トレード解禁は現地時間の11/16(月)からなんですが、いきなりトレードが内定しました。
サンダーのデニス・シュルーダーがレイカーズに行くというトレードです。
これを聞いた瞬間、こんな言葉が頭をよぎりました。
「The rich gets richer.」
直訳すれば「金持ちはますます金持ちになる」といったことですが、「元々強いチームが、またさらにどんどん強くなってしまう」という悲哀を感じたためです。
つまり、打倒レイカーズで追いかけなければいけないチームが補強をするのではなく、一番強いチームが一番いい取り引きをかっさらってしまった感じです。
ま、ボヤキはこの辺にして、トレードの内容を見ていきます。
<レイカーズ> ⇔ <サンダー>
PG デニス・シュルーダー(15.5mil) SF ダニー・グリーン(15.4mil)
2020年ドラフト28位指名権
この取り引きは、ハッキリ言ってズルいです。
(レイカーズ的には素晴らしいトレードです)
レイカーズはシュルーダーというオールスター級の実力者をGETできただけでなく、ダニー・グリーンの高額契約も放出することに成功しています。
まずシュルーダーですが、ほぼベンチスタートながら平均18.9点・4.0アシスト・3P38.5%という成績を残しました。
平均得点はベンチスタートの選手の中でトップであり、6thマン賞の有力候補になりました。(なぜ受賞できなかったのかが不思議ですが・・)
イーストのチームで先発していたら、間違いなくオールスターの成績でした。
そのオールスター級の価値がある選手を、既に力の落ちてきたベテランのロールプレイヤーと1巡目最後の指名権だけで獲れてしまったというところが、「ズルい」という点です。
シュルーダーの価値を考えたら、普通ならカイル・クーズマぐらいは手放さないと獲得できないはずなんですね。
それが、プレーオフで活躍できず、15milの高額年俸が不良債権化してきたグリーンを厄介払いすることで獲れてしまったら、レイカーズ的には願ったり叶ったりの状況です。
本来だったら、不良債権化した契約を放出するために、代わりの不良債権を交換で受け入れなければならないところを、不良債権どころかオールスター級の先発要員と交換できちゃたわけですから・・・・
いや、もう、「ズルい」としか言いようがありません(笑)
今からもう「来シーズンの優勝も決まったな」という声が出ているほどです。
戦力的な話だけでなく、サラリーキャップの整理も同時に行えて、財政的にも申し分ない結果に、ただただうらやましいという話になっています。。
<レイカーズ>
PG:デニス・シュルーダー/クイン・クック
SG:(ケンタビウス・コールドウェル・ポープ)/アレックス・カルーソ
SF:ルブロン・ジェイムズ
C:(ドワイト・ハワード)
( )はFAになる選手ですが、おそらく再契約する可能性が高いと思います。
この他にもFAで補強する選手が入ってきますが、これだけでも強力なメンバーですね。
ルブロンとADだけでも優勝してしまったのに、さらにここへ20点級の先発PGが加わるわけですから、鬼に金棒ですね。
<サンダー>
PG:クリス・ポール
SG:ルーゲンツ・ドート/ダニー・グリーン
SF:シェイ・ギルジャス・アレクザンダー/テレンス・ファーガソン
PF:ダリアス・ベイズリー/アブデル・ナダー
C:スティーブン・アダムズ
サンダーはこれからいろいろと動きがありそうなので、あくまで現時点でのロースターになります。
グリーンは、戦力としてカウントされているわけではないと思います。
ただ、シュルーダーを放出するつもりだったなら、もっといい取り引きができたんじゃないのかな・・・・という疑問は残りますね。
例えば、一つ前のブログで書いた、マジックのアーロン・ゴードンと交換することだってできたわけです。
マジックは先発PGを欲しがっているチームなわけですし、シュルーダーならその実力は申し分ありません。
サンダーは先発PFだったダニーロ・ガリナーリがFAになるので、そのポジションを埋める必要があります。
リビルディングを進めていくなら、ゴードンだったり、ホークスのジョン・コリンズだったりを獲りにいくような取り引きだってできたはずです。
これでは、ただただレイカーズの補強に協力してあげただけというか、いったい「誰得?」というトレードになっています。
まあ、得をしたのはレイカーズだけなんですが・・・・