今回はBleacher Reportのトレード記事ですが、スター選手を対象にした少々アグレッシブなトレードプランの数々です。
なかなか思い切らないと実現は難しそうなものが多いですが、トレードとしては成立するので非常に興味深いものばかりになっています。
★トレード案①
<ホーネッツ> ⇔ <ブルズ>
SG ザック・ラビーン PG テリー・ロジアー
PF サディアス・ヤング SF マイルズ・ブリッジズ
C ルーク・コーネット SG マリーク・モンク
C コーディ・ゼラー
2021年1巡目指名権
今シーズン絶好調で、ついにオールスターにも選出されたラビーンは、今選手としての価値が最高に上がっています。
それだけに、ブルズは出さないと言っているのですが、かと言って1シーズン半後にFAとなるラビーンにMAX契約を払うのはためらっています。
そこでトレードの噂が出てくるわけなんですが、このホーネッツの交換要員ではちょっと足りないんじゃないかな?という気がします。
<ホーネッツ>
PG:ラメロ・ボール/デボンテ・グラハム/グラント・リラー
SG:ザック・ラビーン/ケイレブ・マーティン/ネイト・ダーリング
SF:ゴードン・ヘイワード/コーディ・マーティン
PF:サディアス・ヤング/ルーク・コーネット/ジェイレン・マクダニエルズ
C:PJ・ワシントン/ビスマック・ビヨンボ/ニック・リチャーズ/バーノン・キャリーJr.
28.7点/5.2R/5.1A/1.1S/FG52.5%/3P43.5%/FT85.7%のラビーンは、エースとしての安定感が出てきました。
全てベンチ出場ながら、12.1点/5.9R/4.4A/1.4S/FG60.9%のヤングも、同じく今シーズン好調を続けています。
この2人の加入は、ヘイワードに続いてホーネッツにさらなるベテランの力をもたらしてくれるでしょう。
<ブルズ>
PG:コービー・ホワイト/トマス・サトランスキー/ライアン・アーチディアコノ/デボン・ダットソン
SG:テリー・ロジアー/マリーク・モンク/ギャレット・テンプル/アダム・モコカ
SF:マイルズ・ブリッジズ/オットー・ポーターJr./デンゼル・バレンタイン/チャンドラー・ハッチソン
PF:ラウリ・マルッカネン/パトリック・ウィリアムス/ダニエル・ギャフォード
C:ウェンデル・カーターJr./コーディ・ゼラー/クリスティアーノ・フェリシオ
20.5点/FG49.0%/3P43.9%はいずれもキャリアハイと、シューティングが好調なロジアー。
大型PGのホワイトと組めば、ホーネッツ時代と同じくスコアリングガードの役割でプレーすることができます。
ブリッジズは先発SFを任せられる人材なので、新人ウィリアムスをPFとSF両方のバックアップとして起用することができます。
モンクは、ベンチから爆発的な得点力をもたらしてくれます。
★トレード案②
<ブレイザーズ> ⇔ <マジック>
C ニコラ・ブチェビッチ C ユスフ・ヌルキッチ
SG エバン・フォーニエ SG アンファニー・サイモンズ
PG マイケル・カーター=ウィリアムス PF ザック・コリンズ
SF デリック・ジョーンズJr.
SF ロドニー・フッド
2023年1巡目指名権
オフに弱点のフロントコートを補強したはずのブレイザーズでしたが、ケガや不調などが重なり、結局バックコート頼みの状況を打破できていません。
そこで、もう思い切ってオールスター級のビッグマンを入れてしまおう、というのがこのトレードです。
ブチェビッチはここ3年で2回オールスターに選ばれていて、安定感は抜群。
30才と選手としてピークを迎えており、リラードやマッカラムとも同年代です。
<ブレイザーズ>
PG:デイミアン・リラード/マイケル・カーター=ウィリアムス
SG:CJ・マッカラム/ゲイリー・トレントJr./ケルジン・ブレビンス
SF:エバン・フォーニエ/ナシアー・リトル/CJ・エルビー
PF:ロバート・コビントン/カーメロ・アンソニー/ハリー・ジャイルズⅢ
C:ニコラ・ブチェビッチ/イネス・カンター
ブチェビッチとフォーニエが先発フロントコートに加わることで、オフェンス力はだいぶアップするでしょう。
カーター=ウィリアムスも、不在だった控えPGの枠を埋めるだけでなく、バックコートのサイズアップも図れて一石二鳥です。
<マジック>
PG:コール・アンソニー/アンファニー・サイモンズ/チェイソン・ランドル/(マーケル・フルツ)
SG:テレンス・ロス/ドゥエイン・ベイコン/ロドニー・フッド/カリム・メイン
SF:デリック・ジョーンズJr./ジェイムズ・エニス/ゲイリー・クラーク
PF:アーロン・ゴードン/アル・ファルーク・アミヌ/チュマ・オキキ/(ジョナサン・アイザック)
C:ユスフ・ヌルキッチ/ケン・バーチ/モー・バンバ/(ザック・コリンズ)
マジックはケガ人続出の今シーズンを捨て、来シーズン以降に向けたチームの若返りを図るための動きになります。
ヌルキッチ26才、ジョーンズ24才、コリンズ23才、サイモンズ21才と若いので、アイザックやフルツ、バンバやアンソニーといった若手コアと合う人材を探していくことになると思います。
★トレード案③
PF クリスタップス・ポルツィンギス PG ケンバ・ウォーカー
PF ジェイムズ・ジョンソン C トリスタン・トンプソン
2021年1巡目指名権
2021年2巡目指名権
ポルツィンギスが放出候補に挙がっているのでは?という噂は、マブスが否定しています。
ただ、もしその噂が本当であれば、フロントコートの強化を図りたいセルティックスにはどうでしょう?
その見返りとしては、ケガもあってイマイチ本領を発揮できていないケンバ・ウォーカーを差し出します。
第2のプレイメイカー/スコアラーとして、孤軍奮闘するドンチッチをサポートする役割を担うことができるでしょう。
<セルティックス>
PG:マーカス・スマート/ペイトン・プリチャード/ジェフ・ティーグ/カーセン・エドワーズ/トレモント・ウォータース
SG:ジェイレン・ブラウン/ジャボンテ・グリーン/ロミオ・ラングフォード
SF:ジェイソン・テイタム/セミ・オジェレイ/アーロン・ネズミス
PF:ダニエル・タイス/ジェイムズ・ジョンソン/グラント・ウィリアムス
C:クリスタップス・ポルツィンギス/ロバート・ウィリアムス/タッコ・フォール
ポルツィンギスがCに入り、タイスがPFに。あるいは逆でもいいかもしれません。
先発PGにはスマートが入り、バックアップの新人プリチャードも活躍しているので、PGはそれほど戦力ダウンはなさそうです。
ジェイムズ・ジョンソンは契約最終年でFAになりますが、PFのバックアップとしてプレーオフの戦力になるでしょう。
<マブス>
PG:ケンバ・ウォーカー/ジェイレン・ブランソン/トレイ・バーク/タイレル・テリー
SG:ジョシュ・リチャードソン/ティム・ハーダウェイJr./ジョシュ・グリーン/ネイト・ヒントン
SF:ルカ・ドンチッチ/ウェスリー・イワンドゥ/タイラー・ベイ
PF:ドリアン・フィニー・スミス/トリスタン・トンプソン/ドワイト・パウエル
C:マキシ・クリーバー/ウィリー・コーリー・スタイン/ボバン・マリヤノビッチ
ケンバを先発PGに据え、ドンチッチを元のSFに戻します。
サイズがあって3Pも打てるクリーバーを、ポルツィンギスに代わる先発Cにするのがいいのではないかと思います。
クリーバーの3P46.8%は、リーグ5位に入る高確率ですので、もっと出場機会を増やした方がいいと思います。
★トレード案④
SG ゲイリー・ハリス
SG RJ・ハンプトン
2021年1巡目指名権
ここ5年ほど常にイーストTOP3に入っていたラプターズですが、今シーズンは苦戦しています。
その原因の一つとなっているのが、エースの座を引き継いだシアカムがいまいち伸び悩んでいること。
攻守ともに優秀なプレイヤーであるシアカムですが、そこまでクリエイティブな選手ではないので、オフェンスの第1オプションとしては荷が重いかもしれません。
ラプターズは過度期を迎えており、将来を見据えたチーム改革として、スターのポテンシャルは十分なポーターを手に入れようというトレード案です。
<ナゲッツ>
PG:モンテ・モーリス/ファクンド・カンパッソ/マーカス・ハワード
SG:ジャマール・マレー/PJ・ドージアー
SF:ウィル・バートン/ブラトコ・チャンチャー/グレッグ・ウィッティントン
PF:パスカル・シアカム/ポール・ミルサップ/ジャマイカル・グリーン/ジーク・ナジ
C:ニコラ・ヨキッチ/ボル・ボル /アイザイア・ハーテンスタイン
オールスター選手であるシアカムが加わることで、ヨキッチ、マレー、シアカムのBIG3ができあがります。
シアカムが第3オプションとなると、プレーオフを戦う上でかなり強力なチーム構成になります。
いつもいいところまで勝ち上がっているので、その先の優勝を目指すのも夢ではなくなるかもしれません。
<ラプターズ>
PG:カイル・ラウリー/RJ・ハンプトン/マラカイ・フリン/ジェイレン・ハリス
SG:フレッド・バンブリート/ゲイリー・ハリス/テレンス・デイビス/マット・トーマス/ポール・ワトソン
SF:OG・アヌノビー/ノーマン・パウエル/ディアンドレ・ベンブリー/パトリック・マッコウ
PF:マイケル・ポーターJr./スタンリー・ジョンソン/渡邊雄太
C:アーロン・ベインズ/クリス・ブシェー/ヘンリー・エレンソン
ポーターがそのままPFの先発に入り、ハリスとハンプトンはそれぞれバックコートの控えに入ると思われます。
ポテンシャルの高い22才のポーターと20才のハンプトンは、将来的に大化けする可能性を秘めています。
今シーズン終了後にラウリーの契約も切れるので、若手中心の新生ラプターズとして再スタートが切れるのではないかと思います。