Giant leap

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まだ開幕して間もないですが、今シーズンに入って飛躍を遂げた選手が結構います。

 

少し落ち着いてはきたのもの、ジャー・モラントあたりは平均30点前後をマークして、リーグのスコアリングトップを走っていた時期もありました。

 

先日取り上げたマイルズ・ブリッジズなんかも、早くもMIPの候補に挙げられ、制限付きFAとなるオフは争奪戦になるのではないかと言われています。

 

ここでは、そんな序盤戦で目立った活躍をしている選手たちを、ピックアップしていきたいと思います。

 

昨シーズンと今シーズンを比較して、平均得点を4点以上伸ばしている選手、そして平均得点が10点を超えている選手という基準で抽出していきます。

 

現在の平均得点が高い方から順番に挙げていきます。

 

★デマー・デローザン(ブルズ)

 20−21:21.6点/4.2R/6.9A/FG49.5%/3P25.7%

      ↓ +5.0点

 21−22:26.6点/5.3R/4.2A/FG50.0%/3P35.0%

 

 スパーズからブルズへ移籍したデローザンは、既に32才のベテランですが、新天地で大幅に成績をアップさせています。

 エースのザック・ラビーンをも上回り、平均得点でリーグ5位につけています。

 11勝5敗という好スタートを切ったブルズの快進撃を支える、大きな原動力の一つとなっています。

 

★ジャー・モラント(グリズリーズ

 20−21:19.1点/4.0R/7.4A/FG44.9%/3P30.3%

      ↓ +6.9点

 21−22:26.0点/6.3R/7.1A/FG50.2%/3P38.4%

 

 3年目を見事な飛躍の年としているモラント。

 ザイオンを抑えて新人王を獲得した時には異論もありましたが、その実力が本物であることを証明しています。

 リーグのトップPGの仲間入りを果たし、今年初のオールスターに選ばれるのは間違いないでしょう。

 

★タイラー・ヒーロー(ヒート)

 20−21:15.1点/5.0R/3.4A/FG43.9%/3P36.0%

      ↓ +6.6点

 21−22:21.7点/5.5R/3.9A/FG45.4%/3P38.9%

 

 同じく3年目を迎えるヒーローは、基本ベンチスタートの6thマンでありながら、平均20点を超えるアベレージを残しています。

 早くも6thマン賞の声が挙がっていますが、ダンカン・ロビンソンの調子がイマイチなので、早い段階で先発に昇格するかもしれません。

 いずれにしても、ヒートはバトラー、アデバヨ、ヒーローのBIG3体制が形成されてきていると思います。

 

★マイルズ・ブリッジズ(ホーネッツ)

 20−21:12.7点/6.0R/2.2A/FG50.3%/3P40.0%

      ↓ +8.6点

 21−22:21.3点/7.5R/3.6A/FG45.3%/3P33.6%

 

 昨シーズンは実力というよりも、ポジション的な問題でベンチスタートになっていたブリッジズ。

 本来はSFであるにもかかわらず、今シーズンはPJ・ワシントンから先発PFの座を奪い、チームのトップスコアラーとなる活躍を見せています。

 この活躍で、オフには100mil超の契約(20mil×5年)は確実だろうという言われています。

 

★ハリソン・バーンズ(キングス)

 20−21:16.1点/6.6R/3.5A/FG49.7%/3P39.1%

      ↓ +4.3点

 21−22:20.4点/7.9R/2.3A/FG48.7%/3P42.5%

 

 意外にも、キャリアで平均20点を超えたシーズンがなかったバーンズ。

 今シーズンは一時25点をも超えるアベレージを残し、不調のディアーロン・フォックスの穴を埋める活躍を見せています。

 プレーオフを目指す各チームが、シーズン途中のトレードで獲得を狙ってきそうです。

 

★OG・アヌノビー(ラプターズ

 20−21:15.9点/5.5R/2.2A/FG48.0%/3P39.8%

      ↓ +4.2点

 21−22:20.1点/5.4R/2.7A/FG43.0%/3P36.6%

 

 これまでディフェンス面での活躍で語られることが多かったアヌノビーですが、今シーズンはケガで欠場のシアカムに代わり、チームのトップスコアラーになっています。

 攻守両面でチームの中心を担うようになってきたのは頼もしく、新人スコッティ・バーンズとのフォワードコンビも、他チームの脅威となりそうです。

 

★コール・アンソニー(マジック)

 20−21:12.9点/4.7R/4.1A/FG39.7%/3P33.7%

      ↓ +7.0点

 21−22:19.9点/6.9R/5.7A/FG42.1%/3P37.3%

 

 昨年のドラフトで15位指名だったアンソニーは、PGとして5番目に指名されました。

 能力は高かったにもかかわらず、派手なプレースタイルが敬遠され、ドラフト直前で急激に評価を落とした経緯がありました。

 しかし、今シーズンの活躍で、その評価が間違いだったことを証明しています。

 今年のドラフト5位で指名されたジェイレン・サグズにもポジションを譲らず、得点とアシストでチームトップの成績を残しています。

 同期の3位指名ラメロ・ボールと比較しても、スタッツ的には互角で、世代No.1PGの名声を実力で取り戻そうとしています。

 

★レジ−・ジャクソン(クリッパーズ

 20−21:10.7点/2.9R/3.1A/FG45.0%/3P43.3%

      ↓ +7.4点

 21−22:18.1点/3.4R/4.1A/FG39.2%/3P34.3%

 

 昨年のプレーオフでの活躍が認められ、今シーズンは開幕から先発の座を掴みました。

 ただ、昨シーズンよりもシュート成功率が落ちており、平均得点が伸びたのは出場時間とシュート機会が増えたお陰。

 昨シーズン並みの成功率を残さないと、カワイ・レナードがいないチームの苦境を救うことはできないでしょう。

 

★タイリース・マクシー(シクサーズ

 20−21:8.0点/1.7R/2.0A/FG46.2%/3P30.1%

      ↓ +9.8点

 21−22:17.8点/3.8R/4.4A/FG52.3%/3P43.4%

 

 昨シーズンも先発起用された試合の平均は、18.6点/4.3R/3.9Aという立派なもの。

 今シーズンはベン・シモンズ問題で開幕から先発起用され、その数字通りの結果を残していると言っていいでしょう。

 シクサーズは、もうPGはマクシーに任せ、早くシモンズを別なポジションの戦力補強のためにトレードした方がいいと思います。

 

★ジョーダン・プール(ウォリアーズ)

 20−21:12.0点/1.8R/1.9A/FG43.2%/3P35.1%

      ↓ +4.5点

 21−22:16.5点/2.7R/3.2A/FG42.6%/3P28.6%

 

 クレイ・トンプソン不在の穴を埋め、開幕から先発SGを務めていますが、まだ波のあるシューティングは改善されていません。

 やはりFG45%、3P35%前後はマークしてくれないと、安定して活躍しているとは言えないでしょう。

 

★ニキール・アレクザンダー=ウォーカー(ペリカンズ)

 20−21:11.0点/3.1R/2.2A/FG41.9%/3P34.7%

      ↓ +4.6点

 21−22:15.6点/4.6R/2.6A/FG38.2%/3P29.2%

 

 エリック・ブレッドソーが抜け、晴れて先発SGの座が巡ってきましたが、今のところそのチャンスを生かせていません。

 FG30%台、3P20%台では、いくら平均得点が上がっても、効果的な活躍ができているとは言えないからです。

 何とか打開しないと、新戦力が入ってきた時に、またベンチに戻ることになってしまうでしょう。

 

★グレイソン・アレン(バックス)

 20−21:10.6点/3.2R/2.2A/FG41.8%/3P39.1%

      ↓ +4.7点

 21−22:15.3点/4.1R/1.4A/FG44.7%/3P42.9%

 

 グリズリーズからバックスに移籍したアレンは、ドンテ・ディビンチェンゾ欠場の穴を埋め、開幕から先発SGに収まりました。

 するとこのチャンスを生かし、42.9%という高確率で3Pを決め、チーム3番手のスコアラーの地位を確立させました。

 この成功率を続けられれば、ディビンチェンゾ復帰後もそのままアレンがスターターに留まる可能性が高いと思います。

 

★リッキー・ルビオ(キャブス)

 20−21:8.6点/3.3R/6.4A/FG38.8%/3P30.8%

      ↓ +6.4点

 21−22:15.0点/3.6R/6.4A/FG38.4%/3P37.1%

 

 ウルブスからキャブスへトレードされたルビオ。

 当初は若いチームの中で立ち位置が不明確な印象でしたが、11/8のニックス戦でコリン・セクストンがケガで戦線離脱すると、代役としてその試合37点・10アシスト・3P8/9本成功の大活躍。

 その後も先発した5試合で20.2点・6.0アシスト・3P38.9%のアベレージを残し、すっかりチームの中心的存在になりつつある。

 

★デズモンド・ベイン(グリズリーズ

 20−21:9.2点/3.1R/1.7A/FG46.9%/3P43.2%

      ↓ +5.2点

 21−22:14.4点/3.9R/2.1A/FG44.9%/3P34.0%

 

 昨年ドラフト1巡目30位で指名されたベインは、正確な3Pで6thマンとして貢献しました。

 その働きが認められ、今シーズンは開幕から先発SFに抜擢され、現在チーム3番手の平均得点を残しています。

 若いグリズリーズの重要なコアメンバーとなっていきそうです。

 

★デビン・バッセル(スパース)

 20−21:5.5点/2.8R/0.9A/FG40.6%/3P34.7%

      ↓ +7.0点

 21−22:12.5点/4.0R/1.5A/FG47.0%/3P39.2%

 

 同じく昨年のドラフト1巡目11位指名のバッセルも、ルーキーシーズンは厚いウィングの選手層の中でなかなか出場時間が得られませんでした。

 2年目の今シーズンもベンチスタートではありますが、チーム3位の平均得点を挙げる活躍を見せています。

 正確なシュートを武器に、スパーズのローテーションの中で存在感が増していきそうです。

 

★ジョージ・ニャン(シクサーズ

 20−21:6.9点/2.4R/0.8A/FG43.7%/3P42.5%

      ↓ +4.7点

 21−22:11.6点/2.6R/1.7A/FG44.2%/3P40.0%

 

 今シーズン、FAでジャズからシクサーズに移籍したニャン。

 ジャズ時代から堅実なロールプレイヤーでしたが、シクサーズではその存在感がアップしています。

 キャリア通算でも40%を超える正確な3Pを武器に、なくてはならないベンチプレイヤーとなっています。

 

★デイミオン・リー(ウォリアーズ)

 20−21:6.5点/3.2R/1.3A/FG46.7%/3P39.7%

      ↓ +4.1点

 21−22:10.6点/3.4R/1.4A/FG45.5%/3P37.5%

 

 昨シーズンのチームから、ケリー・ウーブレイJr.、ケント・ベイズモアといったベテランのウィングプレイヤーが去り、再び出場機会が巡ってきました。

 全てベンチスタートではありますが、チーム4位の平均得点を挙げるなど、貢献度の高いプレーを続けています。