<セルティックス>
PF/C:クリスタップス・ポルツィンギス(←ウィザーズ)
2023年1巡目25位指名権(←グリズリーズ)
2024年1巡目指名権(←グリズリーズ)
<ウィザーズ>
PG:タイアス・ジョーンズ(←グリズリーズ)
PF/C:マイク・マスカーラ(←セルティックス)
2023年2巡目35位指名権(←セルティックス)
<グリズリーズ>
PG:マーカス・スマート(←セルティックス)
この三角トレードは、当初はグリズリーズではなく、クリッパーズが入る予定でした。
しかし、セルティックスからクリッパーズへとトレードされる予定だったマルコム・ブログドンのケガの具合が懸念されてお流れとなり、新たに再構築されました。
その結果、クリッパーズの代わりにグリズリーズが入ることになり、ブログドンではなくスマートがトレードされることになりました。
PGのいないクリッパーズは、ブログドンを獲得できるならした方がよかったのにと思ってしまいますが、何か別のアテがあるのでしょうか?
本題に戻すと、これはセルティックスがポルツィンギスを獲得するためのトレードでした。
優勝まであと一歩と迫っているセルティックスですが、ロースターのバランスがガードやウィングに偏っており、オフェンスがアウトサイド一辺倒になってしまう傾向がありました。
そこで、インサイドでオフェンスの核になれる存在として、ポルツィンギスに白羽の矢が立ったという話です。
ただ、セルティックス的にはチームのハート&ソウルであるスマートを放出したくはなかったと思います。
しかし、スマート、ブログドン、ホワイト、プリチャードとPGができるガードを4人も抱えており、ちょっと人材過多になっていました。
本来は先発であるブログドンが6thマン賞を獲得したことからも、ガードを誰か出して、インサイドを補強した方が、チームバランスが改善されることは明らかでした。
ポルツィンギスはアウトサイドから打つ印象が強いかもしれませんが、意外とポストアップもやっています。
これまでどうしてもテイタムとジェイレン・ブラウンの2枚看板に頼ってばかりで、オフェンスのレパートリーが少なかったので、これまでのセルティックスになかった攻撃パターンを作ることができます。
ディフェンス面でサポートしてくれるホーフォードがいることもプラスに働きます。
<セルティックス>
PG:マルコム・ブログドン/ペイトン・プリチャード
SG:ジェイレン・ブラウン/デリック・ホワイト
SF:ジェイソン・テイタム/サム・ハウザー
PF:クリスタップス・ポルツィンギス/(グラント・ウィリアムス)
C:アル・ホーフォード/ロバート・ウィリアムス
PGはブログドンを先発に据えて、ホワイトをPG/SG両ガードの控えに。
ポルツィンギスはPFに置き、ホーフォードをCに戻すのがいいと思います。
おそらく昨シーズンよりもロースターのバランスは向上すると思います。
今シーズンこそ、ファイナルを狙いに行けるのではないでしょうか?
一昨シーズンのディフェンシブ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーであるスマートを放出するのは痛手ですが、オフェンスでのシュート成功率が悪く、プレーオフで第3のスコアラーとして使われていたのは疑問が残りました。
20点スコアラーのポルツィンギスを獲得し、ブログドンも先発に据えれば、その辺りは十分改善されますので、2枚看板の負担も減ると思います。
<グリズリーズ>
PG:ジャー・モラント
SG:マーカス・スマート/ルーク・ケナード
SF:デズモンド・ベイン/ジョン・コンチャー
PF:ジャーレン・ジャクソンJr./ブランドン・クラーク
今回PGのスマートを獲得したのは、モラントが開幕から25試合出場停止処分を受けていることが大きかったと思います。
先発PG不在となることがわかっているため、代わりに先発できるPGで、かつモラント復帰後は控えないしはSGにスライドできるコンボガードが便利。
そういう意味で、スマートの獲得は理解できる動きでした。
また若いグリズリーズには、スマートのような熱血漢のリーダーの存在も必要です。
ややソフトな印象のあるグリズに、ディフェンスの強さをもたらしてくれる点も、プラスの材料になると思います。
プレーオフで勝てるチームになっていくのは、そうしたベテランのボーカルリーダーの存在は、数字以上に必要になってくるものがあります。
ただ、タイアス・ジョーンズは出さなくてもよかったんじゃないかな?というのが疑問です。
スマートを獲ってもいいですが、別にジョーンズもキープしておいた方が、PGの層の厚さを保てたと思います。
特にモラント不在の間は、スマートとジョーンズの2人で乗り切る体制の方がよかったと思うのですが、どうして出してしまったのかわかりません。