Holiday to BOS

 

前回のブログで触れた動きが、早速実現しました。

 

まずはバックス。

 

リラードのバックアップに、候補として挙げていたキャメロン・ペインを獲得しました。

 

ペインはサンズでいい活躍をしていましたが、スター選手のブラッドリー・ビールを獲りにいったことで、チーム全体としてコストカットを図る必要に迫られ、はじき出される格好でスパーズに放出されました。

 

そのスパーズは、これからリビルディングをしていくチーム。

 

29才のベテランに居場所はなく、スパーズもペインがプレーオフチームで活躍できるようにと、キャンプ前にリリースしました。

 

優勝候補のバックスで、リラードのバックアップとなれば、やりがいのあるポジションです。

 

バックスはさらに一つ、オフェンスの駒を手に入れました。

 

<バックス>

 PG:デイミアン・リラードキャメロン・ペインリンデル・ウィギントンタイタイ・ワシントンJr.

 SG:マリーク・ビーズリー/パット・コノートン/AJ・グリーン/オマリ・ムーア

 SF:クリス・ミドルトン/ジェイ・クラウダー/マージョン・ブーチャン/アンドレ・ジャクソンJr.

 PF:ヤニス・アデトクンボ/ボビー・ポーティス/サナシス・アデトクンボ/クリス・リビンストン

   C:ブルック・ロペス/ロビン・ロペスマーキス・ボールデン

 

 

続いては、バックスからブレイザーズにトレードされたジュルー・ホリデイ。

 

ホリデイは最初から引く手あまただったので、どこが獲るかという争奪戦になっていました。

 

ヒート、クリッパーズシクサーズ・・・・などなど強豪チームがこぞって獲得合戦を行いましたが、最終的に射止めたのはセルティックスでした。

 

よりによって、バックスの最大のライバルとなりそうなセルティックスへの移籍。

 

プレーオフのカンファレンス決勝で、バチバチの因縁対決が見られそうです。

 

セルティックス>    ⇔ <ブレイザーズ

 PG:ジュルー・ホリデイ    PG:マルコム・ブログドン

                   C:ロバート・ウィリアムスⅢ

                 2024年1巡目指名権

                 2029年1巡目指名権

 

ブログドンとロバート・ウィリアムスという先発級選手2人に、さらに1巡目指名権を2つも付けたところに、セルティックスの本気度を感じます。

 

ブラッド・スティーブンスが「パーフェクト・フィットだ」と称した通り、ホリデイは今のセルティックスにピッタリの人材です。

 

オフに入って早々に、チームのハート&ソウルだったマーカス・スマートを手放すという決断をしたセルティックス。

 

ディフェンスの要でもあったスマートの放出を不安視する声もありました。

 

しかし、その穴をホリデイで埋めることができたのは、結果としてグレードアップを図ることに見事に成功したと言えます。

 

ディフェンスはいいものの、オフェンスに難のあったスマートに代えて、ディフェンス力はそのままに、オフェンスでも安定感のあるホリデイを据えることができたのは、セルティックスにとって願ったり叶ったりのシチュエーションです。

 

くしくも、古巣バックスの最大の難敵が、ここにでき上がったという格好になりました。

 

セルティックス>

 PG:ジュルー・ホリデイ/ペイトン・プリチャード/ダラーノ・バントン

 SG:デリック・ホワイト/スビアトスラフ・ミハイリュウジョーダン・ウォルシュJD・デイビソン

 SF:ジェイレン・ブラウン/サム・ハウザー/ジェイ・スクラブ

 PF:ジェイソン・テイタム/オシェイ・ブリセットウェニエン・ゲイブリエル

   C:クリスタップス・ポルツィンギス/アル・ホーフォード/ルーク・コーネット/ニーミアス・ケイタ

 

先発PGだったスマートを出して、Cのポルツィンギスを補強したセルティックスでしたが、結果的にホリデイの獲得でPGポジションまでグレードアップできました。

ホワイトとホーフォードはどちらが先発になるかわかりませんが、いずれにしてもイーストでトップクラスの布陣と言えるでしょう。

不安があるとすれば、ブログドン、両ウィリアムスが抜けたことで、層が薄くなったベンチ層。

今後ベンチメンバーのグレードアップを図るトレードが行われるかもしれません。

 

ブレイザーズ

 PG:スクート・ヘンダーソンマルコム・ブログドン

 SG:アンファニー・サイモンズ/マティース・サイブル/ライアン・ルペア

 SF:シェイドン・シャープ/ケビン・ノックスⅡ/ジャバリ・ウォーカー

 PF:ジェラミー・グラント/クリス・マレートーマニ・カマラジョン・バトラーJr.

   C:ディアンドレ・エイトンロバート・ウィリアムスⅢモーゼス・ブラウンイブー・バジ

 

ブログドン、ウィリアムスともに先発すべき選手になりますが、若手育成に重きを置くブレイザーズでは、控えメンバーとなりそうです。

ブログドンは、ドラフト3位指名のヘンダーソンを育てるためのバックアップに。

ウィリアムスも、若手ホープのシャープと新加入のエイトンにプレータイムを与えるために、ベンチスタートとなりそうです。

両名とも、戦力補強をしたい他のチームに、さらなるトレードで移籍する可能性はあると思います。