エリック・ブレッドソーが、クリッパーズへトレードされることになりました。
PG エリック・ブレッドソー PG パトリック・ビバリー
PG ラジョン・ロンド
C ダニエル・オトゥール
昨シーズンは、ビバリー、レジ―・ジャクソン、ロンドとPG3人体制だったクリッパーズですが、最終的にプレーオフでジャクソンが活躍し、PG一番手の座を確保しました。
そこで、人員整理とサラリーキャップの整理も含めて、このトレードに踏み切ったものを思われます。
実際、ビバリー(14.3mil)+ロンド(8.3mil)+オトゥール(1.5mil)=24.1mil分を手放して、18.1milのブレッドソーと交換すれば、年俸合計を6mil分減らすことができます。
6mil分と聞くと大した金額ではないようにも感じますが、クリッパーズはラグジュアリータックスを支払わなくてはならないチームなので、6mil分の年俸を減らすことは、30mil分のタックスを減らすことになるそうです。
・・・とその前に、このトレードも説明しておかないといけません。
PG エリック・ブレッドソー C ヨナス・バランチウナス
C スティーブン・アダムス 2021年17位指名権
2021年10位指名権 2021年51位指名権
2021年40位指名権
2022年1巡目指名権
ブレッドソー(18.1mil)+アダムス(17.1mil)=35.2mil分のサラリーを放出し、バランチウナス(14.0mil)と交換することで、ペリカンズは大幅なサラリーキャップの空きを作り、カイル・ラウリー獲得へ向けた準備を進めました。
結果としてラウリー獲得はなりませんでしたが、高額年俸にもかかわらずチームにフィットしていなかったベテラン2人を放出できたことは、ペリカンズにとっては大きな動きになります。
代わりに獲得したバランチウナスは、リーズナブルな契約で金額以上のパフォーマンスを見せているので、ますますいいトレードとなりました。
そしてグリズリーズは、もちろんジャー・モラントのいるPGポジションに、高額のベテランは必要ありません。
そこで、今回のトレードにつながっていくことになります。
ロースターを見ていきます。
<クリッパーズ>
PG:レジー・ジャクソン/エリック・ブレッドソー/ヨギ・フェレル/ジェイソン・プレストン
SG:テランス・マン/ルーク・ケナード/キーオン・ジョンソン/BJ・ボストン
SF:ポール・ジョージ/ジャスティス・ウィンズロウ/(カワイ・レナード)
PF:マーカス・モーリスSr./ニコラ・バトゥーム
C:セルジ・イバカ/イビチャ・ズーバッツ
クリッパーズは、プレーオフでの活躍を踏まえ、レジ―・ジャクソンを先発PGとして起用すると思います。
そしてブレッドソーは、ビバリーに代わるオンボール・ディフェンダーにするのではないかと思います。
セカンドユニットには、ゲームメイクもできるウィンズロウも加わったので、切り込み隊長のブレッドソーとうまくバランスが取れると思います。
<グリズリーズ>
PG:ジャー・モラント/パトリック・ビバリー/ラジョン・ロンド/タイアス・ジョーンズ
SG:ディロン・ブルックス/ディアンソニー・メルトン/ザイーア・ウィリアムス/サム・メリル
SF:カイル・アンダーソン/デズモンド・ベイン/ジョン・コンチャー
PF:ジャーレン・ジャクソンJr./ブランドン・クラーク/ジョンテイ・ポーター/サンティアゴ・アルダマ
C:スティーブン・アダムス/ゼイビア・ティルマン/ダニエル・オトゥール
グリズリーズはおそらく、ビバリーとロンドを両方とも残すことはないと思います。
ベテランで若手のロースター枠を奪うのはチームの将来にとって良くないので、どちらか、あるいは両方を、トレードかバイアウトで手放すと思います。
プレーオフを目指すチームにとっては、貴重なベテランの戦力になると思います。