Beal to Phoenix

 

<サンズ>

 SG:ブラッドリー・ビール

 PG:ジョーダン・グッドウィン

 PF:アイザイア・トッド

 

<ウィザーズ>

 PG:クリス・ポール

 SG:ランドリー・シャメット

 ドラフト2巡目指名権✕6(2024/2025/2026/2027/2028/2030)

 ドラフト1巡目交換権✕4(2024/2026/2028/2030)

 

まず、クリス・ポールの放出話が出てきたので、活躍度というよりは、契約条件に負うところが大きいです。

つまり、決してサンズがクリス・ポールを要らなくなったという意味ではなく、今手放した方がコスト的に理にかなうためです。

 

ポールの残り契約はあと2年(30.8/30.8mil)ありましたが、最終年の契約はノンギャランティー、来シーズンの契約も今オフにカットすればその半分しかギャランティーされないという条件付きでした。

つまり、今手放せば、残り2年の約60mil分のうち15mil分だけ支払えば、あとの45mil分はチームのサラリーキャップから外すことができるわけです。

 

ポールも既に38才。

パスの能力はまだ一流ですが、得点力にややかげりが見え始めてきました。

今の時点で手放せば、残り契約の3/4を払わなくて済むというのは、チーム運営側からしたら無視できない条件です。

 

ポールは当然サンズに残って優勝を狙いたかったのですが、チーム側に主導権がある契約条件だったため、チーム側の意向を飲まざるをえませんでした。

カットして完全FAにするか、一旦カットしてから低コストで再契約するか、契約を生かしたまま他チームへトレードするか、などいろいろなパターンが考えられましたが、最終的にトレードという選択になったようです。

 

サンズは、昨年からオーナーが代わって新体制になったことも影響しました。

新オーナーは、スター選手獲得には金に糸目をつけない派手好きなタイプで、昨シーズン途中のKDに続いて、今回はビールをも獲りにいきました。

獲れるスター選手はみんな獲れー!といった雰囲気を感じます。

 

<サンズ>

 PG:キャメロン・ペイン/ジョーダン・グッドウィン

 SG:ブラッドリー・ビール

 SF:デビン・ブッカー

 PF:ケビン・デュラント/アイザイア・トッド

   C:ディアンドレ・エイトン

 

ビールとブッカーという点取り屋のSGを2人並べるのがいいのかどうかという疑問は残りますが、ポールが抜けたPGには、控えのペインがそのまま入ることになりそうです。

ただ、来シーズンの契約が残っているのは、このスターター5人しかいません。

ベンチプレーヤーはほぼ全員FAになるので、これからどうやってバックアップを揃えていくかという問題にぶち当たります。

しかも、MAX契約を4人抱えるという前代未聞な大盤振る舞いをしてますので、ベンチはほぼ最低年俸ばかりで揃えなければいけないということになります。

豪華ラインナップは揃いましたが、課題も山積というサンズです。