ようやく、クレイ・トンプソンと八村塁が復帰しましたね。
トンプソンは、実に2年半ぶりの復帰です。
その2年半の間に、NBAもだいぶ様変わりしました。
トンプソンが最後にプレーしていた時、選手の所属チームはこんな感じでした。
NBA looked a lot different last time Klay played 👀 pic.twitter.com/mzXtJPPqp0
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2022年1月9日
もはや懐かしいですね。
ウェストブルックとポール・ジョージはまだサンダーでコンビを組んでいて、カイリー・アービングはセルティックスにいました。
デュラントはまだウォリアーズのチームメイトで、ハーデンもまだロケッツで得点王でした。
ウェストブルックなんかは、ここからサンダー⇒ロケッツ⇒ウィザーズ⇒レイカーズと4つもチームを変わってるんですね。
時が経つのは速いものです・・・・
八村もようやく実戦復帰しました。
結局、長期離脱した原因は明らかにしていませんが、ひとまず復帰できてよかったです。
ただ、この不在の間、PFの先発はすっかりカイル・クーズマが定着してしまったので、これから先発の座を取り戻すのはなかなか難しいと思います。
このまま控えプレイヤーに甘んじてしまうのか、先発級選手の評価を取り戻すのか、今後の頑張り次第となってきます。
オフには新人契約後の延長契約交渉も解禁になるので、残りシーズンでどんな成績を残すかは、正念場と言えるぐらいかなり重要になってきます。
さて、話変わって、いくつかトレードが成立しています。
★ボル・ボルがピストンズへ
ボル・ボル ロドニー・マッグルーダー
2022年2巡目指名権
一時ブレイクの兆候を見せたボル・ボルでしたが、その後主力が復帰するとまた使われなくなり、その才能はベンチの端っこに埋もれたままになっていました。
7−2(218cm)とも7−3(221cm)とも言われるサイズで、プレースタイルはウィングのようという稀有な能力で、使いどころが難しかった部分もありました。
また、ナゲッツというプレーオフ常連チームの中にあって、トライ&エラーで育てている余裕がなかったという側面もありました。
そういう意味で、今回ようやく自由の身になれたというのは、本人の今後にとって非常に良かったと思います。
それにしてもナゲッツは、ポテンシャルの高い逸材をタダ同然で放出してしまいました。
ほとんど使われていないマッグルーダーと、60位に近い指名順位の2巡目指名権です。
ナゲッツでは使う場所がなかったにしても、もっと高く売ることはできただろうと思います。
これでピストンズでブレイクを果たしたら、なんて安く売ってしまったんだとナゲッツは後悔すると思いますね。
<ピストンズ>
PG:キリアン・ヘイズ/コーリー・ジョセフ/セイベン・リー/デリック・ウォルトンJr./ジェイショーン・ペイジ
SG:ケイド・カニングハム/フランク・ジャクソン/カシアス・スタンリー/ジャスティン・ロビンソン
SF:ハミドゥ・ディアロ/ジョシュ・ジャクソン/クリス・スミス/トレイボン・パーマー
PF:サディック・ベイ/トレイ・ライルズ/アイザイア・リバース/ジャモーコ・ピケット/(ジェラミ・グラント)
C:アイザイア・スチュワート/ボル・ボル/ルカ・ガルザ/(ケリー・オリニク)
グラントとオリニクが離脱中で、インサイドの選手層が薄いということもあり、CとPFのバックアップですぐにプレータイムがもらえると思います。
そこで結果を出せば、すぐに先発に上がることも夢ではありません。
リビルディング中のピストンズの中で自由にプレーし、その能力をいかんなく発揮してもらえたらいいなと思います。
<ナゲッツ>
PG:モンテ・モーリス/ファクンド・カンパッソ/ボーンズ・ハイランド/マーカス・ハワード/カーリク・ジョーンズ/(ジャマール・マレー)
SG:ウィル・バートン/オースティン・リバース/レイジョン・タッカー/デボン・リード/(PJ・ドージアー)
SF:ジェフ・グリーン/ロドニー・マッグルーダー/ブラトコ・チャンチャー/(マイケル・ポーターJr.)
PF:アーロン・ゴードン/ジャマイカル・グリーン/ジーク・ナジ
C:ニコラ・ヨキッチ/ディマーカス・カズンズ
ナゲッツは、バックスで結果を残したカズンズと10日間契約するということで、やはり即戦力を求めていたということがわかります。
ケガ人続出のナゲッツですから、それもまた仕方のない選択かもしれません。
ただ、それにしてももっと高く売れたのにな・・・・というのが率直な感想です。
★ロンドがキャブスへ
オフにキャブスへトレード加入し、チーム躍進の一役を買っていたリッキー・ルビオが、ヒザの前十字靭帯断裂という大ケガで今季絶望となってしまいました。
若手中心のチームの中で頼れるベテランとして活躍し、ベンチスタートにもかかわらず、平均得点はキャリアハイに並ぶ13.1点に、6.6アシスト・1.4スティールを挙げていました。
特に先発した8試合は、19.0点・6.4アシスト・1.6スティールとさらにスタッツを上げ、チームもこれからという時の悲しいニュースでした。
しかも、ルーキーイヤーにコービーとぶつかって切ったヒザの靭帯と同じ箇所ということで、ますます残念でなりません。。。
キャブスは、そんなルビオの代わりにと、同じくベテランPGのロンドを獲って、その穴を埋めることにしました。
<キャブス>
ラジョン・ロンド(←レイカーズ)
<ニックス>
デンゼル・バレンタイン(←キャブス)
2巡目選手の指名権✕2つ+現金
<レイカーズ>
2巡目選手の指名権
キャブス⇔レイカーズ間のトレードから、3チームのトレードに発展しましたが、基本的にはロンドをキャブスに移動させるためだけのトレードです。
キャブスはロースター枠を空けるために、デンゼル・バレンタインを放出しました。
バレンタインは結局、レイカーズではなくニックスへと送られましたが、すぐにカットされ、ジャズが10日間契約を結ぶという話が出ています。
<キャブス>
PG:ダリアス・ガーランド/ラジョン・ロンド/ケビン・パンゴス/ブランドン・グッドウィン/(リッキー・ルビオ)
SG:アイザック・オコロ/ディラン・ウィンドラー/RJ・ネンハードJr./マリーク・ニューマン/(コリン・セクストン)
SF:ラウリ・マルッカネン/ジェディ・オスマン/ラマー・スティーブンス/ジャスティン・アンダーソン
PF:エバン・モーブリー/ディーン・ウェイド/ルーク・コーネット/トレボン・スコット
C:ジャレット・アレン/ケビン・ラブ/エド・デイビス/タッコ・フォール
若いチームにベテランのバックアップPGを入れることで成功したキャブスは、ルビオが今季絶望となると、即座にロンドを獲得しました。
チームのいい流れを止めたくないという意図が働いたのではないかと思います。
そのロンドは、キャブス加入後の3試合で10.3点・4.7アシスト・3P42.9%と良い滑り出しを見せています。
ルビオに代わって、ロンドが好調なチームを下支えする存在になるといいですね。
★Top 100 in 6
ルブロン・ジェイムズのキャリアに、また新たな金字塔が立ちました。
得点・リバウンド・アシスト・スティール・ブロック・3P成功数の6部門で、NBAの歴代100位以内に入ったということです。
LeBron James has just become the only player in NBA history ranking Top 100 in points, rebounds, assists, steals, blocks and three-pointers.
— HoopsHype (@hoopshype) 2021年12月24日
That's all.
🐐 pic.twitter.com/YPTYnhBSTd
オールラウンドな能力の高さはもちろんですが、ケガが少なく長いキャリアを送り、コンスタントに結果を出し続けていることが、キャリア通算記録を積み上げていくことにつながっています。
12/30に誕生日を迎えたわけなんですが、37才となって最初にプレーした今日のゲームで、40点超えのパフォーマンス。
43点
14リバウンド
4アシスト
2ブロック
2スティール
FG16/26(61.5%)
3P5/10(50.0%)
0ターンオーバー
これをわずか29分間の出場で達成しています。
超絶パフォーマンスですね。
37才じゃなくてもスゴイです(笑)
LeBron turned 37 yesterday and did this today 👑🔥
— Ballislife.com (@Ballislife) 2022年1月1日
43 Points
16/26 Shooting
14 Rebounds
5 Threes
4 Assists
2 Blocks
2 Steals
0 Turnovers
in just 29 Minutes!!pic.twitter.com/2FsSpeBcXB
ちなみに、ここ5試合の平均はこんな感じです。
37.4点
11.0リバウンド
7.0アシスト
1.8ブロック
1.8スティール
FG57.0%
3P46.7%
MVP級のハイパフォーマンスを続けていますね。
ぜひ40才までプレーして、カリームの通算得点記録を塗り替えてほしいなと思います。
★2 in a row
最後に、MVP候補の声も挙がってきたデマー・デローザンの超絶パフォーマンス。
2試合連続のブザービーターによるゲームウィナーは、史上初の快挙なんだとか。
1本目は片足踏み切りのランニングショット、2本目は2人にマークされリングが見えないような体勢からの難しいショット。
しかも、いずれも本人が苦手としている3Pで決めているというオマケ付きです。
このデローザンの神がかり的な活躍もあって、ブルズはついにイースト首位に立ちました。
このままイースト1位をキープすれば、デローザンのMVPもあながち夢物語ではなくなってきます。