ペイサーズは、キャリス・ルバートに続いて、ドマンタス・サボニスも放出しました。
主力を相次いで放出し、チーム再編を図ろうとする動きです。
<キングス> ⇔ <ペイサーズ>
ドマンタス・サボニス タイリース・ハリバートン
ジェレミー・ラム バディ・ヒールド
ジャスティン・ホリデイ トリスタン・トンプソン
2027年2巡目指名権
キングスはオールスター選手のサボニスを獲得する代わりに、若手成長株のハリバートンを差し出しました。
2年目のハリバートンは、平均14.3点・7.4アシスト・1.7スティール・3P41.3%と攻守に安定した働きを見せ、キングスで最も価値の高い選手になっていました。
キングスは、ずっとハリバートンをアンタッチャブルな選手としていましたが、いつ方針が変わったんでしょうか???
それだけサボニスが獲りたかったと言うこともできますが、もったいないですね。
ハリバートンを出すぐらいなら、ディアーロン・フォックスを出すべきだったと思います。
ここ最近は、デイビオン・ミッチェルとハリバートンがバックコートで先発コンビを組み、いい結果を出していました。
ディフェンスは一流だが上背がなくオフェンスも未完成なミッチェルと、それをカバーする長身でアシストと3Pにも長けるハリバートンのコンビは、お互いをサポートし合える最高のコンビに映りました。
なのに、なぜ・・・・?
というのが率直な感想です。
であればやはり、MAX契約を結んだものの、その金額に見合った結果が残せていないフォックスを早めに売りさばいてしまい、若手2人の成長を見守った方がよかったと思います。
ハリバートンはドラフト直前にTOP5ぐらいの評価を受けていましたが、蓋を開けてみると12位まで落ちてきてしまい、運良くキングスが拾い上げたという経緯がありました。
その後の活躍で、やっぱりTOP5の評価は正しかったということが証明されています。
いわば、ドラフトの“スティール”だったわけですが、そんなせっかく舞い込んだ幸運を自ら手放してしまうとは・・・・
別にハリバートンを出さなくても、サボニスを獲ることはできたと思います。
それに、ハリバートンは出さないと言っていたので、ハリバートンを獲るのは無理だと諦めていたチームは多かったと思います。
なので、ハリバートンが獲れたんだったらウチも・・・・と思っていたチームも多かったはずで、サボニス以外の大物も獲れたかもしれません。
キングスは、自らチームの未来を手放してしまった気がします。
やっぱりキングスはキングスなんでしょうか。
いつの時代も、フロントの良し悪しがチームの浮沈を左右します。
<キングス>
PG:ディアーロン・フォックス/デイビオン・ミッチェル
SG:ジャスティン・ホリデイ/ジェレミー・ラム/ジャーマイアス・ラムジー/(テレンス・デイビス)
SF:ハリソン・バーンズ/モーリス・ハークレス/ロバート・ウッダードⅡ
PF:ドマンタス・サボニス/マービン・バグリーⅢ/チメジー・メツ/ルイス・キング
C:リショーン・ホームズ/アレックス・レン/デイミアン・ジョーンズ/ニミアス・ケイタ
平均18.9点・12.1リバウンド・5.0アシストのサボニスは、パスも出せるオールラウンドな能力を持つビッグマンです。
ただ、3Pは32.4%と高くないので、アウトサイドがないCのリショーン・ホームズと並んだ時にどうかという問題があります。
ハリバートンとヒールドが抜けるSGは、そのままホリデイとラムが入りそうですが、グレードダウンしてしまう感は否めないです。
また、サイズの問題でフォックスとミッチェルを並べて出すわけにもいかないので、ハリバートンが抜けた穴は大きいと思います。
<ペイサーズ>
PG:マルコム・ブログドン/デュエイン・ワシントンJr./キーファー・サイクス/(TJ・マッコーネル)/(リッキー・ルビオ)
SG:タイリース・ハリバートン/バディ・ヒールド
SF:クリス・デュアルテ/ランス・スティーブンソン/テリー・テイラー/(TJ・ウォーレン)
PF:トーリー・クレイグ/オシェイ・ブリセット/アイザイア・ジャクソン/レジ―・ペリー
C:マイルス・ターナー/ゴガ・ビターゼ/トリスタン・トンプソン
ブログドンとハリバートンは、いずれも6−5(196cm)の長身コンボガード。
どちらもPGもSGもこなせるので、どんなバックコートになるのか楽しみです。
ただ、これに加えてヒールドとルーキーのデュアルテというSGもいるので、現状はバックコートの人材が混み合っている状態です。
それに比べて、フォワード陣が手薄になっているので、今後さらなるトレードやFA、ドラフトなどでチーム作りを続けていく必要があります。