昨シーズンはイースト4位へと躍進を遂げたニックスですが、今シーズンは下から4番目の12位に沈んでいます。
理由はいろいろありますが、先発PGにと獲得したケンバ・ウォーカーは復活せず、ローズはケガで欠場続き、ミッチェル・ロビンソンはコンディション不足・・・・
ただ、一番影響が大きいのは、エースのジュリアス・ランドルの不調かなと思います。
昨シーズンとの成績比較です。
2020−21:24.1点/10.2リバウンド/6.0アシスト/FG45.6%/3P41.1%
2021−22:18.5点/9.9リバウンド/5.1アシスト/FG41.4%/3P30.3%
シュート成功率が低く、平均得点もガクッと落ちています。
しかも、シーズンを追うごとに状態が悪くなり、1月の月間成績は16.4点/FG40.8%/3P24.6%へと沈んでいます。
さらに、12/26のホークス戦以降、19試合連続でチームのトップスコアラーになっていません。
チームのエースが19試合も連続でトップスコアラーになれずにいるというのは、相当重症です。
浮上のきっかけを掴みたいニックスは、長年の課題となっている先発PG探しを再び始めています。
そして、手に入りそうなターゲットとして、キングスのディアーロン・フォックスを狙っていると言われています。
ただ、その交換相手として、ランドルが候補になるのではないかと言われています。
例えばこんなカタチです。
<ニックス> ⇔ <キングス>
ディアーロン・フォックス ジュリアス・ランドル
バディ・ヒールド エバン・フォーニエ
マービン・バグリーⅢ ケンバ・ウォーカー
キャメロン・レディッシュ
ニックスは、フォックスを獲得する代わりに、キングスが手放したいヒールドの契約(年23.1mil)とチームと亀裂が入っているバグリーを引き取る形。
また、キングスが欲しいであろう若手のレディッシュも付けています。
せっかくホークスからレディッシュを獲得したニックスですが、トム・シボドーHCはローテーションに入れず、あまり使われていません。
であれば、トレードの駒として他チームに渡してもいいのではないかと思います。
<ニックス>
PG:ディアーロン・フォックス/デリック・ローズ/マイルス・マクブライド
SG:バディ・ヒールド/イマニュエル・クイックリー/クエンティン・グライムス
SF:RJ・バレット/アレック・バークス
PF:マービン・バグリーⅢ/オビ・トッピン/ルカ・サマニッチ/ジェリコ・シムズ
C:ミッチェル・ロビンソン/ナーレンズ・ノエル/タージ・ギブソン
キングスから来た3人が、そのままスターターに収まる形にしました。
ニックスにはいなかった正統派PGのフォックス、リーグを代表する3Pシューターのヒールド、ドラフト2位指名のポテンシャルを秘めるバグリーと、3者3様の魅力があります。
<キングス>
PG:デイビオン・ミッチェル/ケンバ・ウォーカー
SG:タイリース・ハリバートン/エバン・フォーニエ/ジャーマイアス・ラムジー/(テレンス・デイビス)
SF:ハリソン・バーンズ/キャメロン・レディッシュ/モーリス・ハークレス/ロバート・ウッダードⅡ
PF:ジュリアス・ランドル/チメジー・メツ/トリスタン・トンプソン/ルイス・キング
C:リショーン・ホームズ/アレックス・レン/デイミアン・ジョーンズ/ニミアス・ケイタ
ランドルが不在だった先発PFに入り、ケンバ、フォーニエ、レディッシュは、それぞれPG、SG、SFのバックアップに入る形です。
レディッシュは将来的に、ミッチェル、ハリバートンのバックコートコンビと共に、チームの若手コアとして中心選手になっていくと思います。
もう一つ違う可能性として、ウィザーズとのトレードも考えてみます。
<ニックス> ⇔ <ウィザーズ>
スペンサー・ディンウィディ ジュリアス・ランドル
モントレズ・ハレル ケンバ・ウォーカー
八村塁 キャメロン・レディッシュ
デニ・アブディーヤ
ウィザーズは、オフにFA契約したディンウィディの調子が上がりません。
平均13.0点・5.9アシスト・FG37.8%・3P31.4%と、特にシュートの精度が下がっています。
そこで、一旦リセットして、代わりの先発PG探しを始めた方がいいのではないかと思います。
ただ、それだけだとランドルの交換相手として釣り合わないので、今シーズン絶好調のハレルに、TOP10指名の八村とアブディーヤをセットで付けます。
ウィザーズが若手を2人差し出す代わりに、ニックスもレディッシュを付けてバランスを取ります。
才能先行型のレディッシュよりも、守備のいいアブディーヤや真面目な八村の方が、シボドーHCの好みにも合うと思います。
<ウィザーズ>
PG:ケンバ・ウォーカー/アーロン・ホリデイ/ラウル・ネト/カシアス・ウィンストン
SG:ブラッドリー・ビール/ケンタビウス・コールドウェル=ポープ/ジョエル・アヤイ
SF:カイル・クーズマ/キャメロン・レディッシュ/コーリー・キスパート
PF:ジュリアス・ランドル/ダービス・ベルターンズ/アンソニー・ギル
C:ダニエル・ギャフォード/トーマス・ブライアント/アイザイア・トッド
ケンバを暫定で先発PGに置きますが、安価(8.7/9.2mil)で来シーズンで契約が切れるので、トレードやバイアウト等がしやすくなります。
5年の長期契約を結んだばかりのランドルが入ってPFが埋まることになりますので、クーズマをSFにスライドさせます。
KCPはSGのバックアップに、新加入のレディッシュはSFのバックアップになります。
PFが埋まってしまうと、八村の出番も少なくなるので、新天地に移籍した方が先発に復帰するチャンスが増えると思います。
<ニックス>
PG:スペンサー・ディンウィディ/デリック・ローズ/マイルス・マクブライド
SG:エバン・フォーニエ/イマニュエル・クイックリー/クエンティン・グライムス
SF:RJ・バレット/アレック・バークス/デニ・アブディーヤ
PF:モントレズ・ハレル/オビ・トッピン/八村塁/ルカ・サマニッチ/ジェリコ・シムズ
C:ミッチェル・ロビンソン/ナーレンズ・ノエル/タージ・ギブソン
ディンウィディはPG/SG両方できるので、様々なラインナップの組み方ができると思います。
ローズを先発にして、ディンウィディを両バックコートのバックアップにしてもいいと思います。
ランドルの穴を埋めるべく、得点力の高いハレルを先発PFに置いてみましたが、ハレルは控えCに入って、トッピンか八村が先発に入るかもしれません。
八村も、ウィザーズに留まるよりも、新チームに移籍した方が可能性が広がることもあるので、トレードは決して悪いことではないと思います。