今年のドラフトは、誰が見てもNo.1といったような突出したタレントがいません。
運良く1位指名をGETしたウルブスは、本来なら今頃ウハウハなはずですが、今年は悩みが深まっているという感じだと思います。
ポジション的なニーズから言えば、SGのアンソニー・エドワーズが有力です。
ただ、身体能力の高さには定評がありますが、アウトサイドシュートの成功率がイマイチだったりして、1位指名するには不安要素があります。
ポテンシャルの高さから言うと、ラメロ・ボールの評価が高いですが、これはディアンジョロ・ラッセルとPGのポジションが重なってしまいます。
ビッグマンのジェイムズ・ワイズマンも、やはりCのカール・アンソニー・タウンズとポジションがカブります。
TOP3と言われているこの3人から選ぼうとすると、どれも難しい選択になり、ウルブスの悩みは深まるばかりです。
そこで提案です。
一つ前のブログで、マジックがアーロン・ゴードンを放出候補にしているという記事を書きました。
1位指名権をマジックにトレードし、アーロン・ゴードンを獲得するのはどうでしょうか?
明確な1位指名候補が見つからず、未知なるルーキーに賭けるぐらいなら、確実に戦力になることがわかっているタレントを獲得した方がいいのではないかと思います。
PFであるゴードンは、今ウルブスが一番手薄なポジションです。
25才の若いタレントであり、まだまだ伸びるポテンシャルもあります。
そして、ともに24才のラッセルとタウンズと同世代のコアを作ることができるので、20代後半の選手としてのピークを共に過ごすことができます。
この新時代のBIG3が、ウルブスの黄金時代を作る姿を想像するのは楽しくないですか?
例えば、こんなトレードはどうでしょう?
<ウルブス> ⇔ <マジック>
PF アーロン・ゴードン PF ジェイムズ・ジョンソン
SF ジェイク・レイマン
2020年ドラフト1位指名権
ゴードンの来季年俸18.1milにマッチさせるため、ジョンソンとレイマンを交換相手にしてはいますが、実質的にはゴードンと1位指名権を交換するトレードです。
<ウルブス>
SG:(マリーク・ビーズリー)/ジョシュ・オコギー
SF:ジャレット・カルバー
PF:アーロン・ゴードン
C:カール・アンソニー・タウンズ
これで制限付きFAとなるビーズリーと再契約できれば、昨年6位指名のカルバーと合わせて、なかなかの若手コアができあがると思います。
ゴードン25才、ラッセル&タウンズ24才、ビーズリー23才、オコギー22才、カルバー21才と、主力6人が全て25才以下という若さです。
ウルブスの未来は明るいと思いますね。
<マジック>
PG:マーケル・フルツ/ラメロ・ボール
SG:エバン・フォーニエ/テレンス・ロス
SF:ジェイムズ・エニス/ジェイク・レイマン
PF:ジェイムズ・ジョンソン/アル・ファルーク・アミヌ/(ジョナサン・アイザック)
C:ニコラ・ブチェビッチ/モー・バンバ
マジックがこのトレードをする意味は、1位指名権で念願のPGを獲得できるからです。
タレントレベルでは今ドラフトNo.1とも言われているラメロ・ボールは、パスが得意なタイプのオールラウンドな大型PGです。
将来のチームを託す司令塔として、ピッタリの存在ではないかと思います。
それに、40mil超の高額年俸でクリス・ポールやウェストブルックを呼ぶよりも、ルーキーの方が将来への投資としても理に適っています。
もし本当にアーロン・ゴードンを放出候補にするのであれば、このぐらいのトレードは考えてもいいのではないかと思います。
実質的には同じですが、もう一歩踏み込んでこんなトレードでも可能です。
<ウルブス> ⇔ <マジック>
PF アーロン・ゴードン PF ジェイムズ・ジョンソン
PG マーケル・フルツ SG ジャレット・カルバー
SF ジェイク・レイマン
SG ジェイコブ・エバンス
2020年ドラフト1位指名権
先程のトレード案に、マジックから元ドラフト1位のフルツ、ウルブスからカルバーを加えた形です。
<ウルブス>
SG:(マリーク・ビーズリー)
SF:ジョシュ・オコギー
PF:アーロン・ゴードン
C:カール・アンソニー・タウンズ
ドラフト1位でルーキーガードを指名する代わりに、元ドラフト1位のポテンシャルを試してみるという感じです。
ダメでもラッセルをバックアップするコンボガードとして、PG/SG両方で起用できるのではないかと思います。
<マジック>
PG:ラメロ・ボール
SG:エバン・フォーニエ/テレンス・ロス
SF:ジャレット・カルバー/ジェイク・レイマン/ジェイコブ・エバンス
PF:ジェイムズ・エニス/ジェイムズ・ジョンソン/アル・ファルーク・アミヌ/(ジョナサン・アイザック)
C:ニコラ・ブチェビッチ/モー・バンバ
せっかく1位指名したボールを、最初から先発起用して経験を積ませる形です。
先発SFに入れたカルバーは、来季が契約最終年となるフォーニエが抜けた後にSGの後釜に入ることもできると思います。
ゴードンの行き先とともに、実際にウルブスがどう動くのか楽しみです。
注目しましょう。