オールスターウィークエンドを迎え、レギュラーシーズンのゲームが一時中断となるこの時期は、いつにも増してトレードの噂が飛び交うようになります。
ここでは、ESPNのサイトに載っていたいくつかのトレードのシナリオを紹介しつつ、その可能性を探っていきたいと思います。
★トレード案①
<ウルブス>
PF アーロン・ゴードン(←マジック)
<マジック>
SG ジャレット・カルバー(←ウルブス)
PF フアン・エルナンゴメス(←ウルブス)
<ホーネッツ>
SF ジェイク・レイマン(←ウルブス)
2025年2巡目指名権(←ウルブス)
ドラフト前にも、ウルブスがアーロン・ゴードンを獲った方がいいのでは?というブログを書きました。
この時は実現しませんでしたが、今回またウルブスがゴードンに興味という噂が出ています。
そこでこんなトレード案ですが、ちょっとマジックがもらえる見返りが少なすぎるかな?という気がします。
<ウルブス>
PG:ディアンジェロ・ラッセル/リッキー・ルビオ/ジョーダン・マクローリン
SG:マリーク・ビーズリー/ジェイレン・ノーウェル
SF:アンソニー・エドワーズ/ジョシュ・オコギー
PF:アーロン・ゴードン/ジャレッド・バンダービルト/ジェイデン・マクダニエルズ
C:カール・アンソニー=タウンズ/ナズ・リード/エド・デイビス
先発PFが不在のウルブスは、ゴードンのようなタレントがGETできると万々歳です。
現在はSG/SFのウィングポジションに人材が重なっているので、ロースターのバランス向上という意味でも、何らかのトレードはすべきだと思います。
<マジック>
PG:コール・アンソニー/マイケル・カーター=ウィリアムス/チェイソン・ランドル/(マーケル・フルツ)
SG:エバン・フォーニエ/テレンス・ロス/ジャレット・カルバー/カリム・メイン
SF:ジェイムズ・エニス/ドゥエイン・ベイコン/ゲイリー・クラーク
PF:アル・ファルーク・アミヌ/フアン・エルナンゴメス/チュマ・オキキ/(ジョナサン・アイザック)
C:ニコラ・ブチェビッチ/ケン・バーチ/モー・バンバ
先発SGのフォーニエは、今シーズンが契約最終年。
もし再契約しないとすると、かつての1巡目6位指名のカルバーは、将来の後釜候補となります。
エルナンゴメスは、ゴードンが抜けるPFを埋める戦力となるでしょう。
<ホーネッツ>
PG:ラメロ・ボール/デボンテ・グラハム/グラント・リラー
SG:テリー・ロジアー/マリーク・モンク/ネイト・ダーリング
SF:ゴードン・ヘイワード/マイルズ・ブリッジズ/コーディ・マーティン/ケイレブ・マーティン
PF:PJ・ワシントン/ジェイク・レイマン/ジェイレン・マクダニエルズ
C:コーディ・ゼラー/ビスマック・ビヨンボ/ニック・リチャーズ/バーノン・キャリーJr.
ホーネッツは特に誰も出さず、タダでレイマンをGETできるのはラッキーです。
PFの層が薄いので、そこの穴を埋められる貴重なローテーションプレイヤーになりそうです。
★トレード案②
<クリッパーズ>
PG ジョージ・ヒル(←サンダー)
<シクサーズ>
SG ルイス・ウィリアムス(←クリッパーズ)
PF マイク・マスカーラ(←サンダー)
<ホーネッツ>
<サンダー>
C トニー・ブラッドリー(←シクサーズ)
PF ミフォンドゥ・カベンゲリ(←クリッパーズ)
2021年1巡目指名権(←シクサーズ)
4チームのトレード案ですが、それぞれが必要なものを手にする取り引きです。
クリッパーズは先発PG、シクサーズは即戦力のベテラン、ホーネッツは若手のディフェンダー、サンダーは1巡目指名権をそれぞれ手に入れることができます。
ただ、ジョージ・ヒルを出しただけで1巡目指名権をもらえるのは、ちょっと考えにくいかなと思います。
<クリッパーズ>
PG:ジョージ・ヒル/パトリック・ビバリー/レジー・ジャクソン
SG:ポール・ジョージ/テランス・マン/ジェイ・スクラブ
SF:カワイ・レナード/ルーク・ケナード/アミーア・コフィー
PF:ニコラ・バトゥーム/マーカス・モーリス/パトリック・パターソン
C:セルジュ・イバカ/イビチャ・ズーバッツ/ダニエル・オトゥル
ボールを配るファシリテータータイプのPGは、今クリッパーズが最も必要としている人材です。
直接キラーアシストをしなくとも、ポール・ジョージやレナードがパス出し役から解放され、スコアリングに集中できる状況が作れるのは大きいです。
また、ヒルの高確率で決められる3Pも大きな武器になります。
<シクサーズ>
PG:ベン・シモンズ/ルイス・ウィリアムス/タイリース・マクシー
SG:セス・カリー/シェイク・ミルトン/アイザイア・ジョー/レイジョン・タッカー
SF:ダニー・グリーン/フルカン・コルクマズ/マティース・サイブル
PF:トバイアス・ハリス/マイク・マスカーラ/ポール・リード
C:ジョエル・エンビード/ドワイト・ハワード/ヴァンサン・ポアリエ
決定力のあるルー・ウィリアムスと、3Pが打てるビッグマンであるマスカーラは、いずれも今のシクサーズに欠けている重要なピースです。
あまり使われていなかったベンチプレイヤーで、こうしたキープレイヤーを獲得できるのはいい取り引きと言えます。
ただ、1巡目指名権を手放すのはもったいないと思います。
<ホーネッツ>
PG:ラメロ・ボール/デボンテ・グラハム/グラント・リラー
SG:テリー・ロジアー/マリーク・モンク/ネイト・ダーリング
SF:ゴードン・ヘイワード/テレンス・ファーガソン/コーディ・マーティン/ケイレブ・マーティン
PF:PJ・ワシントン/マイルズ・ブリッジズ/ジェイレン・マクダニエルズ
C:コーディ・ゼラー/ビスマック・ビヨンボ/ニック・リチャーズ/バーノン・キャリーJr.
ファーガソンは、サンダー時代には先発を務めていたタレントです。
若手のディフェンダーがほしいホーネッツにとって、貴重な戦力になります。
シクサーズでは出場機会に恵まれませんでしたが、新チームで出番が増えれば力を発揮するでしょう。
<サンダー>
PG:セオ・マレドン/タイ・ジェローム
SG:シェイ・ギルジャス=アレクザンダー/ハミドゥ・ディアロ/ケンリッチ・ウィリアムス
SF:ルーゲンツ・ドート/ジャスティン・ジャクソン/ダリアス・ミラー/ジョシュ・ホール/(トレバー・アリーザ)
PF:ダリアス・ベイズリー/マイク・スコット/アレクセイ・ポクセウスキー/ミフォンドゥ・カベンゲリ
C:アル・ホーフォード/アイザイア・ロビー/トニー・ブラッドリー/モーゼス・ブラウン
サンダーは、1巡目指名権を集めることに注力しています。
このトレードでも、誰を出して、誰を獲るかというのはさして問題ではなく、1巡目指名権をもらえるならやる、というスタンスになるでしょう。
★トレード案③
<ウォリアーズ>
PF ジョン・コリンズ
SG ケビン・ハーター
SF キャメロン・レディッシュ
2021年1巡目指名権
<ホークス>
PF エリック・パスカル
SG ケント・ベイズモア
SG デイミオン・リー
SG ジョーダン・プール
PF マーキース・クリス
SG マイカル・モルダー
2021年1巡目指名権(ウルブス)
ジョン・コリンズのウォリアーズ行きの話は、以前にも書いています。
交換相手の顔ぶれを見ると、ウォリアーズの方が主力級の選手をもらって釣り合わないように見えますが、ポイントはウォリアーズからホークスに渡る1巡目指名権です。
この指名権はウルブスの指名権であり、今シーズン最下位のウルブスの指名順は間違いなく上位になります。
次のドラフトはタレントが豊富と言われていますので、それだけ価値の有る指名権になるというわけですね。
<ウォリアーズ>
PG:ステフェン・カリー/ブラッド・ワナメイカー/ニコ・マニオン
SG:ケビン・ハーター/キャメロン・レディッシュ/(クレイ・トンプソン)
SF:アンドリュー・ウィギンス/ケリー・ウーブレイJr.
PF:ドレイモンド・グリーン/フアン・トスカーノ=アンダーソン/アレン・スマイラジッチ
C:ジョン・コリンズ/ジェイムズ・ワイズマン/ケボン・ルーニー
今シーズンずっと穴になっているSGのポジションは、3Pシューターのハーターとオールマイティなレディッシュで埋めることができます。
この2人が加入することで、ウィギンスとウーブレイは本来のSFに専念することができるようになります。
またCにコリンズが入ることで、リバウンドと3Pシュート力がプラスされ、ドレイモンドの弱点を補うことができます。
<ホークス>
PG:トレイ・ヤング/ラジョン・ロンド/クリス・ダン/ブランドン・グッドウィン
SG:ボグダン・ボグダノビッチ/デイミオン・リー/ジョーダン・プール/マイカル・モルダー/スカイラー・メイズ
SF:ディアンドレ・ハンター/ケント・ベイズモア/トニー・スネル
PF:ダニーロ・ガリナーリ/エリック・パスカル/ソロモン・ヒル/ネイサン・ナイト/(マーキース・クリス)
C:クリント・カペラ/オニエカ・オコングー/ブルーノ・フェルナンド
コリンズ、ハーター、レディッシュの主力3人を放出することで、オフの目玉補強であるガリナーリとボグダノビッチを先発に上げることができます。
おそらく契約の金額からしても、それが本来あるべき形なのかなと思います。
ウルブスの指名権は上位が予想されるので、スター級の若手有望株を手にすることができる可能性があります。