次は、今年のルーキーのこれまでの活躍度をおさらいしておきたいと思います。
一部、規定数に達していない選手もいますが、平均得点順に10位まで並べてみました。
①スコッティ・バーンズ(ラプターズ) PF/SF 1巡目4位
35.5分/15.9点/8.1R/3.0A/1.0S/0.6B/FG50.8%/3P15.4%/FT79.1%
②エバン・モーブリー(キャブス) PF/C 1巡目3位
33.7分/14.6点/8.0R/2.5A/1.0S/1.6B/FG49.4%/3P30.8%/FT77.1%
③ジェイレン・グリーン(ロケッツ) SG 1巡目2位
32.2分/14.4点/3.3R/2.6A/0.7S/0.3B/FG36.5%/3P27.9%/FT81.3%
④クリス・デュアルテ(ペイサーズ) SG/SF 1巡目13位
32.1分/14.3点/4.4R/2.1A/0.9S/0.1B/FG43.1%/3P40.3%/FT76.5%
⑤ケイド・カニングハム(ピストンズ) SG/PG 1巡目1位
30.4分/13.7点/5.8R/3.9A/1.1S/0.4B/FG34.6%/3P25.8%/FT88.9%
⑥フランツ・バーグナー(マジック) SF 1巡目8位
32.3分/13.6点/4.3R/1.9A/1.3S/0.5B/FG45.1%/3P37.5%/FT78.6%
⑦ジェイレン・サグズ(マジック) SG/PG 1巡目5位
27.9分/11.4点/3.1R/3.5A/0.9S/0.4B/FG32.0%/3P23.5%/FT83.7%
⑧ジョシュ・ギディ(サンダー) SG/SF/PG 1巡目6位
29.1分/9.4点/6.9R/5.9A/1.1S/0.6B/FG38.4%/3P24.4%/FT61.5%
⑨デイビオン・ミッチェル(キングス) PG 1巡目9位
26.0分/9.4点/2.5R/3.9A/0.9S/0.3B/FG39.6%/3P29.0%/FT69.2%
⑩アルパレン・シェングン(ロケッツ) C/PF 1巡目16位
18.3分/8.7点/4.6R/2.1A/1.3S/0.6B/FG47.1%/3P37.5%/FT66.7%
これまでのトップルーキーは、間違いなく上位の2人、スコッティ・バーンズとエバン・モーブリーです。
バーンズは、持ち前のオールラウンドな能力を発揮し、攻守両面で活躍。
シアカム不在のラプターズの中で、アヌノビーと共にチームの中心となってプレーしています。
対戦したKDは、「まだ20才であのプレーぶり。完成されている。末恐ろしい」という驚きを込めた称賛のコメントを発していました。
モーブリーは、本来のセンターポジションではなく、不慣れなPFとしてプレーしているにもかかわらず、全く違和感なくプレー。
意外なほど器用なパスセンスやシュート力を発揮し、7フッターとは思えない軽快な動きを見せています。
不運なケガでしばらく戦列を離れることになりましたが、当初のダブルセンターの不安は完全に払拭しました。
逆に、ジェイレン・グリーン、ケイド・カニングハム、ジェイレン・サグズのガード陣は苦しいデビューになっています。
いずれもFG成功率30%台、3P成功率20%台と低調で、ドラフト上位指名でなければ先発を外されてもおかしくない成績です。
今後NBAの水に慣れて、徐々に成功率が上がってくることを期待したいです。
堅実な働きで評価をされているのが、クリス・デュアルテ、フランツ・バーグナーのスウィングプレイヤー。
デュアルテは、開幕戦でいきなり27点デビューを飾ると、その後も9試合連続で2ケタ得点をマークし続ける安定感で、序盤戦のチームを引っ張りました。
その後、ジェレミー・ラム、キャリス・ルバートが相次いで復帰し、ショットを打つ本数自体が減りましたが、少ないながらも成功率は高いままキープしています。
バーグナーは、攻守に安定した働きで、2年目のコール・アンソニーと共に、既に若いチームの中心的役割を担っています。
指名順位は上だったジェイレン・サグズを上回る活躍で、苦戦するチームの中で明るい材料となっています。
ジョシュ・ギディは謎に満ちたプレイヤーでしたが、サンダーはいきなり先発で出場させています。
そして、リバウンド、アシスト、スティールでほぼチームトップの数字をマークするというオールラウンダーぶりを見せています。
得点以外の全てのプレーを器用にこなしていますが、それでいてポジションはSG?という謎多きプレイヤーです。
デイビオン・ミッチェルは、既にしつこい対人ディフェンスで一目置かれています。
あとはシュート力がついてくれば、各チームから恐れられる選手になっていくでしょう。
アルパレン・シェングンは、まだスポット的な使われ方しかしておらず、その能力を発揮するには至っていません。
クリスチャン・ウッドと並んで先発させた試合もありましたが、エバン・モーブリーのようにPF的な使い方もできる選手だと思います。
気になるルーキーとしては、ペリカンズのトレイ・マーフィーⅢです。
プレシーズンは絶好調で、30分前後の出場時間をもらい、平均17.5点・6.5リバウンド・3P53.1%・1試合4.3本成功という素晴らしい成績を残していました。
てっきり先発起用されるものと思っていましたが、レギュラーシーズンに入るとなぜか使われず、逆にプレシーズンで平均6.5点だった2巡目35位指名のハーバート・ジョーンズをSFで先発させていました。
1巡目指名のルーキーを使わず、どうして2巡目ルーキーを先発に???
それで結果が出ているならまだしも、チームは3勝14敗でロケッツとビリ争い中。。。
プレーオフを狙う上位チームならまだしも、リビルディング中の下位チームであれば積極的に若手を登用してほしいものです。