

 

ただ、さらに問題なのはウェストです。

 

★ドレイモンド・グリーン

 7.9点/7.6リバウンド/7.4アシスト/FG53.7%/3P28.6%

平均得点が2ケタにもいってない選手が、オールスターと呼べるんでしょうか?

さらに、53試合中34試合しか出場しておらず、規定試合数に達していません。

完全に、序盤戦絶好調だったチーム成績を反映した選考ですが、それも現在はサンズに抜かれて2位ですし、既にカリーとウィギンスと2人も選ばれています。

3人目を選ばなくてはいけないような圧倒的な成績でもありませんので、2人選ばれればもう十分です。

 

ディフェンスがいい?

じゃあ、スティール王のデジョンテ・マレーはどうして選ばれないんでしょうか?

ブロック王のマイルス・ターナーはどうして選ばれないんでしょうか?

チーム成績がいいから、自動的に主力を選ぶっていう考え方やめませんか?

 

オールスターは個人戦であり、チームの成績を愛でるイベントではありません。

同じぐらいのスタッツで迷った場合は、プラスアルファの要素としてチーム成績が上の方の選手を選ぶという形で、チーム成績を反映させてもいいでしょう。

でも、オールスターはあくまで個人の栄誉であり、個人成績で選ぶべきです。

せっかく頑張って結果残しても、チーム成績で選ばれない選手が不憫でなりません。

 

他のフロントコートの候補を見ると・・・・

★ブランドン・イングラム

 22.5点/6.0リバウンド/5.2アシスト/FG44.3%/3P34.9%

アンソニー・エドワーズ

 22.3点/5.0リバウンド/3.7アシスト/FG44.3%/3P36.3%

★ヨナス・バランチウナス

 18.2点/12.0リバウンド/2.5アシスト/FG52.5%/3P40.2%

 

ペリカンズは下位だから選ばれません。

アンソニー・エドワーズはスターターの記事でも書きましたが、SFで出場しているにもかかわらず、オールスターではガード枠になっているため選ばれません。

 

また、規定試合数に達してなくてもいいのであれば・・・・

★アンソニーデイビス

 23.4点/9.7リバウンド/2.8アシスト/2.2ブロック/FG52.5%

ADは53試合中31試合出場なので、ドレイモンド・グリーンと3試合しか変わりません。

ドレイモンドがOKで、ADがダメな理由にはならないと思います。

じゃあどこが境界線なのかと考えると、一番わかりやすいのはやっぱり規定試合数(チーム試合数の70%)に達しているか否かだと思います。

 

で、今年選ばれるべきだと思うのは・・・・

★デジョンテ・マレー

 19.6点/8.5リバウンド/9.1アシスト/2.0スティール/FG45.2%/3P31.8%

スパーズのマレーは、年間トリプルダブルに迫るスタッツを残しています。

しかも、スティールでは目下リーグトップと、攻守両面でチームを引っ張る獅子奮迅の活躍を見せています。

チーム成績が振るわなくとも、これだけのスタッツを残して頑張っている選手は正当に評価してあげるべきだろうと思います。

 

もしガード枠の問題で、こういう選手が選外になってしまうのなら、ポジション枠の縛りは完全に取っ払った方がいいと思います。

どのみち、その後ドラフト方式でチーム決めをしていくのであれば、なおさらです。

 

実際ポジションにかかわらず、ベストな12人を選んでみようかと思います。

そうしてみたところで、チームとしては成立するはずですので。

(*印は規定試合数未達の選手です)

 

イースト>

 G:トレイ・ヤング 28.1点/4.0R/9.2A/FG45.7%/3P38.1%

 G:デマー・デローザン 26.5点/5.1R/5.0A/FG50.3%/3P35.3%

 F:ケビン・デュラント 29.3点/7.4R/5.8A/FG52.0%/3P37.2%

 F:ヤニス・アデトクンボ 28.9点/11.3R/6.0A/1.4B/FG53.6%/3P27.7%

 F:ジョエル・エンビード 29.1点/10.8R/4.4A/1.4B/FG49.5%/3P35.8%

 

 G:フレッド・バンブリート 21.5点/4.7R/7.1A/1.7S/FG41.3%/3P39.0%

 G:ダリアス・ガーランド 19.8点/3.3R/8.2A/FG46.7%/3P36.9%

 G:ジェイムズ・ハーデン 22.5点/8.0R/10.2A/FG41.4%/3P33.2%

 G:ザック・ラビーン 24.7点/4.8R/4.3A/FG48.6%/3P39.7%

 F:*ジミー・バトラー 21.7点/6.3R/6.3A/1.9S/FG48.3%

 F:ジェイレン・ブラウン 24.2点/6.6R/3.1A/FG45.9%/3P35.7%

 F:ジェイソン・テイタム 25.9点/8.4R/4.1A/FG43.0%/3P32.7%

 

 G:ラメロ・ボール 19.9点/7.2R/7.7A/1.5S/FG42.6%/3P35.8%

 G:ブラッドリー・ビール 23.2点/4.7R/6.6A/FG45.1%/3P30.0%

 F:ドマンタス・サボニス 19.1点/12.1R/5.0A/FG58.1%/3P32.4%

 

スターター5人、リザーブ7人、次点で2人選んでみましたが、別にポジションを意識せずに選んでも、それなりのバランスには収まっていると思います。

イースト2位のヒートから1人もいないというのはさすがにアレなので、バトラーは入れておきました。

 

<ウェスト>

 G:ステフ・カリー 25.9点/5.4R/6.3A/1.5S/FG42.1%/3P38.1%

 G:ジャー・モラント 26.3点/5.9R/6.9A/FG48.6%/3P34.2%

 F:ルカ・ドンチッチ 26.0点/8.8R/8.9A/FG44.5%/3P31.2%

 F:*ルブロン・ジェイムズ 29.1点/7.7R/6.3A/1.6S/FG52.2%/3P35.2%

 F:ニコラ・ヨキッチ 25.9点/13.8R/7.8A/FG57.2%/3P37.5%

 

 G:クリス・ポール 14.9点/4.5R/10.5A/1.9S/FG48.9%/3P34.0%

 G:デジョンテ・マレー 19.6点/8.5R/9.1A/2.0S/FG45.2%/3P31.8%

 G:ドノバン・ミッチェル 25.5点/4.0R/5.2A/1.6S/FG45.0%/3P33.9%

 G:デビン・ブッカー 25.5点/5.3R/4.3A/FG44.7%/3P37.3%

 F:*アンソニーデイビス 23.6点/9.9R/2.8A/2.2B/FG52.4%

 F:カール・アンソニー=タウンズ 24.3点/9.6R/3.9A/FG51.5%/3P40.2%

 F:ルディ・ゴベール 16.0点/15.1R/1.2A/2.3B/FG70.7%

 

 G:シェイ・ギルジャス=アレクザンダー 22.7点/4.7R/5.5A/FG42.4%

 F/G:アンソニー・エドワーズ 22.3点/5.0R/3.6A/1.5S/FG44.2%/3P36.0%

 F:ブランドン・イングラム 22.5点/6.0R/5.2A/FG44.3%/3P34.9%

 F:ヨナス・バランチウナス 18.2点/12.0R/2.5A/FG52.5%/3P40.2%

 

出場試合数からアンソニーデイビスが微妙ですが、これはアンソニー・エドワーズやブランドン・イングラムに替えてもいいと思います。

ただ、チーム成績やポジション枠を取っ払って、純粋にスタッツだけで選んでいけば、ウィギンスやドレイモンドは候補にも入って来ません。

 

現代NBAは、ガード4人+ビッグマン1人といった変則ラインナップや、ビッグマンがアシストリーダーになったり3Pシューターになったりと、ポジションレス化やボーダーレス化がどんどん進んでいます。

そんな時代に活躍する選手を選ぼうというのに、いつまで既存の枠組みを押し付けているんでしょうか???

時代の変化やスタイルの変化に合わせていかなかったら、現実世界を正当に評価することはできないと思います。

Bulls to the Top

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現在32勝18敗でイースト首位に立つブルズですが、昨シーズンの順位を覚えてますか??

 

31勝41敗の11位で、プレーイン・トーナメントにすら行けませんでした。

 

オフに大型補強を敢行したとはいえ、優勝はおろか、プレーオフ進出を予想する専門家すらあまりいませんでした。

 

ところが、そんな戦前の予想を吹き飛ばす快進撃を見せ、まさかのイーストトップに立っています。

 

これはファイナル進出も夢ではなくなってきました。

 

新加入のデローザンがMVP級の活躍でチームを引っ張っていますが、32才のベテランは今がピーク。

 

センターのブチェビッチも31才であり、今シーズンが勝負の年と腹をくくって、一気に優勝を狙うための補強をしてもいいのではないかと思います。

 

そこで、「ブルズ優勝計画」と題して、ベストなトレードを考えてみたいと思います。

 

<ブルズ>         ⇔ <ピストンズ

 ジェラミ・グラント       デリック・ジョーンズJr.

 ロドニー・マッグルーダー    パトリック・ウィリアムス

                 トロイ・ブラウンJr.

 

まずは、ジェラミ・グラント獲り。

開幕直後にパトリック・ウィリアムスを失ってから、ほぼPF不在のままここまで戦ってきました。

しかし、プレーオフの戦いを見据えて、計算できるPF戦力を入れておきたいところです。

 

そこで、ジェラミ・グラントを狙おうというトレードです。

まだ2年目20才のパトリック・ウィリアムスを手放すのはもったいないですが、今シーズンに全てを賭けるなら必要な犠牲だと思います。

また、ピストンズもポテンシャルの高い若手がもらえるなら、グラントを差し出してもいいと考えると思います。

 

<ブルズ>       ⇔ <セルティックス>

 デニス・シュルーダー    コービー・ホワイト

 

そしてもう一つ、ロンゾ・ボールが手術で戦線を離脱する間、その穴を埋めるPGとしてシュルーダーを獲りに行くトレードです。

実力がありながら安価な契約のシュルーダーは、先発としても控えとしても使える貴重な戦力になります。

 

一方のセルティックスにとっても、PGとSGを両方こなせるホワイトは、両バックコートのバックアップとして重宝されそうです。

また、1年限りでFAとなって出ていくことが濃厚なシュルーダーよりも、ルーキー契約でキープしておけるホワイトの方が都合がいいのもあります。

 

この2つのトレードを成立させると、ロースターはこう変わります。

 

<ブルズ>

 PG:デニス・シュルーダーアイヨ・ドスム(ロンゾ・ボール)

 SG:ザック・ラビーンマット・トーマス(アレックス・カルーソ)

 SF:デマー・デローザン/ジャボンテ・グリーン/ロドニー・マッグルーダーマルコム・ヒル

 PF:ジェラミ・グラントアルフォンゾ・マッキニータイラー・クック

   C:ニコラ・ブチェビッチ/トニー・ブラッドリーマルコ・シモノビッチ

 

シュルーダー、ラビーン、デローザン、グラント、ブチェビッチと揃ったスターター陣は豪華です。

これにロンゾとカルーソが後から加わってくるんですから、優勝を目指すに相応しい面々と言っていいでしょう。

ロースターはあと2人分足りないので、フォワードのベンチメンバーを補強するのがいいでしょう。

これはちょっとワクワクするメンバーになります。

 

ピストンズ

 PG:ケイド・カニングハム/コーリー・ジョセフ/セイベン・リー

 SG:ハミドゥ・ディアロ/キリアン・ヘイズ/フランク・ジャクソン

 SF:サディック・ベイ/ジョシュ・ジャクソン/カシアス・スタンリークリス・スミス(デリック・ジョーンズJr.)

 PF:トレイ・ライルズトロイ・ブラウンJr.アイザイア・リバースジャモーコ・ピケットパトリック・ウィリアムス

   C:アイザイア・スチュワート/ケリー・オリニクルカ・ガルザ

 

20才のパトリック・ウィリアムスは、同じく20才のカニングハムやスチュワート、22才のベイらとともに、将来のチームを担う核となれるタレントです。

ジェラミ・グラントは実力者ですが、数年先のリビルディングを目指す今のチームにとっては、ウィリアムスの方が必要な人材と言えるでしょう。

 

セルティックス>

 PG:マーカス・スマート/ペイトン・プリチャード/(PJ・ドージアー)

 SG:ジェイレン・ブラウン/コービー・ホワイトロミオ・ラングフォード/ブロドリック・トーマス

 SF:ジェイソン・テイタム/ジョシュ・リチャードソンアーロン・ネズミス/サム・ハウザー

 PF:アル・ホーフォード/グラント・ウィリアムス/ブルーノ・フェルナンド

   C:ロバート・ウィリアムス/イネス・カンター・フリーダム(ボル・ボル)

 

小さくてPG限定のシュルーダーよりも、サイズがあって両ガードポジションをこなせるホワイトの方が、何かと使い勝手がいいでしょう。

また、伸び盛りのプリチャードとも共存することができます。

先発SGに入って、スマートとバックコートを組んでもいいでしょう。

スマートのオフェンス力不足を補い、チームにいろんな可能性と組み合わせをもたらしてくれます。

Unwanted Contracts

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不良債権化した契約を整理するのは難しいです。

ただ、方法がないわけではありません。

 

例えば、ジョン・ウォール。

今シーズンはまだ1試合もプレーしていません。

 

残っている契約は、44.3/47.4mil。

まあ、普通考えたら無理ですよね。

 

ただ、こんなカタチであればどうでしょう?

 

レイカーズ>    ⇔ <ロケッツ>

 ジョン・ウォール     ラッセル・ウェストブルック

 エリック・ゴードン    テイレン・ホートン=タッカー

              ケンドリック・ナン

 

ウォールとウェストブルックの契約はほぼ同じ金額です。

すなわち、1対1でもトレードが成り立ちます。

 

ただ、1対1だと戦力的にウェストブルックに分があります。

そこで、他の選手をくっつけることでバランスを取ります。

 

エリック・ゴードンは、今シーズン3P43.9%と絶好調。

レイカーズで3Pが40%を超えるのは、マリーク・モンクしかいません(40.3%)。

 

寄せ集め軍団で、いまいち調子の上がらないレイカーズ

ゴードンはまさに、即戦力として欲しい人材です。

 

一方のロケッツには、若くて可能性のある選手を渡します。

THTはここまでいまひとつで、ナンはまだ出場もできていません。

ただ、リビルディング中のロケッツにとっては魅力ある若手です。

 

さらにロケッツにとってのメリットは、金銭面にもあります。

33才のゴードンには、18.2/19.6milの契約が残ります。

これを引き取ってもらえるだけでも、リビルディングが加速します。

 

代わりに受ける金額は、THTの9.5/10.3/(11.0)milとナンの5.0/(5.3)mil。(※カッコ内はプレイヤーオプション)

THTは21才、ナンは26才と若く、どちらもリーズナブルな金額ですし、さしたる負担にはなりません。

また、ブレイクを果たしたら儲けもんの契約になる可能性も十分あります。

 

レイカーズ

 PG:ジョン・ウォールオースティン・リーブス

 SG:エリック・ゴードンエイブリー・ブラッドリーウェイン・エリントンメイソン・ジョーンズ

 SF:マリーク・モンクトレバー・アリーザケント・ベイズモア

 PF:ルブロン・ジェイムズ/カーメロ・アンソニースタンリー・ジョンソンセクー・ドゥンブーヤ

   C:アンソニーデイビスドワイト・ハワードディアンドレ・ジョーダン

 

ジョン・ウォールがPG、エリック・ゴードンがSGの先発にそのまま入ります。

マリーク・モンクも先発させれば、3P40%台のシューターが2人並びます。

ウォールがどこまでやれるかという懸念はありますが、昨シーズンの成績(20.6点・6.9アシスト)が残せれば戦力になるでしょう。

 

<ロケッツ>

 PG:ケビン・ポーターJr./ケンドリック・ナンDJ・オーガスティン/ラッセル・ウェストブルック

 SG:ジェイレン・グリーン/アーモニ・ブルックスジョシュ・クリストファートレベリン・クイーンダイシェン・ニックス

 SF:テイレン・ホートン=タッカーギャリソン・マシューズ/デイビッド・ヌワバデジョン・ジャロウ

 PF:ジェイショーン・テイト/ダニエル・タイス/ケニヨン・マーティンJr.

   C:クリスチャン・ウッド/アルパレン・シェングンウスマン・ガルバ

 

ジョン・ウォールがそうだったように、ウェストブルックにもプレーはさせないで、すぐにバイアウトすることになるでしょう。

まだ21才のTHTは、新チームで出場時間が増えれば、持てるポテンシャルを発揮するかもしれません。

ナンはケガのためまだプレーできていませんが、ヒートでの経験を若いロケッツに持ち込めば、大きな戦力になると思います。

 

 

ウェストブルックについては、もう一つ別の行き先を考えてみました。

 

クリッパーズ>       ⇔ <レイカーズ

 ラッセル・ウェストブルック    マーカス・モーリスSr.

 ディアンドレ・ジョーダン     エリック・ブレッドソー

 トレバー・アリーザ        セルジュ・イバカ

 

ずっと先発PGを探しているクリッパーズです。

今シーズンは特に、レナードとジョージの両エースを欠いている状態なので、ある意味ウェストブルックがフリーに暴れ回ることができる環境にあります。

 

レイカーズは代わりに、シューター(モーリス)と、代役のPG(ブレッドソー)を手に入れます。

シュートが打てるイバカは、ディアンドレやハワードよりはレイカーズに馴染むかもしれません。

 

レイカーズで行き場を失っているディアンドレは、古巣に戻って息を吹き返すかもしれません。

 

クリッパーズ

 PG:ラッセル・ウェストブルックレジー・ジャクソンゼイビア・ムーンジェイソン・プレストン

 SG:テランス・マン/ルーク・ケナード/ブランドン・ボストンJr.キーオン・ジョンソン

 SF:アミーア・コフィートレバー・アリーザジェイ・スクラブ/(ポール・ジョージ)/(カワイ・レナード)

 PF:ニコラ・バトゥーム/ジャスティス・ウィンズロウ

   C:ディアンドレ・ジョーダン/イビチャ・ズーバッツ/アイザイア・ハーテンスタイン

 

ウェストブルックを先発PG、ディアンドレを先発Cに置く形にしてみました。

ポール・ジョージを欠く今、レジ―・ジャクソンがチームのトップスコアラー(16.4点)になっていますが、FG38.9%・3P32.1%と精度を欠いているので、とりあえずウェストブルックのバックアップにしました。

ディアンドレは、ウェストブルックと一緒に速攻に走る形が増えれば、良さが生きてくるんじゃないかと思ったので、先発にしています。

ちなみに、ウェストブルックとポール・ジョージ、レジ―・ジャクソンは、かつてサンダーでチームメイトだったつながりがあります。

 

レイカーズ

 PG:エリック・ブレッドソーエイブリー・ブラッドリー(ケンドリック・ナン)

 SG:マリーク・モンクオースティン・リーブスウェイン・エリントンメイソン・ジョーンズ

 SF:マーカス・モーリスSr./テイレン・ホートン=タッカー/ケント・ベイズモア

 PF:ルブロン・ジェイムズ/カーメロ・アンソニースタンリー・ジョンソンセクー・ドゥンブーヤ

   C:アンソニーデイビスドワイト・ハワードセルジュ・イバカ

 

シューターのモーリスが入れば、モンクと2人シューターが並びます。

実質的な司令塔はルブロンなので、ブレッドソーはフィジカルを活かしたディフェンスで貢献すればOK。

入らないシュートを打ちたがるウェストブルックよりも、シュートはシューターに、ディフェンダーはディフェンスに専念した方が、いい結果が出るかもしれません。

少なくとも、これまでのラインナップよりはバランスが向上すると思います。

 

 

さて、クリッパーズつながりで別のトレードを。

 

ケビン・ラブは今シーズン、ついにベンチスタートとなってしまいましたが、ここのところ復調の兆しを見せています。

 

12月は月間平均17.9点・7.5リバウンド・3P49.1%という成績を残し、1/1のホークス戦では35点・11リバウンド・3P7本成功と爆発しました。

 

ただまあ、ネックはその高額年俸です。

 

31.3/28.9milという契約が2年残っていて、これがトレードの足かせとなっているわけですが、もし相手も要らないと思っている契約との交換だったら成立するかもしれません。

 

クリッパーズ>   <キャブス>

 ケビン・ラブ  ⇔  エリック・ブレッドソー

            セルジュ・イバカ

            ジャスティス・ウィンズロウ

 

ブレッドソーも、イバカも、ウィンズロウも、おそらくクリッパーズ的にはもう要らないと思っている契約だと思います。

この3人の契約を寄せ集めることによって、ラブの契約にマッチさせることができます。

クリッパーズ的には、レナードとジョージが復帰した後の、インサイドのリバウンダー&シューターとしてラブを使えるかもしれません。

キャブス的には、ルビオの穴を埋める役割として、ロンドに加えてブレッドソーが加われば、PGの層が厚くなります。

 

クリッパーズ

 PG:レジー・ジャクソンゼイビア・ムーンジェイソン・プレストン

 SG:テランス・マン/ルーク・ケナード/ブランドン・ボストンJr.キーオン・ジョンソン

 SF:マーカス・モーリスSr./アミーア・コフィージェイ・スクラブ/(ポール・ジョージ)/(カワイ・レナード)

 PF:ケビン・ラブ/ニコラ・バトゥーム

   C:イビチャ・ズーバッツ/アイザイア・ハーテンスタイン

 

今の状態だと何だか寂しい印象しかありませんが、エース2人が帰ってきたら、スターターはこうなります。

レジ―・ジャクソン、ポール・ジョージ、カワイ・レナード、マーカス・モーリスSr.、ケビン・ラブ。

どうですか?このラインナップ。ちょっとワクワクしますね。

もちろんラブに過度な期待はできないかもしれませんが、これがブレッドソー&イバカ&ウィンズロウで獲れると考えたら、悪くない気がします。

 

<キャブス>

 PG:ダリアス・ガーランド/ラジョン・ロンドケビン・パンゴスブランドン・グッドウィン(リッキー・ルビオ)

 SG:アイザック・オコロ/エリック・ブレッドソー/ディラン・ウィンドラー/RJ・ネンハードJr.マリーク・ニューマン/(コリン・セクストン)

 SF:ラウリ・マルッカネン/ジェディ・オスマン/ラマー・スティーブンス

 PF:エバン・モーブリー/ディーン・ウェイド/ジャスティス・ウィンズロウトレボン・スコット

   C:ジャレット・アレン/セルジュ・イバカエドデイビス

 

一方のキャブスは、ロンドとブレッドソーのベテランコンビで若い先発をバックアップします。

ウィンズロウはまだ25才で、1月は7.5点・6.3リバウンドと復調の兆しを見せています。

イバカは、キャブス自慢の若いビッグマンたちにとっていいお手本となりそうです。

そのままラブをキープするよりも、早くサラリーキャップの空きもできるので、キャブスにとっても悪い話ではないと思います。

 

 

最後にもう一つ、MAX契約を結んでから、かつての輝きを取り戻せないでいるポルツィンギス。

 

ダラスは出さないと言ってはいますが、今シーズンは平均得点が20点に届かず、3P成功率も30%を切っています。

 

このままの成績だと、31.7/33.8/36.0milという残り契約が重くのしかかってきます。

 

来シーズンからは、ルーキー契約が終わったドンチッチのスーパーMAX契約が始まるので、キャップに余裕のあったこれまでと同じというわけにはいきません。

 

このトレードデッドラインか、夏のオフには決断しないといけないタイミングに来ています。

 

<スパーズ>           ⇔ <マブス

 クリスタップス・ポルツィンギス    デリック・ホワイト

                    サディアス・ヤング

                    ロニー・ウォーカーⅣ

 

スパーズは、デジョンテ・マレーとの契約では大成功を収めましたが、デリック・ホワイトでは大失敗。

平均19.4点・8.4リバウンド・9.1アシストと平均トリプルダブルも夢ではないスタッツを残し、今シーズンは初のオールスターに選ばれそうなマレーに対し、ホワイトは平均14.2点・FG41.9%・3P29.8%と低迷しています。

そして、このマレーよりもホワイトの契約の方が、金額も年数も上なんです・・・

なので、ホワイトは早めに放出しておいた方がいいと思います。

 

スパーズで出場機会に恵まれていないベテランのサディアス・ヤングは、プレーオフチームが欲しがる人材です。

ロニー・ウォーカーは、今シーズンでルーキー契約が終わり、制限付きFAになります。

キープするかどうか見極めながら、他チームからのオファーにマッチする権利を得ることができます。

 

スパーズ的に、ポルツィンギスが必要なのか?という話ですが、今のスパーズには先発PFがいないという点と、デローザンのように3Pを武器にしなくても活躍できるシステムがスパーズにはあるという点から、ポルツィンギスが復活できる環境がここにはあるのではないかと考えています。

 

<スパーズ>

 PG:デジョンテ・マレー/トレ・ジョーンズ

 SG:ダグ・マクダーモット/デビン・バッセル/ジョシュア・プリモ

 SF:ケルドン・ジョンソン/ケイタ・ベイツ=ジョップジェイレン・モーリスジョー・ウィースカンプ

 PF:クリスタップス・ポルツィンギスフアン・エルナンゴメスデボンテ・ケイコック

   C:ヤコブ・ポエルトル/ザック・コリンズ/ドリュー・ユーバンクス/ジョック・ランデイル

 

このラインナップは大きいです。

マレー(6−4/193cm)、マクダーモット(6−7/201cm)、ジョンソン(6−6/198cm)、ポルツィンギス(7−3/221cm)、ポエルトル(7−1/216cm)の5人は、平均して205.8cmになります。

大きいだけでなく、バランスも取れていると思います。

マレーはトリプルダブル級、マクダーモットとジョンソンは3Pが40%を超え、ポエルトルはFG61.3%に9.1リバウンド。

ここにキャリア18.7点・7.8リバウンド・1.9ブロック・3P35.3%のポルツィンギスが加わったら、なかなか興味深いチームになりそうです。

 

マブス

 PG:ジェイレン・ブランソン/デリック・ホワイトフランク・ニリキナ/トレイ・バーク

 SG:ルカ・ドンチッチ/ティム・ハーダウェイJr./ロニー・ウォーカーⅣ/ジョシュ・グリーンセオ・ピンソン

 SF:ドリアン・フィニー・スミス/ジー・ブロックスターリング・ブラウンジョージ・キング

 PF:サディアス・ヤングマーキース・クリス/ドワイト・パウエル

   C:マキシ・クリーバー/モーゼス・ブラウン/ボバン・マリヤノビッチ

 

マブスはまず30mil超の契約から逃れるということが一番の目的にはなりますが、代わりの先発PFには実力者のサディアス・ヤングを据えることができます。

プレーオフを目指すチームにとっては、非常に有益な補強になります。

ホワイトは、PG・SG双方のバックアップを務めることができます。

オフにFAとなるブランソンが、もし出ていった時の後釜にもなります。

ウォーカーは、今後伸びる可能性を秘めているので、若いタレントとして残すか、FAにしてキャップの空きを作るかは、マブスの自由に扱うことができます。

このトレードだけだとパンチ力がないですが、プレーオフ用の戦力を補強しながら、サラリーキャップの空きを作るという意味で、必要なトレードかなとは思います。

2022 All-Star Starters

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今年もオールスターの季節がやってきました。

そして、毎年言っているような気がする、誰が選ばれるかべき問題。

やっぱり今年もありました。

 

ファン投票で選ばれたスターターがこちら。

 

 

まず、第一の疑問。

アンドリュー・ウィギンス?

 

はい、ウェストのフロントコート部門で3位に入り、初のオールスター出場でスターターになりました。

 

ウィギンスが悪いと言っているわけではありません。

そして選ばれてしまった本人には何の非もありません。

 

ただ、果たしてオールスターのスターターですか? という話です。

 

今シーズンの平均18.1点は、8年のNBAキャリアの中で下から3番目の数字です。

キャリアハイは、ウルブス時代にマークした23.6点になります。

 

ディフェンスが良くなった?

3Pの成功率が上がった?

 

確かにそれはあります。

プレイヤーとしての質は上がっているでしょう。

 

ただ、それだけの理由でオールスターに選ばれますか?

しかもスターターですよ。

 

今回こうなった理由は2つ。

 

1つは、ウェストのフロントコートの選手にケガ人が続出したこと。

 

アンソニーデイビス、カワイ・レナード、ポール・ジョージ、ザイオン・ウィリアムソン、マイケル・ポーターJr.・・・・等々です。

 

もう1つは、前半ウォリアーズが絶好調だったこと。

 

その結果、「誰に」ではなく、「ウォリアーズに」投票しようという流れができました。

 

ウィギンスが3位、ドレイモンド・グリーンが4位に入っていることからも、それがわかります。

 

ただ、オールスターはあくまで個人が選ばれるものです。

冷静に成績を比較してみましょう。

ウェストのフロントコートの選手だけ抜き出してみます。

 

①ルブロン・ジェイムズ     29.1点・7.7R・6.3A

②ニコラ・ヨキッチ       26.2点・13.8R・7.7A

③カール・アンソニー=タウンズ 24.2点・9.4R・3.7A

アンソニー・エドワーズ    22.9点・5.2R・3.7A

⑤ブランドン・イングラム    22.4点・6.1R・5.2A

⑥ヨナス・バランチュナス    18.3点・12.0R・2.5A

⑦ノーマン・パウエル      18.3点・3.2R・2.1A

⑧アンドリュー・ウィギンス   18.1点・4.2R・2.1A

 

平均得点1位・2位のルブロンとヨキッチが選ばれるのは当然として、3番目に選ばれるのがどうして8位のウィギンスなのでしょう?

 

ウルブスだから? ペリカンズだから? ブレイザーズだからダメなんでしょうか?

 

もう一つ、いつも納得がいかない点なのですが、④のアンソニー・エドワーズは、常にSFで先発しているにもかかわらず、投票がガード部門の枠に入っています。

(オールスター投票では、ガード部門で10位にランクインしています)

 

どうして、実態に合わせないんでしょうか?

 

例えば、ドンチッチはガード部門に振り分けられています。

 

ただ、元々ドンチッチはSFの選手です。

ルーキーシーズンはPFとして先発していたぐらいです。

 

マブスのチーム事情や本人の能力を活かすために、現在は先発PGとして出ていますが、ナチュラルポジションとしてはSFです。

 

ただ、実態がガードとしてプレーしているため、投票もガードの枠に入れられ、今回のオールスターではジャー・モラントの躍進によりスターターを外れています。

 

アンソニー・エドワーズは元々SGの選手でしたが、ウルブスではルーキーシーズンからSFで先発しています。

 

もう2年目なのに、どうしていまだにガード部門に入れられているんでしょうか?

 

 

この問題は、イーストの方でより大きな影響が出ました。

 

下馬評を覆す躍進を見せているブルズで、MVP候補という声も挙がっているデマー・デローザン。

 

デローザンがオールスターに選出されるのは当然なんですが、問題はガード部門で選ばれたことなんですね。

 

その結果、同じくブルズでオールスター級の活躍をしているザック・ラビーンが3位に落ち、スターターから外れてしまいました。

 

これの何が問題かと言うと、デローザンはずっとフォワードで先発してるんです。

 

チャールズ・バークリーがTNTのスタジオで、「トレイ・ヤングが選ばれて、ラビーンが選ばれないのはおかしい」と苦言を呈し、ヤングが「静かにしてくれ」と反論していましたが、そうじゃないんです。

 

ヤングは選ばれてもいいんです。

 

おかしいのは、デローザンが「ガード部門で」選ばれていることなんです。

 

デローザンの本来のポジションはSGです。

 

だからずっとガード部門の投票枠に入っているのですが、ブルズの前のスパーズ時代からずっとSFで先発しています。

 

少なくとも、もう4年はフォワードとしてプレーしているんですね。

 

今シーズンは、パトリック・ウィリアムスが早々に戦線離脱してしまったので、なんならPFとしてプレーしています。

 

であれば、いい加減「フォワード枠」に変更したらいいんじゃないですか?

 

本来のポジションにするのか、実態に合わせるのか、どっちかにハッキリすべきです。

 

中途半端な対応にしてるから、いろんな弊害が起きてくるんです。

 

これは、NBA事務局の怠慢と言えるでしょうね。

 

 

ただ、もうそろそろ「ガード」と「フロントコート」の区別も撤廃する時期に来ていると思います。

 

元々「ガード」「フォワード」「センター」に分けられていましたが、純粋な「センター」が少なくなってきた現代NBAの事情などを鑑みて、「センター」枠が撤廃されて「フロントコート」となったわけですが、もはやそのくくりすら不要になってきていると思います。

 

まず、「ガード」と「フロントコート」ということは、SGとSFの間に線を引かなければいけなくなるわけなんですが、SGとSFは5つのポジションの中で一番違いが少ないというか、ポジションレスな今のNBAにおいて、ほぼ区別がなくなっています。

 

PGしかできない、Cしかできないという選手はいても、SGしかできない、SFしかできないという選手はいません。

 

SGとSF、SFとPFは、ほぼポジションレスになってきており、今の時代複数のポジションをこなせないと生き残れない時代にもなっています。

 

先程のデローザンが、SGなのにPFをやっているのも典型的な例でしょう。

 

であれば、もはや「ガード」と「フロントコート」を区別する意味合いもないんじゃないでしょうか?

 

オールスターのポジション分けは、おそらくファンが選びやすいようにと指定された枠だったんだろうとは思います。

 

ただ、それをつけることで逆に選びにくくなっているんであれば、もはやそういった配慮も要らないでしょう。

 

ファンはただ、ベストな5人を選べばいいんです。

 

たとえガードが5人選ばれようが、フロントコートが5人選ばれようが、それでもチームは成り立つだろうし、実際そんなラインナップでプレーしているチームもあります。

 

誰もがオールラウンダーに近づいている現代NBAでは、どんな5人が選ばれても、チームとして成立すると思います。

 

しかも、オールスターに選ばれるぐらいの実力者たちであればなおさらです。

 

どんどん時代に即したカタチに進化していってほしいなと思いますね。