<ウォリアーズ>
PG:クリス・ポール
2023年ドラフト2巡目57位指名権
<ウィザーズ>
SG:ジョーダン・プール
PF:パトリック・ボールドウィンJr.
C:ライアン・ロリンズ
2030年ドラフト1巡目指名権
2027年ドラフト2巡目指名権
ちょっとこのトレードはまだオフィシャルになっていないので、交換要員は変動する可能性があります。
クリス・ポールはサンズからウィザーズへとトレードされ、さらにウォリアーズへとトレードされることになりました。
そして、その交換相手がジョーダン・プールということになりました。
プールは開幕前にドレイモンド・グリーンからパンチされるという衝撃の事件があり、チームのケミストリーに大きく影を落とす出来事になりました。
また、延長契約締結時から年30mil超の長期契約はあげすぎではないかという懸念がありました。
次の労使協定がチームの年俸総額に厳しいルールとなっていることと合わせ、その活躍度にも疑問が残ることから、今回早めに放出するという決断になったと思われます。
ただ、ウォリアーズはクリス・ポールを獲ってよかったのか?という疑問も残ります。
サイズのことを考えると、カリーとバックコートを組むのは難しいと予想されます。
控えPGにするにしても、年30milの高額バックアップとなってしまいます。
30milをかけるなら、先発級ビッグマンを獲った方がいいのでは?という考え方もあります。
まだこれで終わりではないと思いますので、今後の動きも含めて注目されます。
<ウォリアーズ>
PG:ステフ・カリー/クリス・ポール
SG:クレイ・トンプソン/ゲイリー・ペイトンⅡ
SF:アンドリュー・ウィギンス/モーゼス・ムーディー
PF:(ドレイモンド・グリーン)/ジョナサン・クミンガ
C:ケボン・ルーニー
ロースターが現状のままだと仮定すると、ポールはセカンドユニットの司令塔として使われる可能性が高いです。
ウォリアーズは、カリーがベンチに下がった時のオフェンスの攻め手が課題でした。
カリーが抜けると急に得点力が下がることに加え、PGの控えがいないため、オフェンスの組み立てができなくなってしまいます。
そこで、ポールをセカンドユニットの司令塔とすることで、周りにイージーショットを打たせる展開を作ることができます。
特に身体能力の高い若手のクミンガあたりは、ポールに生かされて得点力が伸びるタイプでしょう。
トンプソンもキャッチ&シュートタイプのシューターなので、パスを供給されて生きるタイプの選手です。
こうしたシナジー効果を期待してのポール獲得なのだろうということは理解できるのですが、ただ30milのバックアップPGかと考えると、そのお金をインサイドの補強に回せなかったのかという疑問は残ります。
今オフ、ドレイモンド・グリーンがFAとなり、再契約するにも年30mil超のコストがかかります。
Cもルーニーしかいない状況で、控えPGに30milか・・・・とどうしても考えてしまいます。
<ウィザーズ>
PG:タイアス・ジョーンズ/モンテ・モーリス/デロン・ライト
SG:ジョーダン・プール/ランドリー・シャメット
SF:デニ・アブディーヤ/コーリー・キスパート/ビラル・クリバリ
C:ダニエル・ギャフォード/マイク・マスカーラ
ウィザーズは、完全にリビルディングモードに入りました。
エースのブラッドリー・ビールとポルツィンギスを放出し、クーズマは完全FAになるためチームに残る保証はありません。
GMも代わり、新たにチームの作り直しになります。
いい材料としては、新バックコートコンビのジョーンズとプールは、先発出場した時の成績を見ると、かなりいいスタッツを残しています。
タイアス・ジョーンズ
22試合/33.2分/16.4点/8.1A/4.0R/1.8S/FG50.0%/3P41.5%/FT77.8%
ジョーダン・プール
43試合/33.0分/24.6点/4.6A/3.1R/FG43.3%/3P33.3%/FT88.4%
新チームのウィザーズで晴れて先発となり、この成績を残してくれるなら、戦力として十分計算できる存在になります。
ただ、今回の一連の大型トレードで、エース級の選手を2人も手放したわけですが、その割には大事なあるものがもらえていません。
リビルディングの最大の肝と言ってもいい、ドラフト1巡目指名権です。
合計3つのトレードを行ったにもかかわらず、GETした1巡目指名権はわずか1つだけです。
しかも、それは2030年とかなり先のものです。
これだけ主力選手を手放したのに、GETしたのは先発したらブレイクするかもしれない控え選手2人と、1巡目指名権1つ。
あとはロールプレイヤーと2巡目指名権ばかりです。
サンズから1巡目指名権を交換する権利は得ましたが、これはあくまで順位の交換だけです。
ウィザーズの方が指名順位が高ければ、意味のないものです。
結果こういう取り引きをするのであれば、もっと条件がいい時にトレードしておけばよかったのにと思ってしまいます。
ビールにしても、これまで何度もトレードの噂が立ちましたが、そのたびにチームに残すという選択を取ってきました。
その結果、いざ出すとなった時、オールスター級の選手との交換どころか、1巡目指名権すらもらえないという現実・・・・
出し惜しみをして引っ張りすぎた結果、もらえたはずの対価を得られなかったという結末でした。