プレーオフを前に、ウルブスに仲間割れが発生してましたね。
タイムアウト中に、ルディ・ゴベールがカイル・アンダーソンに殴りかかった一件です。
これで、大事な大事なプレーイン・トーナメントのゲームに、出場停止で出られないという、何ともお粗末な結果となりました。
しかも、チーム自ら、自チームの選手を出場停止処分にしなければいけないという、サッカーで言えば完全なるオウンゴールでした。
振り返るとゴベールさん、開幕前から話題でした。
大きなクエスチョンマークのついた、世紀の大盤振る舞いトレードでした。
優勝するため?
プレーオフ上位のエリートチームになるため?
その結果はどうだったでしょう?
今シーズンの成績は、42勝40敗。
優勝どころか、昨シーズンの46勝36敗をも下回るという散々な結果となりました。
5人の選手と4つの1巡目指名権を手放してまで交換した結果がこれです。
しかも、手放した選手の1人であるルーキーCのウォーカー・ケスラーは、ルーキー・オブ・ザ・イヤーのファイナリスト3人に選ばれる活躍をしました。
さらに悪いことに、巨大な契約が不良債権として残ります。
今シーズンが終わっても、まだ41.0/43.8/46.7milという高額な契約があと3年も残っているんです。
これでは放出したいと思っても、どこも獲ってくれそうにありません。
もし獲ってくれそうなチームがあるとしたら・・・・
同じように大型トレードをしたのに結果が出ていない、あのチームはどうでしょう?
<マブス> ⇔ <ウルブス>
ルディ・ゴベール ティム・ハーダウェイJr.
ダービス・ベルターンズ
2027年1巡目指名権
マブスは、シーズン途中にカイリー・アービングを獲得したものの、ディフェンスが弱体化してチームは勝てず、プレーオフ圏内からズルズルと順位を下げ、最後はプレーインにも届かない11位まで転落してしまいました。
ただ、大物のベテランを獲って今勝ちに行く方向に出たマブスは、後戻りができません。
FAになるカイリーには再契約のオファーをすると見られ、ドンチッチの周りに即戦力を揃えようとしています。
であれば、不在のCとディフェンス力の強化を狙って、ゴベールに興味を持つのではないか?という見方もできます。
幸い、ハーダウェイとベルターンズの2人だけで約35milになるので、サラリーのバランスは取れます。
あとはドラフト権で色を付けてあげれば、トレード自体は成立します。
前に進むしかないマブスは、ドンチッチ&カイリー&ゴベールのBIG3で勝負に出るのではないか?というわけです。
ロースターはこんな感じです。
<マブス>
PG:カイリー・アービング(FA)
SG:ジョシュ・グリーン/ジェイデン・ハーディ
SF:ルカ・ドンチッチ/レジー・ブロック
PF:クリスチャン・ウッド(FA)/マキシ・クリーバー
C:ルディ・ゴベール/ジャベイル・マッギー
ポジションのバランスは取れます。
本当は、クリスチャン・ウッドを先発PFにすればもっとバランスが良くなりますが、ジェイソン・キッドが使う気がないようなので出ていってしまうでしょう。
これで勝てるようになるか?と言われると何とも言えませんが、賭けみたいな補強になるかなと思います。
スター選手が好きなマーク・キューバンにとっては、いい取り引きなのではないかと思います。
<ウルブス>
PG:マイク・コンリー/ジョーダン・マクローリン
SG:アンソニー・エドワーズ/ティム・ハーダウェイJr.
SF:カイル・アンダーソン/トーリーン・プリンス
PF:ジェイデン・マクダニエルズ/ダービス・ベルターンズ
C:カール・アンソニー=タウンズ/ナズ・リード(FA)
カール・アンソニー=タウンズとゴベールのツインタワーがうまく機能しないことがわかったので、早めに解消するのがお互いのためだと思います。
不良債権化する前に早めに引き取ってもらえるなら、交換相手に高望みしなくてもいいと思います。
ハーダウェイとベルターンズは、両方ともあと2年の契約で、ゴベールよりも1年短く、かつ年々下がっていく契約なので、金額的な負担は軽減できます。
また、シューターとしての力を発揮すれば、戦力としても計算できます。
ゴベールを獲得した時の出費は回収できませんが、待っていてもゴベールのトレード価値が上がるわけではないと思うので、早めに切り替えた方が無難でしょう。
とにもかくにも、あの大盤振る舞いが悔やまれるウルブスです。。