これまで、ベン・シモンズやカイリー・アービングの話題ばかりを取り上げてきましたが、チームともめている選手は他にもいます。
キングスのマービン・バグリーⅢは、2018年のドラフト2位指名だった有望株。
3位のドンチッチや5位のトレイ・ヤングらが、既にリーグを代表するプレイヤーとなっている一方で、2位のバグリーは伸び悩んでいます。
ケガによる欠場が多かったことが大きな原因ではあるのですが、勝負の年となるはずだった4年目の今シーズンは、開幕からスターターを外れたばかりか、ローテーションからも外され、出場すらままならない状態になっています。
これまで開幕から13試合経過した時点で、出場はたったの1試合、しかも10分のみ。
先日のゲームでは、HCの指示に従わず、途中出場でコートに入ることを拒否しました。
ここまでこじれてしまったら、もうトレードしか方法がないと思います。
幸い、興味のあるチームは多いと思います。
6−11(211cm)という恵まれたサイズでありながら、走力や機動力もあり、現代バスケで輝くタイプのビッグマンと目されていました。
過去3シーズンも、平均して14.5点/7.5リバウンド/FG50%の成績を残し、昨シーズンは3Pも34.3%の確率で決めています。
まだ22才であり、新天地でフレッシュスタートを図れば、そのポテンシャルを発揮できる可能性は十分あります。
その一つと言われているのがピストンズ。
リビルディング中のピストンズは、とにかく若くて可能性のある人材を集めている段階ですので、興味はあるはずです。
<ピストンズ> ⇔ <キングス>
マービン・バグリーⅢ キリアン・ヘイズ
ジョシュ・ジャクソン
キリアン・ヘイズも若いタレントですが、今年のドラフト1位で同じPGのケイド・カニングハムを獲得できたことで、ポジションが余剰気味になっています。
カニングハムをフランチャイズプレイヤーと位置づけているのなら、早い段階から司令塔の役割を任せ、カニングハム中心のチーム作りを行うべきです。
ちょうどPFは補強ポイントでもあるので、ポジション的なニーズを満たすこともできます。
<ピストンズ>
PG:ケイド・カニングハム/コーリー・ジョセフ/セイベン・リー
SG:サディック・ベイ/ハミドゥ・ディアロ/フランク・ジャクソン
SF:ジェラミ・グラント/ロドニー・マッグルーダー/クリス・スミス
PF:マービン・バグリーⅢ/トレイ・ライルズ/アイザイア・リバース/ジャモーコ・ピケット
C:アイザイア・スチュワート/ケリー・オリニク/ルカ・ガルザ
勝敗にこだわる必要がないピストンズは、バグリーを即先発にしてプレイングタイムを十分に与え、自由に力を発揮できる環境を作った方がいいと思います。
カニングハムとバグリーの大型コンビがそのポテンシャルを発揮するようになれば、他チームにとっては脅威になると思います。
<キングス>
PG:ディアーロン・フォックス/デイビオン・ミッチェル/キリアン・ヘイズ
SG:タイリース・ハリバートン/バディ・ヒールド/ジャーマイアス・ラムジー
SF:モーリス・ハークレス/ジョシュ・ジャクソン/テレンス・デイビス/ロバート・ウッダードⅡ
PF:ハリソン・バーンズ/チメジー・メツ/トリスタン・トンプソン/ルイス・キング
C:リショーン・ホームズ/アレックス・レン/デイミアン・ジョーンズ/ニミアス・ケイタ
キングス的には、全く使う気のなくなったバグリーを、何らかの対価と交換しておきたいところ。
20才のヘイズは両ガードポジションをこなせる若手素材として、24才のジャクソンもウィングポジションのバックアップ、または先発SF候補として、貴重な戦力になると思います。
ピストンズとともに、有力な移籍先候補となりそうなのがサンダー。
サンダーも、とにかく若い人材を集めるだけ集めて、リビルディングを実行中です。
元ドラフト2位指名のタレントとなれば、たとえ芽が出ていなくても、ポテンシャルだけで獲得する価値があるでしょう。
<サンダー> ⇔ <キングス>
マービン・バグリーⅢ デリック・フェイバース
サンダーには、ちょうどおあつらえ向きのトレード要員であるフェイバースがいます。
サンダーには不要なベテランで、年俸もほぼ同程度なので、1対1でのトレードが成り立ちます。
<サンダー>
PG:シェイ・ギルジャス=アレクザンダー/セオ・マレドン/トレ・マン
SG:ジョシュ・ギディ/タイ・ジェローム/ヴィト・クレイチ/アーロン・ウィギンス
SF:ルーゲンツ・ドート/ケンリッチ・ウィリアムス/ガブリエル・デック/ポール・ワトソン
PF:ダリアス・ベイズリー/アレクセイ・ポクセウスキー/ジェレミア・ロビンソン=アール
C:マービン・バグリーⅢ/マイク・マスカーラ/アイザイア・ロビー
サンダーは、ダリアス・ベイズリーがPFで先発しているので、バグリーは先発Cとして起用するのがいいかと思います。
全員が走れる若いチーム構成の中で、自由に羽ばたいてプレーするのがいいと思います。
<キングス>
PG:ディアーロン・フォックス/デイビオン・ミッチェル
SG:タイリース・ハリバートン/バディ・ヒールド/テレンス・デイビス/ジャーマイアス・ラムジー
SF:ハリソン・バーンズ/モーリス・ハークレス/ロバート・ウッダードⅡ
PF:デリック・フェイバース/チメジー・メツ/トリスタン・トンプソン/ルイス・キング
C:リショーン・ホームズ/アレックス・レン/デイミアン・ジョーンズ/ニミアス・ケイタ
フェイバースがそのまま先発PFに入る形にしました。
ただ、ちょっとビッグマン過多のロースターになってしまうので、さらなるトレードを行って整理する必要があると思います。
もう一つ候補に挙げたいチームは、ウルブス。
先発PFにぽっかり穴が開いているので、そこを埋める若手要員としていいのではないかと思います。
<ウルブス> ⇔ <キングス>
マービン・バグリーⅢ マリーク・ビーズリー
or
トーリーン・プリンス
どちらでも1対1でのトレードが成り立ちます。
交換相手に戦力的な要素を求めるのであれば、20点級スコアラーの可能性があるビーズリーですが、今シーズンは成績が急降下。
昨シーズンは19.6点/FG44.0%/3P39.9%をマークしていたのに、今シーズンはこれまで13試合で9.1点/FG32.1%/3P30.5%と低調。
もしこのまま調子が上がらないと、昨年結んだ4年60milという契約が重荷になってくるため、早めに放出するという考え方もあります。
一方のプリンスは、今シーズンが契約最終年。
機能すれば再契約することもできるし、合わなければそのままサラリーキャップの空きを作ることもできます。
SFもPFも両方こなせるので、キングスにとって使い勝手もいいと思います。
まずはビーズリーから。
<ウルブス>
PG:パトリック・ビバリー/ジョーダン・マクローリン/マッキンリー・ライトⅣ
SG:ディアンジェロ・ラッセル/ジョシュ・オコギー/ジェイレン・ノーウェル/リアンドロ・ボルマロ
SF:アンソニー・エドワーズ/トーリーン・プリンス/ジェイク・レイマン
PF:マービン・バグリーⅢ/ジェイデン・マクダニエルズ/ジャレッド・バンダービルト
C:カール・アンソニー=タウンズ/ナズ・リード/ネイサン・ナイト
先発PFは、マクダニエルズが10試合、バンダービルトが6試合先発していますが、平均得点は5点台で、いずれも決め手に欠けます。
バグリーは、そんなPFポジションで先発を任せられるタレントです。
うまく当たれば、BIG3に続く4人目のヤングコアを手にすることができます。
<キングス>
PG:ディアーロン・フォックス/デイビオン・ミッチェル
SG:タイリース・ハリバートン/バディ・ヒールド/テレンス・デイビス/ジャーマイアス・ラムジー
SF:マリーク・ビーズリー/モーリス・ハークレス/ロバート・ウッダードⅡ
PF:ハリソン・バーンズ/チメジー・メツ/トリスタン・トンプソン/ルイス・キング
C:リショーン・ホームズ/アレックス・レン/デイミアン・ジョーンズ/ニミアス・ケイタ
キングスは、開いている先発SFの席をビーズリーで埋められるかもしれません。
先発に戻ることで、昨シーズン見せた20点級のスコアリングが復活すれば、キングスにとっていい買い物となるでしょう。
では、もう一つのプリンスのパターンも。
<ウルブス>
PG:パトリック・ビバリー/ジョーダン・マクローリン/マッキンリー・ライトⅣ
SG:ディアンジェロ・ラッセル/マリーク・ビーズリー/ジェイレン・ノーウェル/リアンドロ・ボルマロ
SF:アンソニー・エドワーズ/ジョシュ・オコギー/ジェイク・レイマン
PF:マービン・バグリーⅢ/ジェイデン・マクダニエルズ/ジャレッド・バンダービルト
C:カール・アンソニー=タウンズ/ナズ・リード/ネイサン・ナイト
バグリーの先発PFは、先程と同じです。
ビーズリーが残る分、ベンチスコアリングはキープできます。
あとは本来の調子に戻ることを願うばかりでしょうか。
<キングス>
PG:ディアーロン・フォックス/デイビオン・ミッチェル
SG:タイリース・ハリバートン/バディ・ヒールド/テレンス・デイビス/ジャーマイアス・ラムジー
SF:トーリーン・プリンス/モーリス・ハークレス/ロバート・ウッダードⅡ
PF:ハリソン・バーンズ/チメジー・メツ/トリスタン・トンプソン/ルイス・キング
C:リショーン・ホームズ/アレックス・レン/デイミアン・ジョーンズ/ニミアス・ケイタ
先程のビーズリーと比べると、プリンスはよりディフェンシブなSF。
しかし、今のキングスのラインナップには合っているかもしれません。
現在先発しているハークレスよりは、いい働きをするのではないかと思います。