<マーベリックス>
C:リショーン・ホームズ(←キングス)
ドラフト12位指名権(デレック・ライブリーⅡ)(←サンダー)
ドラフト24位指名権(オリビエ・マキシエンス・プロスパー)(←キングス)
<サンダー>
PF:ダービス・ベルターンズ(←マーベリックス)
ドラフト10位指名権(ケイソン・ウォーレス)(←マーベリックス)
<キングス>
トレード・エクセプション
このトレードは何かというと、まず2つのパートに分けられます。
まず1つ目は、ドラフト12位指名だったサンダーが、10位だったマブスの指名権と交換してもらうために、ベルターンズの不良債権を引き取ったトレード。
そしてもう1つは、サラリーキャップの空きを作りたかったキングスが、ドラフト24位指名権を引き換えに、リショーン・ホームズの契約をマブスに引き取ってもらったトレードです。
ホームズの12milの契約と1巡目指名選手のギャランティー契約を引き取ってもらったことで、キングスは今オフ最大38mil分のキャップの空きを手に入れることができました。
これによって、一流選手1人分のサラリースペースを手に入れましたので、FA戦線で有力な選手をターゲットにして狙うことができます。
例えば、ジェラミー・グラントやクリス・ミドルトン、そしてドレイモンド・グリーンといった選手たちです。
ここで注目なのが、ドレイモンド・グリーンの動向です。
昨シーズン、ウォリアーズのアシスタントコーチからキングスのHCへと転身したマイク・ブラウンは、グリーンをよく知っています。
大躍進を遂げたものの、まだ発展途上な若手チームであるキングスにとって、グリーンのような勝ちを知るベテランの存在は、チームをワンランク上に押し上げるために必要な人材です。
また、オフェンスでリーグ屈指の結果を残したキングスは、あとディフェンスを向上させることができれば、真の強豪チームへと進化することができます。
そういう意味でも、キングスとマイク・ブラウンHCは、グリーンをリクルートするのではないかと言われています。
そうなるとこんなラインナップになります。
<キングス>
PG:ディアーロン・フォックス/デイビオン・ミッチェル
SG:ケビン・ハーター/マリーク・モンク
SF:キーガン・マレー
PF:(ドレイモンド・グリーン)
C:ドマンタス・サボニス
得点力には困らないキングスが、ディフェンスの要となるグリーンを獲得したら、他チームにとって侮れない存在になりそうです。
<マーベリックス>
PG:(カイリー・アービング)/ジェイデン・ハーディ
SG:ティム・ハーダウェイJr./ジョシュ・グリーン
SF:レジー・ブロック/オリビエ・マキシエンス・プロスパー
PF:ルカ・ドンチッチ/マキシ・クリーバー
C:リショーン・ホームズ/デレック・ライブリーⅡ/ジャベイル・マッギー
先発Cが課題だったマブスは、7−2(218cm)の新人ライブリーと、先発として活躍した実績があるホームズを獲得しました。
ホームズは20−21シーズンにフルシーズン先発として出場し、平均14.2点/8.3R/1.6Bとブレイクしました。
その後はサボニスの加入もあって出場機会を減らしましたが、先発に返り咲けばかつての成績を取り戻すかもしれません。
また、ベルターンズの不良債権(17.0/16.0mil)を手放し、ホームズのリーズナブルな契約(12.0/12.9mil)と交換できたことも、隠れたファインプレーでした。
<サンダー>
PG:シェイ・ギルジャス=アレクザンダー/トレ・マン/ケイソン・ウォーレス
SG:ジョシュ・ギディ/アイザイア・ジョー/アーロン・ウィギンス
SF:ルーゲンツ・ドート/ケンリッチ・ウィリアムス/ウースマン・ジェン
PF:ジェイレン・ウィリアムス/アレクセイ・ポクセウスキー/ダービス・ベルターンズ
C:チェット・ホルムグレン/ジェイリン・ウィリアムス/ジェレミア・ロビンソン=アール
サンダーは、トレードでドラフト順位を2つ上げて、ディフェンスのいいPGのケイソン・ウォーレスを指名しました。
ベルターンズの不良債権を引き取ってまで、指名権を買い上げたわけですが、この動きには疑問が残ります。
サンダーの前の11位はマジックの指名権でしたが、マジックはその前の6位でコンボガードのアンソニー・ブラックを指名しています。
つまり、既にPGを指名しているので、11位でまたPGを指名しにいく可能性は低かったはずです。
なので、そのまま待っていれば、トレードで10位の権利を勝ち取らなくても、12位でウォーレスを指名できたのではないかと思います。
ベルターンズの年17milの年俸は、サンダーでチーム2位の高額年俸です。
わざわざそんな不良債権を引き取ってまで、指名順位を上げる必要があったのか、疑問が残ります。