前回、ボル・ボルのトレードが破棄されてしまったという話題をお届けしました。
その後、ナゲッツに戻ったボル・ボルは、足の手術に踏み切ることにしました。
復帰までは3ヶ月ぐらいかかる見込みで、レギュラーシーズンの残りは絶望となりそうです。
そのまま今シーズンはナゲッツにいて、オフに制限付きFAとなったら改めて新チーム探しをするのかなあと思っていたら・・・・
今度は次のトレードが決まりました(!)
いやはや、またかい(笑)
さて、今度はどんなトレードなんでしょうか???
<ナゲッツ>
ブリン・フォーブス(←スパーズ)
<スパーズ>
フアン・エルナンゴメス(←セルティックス)
2028年2巡目指名権(←ナゲッツ)
<セルティックス>
PJ・ドージアー(←ナゲッツ)
ボル・ボル(←ナゲッツ)
まずナゲッツは、アウトサイドのシュート力を強化するため、3Pシューターのブリン・フォーブスを獲得しました。
フォーブスは、昨年はバックスで優勝に貢献しました。
今シーズンはまたスパーズに出戻りましたが、若手に出場機会を譲る形になっていたので、プレーオフチームに拾われたのはお互いにとってWIN−WINでしょう。
スパーズは、ガード過多だったロースターを整理して、フロントコートのヘルプを加えました。
フアン・エルナンゴメスは、アウトサイドも打てる器用なタイプなので、スパーズのスタイルにうまくフィットするでしょう。
スパーズもPFの選手層が極端に薄かったので、貴重な戦力となりそうです。
セルティックスは、完全にコストカットが目的のトレードです。
PJ・ドージアーもボル・ボルもケガで今シーズンの復帰が難しく、オフにはFAになります。
6.9/7.4milのエルナンゴメスを手放し、合わせて4milの2人を入れることでサラリーキャップを減らし、ラグジュアリータックスがかかるのを回避しようという動きです。
でも、ピストンズの時とは違って、今回はなぜすんなりとトレードが成立したんでしょう?
それは、ピストンズの時はひっかかったフィジカルチェックを行っていないからなんです。
つまり、最初から戦力としては考えていないので、ケガのリスクは別に調べなくてもいいということなんですね。
一口にトレードと言っても、それぞれチームの思惑は全く違うのでおもしろいです。
<ナゲッツ>
PG:モンテ・モーリス/ファクンド・カンパッソ/ボーンズ・ハイランド/マーカス・ハワード/カーリク・ジョーンズ/(ジャマール・マレー)
SG:ウィル・バートン/ブリン・フォーブス/レイジョン・タッカー
SF:ジェフ・グリーン/オースティン・リバース/デボン・リード/(ブラトコ・チャンチャー)
PF:アーロン・ゴードン/ジャマイカル・グリーン/ジェイムズ・エニスⅢ/(マイケル・ポーターJr.)
C:ニコラ・ヨキッチ/ディマーカス・カズンズ/ジーク・ナジ
スターターを2人失っても、プレーオフ圏内で粘っているナゲッツ。
今シーズン絶望となった2人を手放し、今貢献してくれる選手を獲りました。
元々弱かった3Pシューターの補強は、プレーオフに向けた戦力アップになります。
<スパーズ>
PG:デジョンテ・マレー/トレ・ジョーンズ
SG:デリック・ホワイト/ロニー・ウォーカーⅣ/ジョシュア・プリモ
SF:ダグ・マクダーモット/デビン・バッセル/ケイタ・ベイツ=ジョップ/ジェイレン・モーリス/ジョー・ウィースカンプ
PF:ケルドン・ジョンソン/サディアス・ヤング/フアン・エルナンゴメス/デボンテ・ケイコック
C:ヤコブ・ポエルトル/ザック・コリンズ/ドリュー・ユーバンクス/ジョック・ランデイル
スパーズはPFの人材が不足しており、本来はSFのケルドン・ジョンソンやケイタ・ベイツ=ジョップでその穴を埋めています。
オフにサディアス・ヤングを獲って状況が変わるかと思いましたが、チーム若返りのためか、なぜか使われず、ベンチに埋もれています。
逆にSGは人材過多で余っていたので、SGを出して、PFを獲得したというトレードになります。
エルナンゴメスは3Pも打てる器用なタイプなので、スパーズのスタイルにフィットするでしょう。
<セルティックス>
PG:マーカス・スマート/デニス・シュルーダー/ペイトン・プリチャード/(PJ・ドージアー)
SG:ジェイレン・ブラウン/ロミオ・ラングフォード/ブロドリック・トーマス
SF:ジェイソン・テイタム/ジョシュ・リチャードソン/アーロン・ネズミス/サム・ハウザー
PF:アル・ホーフォード/グラント・ウィリアムス/ブルーノ・フェルナンド
C:ロバート・ウィリアムス/イネス・カンター・フリーダム/(ボル・ボル)
セルティックスは、ラグジュアリータックスを回避するために、不要な年俸をコストカットする必要に迫られていました。
そこで、チームで6番目に高い年俸ながら、ほとんど使われずにローテーションから外れていたエルナンゴメスを放出しました。
代わりに入った2人は、今シーズンはもうプレーせず、オフにFAとなるので、その分サラリーキャップの枠も空いてきます。
チームマネジメント的には必要なトレードと言えるでしょう。