Jerami to WAS?

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ジェラミ・グラントに、ウィザーズ行きの噂があります。

 

そもそもなぜ、ピストンズに来てからエースとして活躍しているグラントに放出の話が出るのか?という点から説明すると・・・・

 

グラントの契約は、残り2年(20.0/21.0mil)となっています。

 

もしピストンズが、今後もチームに残ってもらうべく長期契約を結ぼうとするなら、今シーズン終了後に延長契約のオファーをすることができます。

 

ただし、ピストンズに来てから評価が上がったグラントの次の契約は、もっと高額なものになってくることが予想されます。

 

そして、グラントは3月には28才になります。

 

ピストンズがリビルディングの核にしている、ケイド・カニングハム(20才)、サディック・ベイ(22才)、アイザイア・スチュワート(20才)、キリアン・ヘイズ(20才)といった選手たちとは時間軸が違います。

 

そこで、28才のグラントと4〜5年の長期契約を結ぶことが、果たしてチームにとっていいことなのか?という疑問が出てくるわけです。

 

そして、完全なるリビルディングを目指すならば、負け続けてドラフト順位を上げた方がいいということもあります。

 

なので、もしグラントと高額な長期契約を結ぶつもりがないのであれば、延長契約交渉のタイミングを迎える前の段階でトレードに出した方がいいということになります。

 

引く手あまたな価値の高い状態でトレードに出し、ドラフト権や有望な若手と交換した方が、リビルディング中のチームにとってプラスにもなります。

 

 

そしてもう一つ、なぜウィザーズなのか?という点ですが・・・・

 

まず、彼の父であるハービー・グラントが最も長くプレーしたのが、ワシントンでした(当時のチーム名はブレッツ)。

 

その結果、彼もワシントンエリアで育ち、高校までを通いました。

つまり、地元なんですね。

 

それから、今シーズンからウィザーズのHCになったウェス・アンセルドJr.は、ナゲッツのアシスタントコーチ時代にグラントをコーチした間柄です。

 

そんなこんなで、グラントとワシントンを結びつける接点が多いんですね。

 

 

ピストンズ側の交換要員は、3月に28才になるグラントと、4月に31才になるケリー・オリニクの2人。

 

いずれも実力者ですが、リビルディング中のピストンズには必要のないベテランです。

 

一方のウィザーズ側の交換要員は、安価でこれから伸びる余地がある若手選手が中心になります。

 

ウィザーズは選手層は厚くなったものの、オールスター級の選手がビールしかいないので、先発メンバーの中にスター選手を増やしたいところです。

 

いくら10人いい選手がいたとしても、同時に出せるのは5人しかいないので、2〜3人のローテーションプレイヤーで1人のスター級選手を獲るのは、今のウィザーズにとって必要な動きになってくると思います。

 

 

★パターン①

 カイル・クーズマ(26才)

 トーマス・ブライアント(24才)

 デニ・アブディーヤ(21才)

 

今シーズン平均15.7点・8.9リバウンドで、チームNo.2のスコアラーであるクーズマは、実力があるにもかかわらず、13.0/13.0/13.0milと安価な長期契約なのも魅力。

高額な延長契約が必要なグラントの後釜として、安価で実力があって若いクーズマは、ピストンズにとって絶好のトレード候補です。

 

ピストンズ

 PG:ケイド・カニングハム/キリアン・ヘイズ/コーリー・ジョセフ/セイベン・リー/デリック・ウォルトンJr.ジェイショーン・ペイジ

 SG:ハミドゥ・ディアロ/ジョシュ・ジャクソン/フランク・ジャクソン/カシアス・スタンリージャスティン・ロビンソン

 SF:サディック・ベイ/デニ・アブディーヤ/ロドニー・マッグルーダー/クリス・スミストレイボン・パーマー

 PF:カイル・クーズマトレイ・ライルズアイザイア・リバースジャモーコ・ピケット

   C:アイザイア・スチュワート/トーマス・ブライアントルカ・ガルザ

 

先発PFにクーズマ、控えSFにアブディーヤ、控えCにブライアントと、3人とも重要なローテーションプレイヤーになります。

しかも全員20代ですので、若いピストンズのコアメンバーとなっていく可能性があります。 

各ポジションに2人ずつ先発級が揃う形になるので、チームの選手層がグッとアップしそうです。

 

<ウィザーズ>

 PG:スペンサー・ディンウィディアーロン・ホリデイ/ラウル・ネトトレモント・ウォータースカシアス・ウィンストン

 SG:ブラッドリー・ビール/ケンタビウス・コールドウェル=ポープブラッド・ワナメイカジョエル・アヤイクレイグ・スウォード

 SF:ジェラミ・グラントコーリー・キスパート/ダービス・ベルターンズ

 PF:八村塁/ケリー・オリニク/アンソニー・ギル/アリーゼ・ジョンソンアイザイア・トッド

   C:ダニエル・ギャフォード/モントレズ・ハレルジェイミー・エチェニーク

 

先発PFにグラントが入り、オリニクがPF/C両方のバックアップに。

グラントは、ビールに次ぐ第2のスター選手となります。

インサイドが増えることで、八村やベルターンズはSFとしてのプレーも増えることになるでしょう。

 

 

★パターン②

 ダービス・ベルターンズ(コストカット)

 カイル・クーズマ(26才)

 デニ・アブディーヤ(21才)

 

リーズナブルなクーズマを渡す代わりに、ベルターンズの不良債権を引き取ってもらうトレードです。

ベルターンズは16.0/16.0/17.0/16.0milと高額な4年契約が残っているので、安価な3年契約のクーズマと抱き合わせで引き取ってもらう作戦です。

ピストンズサラリーキャップに余裕があるので、条件次第では引き取ってくれるかもしれません。

 

ピストンズ

 PG:ケイド・カニングハム/キリアン・ヘイズ/コーリー・ジョセフ/セイベン・リー/デリック・ウォルトンJr.ジェイショーン・ペイジ

 SG:ハミドゥ・ディアロ/ジョシュ・ジャクソン/フランク・ジャクソン/カシアス・スタンリージャスティン・ロビンソン

 SF:サディック・ベイ/デニ・アブディーヤロドニー・マッグルーダー/クリス・スミストレイボン・パーマー

 PF:カイル・クーズマダービス・ベルターンズアイザイア・リバースジャモーコ・ピケット

   C:アイザイア・スチュワート/トレイ・ライルズルカ・ガルザ

 

ディフェンスで再評価されているアブディーヤは、ブレイクすれば先発SFも狙えるタレント。

まだ21才で、これからのチームを支えるコアメンバーになれる可能性があります。

 

<ウィザーズ>

 PG:スペンサー・ディンウィディアーロン・ホリデイ/ラウル・ネトトレモント・ウォータースカシアス・ウィンストン

 SG:ブラッドリー・ビール/ケンタビウス・コールドウェル=ポープブラッド・ワナメイカジョエル・アヤイクレイグ・スウォード

 SF:ジェラミ・グラントコーリー・キスパート/アンソニー・ギル

 PF:八村塁/ケリー・オリニクアリーゼ・ジョンソンアイザイア・トッド

   C:ダニエル・ギャフォード/モントレズ・ハレル/トーマス・ブライアントジェイミー・エチェニーク

 

グラントは2シーズン前にブレイクした時には、SFで先発していました。

KCPとグラントが先発Fでもいいのですが、グラントと八村の先発パターンもあると思います。

 

 

★パターン③

 ダービス・ベルターンズ(コストカット)

 トーマス・ブライアント(24才)

 八村塁(23才)

 デニ・アブディーヤ(21才)

 

ベルターンズの不良債権を引き取ってもらうための“ニンジン”を、クーズマから八村とブライアントに替えたパターンです。

26才のクーズマよりもさらに若い、23才の八村と24才のブライアントの方が、ピストンズ若手のタイムラインには合うと言えます。

ピストンズ的にどっちがいいのかというところですね。

 

ピストンズ

 PG:ケイド・カニングハム/キリアン・ヘイズ/コーリー・ジョセフ/セイベン・リー/デリック・ウォルトンJr.ジェイショーン・ペイジ

 SG:ハミドゥ・ディアロ/ジョシュ・ジャクソン/フランク・ジャクソン/カシアス・スタンリージャスティン・ロビンソン

 SF:サディック・ベイ/デニ・アブディーヤ/ロドニー・マッグルーダー/クリス・スミストレイボン・パーマー

 PF:八村塁トレイ・ライルズダービス・ベルターンズアイザイア・リバースジャモーコ・ピケット

   C:アイザイア・スチュワート/トーマス・ブライアントルカ・ガルザ

 

SFアブディーヤ、PF八村、Cブライアントが加わることで、選手層はかなり厚くなった印象を受けます。

すでに若手のガードは多いので、フロントコートに若いプロスペクトを加えるのはいい動きになると思います。

 

<ウィザーズ>

 PG:スペンサー・ディンウィディアーロン・ホリデイ/ラウル・ネトトレモント・ウォータースカシアス・ウィンストン

 SG:ブラッドリー・ビール/ケンタビウス・コールドウェル=ポープブラッド・ワナメイカジョエル・アヤイクレイグ・スウォード

 SF:ジェラミ・グラントコーリー・キスパート/アンソニー・ギル

 PF:カイル・クーズマケリー・オリニクアリーゼ・ジョンソンアイザイア・トッド

   C:ダニエル・ギャフォード/モントレズ・ハレルジェイミー・エチェニーク

 

ジェラミ・グラントがSFに入り、クーズマがPFにいるラインナップは、なかなか強力だと思います。

選手層の厚さをうまく生かして、コートに立つ5人のクオリティを上げていく作業は、今後のウィザーズにとって必要なことだと思います。

Ben & Tobias to SAC?

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なかなかトレードが決まらないベン・シモンズですが、シモンズにトバイアス・ハリスも一緒にくっつけてトレードする?という噂が出ています。

 

ハリスは、シモンズよりもエンビードよりも多い36milという年俸をもらっています。

 

それなりの数字は残していますが、その年俸に対しては活躍度が足りず、費用対効果が悪いんです。

 

なので、シモンズと抱き合わせでトレードしてしまえという話が出てくるわけです。

 

ハリスが出した方がいいという考えには賛成なのですが、ハリスとシモンズは2人合わせて約70milです。

 

どうやって出すの??という話なんですね。

 

可能性として挙がっているのが、キングスです。

 

キングスであれば、この70milの年俸に見合う交換要員を出せるだろうということなんですね。

 

下記の3パターンは、いずれもトレードが成立する組み合わせです。

 

★パターン①

 ディアーロン・フォックス(28.1mil)

 バディ・ヒールド(23.1mil)

 マービン・バグリーⅢ(11.3mil)

 トリスタン・トンプソン(9.7mil)

            合計72.2mil

 

<キングス>

 PG:ベン・シモンズデイビオン・ミッチェル

 SG:タイリース・ハリバートン/テレンス・デイビス/ジャーマイアス・ラムジー

 SF:ハリソン・バーンズ/モーリス・ハークレス/ロバート・ウッダードⅡ

 PF:トバイアス・ハリス/チメジー・メツ/ルイス・キング

   C:リショーン・ホームズ/アレックス・レン/デイミアン・ジョーンズ/ニミアス・ケイタ

 

PGにシモンズ、PFにハリスが入ることで、見た目には良さそうなラインナップですね。

あとはフォックスを諦めていいのかどうかの決断でしょうね。

フォックスよりもシモンズの方がいいと判断するなら、アリな話ですね。

 

シクサーズ

 PG:ディアーロン・フォックス/タイリース・マクシー/ジェイデン・スプリンジャーマイルス・パウエル

 SG:セス・カリー/シェイク・ミルトン/フルカン・コルクマズ/アイザイア・ジョー/チャーリー・ブラウンJr.

 SF:バディ・ヒールド/ダニー・グリーン/マティース・サイブル/ラクストン・キー

 PF:マービン・バグリーⅢジョージ・ニャン/ポール・リード

   C:ジョエル・エンビードアンドレ・ドラモンドトリスタン・トンプソンチャールズ・バッシー

 

6−2(188cm)のマクシーとセスのバックコートに、6−3(191cm)のフォックスが入ってきてしまうと、使い方が難しくなりそうです。

マクシーは16.7点・4.4アシスト・FG46.8%・3P40.6%、セスも15.8点・4.0アシスト・FG50.9%・3P41.7%と、どちらも活躍しています。

3人並べて先発させるには小さすぎるし、じゃあ誰を先発から外すのかと考えると、判断が難しいところです。

 

また、PFがバグリーに賭けるしかないという点も不安が残ります。

キングスで先発から外されていた選手を、プレーオフチームが即先発で使うというのは、かなりリスクがあるでしょう。

ただ、他に選択肢がないのも事実です。

 

★パターン②

 バディ・ヒールド(23.1mil)

 ハリソン・バーンズ(20.3mil)

 マービン・バグリーⅢ(11.3mil)

 トリスタン・トンプソン(9.7mil)

            合計64.4mil

 

<キングス>

 PG:ディアーロン・フォックス/デイビオン・ミッチェル

 SG:タイリース・ハリバートン/テレンス・デイビス/ジャーマイアス・ラムジー

 SF:トバイアス・ハリス/モーリス・ハークレス/ロバート・ウッダードⅡ

 PF:ベン・シモンズ/チメジー・メツ/ルイス・キング

   C:リショーン・ホームズ/アレックス・レン/デイミアン・ジョーンズ/ニミアス・ケイタ

 

フォックスとハリバートンの先発バックコートはそのままで、フォワードにハリスとシモンズが加わるというラインナップです。

この形も見た目には悪くない気がします。

シモンズはPFで使った方がシューティングの弱点が目立たなくなるのと、このポジションからでもゲームメイクやディフェンス、リバウンド等々マルチに貢献できると思います。

 

シクサーズ

 PG:タイリース・マクシー/シェイク・ミルトン/ジェイデン・スプリンジャーマイルス・パウエル

 SG:セス・カリー/フルカン・コルクマズ/アイザイア・ジョー/チャーリー・ブラウンJr.

 SF:バディ・ヒールド/ダニー・グリーン/マティース・サイブル/ラクストン・キー

 PF:ハリソン・バーンズマービン・バグリーⅢジョージ・ニャン/ポール・リード

   C:ジョエル・エンビードアンドレ・ドラモンドトリスタン・トンプソンチャールズ・バッシー

 

ベテランのバーンズが先発PFに入ることで、先程よりも安定感は増します。

バグリーがアテにできそうであれば、SFバーンズ、PFバグリーに変えてもいいでしょう。

ただ、スターパワーという観点で言うと、ちょっと物足りない感は残ります。

 

★パターン③

 ディアーロン・フォックス(28.1mil)

 バディ・ヒールド(23.1mil)

 ハリソン・バーンズ(20.3mil)

            合計71.5mil

 

<キングス>

 PG:タイリース・ハリバートンデイビオン・ミッチェル

 SG:テレンス・デイビス/ジャーマイアス・ラムジー

 SF:トバイアス・ハリス/モーリス・ハークレス/ロバート・ウッダードⅡ

 PF:ベン・シモンズ/チメジー・メツ/マービン・バグリーⅢ/トリスタン・トンプソンルイス・キング

   C:リショーン・ホームズ/アレックス・レン/デイミアン・ジョーンズ/ニミアス・ケイタ

 

シモンズのPF起用は変わらず、先発PGにハリバートン、先発SGにテレンス・デイビスを持ってくるラインナップです。

デイビスはここ9試合先発起用され、平均18.3点・5.1リバウンド・FG49.2%・3P37.3%と活躍しています。

そこで、あえてシモンズをPGにせず、ハリバートンデイビスのバックコートにした方が、シュート力もあっていいと思います。

 

シクサーズ

 PG:ディアーロン・フォックス/タイリース・マクシー/ジェイデン・スプリンジャーマイルス・パウエル

 SG:セス・カリー/シェイク・ミルトン/フルカン・コルクマズ/アイザイア・ジョー/チャーリー・ブラウンJr.

 SF:バディ・ヒールド/ダニー・グリーン/マティース・サイブル/ラクストン・キー

 PF:ハリソン・バーンズジョージ・ニャン/ポール・リード

   C:ジョエル・エンビードアンドレ・ドラモンドチャールズ・バッシー

 

前述のフォックス、マクシー、セスの共存の問題は、相変わらず残ったままです。

また、6−4(193cm)のヒールドを先発SFに起用しようとしたら、なおさらサイズの問題は出てきます。

バーンズもPFとしてはサイズ面で不足するので、全体的にディフェンス面が弱まりそうな懸念があります。

 

いろいろなパターンを考えてみましたが、どのパターンも帯に短したすきに長しという感じで、なかなかすんなり収まるラインナップにはならないですね。

年俸バランスだけを考えると、トレード自体は成立できそうですが、ラインナップに落とし込んで考えてみると、なかなかうまくいかないようです。

果たして、シモンズのトレード先はあるのか・・・・

Turner for Hayward?

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ペイサーズにチーム再編の噂が絶えません。

 

プレーオフ常連で、常に安定した成績を残していたペイサーズでしたが、今シーズンは15勝29敗でイーストの下から3番目というまさかの順位に沈んでいます。

 

そこで、思い切ったチーム改革を行うのではないか?という話が出てきたわけですね。

 

ターゲットとなっているのは、マイルス・ターナーとキャリス・ルバートです。

 

ターナーは、元々サボニスとのビッグマンコンビが合わないと言われてきました。

 

またルバートは、同じポジションのクリス・デュアルテをドラフトしたことで、欲しいチームに出す余裕が出てきたことが主な要因です。

 

例えば、こんなトレードはどうでしょう?

 

<ホーネッツ>    ⇔ <ペイサーズ

 マイルス・ターナー    ゴードン・ヘイワード

 ジェレミー・ラム     PJ・ワシントン

 トーリー・クレイグ    ニック・リチャーズ

 

先発センターが長年の課題となっているホーネッツに、目下ブロック王のターナーを渡します。

代わりに、地元インディアナが生んだスター選手ヘイワードを獲得しようというトレードです。

 

さらに、PFの人材が少ないペイサーズに、先発PFの実績があるPJ・ワシントンをつけます。

プレーオフを目指すホーネッツには、即戦力となるベテランのトーリー・クレイグと、出戻りとなるジェレミー・ラムを送る交換になります。

 

<ホーネッツ>

 PG:ラメロ・ボール/イシュマイル・スミス

 SG:テリー・ロジアー/ジェレミー・ラムジェイムズ・ブックナイトスコッティ・ルイス

 SF:ケリー・ウーブレイJr./コーディ・マーティン/アーノルダス・クルボカ

 PF:マイルズ・ブリッジズ/トーリー・クレイグ/ジェイレン・マクダニエルズ/JT・トール

   C:マイルス・ターナーメイソン・プラムリー/バーノン・キャリーJr./ケイ・ジョーンズ

 

先発Cにリーグダントツトップのブロック王が入ることで、長年の課題が解消できます。

現在25才のターナーは、世代的にも23才のブリッジズや20才のラメロ・ボールらとチームのコアを組むことができます。

 

ヘイワードが抜けるSFは、ブリッジズ、ウーブレイ、コーディ・マーティンら最も層が厚いポジションなので、特に問題はありません。

トーリー・クレイグがPJ・ワシントンが抜けた控えPFに入り、ジェレミー・ラムはサイズのあるSGとして小さなテリー・ロジアーをバックアップします。

 

ペイサーズ

 PG:マルコム・ブログドンキーファー・サイクスデュエイン・ワシントンJr./(TJ・マッコーネル)

 SG:キャリス・ルバート/クリス・デュアルテランス・スティーブンソンテリー・テイラー

 SF:ゴードン・ヘイワードジャスティン・ホリデイジャスティン・アンダーソン

 PF:PJ・ワシントンオシェイ・ブリセット/アイザイア・ジャクソン/(TJ・ウォーレン

   C:ドマンタス・サボニス/ゴガ・ビターゼニック・リチャーズ

 

サボニスがPFからCへとスライドし、SFにヘイワード、PFにPJ・ワシントンが収まるラインナップです。

長期離脱中のTJ・ウォーレンが戻ったら、ウォーレンが先発PFに入ります。

 

ゴール下には、若手7フッターのニック・リチャーズを加え、じっくり育てます。

ターナー1人を出して、先発級を2人獲得できるなら、悪い取り引きじゃないと思います。

 

 

ペイサーズ同様に、もう一つ注目されるチームがホークスです。

 

昨シーズン、ファイナルまであと一歩のところまで躍進しましたが、今シーズンは18勝25敗と振るわず、ペイサーズの1つ上の順位の下から4番目に低迷しています。

 

先日キャメロン・レディッシュをトレードしましたが、契約延長を結んだばかりのジョン・コリンズにもトレードの噂が出ています。

 

以前から、事あるごとにチーム内で声を上げてきたコリンズ。

 

特に、トレイ・ヤングがボールを独占しすぎてパスがあまり回らず、せっかくタレント揃いのロースターなのに、それが生かされていないと訴えてきました。

 

プレーオフの躍進で一度はその問題も解消されたかに思いましたが、今シーズンの不振でまた同じ問題が浮上してきたようです。

 

そこでこんなトレード案です。

 

シクサーズ>   ⇔ <ホークス>

 ジョン・コリンズ    ベン・シモンズ

 デロン・ライト

 

相変わらず、“オールスター級の選手”という条件がついたままのベン・シモンズのトレード問題ですが、ジョン・コリンズであればそのランクに当てはまるのではないかと思っています。

まあ、ダリル・モーリー(シクサーズGM)がそう思うかは別問題ですが・・・・

 

コリンズは、平均20点・10リバウンドのいわゆる「20-10」が毎年期待でき、40%前後で3Pを決められるシュート力もあります。

ペイントの外でも勝負できるので、エンビードの邪魔をすることもないと思います。

 

さらにオマケとして、現在シクサーズに不足しているベテランの控えPGもつけました。

いつまでも引っ張らず、このあたりで手を打ってはどうでしょうか?

 

シクサーズ

 PG:タイリース・マクシー/デロン・ライトジェイデン・スプリンジャーマイルス・パウエル

 SG:セス・カリー/シェイク・ミルトン/マティース・サイブル/アイザイア・ジョー/チャーリー・ブラウンJr.

 SF:トバイアス・ハリス/ダニー・グリーン/フルカン・コルクマズ/ラクストン・キー

 PF:ジョン・コリンズジョージ・ニャン/ポール・リード

   C:ジョエル・エンビードアンドレ・ドラモンドチャールズ・バッシー

 

コリンズが先発PFに入り、ハリスがSFへとスライドします。

コリンズがリバウンドなどの力仕事を引き受けてくれることで、ハリスも少し楽になり、今シーズンは不振なアウトサイドショットの確率(31.3%)も上がってくるのではないかと思います。

 

また、デロン・ライトが控えPGに入ることで、シモンズ不在で手薄になっていたPGポジションの助けになります。

元々1試合も出場していなかったシモンズの代わりに、コリンズとライトの2人が加われば、チームの選手層はかなり厚くなるのではないかと思います。

 

<ホークス>

 PG:トレイ・ヤング/ルイス・ウィリアムス/シャリーフ・クーパー

 SG:ボグダン・ボグダノビッチ/ケビン・ハーター/スカイラー・メイズ

 SF:ディアンドレ・ハンター/ケビン・ノックスティモシー・ルワル=キャバロ

 PF:ベン・シモンズダニーロガリナーリ/ジェイレン・ジョンソン

   C:クリント・カペラ/オニエカ・オコングー/ゴーギー・ジェン

 

シモンズは、コリンズの抜ける先発PFに入りますが、オフェンスでは司令塔役を務め、トレイ・ヤングをスコアラー的に使うのがいいかと思います。

そうすることで、ヤングのボール独占問題も緩和され、チーム全体にボールが行き渡るようになるのではないかと思います。

 

また、シモンズとハンターのフォワードコンビで、ディフェンス面のグレードアップも期待できます。

レディッシュとコリンズが抜け、ちょっと派手さはなくなりますが、逆にチームとしてのバランスは向上するのではないかと思います。

Re-trade for Bol Bol

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前回、ボル・ボルのトレードが破棄されてしまったという話題をお届けしました。

 

その後、ナゲッツに戻ったボル・ボルは、足の手術に踏み切ることにしました。

 

復帰までは3ヶ月ぐらいかかる見込みで、レギュラーシーズンの残りは絶望となりそうです。

 

そのまま今シーズンはナゲッツにいて、オフに制限付きFAとなったら改めて新チーム探しをするのかなあと思っていたら・・・・

 

今度は次のトレードが決まりました(!)

 

いやはや、またかい(笑)

 

さて、今度はどんなトレードなんでしょうか???

 

ナゲッツ

 ブリン・フォーブス(←スパーズ)

 

<スパーズ>

 フアン・エルナンゴメス(←セルティックス)

 2028年2巡目指名権(←ナゲッツ

 

セルティックス>

 PJ・ドージアー(←ナゲッツ

 ボル・ボル(←ナゲッツ

 

まずナゲッツは、アウトサイドのシュート力を強化するため、3Pシューターのブリン・フォーブスを獲得しました。

フォーブスは、昨年はバックスで優勝に貢献しました。

今シーズンはまたスパーズに出戻りましたが、若手に出場機会を譲る形になっていたので、プレーオフチームに拾われたのはお互いにとってWIN−WINでしょう。

 

スパーズは、ガード過多だったロースターを整理して、フロントコートのヘルプを加えました。

フアン・エルナンゴメスは、アウトサイドも打てる器用なタイプなので、スパーズのスタイルにうまくフィットするでしょう。

スパーズもPFの選手層が極端に薄かったので、貴重な戦力となりそうです。

 

セルティックスは、完全にコストカットが目的のトレードです。

PJ・ドージアーもボル・ボルもケガで今シーズンの復帰が難しく、オフにはFAになります。

6.9/7.4milのエルナンゴメスを手放し、合わせて4milの2人を入れることでサラリーキャップを減らし、ラグジュアリータックスがかかるのを回避しようという動きです。

 

でも、ピストンズの時とは違って、今回はなぜすんなりとトレードが成立したんでしょう?

それは、ピストンズの時はひっかかったフィジカルチェックを行っていないからなんです。

つまり、最初から戦力としては考えていないので、ケガのリスクは別に調べなくてもいいということなんですね。

 

一口にトレードと言っても、それぞれチームの思惑は全く違うのでおもしろいです。

 

ナゲッツ

 PG:モンテ・モーリス/ファクンド・カンパッソ/ボーンズ・ハイランドマーカス・ハワードカーリク・ジョーンズ/(ジャマール・マレー

 SG:ウィル・バートン/ブリン・フォーブスレイジョン・タッカー

 SF:ジェフ・グリーン/オースティン・リバース/デボン・リード/(ブラトコ・チャンチャー)

 PF:アーロン・ゴードン/ジャマイカル・グリーン/ジェイムズ・エニスⅢ/(マイケル・ポーターJr.)

   C:ニコラ・ヨキッチ/ディマーカス・カズンズジーク・ナジ

 

スターターを2人失っても、プレーオフ圏内で粘っているナゲッツ

今シーズン絶望となった2人を手放し、今貢献してくれる選手を獲りました。

元々弱かった3Pシューターの補強は、プレーオフに向けた戦力アップになります。

 

<スパーズ>

 PG:デジョンテ・マレー/トレ・ジョーンズ

 SG:デリック・ホワイト/ロニー・ウォーカーⅣ/ジョシュア・プリモ

 SF:ダグ・マクダーモット/デビン・バッセル/ケイタ・ベイツ=ジョップジェイレン・モーリスジョー・ウィースカンプ

 PF:ケルドン・ジョンソンサディアス・ヤングフアン・エルナンゴメスデボンテ・ケイコック

   C:ヤコブ・ポエルトル/ザック・コリンズ/ドリュー・ユーバンクス/ジョック・ランデイル

 

スパーズはPFの人材が不足しており、本来はSFのケルドン・ジョンソンケイタ・ベイツ=ジョップでその穴を埋めています。

オフにサディアス・ヤングを獲って状況が変わるかと思いましたが、チーム若返りのためか、なぜか使われず、ベンチに埋もれています。

逆にSGは人材過多で余っていたので、SGを出して、PFを獲得したというトレードになります。

エルナンゴメスは3Pも打てる器用なタイプなので、スパーズのスタイルにフィットするでしょう。

 

セルティックス>

 PG:マーカス・スマート/デニス・シュルーダーペイトン・プリチャード/(PJ・ドージアー)

 SG:ジェイレン・ブラウン/ロミオ・ラングフォード/ブロドリック・トーマス

 SF:ジェイソン・テイタム/ジョシュ・リチャードソンアーロン・ネズミス/サム・ハウザー

 PF:アル・ホーフォード/グラント・ウィリアムス/ブルーノ・フェルナンド

   C:ロバート・ウィリアムス/イネス・カンター・フリーダム(ボル・ボル)

 

セルティックスは、ラグジュアリータックスを回避するために、不要な年俸をコストカットする必要に迫られていました。

そこで、チームで6番目に高い年俸ながら、ほとんど使われずにローテーションから外れていたエルナンゴメスを放出しました。

代わりに入った2人は、今シーズンはもうプレーせず、オフにFAとなるので、その分サラリーキャップの枠も空いてきます。

チームマネジメント的には必要なトレードと言えるでしょう。

Reddish to NY

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前回のブログでお伝えしたボル・ボルのトレードが、なんと破棄されてしまいました。

 

トレードが成立すると、受け入れ側のチームドクターによる健康診断が行われるんですが、そこで慢性的な故障や再発しそうな過去の古傷などがあると、健康診断にパスしないんですね。

 

ボル・ボルは、カレッジ時代に足の疲労骨折を負ってシーズンをほぼ全休し、その結果ロッタリーピックから2巡目の下位へと評価が下がった苦い過去があります。

 

今回の診断がその時の故障箇所かどうかはわかりませんが、チームドクターが危険という判断をしたということになります。

 

もしもトレードが成立した後に重大な故障箇所が見つかったら、チームにとって損失となります。

 

それを未然に防ぐためにフィジカルチェックが行われ、それをパスしないとトレードが無効になってしまいます。

 

ただ、このチームドクターの見立てというのが、必ずしも正しいわけではないというのもミソなんです。

 

このボル・ボルのニュースにいち早く反応したのが、元ロケッツのビッグマン、ドナタス・モティエユーナスでした。

 

モティエユーナスもかつて、ロケッツからピストンズへのトレードが決まったものの、ピストンズのチームドクターからNGが出され、トレードを破棄された過去があったからです。

 

モティエユーナスは、ピストンズのチームドクターを批判しました。

 

単にトレードを破談にされたというだけなら、さほどマイナスな影響はないかもしれません。

 

しかし、本当のダメージは、その選手が「身体にバクダンを抱えた“キズモノ”である」といったイメージを、広くNBA関係者全体に植え付けてしまうことなんです。

 

これは、いくら選手個人が否定しても、一旦貼られた“危険”というレッテルは、なかなか払拭できるものではありません。

 

他のチームが獲得を検討しようかと思っても、二の足を踏んでしまう要因になってしまいます。

 

実際モティエユーナスは、この被害を受けました。

 

その後なかなか積極的に獲得しようとするチームは現れなくなり、ついにはNBAを追われ、海外にプレーの場を求めなければならなくなりました。

 

しかし、その後6年あまりが経過しても、特に大きなケガはなく、いまだ現役でプレーを続けています。

 

つまり、ピストンズのチームドクターの見立ては、間違っていたということになります。

 

それでも、トレード破棄がモティエユーナスの選手としての価値を下げ、その後のNBAキャリアを変えてしまったのは間違いありません。

 

この後、ボル・ボルがどんなNBAキャリアを送ることになるのかわかりませんが、その能力が正しく評価され、選手として成功することを願うばかりです。

 

 

★レディッシュがニックスへトレード

 

<ニックス>        ⇔ <ホークス>

 キャメロン・レディッシュ    ケビン・ノックス

 ソロモン・ヒル         2022年1巡目指名権

 2025年2巡目指名権

 

2019年1巡目10位指名のレディッシュは、ザイオンやモラントを輩出したこの年のドラフト組の中でも、その潜在能力はトップクラスと評価されているタレントです。

 

6−8(203cm)とウィングプレイヤーとしては恵まれた体格で、オフェンスをクリエイトする能力やパス能力にも優れ、トレイ・ヤングが戦線離脱した時には急造PGを務めたこともありました。

 

ただFG成功率が低かったり、まだまだ荒削りな部分も多かったことから、タレント揃いのホークスの中でなかなか安定したプレータイムをもらえずにいました。

 

開幕前のオフには、もっとプレータイムを増やしてくれとフロントに直訴したようですが、プレーオフで上位進出を狙うチームは、シュート力のあるボグダン・ボグダノビッチやケビン・ハーター、ディフェンス力に優れるディアンドレ・ハンターなど、勝つために必要な選手を重用しました。

 

その結果、レディッシュのプレータイムは増えるどころか、NBA3シーズン目にして最も少ないプレータイムに落ちるという憂き目に遭いました。

 

そのため、早い段階からトレード候補に挙げられ、ニックスの他にも、ペイサーズレイカーズ、キャブス、ピストンズといった各チームと交渉していたそうです。

 

能力の高いレディッシュの交換には、最低でも1巡目指名権が求めれらました。

 

例えばレイカーズは、2巡目指名権×2つをオファーしていたようですが、1巡目指名権をオファーしなかったので却下されています。

 

最終的に、1巡目指名権を差し出したニックスがレディッシュを獲得することになりました。

 

ホークス側は、ケビン・ノックスではなく、1巡目25位指名の新人クエンティン・グライムスを要望したようですが、これはニックス側が拒否しています。

 

<ニックス>

 PG:ケンバ・ウォーカー/デリック・ローズ/イマニュエル・クイックリー/マイルス・マクブライド

 SG:RJ・バレット/エバン・フォーニエクエンティン・グライムスマット・ムーニー

 SF:キャメロン・レディッシュ/アレック・バークス/デイミヤン・ダットソン(ソロモン・ヒル

 PF:ジュリアス・ランドル/オビ・トッピン/ルカ・サマニッチジェリコ・シムズ

   C:ミッチェル・ロビンソン/ナーレンズ・ノエル/タージ・ギブソン

 

RJ・バレットとキャメロン・レディッシュは、ザイオンと共にデューク大のスーパー1年生トリオと呼ばれた逸材でした。

NBAでもチームメイトとなった2人のコンビに期待が高まります。

 

躍進した昨シーズンとは打って変わって苦戦しているニックスは、ラインナップが固められずにいます。

現在はPG陣のケガもあり、アレック・バークス、エバン・フォーニエ、RJ・バレットといったウィングのプレイヤーを横並びで先発させていますが、あまりうまくいっているとは言えません。

SGでバレット、SFでレディッシュを先発させて、雰囲気もイメージもガラッと一新させてほしいなと思います。

 

<ホークス>

 PG:トレイ・ヤング/デロン・ライト/ルイス・ウィリアムス/シャリーフ・クーパー

 SG:ボグダン・ボグダノビッチ/ケビン・ハーター/スカイラー・メイズ

 SF:ディアンドレ・ハンター/ケビン・ノックスティモシー・ルワル=キャバロ

 PF:ジョン・コリンズ/ダニーロガリナーリ/ジェイレン・ジョンソン

   C:クリント・カペラ/オニエカ・オコングー/ゴーギー・ジェン

 

ホークスは、決してレディッシュを出したくて出したわけではありません。

タレントが豊富なチームだからこその悩みで、全員に満足するプレータイムや役割を与えることができず、レディッシュの要望に応えることができなかった結果、トレードという選択になってしまいました。

 

代わりに1巡目指名権をもらい、次世代の新たなタレント獲得につなげようということと、レディッシュの前年の1巡目9位指名ながら、その力を発揮できていないケビン・ノックスを試す機会を得たという流れです。

もう少しガマンしてチームにいてくれたら・・・・というのがホークスの願いだったと思いますが、才能ある若手ゆえ自らの出場機会を求めるのは仕方のないことかなと思います。

それにしても、ただ手放すのはやっぱりもったいないですね。。。

 

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若手DUKEコンビで停滞するニックスを生まれ変わらせてほしいですね〜

 

 

★ヒートの新人センターがブレイク中

 

サマーリーグの時から注目していたヒートのルーキー、オメール・ユートセブン。

 

ケガで戦線離脱中のバム・アデバヨに代わって、ここのところずっと先発起用され、毎試合のようにダブルダブルの活躍を見せています。

 

最近10試合:12.2点・14.0リバウンド・2.9アシスト・FG50.9%

先発10試合:13.6点・13.9リバウンド・2.9アシスト・FG54.5%

1月の7試合:13.0点・14.3リバウンド・4.0アシスト・FG55.0%

 

アデバヨはもうすぐ戻ってくるという話ですが、先発から下げるのがもったいなくなるような成績です。

 

フルシーズン先発起用できるチームにいたら、新人王の有力候補になっていましたね。

 

サマーリーグで見せたポテンシャルは、やはり本物だったようです。

 

ヒートは、ダンカン・ロビンソンやタイラー・ヒーローにケンドリック・ナン、マックス・ストラスにユートセブンと、サマーリーグで活躍した選手がそのままレギュラーシーズンでも活躍するケースが続いています。

 

有望な若手や掘り出し物の人材を、うまく発掘できていますね。

これからの成長がとっても楽しみです。

 

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ヒートはまたいい若手を発掘しましたねぇ〜

Free Bol Bol !!

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ようやく、クレイ・トンプソンと八村塁が復帰しましたね。

 

トンプソンは、実に2年半ぶりの復帰です。

その2年半の間に、NBAもだいぶ様変わりしました。

トンプソンが最後にプレーしていた時、選手の所属チームはこんな感じでした。

 

 

もはや懐かしいですね。

ウェストブルックとポール・ジョージはまだサンダーでコンビを組んでいて、カイリー・アービングセルティックスにいました。

デュラントはまだウォリアーズのチームメイトで、ハーデンもまだロケッツで得点王でした。

ウェストブルックなんかは、ここからサンダー⇒ロケッツ⇒ウィザーズ⇒レイカーズと4つもチームを変わってるんですね。

時が経つのは速いものです・・・・

 

八村もようやく実戦復帰しました。

結局、長期離脱した原因は明らかにしていませんが、ひとまず復帰できてよかったです。

ただ、この不在の間、PFの先発はすっかりカイル・クーズマが定着してしまったので、これから先発の座を取り戻すのはなかなか難しいと思います。

このまま控えプレイヤーに甘んじてしまうのか、先発級選手の評価を取り戻すのか、今後の頑張り次第となってきます。

オフには新人契約後の延長契約交渉も解禁になるので、残りシーズンでどんな成績を残すかは、正念場と言えるぐらいかなり重要になってきます。

 

 

さて、話変わって、いくつかトレードが成立しています。

 

★ボル・ボルがピストンズ

 

ピストンズ>  ⇔  <ナゲッツ

 ボル・ボル       ロドニー・マッグルーダー

             2022年2巡目指名権

 

一時ブレイクの兆候を見せたボル・ボルでしたが、その後主力が復帰するとまた使われなくなり、その才能はベンチの端っこに埋もれたままになっていました。

7−2(218cm)とも7−3(221cm)とも言われるサイズで、プレースタイルはウィングのようという稀有な能力で、使いどころが難しかった部分もありました。

また、ナゲッツというプレーオフ常連チームの中にあって、トライ&エラーで育てている余裕がなかったという側面もありました。

そういう意味で、今回ようやく自由の身になれたというのは、本人の今後にとって非常に良かったと思います。

 

それにしてもナゲッツは、ポテンシャルの高い逸材をタダ同然で放出してしまいました。

ほとんど使われていないマッグルーダーと、60位に近い指名順位の2巡目指名権です。

ナゲッツでは使う場所がなかったにしても、もっと高く売ることはできただろうと思います。

これでピストンズでブレイクを果たしたら、なんて安く売ってしまったんだとナゲッツは後悔すると思いますね。

 

ピストンズ

 PG:キリアン・ヘイズ/コーリー・ジョセフ/セイベン・リー/デリック・ウォルトンJr.ジェイショーン・ペイジ

 SG:ケイド・カニングハムフランク・ジャクソン/カシアス・スタンリージャスティン・ロビンソン

 SF:ハミドゥ・ディアロ/ジョシュ・ジャクソン/クリス・スミストレイボン・パーマー

 PF:サディック・ベイ/トレイ・ライルズアイザイア・リバースジャモーコ・ピケット/(ジェラミ・グラント)

   C:アイザイア・スチュワート/ボル・ボルルカ・ガルザ(ケリー・オリニク)

 

グラントとオリニクが離脱中で、インサイドの選手層が薄いということもあり、CとPFのバックアップですぐにプレータイムがもらえると思います。

そこで結果を出せば、すぐに先発に上がることも夢ではありません。

リビルディング中のピストンズの中で自由にプレーし、その能力をいかんなく発揮してもらえたらいいなと思います。

 

ナゲッツ

 PG:モンテ・モーリス/ファクンド・カンパッソ/ボーンズ・ハイランドマーカス・ハワードカーリク・ジョーンズ/(ジャマール・マレー

 SG:ウィル・バートン/オースティン・リバース/レイジョン・タッカーデボン・リード/(PJ・ドージアー)

 SF:ジェフ・グリーンロドニー・マッグルーダー/ブラトコ・チャンチャー/(マイケル・ポーターJr.)

 PF:アーロン・ゴードン/ジャマイカル・グリーン/ジーク・ナジ

   C:ニコラ・ヨキッチ/ディマーカス・カズンズ

 

ナゲッツは、バックスで結果を残したカズンズと10日間契約するということで、やはり即戦力を求めていたということがわかります。

ケガ人続出のナゲッツですから、それもまた仕方のない選択かもしれません。

ただ、それにしてももっと高く売れたのにな・・・・というのが率直な感想です。

 

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★ロンドがキャブスへ

 

オフにキャブスへトレード加入し、チーム躍進の一役を買っていたリッキー・ルビオが、ヒザの前十字靭帯断裂という大ケガで今季絶望となってしまいました。

若手中心のチームの中で頼れるベテランとして活躍し、ベンチスタートにもかかわらず、平均得点はキャリアハイに並ぶ13.1点に、6.6アシスト・1.4スティールを挙げていました。

特に先発した8試合は、19.0点・6.4アシスト・1.6スティールとさらにスタッツを上げ、チームもこれからという時の悲しいニュースでした。

しかも、ルーキーイヤーにコービーとぶつかって切ったヒザの靭帯と同じ箇所ということで、ますます残念でなりません。。。

 

キャブスは、そんなルビオの代わりにと、同じくベテランPGのロンドを獲って、その穴を埋めることにしました。

 

<キャブス>

 ラジョン・ロンド(←レイカーズ

 

<ニックス>

 デンゼル・バレンタイン(←キャブス)

 2巡目選手の指名権✕2つ+現金

 

レイカーズ

 2巡目選手の指名権

 

キャブス⇔レイカーズ間のトレードから、3チームのトレードに発展しましたが、基本的にはロンドをキャブスに移動させるためだけのトレードです。

キャブスはロースター枠を空けるために、デンゼル・バレンタインを放出しました。

バレンタインは結局、レイカーズではなくニックスへと送られましたが、すぐにカットされ、ジャズが10日間契約を結ぶという話が出ています。

 

<キャブス>

 PG:ダリアス・ガーランド/ラジョン・ロンドケビン・パンゴスブランドン・グッドウィン(リッキー・ルビオ)

 SG:アイザック・オコロ/ディラン・ウィンドラー/RJ・ネンハードJr.マリーク・ニューマン/(コリン・セクストン)

 SF:ラウリ・マルッカネン/ジェディ・オスマン/ラマー・スティーブンス/ジャスティン・アンダーソン

 PF:エバン・モーブリー/ディーン・ウェイド/ルーク・コーネットトレボン・スコット

   C:ジャレット・アレン/ケビン・ラブ/エドデイビスタッコ・フォール

 

若いチームにベテランのバックアップPGを入れることで成功したキャブスは、ルビオが今季絶望となると、即座にロンドを獲得しました。

チームのいい流れを止めたくないという意図が働いたのではないかと思います。

そのロンドは、キャブス加入後の3試合で10.3点・4.7アシスト・3P42.9%と良い滑り出しを見せています。

ルビオに代わって、ロンドが好調なチームを下支えする存在になるといいですね。

 

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★Top 100 in 6

 

ルブロン・ジェイムズのキャリアに、また新たな金字塔が立ちました。

 

得点・リバウンド・アシスト・スティール・ブロック・3P成功数の6部門で、NBAの歴代100位以内に入ったということです。

 

 

オールラウンドな能力の高さはもちろんですが、ケガが少なく長いキャリアを送り、コンスタントに結果を出し続けていることが、キャリア通算記録を積み上げていくことにつながっています。

 

12/30に誕生日を迎えたわけなんですが、37才となって最初にプレーした今日のゲームで、40点超えのパフォーマンス。

 

43点

14リバウンド

4アシスト

2ブロック

2スティー

FG16/26(61.5%)

3P5/10(50.0%)

0ターンオーバー

 

これをわずか29分間の出場で達成しています。

超絶パフォーマンスですね。

37才じゃなくてもスゴイです(笑)

 

 

ちなみに、ここ5試合の平均はこんな感じです。

 

37.4点

11.0リバウンド

7.0アシスト

1.8ブロック

1.8スティー

FG57.0%

3P46.7%

 

MVP級のハイパフォーマンスを続けていますね。

ぜひ40才までプレーして、カリームの通算得点記録を塗り替えてほしいなと思います。

 

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★2 in a row

 

最後に、MVP候補の声も挙がってきたデマー・デローザンの超絶パフォーマンス。

2試合連続のブザービーターによるゲームウィナーは、史上初の快挙なんだとか。

 

1本目は片足踏み切りのランニングショット、2本目は2人にマークされリングが見えないような体勢からの難しいショット。

しかも、いずれも本人が苦手としている3Pで決めているというオマケ付きです。

 

このデローザンの神がかり的な活躍もあって、ブルズはついにイースト首位に立ちました。

このままイースト1位をキープすれば、デローザンのMVPもあながち夢物語ではなくなってきます。

 

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Hayward for Porzingis?

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さて、前回の続き的なトレード話です。

 

①ヘイワード⇔ポルツィンギス

 

マブス>       ⇔ <ホーネッツ>

 ゴードン・ヘイワード    クリスタップス・ポルツィンギス

               2022年2巡目指名権

 

前回もヘイワードをマブスにというトレード案を書きましたが、交換相手はティム・ハーダウェイJr.とドリアン・フィニー=スミスでした。

今回は、ポルツィンギスとの1対1でのトレード案です。

 

ホーネッツとしては、余剰気味のSFを整理し、課題のインサイドにタレントを加えることができます。

マブスは相変わらず、ドンチッチをサポートできるプレイメイカーと、頼れる第2の得点源を獲得しようという狙いです。

 

マブス

 PG:ルカ・ドンチッチ/ジェイレン・ブランソン/トレイ・バーク/ジャコーリ・マクローリンアイザイア・トーマスブランドン・ナイトカーリク・ジョーンズ

 SG:ティム・ハーダウェイJr./ジー・ブロックフランク・ニリキナセオ・ピンソン

 SF:ゴードン・ヘイワードスターリング・ブラウン/ジョシュ・グリーン/ユージーン・オモルイチャーリー・ブラウンJr.

 PF:ドリアン・フィニー=スミス/マキシ・クリーバー/マーキース・クリスジョージ・キング

   C:モーゼス・ブラウン/ドワイト・パウエル/ウィリー・コーリー・スタイン/ボバン・マリヤノビッチ

 

シューターのハーダウェイJr.とディフェンダーのフィニー=スミスが残り、ドンチッチとヘイワードが攻撃の軸を担います。

ポルツィンギスは抜けますが、ビッグマンの数だけは多いので、先発Cはその中から合う選手を使っていく形になります。

ドワイト・パウエルが機能しているとは思えないので、サイズとリバウンドに秀でたモーゼス・ブラウンか、3Pが打てるマキシ・クリーバーを使った方がいいと思います。

 

<ホーネッツ>

 PG:ラメロ・ボール/イシュマイル・スミス

 SG:テリー・ロジアー/ジェイムズ・ブックナイトスコッティ・ルイス

 SF:ケリー・ウーブレイJr./コーディ・マーティン

 PF:マイルズ・ブリッジズ/PJ・ワシントン/ジェイレン・マクダニエルズ/ケイ・ジョーンズJT・トールアーノルダス・クルボカ

   C:クリスタップス・ポルツィンギスメイソン・プラムリー/バーノン・キャリーJr./ニック・リチャーズ

 

ヘイワードが抜けることで、本来SFであるマイルズ・ブリッジズやケリー・ウーブレイJr.のプレータイムを増やすことができます。

特に、ブリッジズとオフに再契約することが重要なミッションになりますので、そのためのコストとラインナップの整理は重要です。

また、ポルツィンギスが入ることで、センターポジションの攻撃力をアップさせることができます。

 

 

プレーオフで勝つための補強

 

<ホークス>     ⇔ <キングス>

 ハリソン・バーンズ    ダニーロガリナーリ

              キャメロン・レディッシュ

              2022年1巡目指名権

 

イマイチ調子の上がらないホークスは、プレーオフに勝つための補強として、ベテランの即戦力を獲得しようというトレード案です。

プレーオフ進出の可能性が低いキングスは、ベテランをキープしておくよりも、未来のチーム作りに向けた先行投資をした方がいいと思います。

バーンズの評価が高いうちに、1巡目指名権や将来的に大化けする可能性があるレディッシュを獲得しておくのは一つの考え方だと思います。

 

<ホークス>

 PG:トレイ・ヤング/ルイス・ウィリアムス/デロン・ライトシャリーフ・クーパークリス・クレモンズキャット・バーバー

 SG:ボグダン・ボグダノビッチ/ケビン・ハーター/スカイラー・メイズチャウンディー・ブラウンJr.マリーク・エリソン

 SF:ハリソン・バーンズティモシー・ルワル=キャバロウェスリー・イワンドゥマルコム・ヒル/(ソロモン・ヒル

 PF:ジョン・コリンズ/ディアンドレ・ハンター/ジェイレン・ジョンソンキャメロン・オリバージャスティン・ティルマン

   C:クリント・カペラ/オニエカ・オコングー/ゴーギー・ジェン

 

ハリソン・バーンズが先発SFに固定されることで、ラインナップに安定感が出ます。

ケガがちなディアンドレ・ハンターは、SF・PF両方のバックアップとして起用した方がいいでしょう。

バーンズが攻守両面でチームに安定感をもたらすことで、ホークスが勝てるチームになっていくことができると思います。

 

<キングス>

 PG:ディアーロン・フォックス/デイビオン・ミッチェルエマニュエル・ムーディエイ

 SG:タイリース・ハリバートン/バディ・ヒールド/テレンス・デイビス/ジャーマイアス・ラムジーエイド・マーキー

 SF:キャメロン・レディッシュ/モーリス・ハークレス/ロバート・ウッダードⅡ

 PF:ダニーロガリナーリ/マービン・バグリーⅢ/チメジー・メツ/ルイス・キング

   C:リショーン・ホームズ/トリスタン・トンプソンアレックス・レン/デイミアン・ジョーンズ/ニミアス・ケイタ

 

レディッシュ、ガリナーリともに、キングスの弱いフォワードポジションで即先発になれるタレントだと思います。

特にレディッシュは、若いガード陣と共に将来のチームのコアメンバーになっていける存在です。

HCもシーズン途中で解任となったので、チームを大きく変えていく必要があるでしょう。

 

 

③ニックスが正PGを獲得!?

 

<ニックス>        ⇔ <キングス>

 ディアーロン・フォックス    ケンバ・ウォーカー

                 オビ・トッピン

                 アレック・バークス

                 2022年1巡目指名権

                 2023年1巡目指名権

                 2022年2巡目指名権

 

なかなか正PGを見つけられないニックスが、ディアーロン・フォックスに白羽の矢を立てようというトレード案です。

キングスは、1巡目指名権2つとTOP10ピックのオビ・トッピンを獲得して、リビルディングを進めることができます。

 

MAX契約を結んだものの、期待通りの活躍度を見せていないフォックスは、キングスにとって重い負担となりかねません。

特に、タイリース・ハリバートンやデイミオン・ミッチェルといった優秀な若手PGがいるならなおさらです。

 

逆にニックスは、ケンバ・ウォーカーやデリック・ローズといった故障持ちのベテランに頼り、先発PGが固定できていません。

若いオールスター級の先発PGが獲得できるなら、そのポテンシャルに賭けようとするかもしれません。

 

<ニックス>

 PG:ディアーロン・フォックス/デリック・ローズ/マイルス・マクブライド

 SG:エバン・フォーニエ/イマニュエル・クイックリー/クエンティン・グライムスマット・ムーニー

 SF:RJ・バレット/デイミヤン・ダットソンウェイン・シェルデンタイラー・ホール

 PF:ジュリアス・ランドル/ダヌエル・ハウスJr./ケビン・ノックス/ルカ・サマニッチジェリコ・シムズ

   C:ミッチェル・ロビンソン/ナーレンズ・ノエル/タージ・ギブソン

 

今シーズンはケンバ・ウォーカーに先発を託したPGですが、途中先発どころかローテーションまで外したり、また復活したりと一貫性がありません。

フォックスはまだ若く、5年の延長契約を結んだばかりなので、先発PGを固定化することはできます。

ただ、今シーズンはスタッツが落ちているので、MAX契約に見合った価値と捉えるかどうかが難しいところです。

 

<キングス>

 PG:ケンバ・ウォーカーデイビオン・ミッチェルエマニュエル・ムーディエイ

 SG:タイリース・ハリバートン/バディ・ヒールド/テレンス・デイビス/ジャーマイアス・ラムジーエイド・マーキー

 SF:ハリソン・バーンズ/アレック・バークス/モーリス・ハークレス/ロバート・ウッダードⅡ

 PF:オビ・トッピン/マービン・バグリーⅢ/チメジー・メツ/ルイス・キング

   C:リショーン・ホームズ/トリスタン・トンプソンアレックス・レン/デイミアン・ジョーンズ/ニミアス・ケイタ

 

ケンバは一時的に先発PGに入りますが、将来的にはハリバートンかミッチェルが先発PGとなっていくでしょう。

トッピンはPFポジションで即先発にしてもいいタレントだと思います。

バークスは手薄なSFポジションで貢献できる、貴重なバックアップとなりそうです。

 

 

④ベン・シモンズの三角トレード

 

ブレイザーズ

 ベン・シモンズ(←シクサーズ

 マイルス・ターナー(←ペイサーズ

 ダニー・グリーン(←シクサーズ

 

ペイサーズ

 CJ・マッカラム(←ブレイザーズ

 ナシアー・リトル(←ブレイザーズ

 コーディ・ゼラー(←ブレイザーズ

 2024年1巡目指名権(←ブレイザーズ

 2022年2巡目指名権(←ブレイザーズ

 

シクサーズ

 キャリス・ルバート(←ペイサーズ

 ノーマン・パウエル(←ブレイザーズ

 ラリー・ナンスJr.(←ブレイザーズ

 

シモンズ、CJ・マッカラム、キャリス・ルバートを中心とする3チームのトレード案になります。

さらには、マイルス・ターナーやノーマン・パウエルといった実力どころも含まれているので、かなり大規模なトレードです。

チームごとに見た方がわかりやすいので、ロースターとともに見ていきます。

 

ブレイザーズ

 PG:デイミアン・リラード/アンファニー・サイモンズ/デニス・スミスJr.ブランドン・ウィリアムス

 SG:ダニー・グリーンベン・マクレモア/CJ・エルビー/ジャロン・カンバーランド

 SF:ロバート・コビントン/トニー・スネルケルジン・ブレビンスキャメロン・マクグリフ

 PF:ベン・シモンズグレッグ・ブラウンⅢジー・ペリー

   C:マイルス・ターナー/ユスフ・ヌルキッチ/トレンドン・ワトフォード

 

ブレイザーズは、CJ・マッカラム、ノーマン・パウエル、ラリー・ナンスJr.、ナシアー・リトル、コーディ・ゼラーと5人ものローテーション選手を手放して、3人しか加えないので、なかなかの大手術を敢行する形になります。

しかし、その3人にはベン・シモンズとマイルス・ターナーという実力者が入っているので、リラードだけ残して今のチームを解体し、全く違うカラーのチームを作ろうという意図になります。

スターターだけ見ても、リラード、ダニー・グリーン、コビントン、シモンズ、ターナーのラインナップはかなりディフェンシブな布陣になります。

オフェンス中心でサイズも小さかった現行のチーム構成から、大型化してディフェンス中心のスタイルへと大きく様変わりします。

HCのチャウンシー・ビラップスがディフェンシブなスタイルを目指すなら、こちらのラインナップの方が目指すスタイルに合っていると言えます。

あとは、大量得点しなくてもいいので、正確な3Pシュート力が欲しいところです。

チーム全体で、3&Dスタイルを目指していくのがいいのではないかと思います。

 

ペイサーズ

 PG:マルコム・ブログドンデュエイン・ワシントンJr.キーファー・サイクスアーマド・ケイバー/(TJ・マッコーネル)

 SG:CJ・マッカラム/ジェレミー・ラム/キーラン・マーティン/ネイト・ヒントン

 SF:クリス・デュアルテジャスティン・ホリデイ/ナシアー・リトルテリー・テイラー/(TJ・ウォーレン

 PF:トーリー・クレイグオシェイ・ブリセット/アイザイア・ジャクソン

   C:ドマンタス・サボニス/コーディ・ゼラー/ゴガ・ビターゼ

 

ペイサーズは、キャリス・ルバートとマイルス・ターナーというスターター2人を出し、CJ・マッカラム、ナシアー・リトル、コーディ・ゼラーの3人と1巡目指名権2つを手にします。

能力は高いものの、なかなかコンスタントに出場できないルバートと、サボニスとの共存が長年の課題となっているターナーを放出し、安定したスコアラーのマッカラムと、ドラフト1巡目指名権2つを手に入れる交換です。

ただ、今回のトレード案の3チームの中で、このペイサーズの動きが一番割に合わないかなという印象が残るのも正直なところです。

2人のスターターを失う割には、若返りを図るわけでもなく、リビルディングをするでもなく、何のためのトレードなのかがハッキリしません。

ドラフト指名権はわかりますが、それだけでは弱い気がしています。

地元インディアナ大のスターだったゼラーが、故郷に凱旋して復活するなら話は別ですが・・・・

 

シクサーズ

 PG:タイリース・マクシー/シェイク・ミルトン/ジェイデン・スプリンジャーマイルス・パウエル

 SG:セス・カリー/ノーマン・パウエル/アイザイア・ジョー/タイラー・ジョンソン

 SF:キャリス・ルバート/フルカン・コルクマズ/マティース・サイブル/アーロン・ヘンリー

 PF:トバイアス・ハリス/ラリー・ナンスJr.ジョージ・ニャン/ポール・リード

   C:ジョエル・エンビードアンドレ・ドラモンドチャールズ・バッシー

 

シクサーズは、シモンズとダニー・グリーンを出し、キャリス・ルバート、ノーマン・パウエル、ラリー・ナンスJr.の3人をGETします。

この3チームの中で、一番得をするのがシクサーズではないかと思います。

シモンズは元々出場していないし、グリーンはもう34才です。

その2人を出して、ルバートとパウエルという20点級スコアラーを2人もGETできるわけです。

しかも、3人とも27〜28才と、これから選手としてのピークを迎える働き盛りの選手たち。

さらにルバートはパス出し役もこなせるので、若いマクシーをサポートして、ゲームメイカーとしての働きをすることもできます。

パウエルとナンスがセカンドユニットに加われば、選手層もさらに厚くなります。

シクサーズにとっていいことづくめな気がするので、大物狙いはやめて、現実的な補強をした方がいいと思います。