さて、前回の続きで、今回は2000年代を見ていきたいと思います。
【2009年ドラフト】
①ジェイムズ・ハーデン(↑③)
25.1点/5.3R/6.3A/FG44.2%/3P36.3%
②ステフェン・カリー(↑⑦)
23.5点/4.5R/6.6A/FG47.6%/3P43.5%
③ブレイク・グリフィン(↓①)
21.7点/8.8R/4.4A/FG49.8%/3P33.3%
④デマー・デローザン(↑⑨)
20.0点/4.4R/3.6A/FG45.7%/3P28.3%
⑤ジュルー・ホリデイ(↑⑰)
15.9点/3.9R/6.4A/FG45.2%/3P35.5%
⑥タイリーク・エバンス(↓④)
15.7点/4.6R/4.8A/FG44.0%/3P32.3%
⑦ブランドン・ジェニングス(↑⑩)
14.1点/3.0R/5.7A/FG38.7%/3P34.5%
⑧リッキー・ルビオ(↓⑤)
11.3点/4.2R/7.8A/FG39.1%/3P32.6%
⑨タイ・ローソン(↑⑱)
12.7点/2.7R/6.0A/FG46.0%/3P35.9%
⑩ジェフ・ティーグ(↑⑲)
12.6点/2.5R/5.8A/FG44.5%/3P35.6%
なんでカリーが1位じゃないんだと怒られそうですが、スタッツだけで判断するとハーデンが上をいっています。
カリーはチームが浮上するまでに時間がかかりましたしね・・・・
それにしても、キャリア平均が20点オーバーの選手が4人もいたのは、これまでで最多です。
キャリア11年で、ですからね。
なかなか優秀な代ですね。
それにしても、カリーが7位までスルーされていたというのは、いまだもって驚きです。
ドラフトが、いかにサイズやポテンシャルで評価されているかということを物語っている好例ですね。
【2008年ドラフト】
①ラッセル・ウェストブルック(↑④)
23.2点/7.1R/8.3A/FG43.7%/3P30.4%
②ケビン・ラブ(↑⑤)
18.2点/11.1R/2.4A/FG44.2%/3P37.0%
③デリック・ローズ(↓①)
18.8点/3.4R/5.6A/FG45.6%/3P30.4%
④ブルック・ロペス(↑⑩)
16.8点/6.4R/1.5A/FG49.4%/3P33.8%
16.2点/4.9R/2.0A/FG42.7%/3P38.1%
⑥エリック・ゴードン(↑⑦)
16.6点/2.5R/2.9A/FG42.5%/3P37.0%
⑦ゴラン・ドラギッチ(↑㊺)
13.9点/3.1R/4.8A/FG46.4%/3P36.4%
⑧ディアンドレ・ジョーダン(↑㉟)
9.5点/10.8R/0.9A/FG66.9%/3P9.1%
⑨セルジ・イバカ(↑㉔)
12.6点/7.4R/0.8A/FG51.4%/3P36.1%
⑩ニコラ・バトゥーム(↑㉕)
11.6点/5.2R/3.8A/FG43.4%/3P35.7%
この年は圧倒的にウェストブルックですが、ケガさえなければローズもいい勝負をしていたかもしれませんね。
また、先程の2009年は10人中9人がガード系の選手でしたが、この代は半分以上がフロントコートのプレイヤー。
長く第一線で活躍しているビッグマンたちが多い年となっています。
双子のロペス兄弟も、もう12シーズンもプレーしているんですね。
今は大学時代以来のチームメイトとなって、楽しくやってるんでしょうねぇ〜
【2007年ドラフト】
①ケビン・デュラント(↑②)
27.0点/7.1R/4.1A/FG49.3%/3P38.1%
②マルク・ガソール(↑㊽)
14.7点/7.6R/3.4A/FG48.2%/3P35.6%
③アル・ホーフォード(←③)
14.0点/8.3R/3.3A/FG52.0%/3P36.1%
④マイク・コンリーJr.(←④)
14.8点/3.0R/5.7A/FG43.9%/3P37.5%
⑤サディアス・ヤング(↑⑫)
13.2点/5.9R/1.7A/FG49.8%/3P33.3%
⑥ウィルソン・チャンドラー(↑㉓)
12.5点/5.3R/1.8A/FG44.3%/3P34.1%
⑦ジェフ・グリーン(↓⑤)
13.0点/4.4R/1.6A/FG44.1%/3P33.4%
⑧ジョアキム・ノア(↑⑨)
8.8点/9.1R/2.8A/FG49.1%/3P0.0%
⑨ロドニー・スタッキー(↑⑮)
12.6点/2.9R/3.6A/FG42.3%/3P30.0%
⑩ラモン・セッションズ(↑56)
10.3点/2.7R/4.1A/FG43.4%/3P31.6%
この年はダントツでデュラントですね。
キャリア平均が27点というのは相当スゴイことですね。
そしてお気づきでしょうか?
3年連続でキャリア通算トップの選手が同一チームに入っていたんです。
デュラント、ウェストブルック、ハーデン。
そう、サンダーですね。
この3人がそのまま黄金時代を築いていたら、いったいどうなっていたんでしょうねぇ〜
ハーデンの契約更改さえ間違えなければそれが実現していたかと思うと、どうしても「What if・・・」と考えてしまいます。
【2006年ドラフト】
①ラマーカス・オルドリッジ(↑②)
19.5点/8.3R/2.0A/FG49.1%/3P31.2%
②ブランドン・ロイ(↑⑥)
18.8点/4.3R/4.7A/FG45.9%/3P34.8%
③ルーディ・ゲイ(↑⑧)
17.1点/5.9R/2.2A/FG45.6%/3P34.5%
④カイル・ラウリー(↑㉔)
14.7点/4.3R/6.2A/FG42.3%/3P36.6%
⑤ポール・ミルサップ(↑㊼)
14.0点/7.3R/2.3A/FG49.1%/3P34.3%
⑥ラジョン・ロンド(↑㉑)
10.2点/4.7R/8.3A/FG45.8%/3P31.6%
⑦アンドレア・バルニャーニ(↓①)
14.3点/4.6R/1.2A/FG43.9%/3P35.4%
⑧JJ・レディック(↑⑪)
13.0点/2.1R/2.0A/FG44.8%/3P41.6%
⑨ランディ・フォイ(↓⑦)
10.3点/2.2R/2.8A/FG40.1%/3P36.6%
⑩JJ・バレア(↑外)
8.9点/2.1R/3.9A/FG42.4%/3P35.2%
この年は、TOP2が同じチームに入りましたね。
ブレイザーズは、オルドリッジとロイというトップルーキー2人の両獲りに成功し、これまた将来の黄金時代が約束されたようないいドラフトをしました。
しかし、わずか4シーズンでケガのためロイの全盛期が終わってしまい、チームの将来も崩れ去りました。
それにしても、ブレイザーズはドラフトに泣かされてきたチームですね。
マイケル・ジョーダンやケビン・デュラントを獲れたのにスルーし、ブランドン・ロイとグレッグ・オーデンはケガで早くに引退・・・・
たらればですが、ロイ、オルドリッジ、オーデンがケガなく揃っていれば、きっと一度は優勝していたと思いますよ。
【2005年ドラフト】
①クリス・ポール(↑④)
18.5点/4.5R/9.5A/FG47.0%/3P37.0%
②デロン・ウィリアムス(↑③)
16.3点/3.1R/8.1A/FG44.5%/3P35.7%
③ダニ−・グレインジャー(↑⑰)
16.8点/4.9R/1.9A/FG43.4%/3P38.0%
④モンテイ・エリス(↑㊵)
17.8点/3.5R/4.6A/FG45.1%/3P31.4%
⑤デイビッド・リー(↑㉚)
13.5点/8.8R/2.2A/FG53.5%/3P3.4%
⑥ルイス・ウィリアムス(↑㊺)
14.5点/2.3R/3.5A/FG42.0%/3P35.0%
⑦アンドリュー・ボーガット(↓①)
9.6点/8.7R/2.2A/FG53.5%/3P12.0%
⑧アンドリュー・バイナム(↑⑩)
11.5点/7.7R/1.2A/FG55.6%/3P11.1%
⑨レイモンド・フェルトン(↓⑤)
11.2点/3.0R/5.2A/FG41.2%/3P32.9%
⑩ジャレット・ジャック(↑㉒)
10.8点/2.9R/4.6A/FG44.0%/3P34.3%
さすがにここまでくると、既に引退している選手の名前が多いですね。
キャリアが長くなるほど平均は下がりますので、早期引退した選手の方がキャリア平均では上に来るという要素もあります。
そう考えると、クリス・ポールの頑張りは光りますね。
一番小さな身体で、まだまだ現役、成績はぶっちぎりですから。
もうすぐ35才を迎えますが、まだまだ頑張ってほしいなと思います。
ルー・ウィリアムスも小さい身体で頑張ってます。
なかなかスゴイことだと思いますね。
【2004年ドラフト】
①ドワイト・ハワード(←①)
16.8点/12.3R/1.4A/FG58.6%/3P13.2%
②アル・ジェファーソン(↑⑮)
15.7点/8.4R/1.5A/FG49.9%/3P12.1%
③ケビン・マーティン(↑㉖)
17.4点/3.2R/1.9A/FG43.7%/3P38.4%
④ジョシュ・スミス(↑⑰)
14.5点/7.4R/3.1A/FG45.2%/3P28.5%
⑤ルオル・デン(↑⑦)
14.8点/6.1R/2.3A/FG45.6%/3P33.2%
⑥アンドレ・イグオダーラ(↑⑨)
12.0点/5.1R/4.3A/FG46.6%/3P33.4%
⑦エメカ・オカフォー(↓②)
12.0点/9.7R/0.8A/FG51.2%/3P0.0%
⑧ベン・ゴードン(↓③)
14.9点/2.5R/2.5A/FG43.2%/3P40.1%
⑨ジャミーア・ネルソン(↑⑳)
11.3点/3.0R/5.1A/FG43.6%/3P36.8%
⑩JR・スミス(↑⑱)
12.5点/3.2R/2.1A/FG41.9%/3P37.3%
うーん、こちら現役を見つける方が難しくなっています。
ハワードとイグオダーラは、ロールプレイヤーに変身してまだ頑張ってますね。
JRもオファー待ちですが、まだ引退はしていません。
そして、2巡目43位のトレバー・アリーザ(10.5点/4.8R)もまだまだ現役です。
名シューターだったケビン・マーティン、ウォリアーズの優勝を支えたショーン・リビングストン、デビン・ハリスやトニー・アレンといったあたりもこの年でしたので、玄人好みの渋いプレイヤーが多かった代なのかもしれませんね。
【2003年ドラフト】
①ルブロン・ジェイムズ(←①)
27.1点/7.4R/7.4A/FG50.4%/3P34.4%
②カーメロ・アンソニー(↑③)
23.6点/6.5R/2.9A/FG44.8%/3P34.8%
③ドゥエイン・ウェイド(↑⑤)
22.0点/4.7R/5.4A/FG48.0%/3P29.3%
④クリス・ボッシュ(←④)
19.2点/8.5R/2.0A/FG49.4%/3P33.5%
⑤デイビッド・ウェスト(↑⑱)
13.6点/6.4R/2.2A/FG49.5%/3P26.5%
⑥ジョシュ・ハワード(↑㉙)
14.3点/5.7R/1.6A/FG44.8%/3P33.2%
⑦モーリス・ウィリアムス(↑㊼)
13.2点/2.8R/4.9A/FG43.4%/3P37.8%
⑧TJ・フォード(←⑧)
11.2点/3.1R/5.8A/FG43.3%/3P28.9%
⑨クリス・ケイマン(↓⑥)
11.2点/7.6R/1.3A/FG48.9%/3P4.2%
⑩カーク・ハインリック(↓⑦)
10.9点/2.9R/4.8A/FG41.1%/3P37.5%
ルブロン、ウェイド、メロらを排出した2003年は、ジョーダン、バークレー、オラジュワンらの84年、コービー、アイバーソン、ナッシュらの96年と並んで、歴史に残るドラフト年として知られています。
いわゆるフランチャイズプレイヤーと呼ばれる、チームの大黒柱となれる力を持ったプレイヤーはそうそういるわけではありません。
そうした選手が同じ年に何人もいるという状態は当たり年と呼ばれ、その年にちょうどリビルディングを始めたチームは非常にラッキーとなります。
せっかく上位指名権を持っていても、目ぼしい選手がいない年もありますので、こればっかりは巡り合わせとしか言えないですね〜
【2002年ドラフト】
①ヤオ・ミン(←①)
19.0点/9.2R/1.6A/FG52.4%/3P20.0%
②アマレ・スターダマイアー(↑⑨)
18.9点/7.8R/1.2A/FG53.7%/3P23.6%
③カルロス・ブーザー(↑㉟)
16.2点/9.5R/2.2A/FG52.1%/3P7.1%
④カロン・バトラー(↑⑩)
14.1点/5.0R/2.3A/FG43.4%/3P34.8%
⑤ルイス・スコーラ(↑56)
12.0点/6.7R/1.6A/FG49.3%/3P33.9%
⑥ドリュー・グッデン(↓④)
11.0点/7.1R/1.1A/FG46.2%/3P25.7%
⑦ネネ(←⑦)
11.3点/6.0R/1.8A/FG54.8%/3P13.2%
⑧テイショーン・プリンス(↑㉓)
11.1点/4.3R/2.4A/FG45.5%/3P36.7%
⑨マイク・ダンリービーJr.(↓③)
11.2点/4.3R/2.2A/FG44.1%/3P37.7%
⑩ネナード・クリスティッチ(↑㉔)
10.0点/5.4R/0.8A/FG49.4%/3P14.3%
大体ガード系の選手が多くなるこのランキングで、珍しくインサイド系の選手が多いなと思ったら、ガードが1人も入っていませんね!
ちょっと地味にビックリです。
この年のガードと言えば、2位で指名された大学No.1選手のデューク大PGジェイ・ウィリアムズでした。
ヤオ・ミンとどちらがNo.1ピックに相応しいかという大論争になったぐらい評価の高い選手でしたが、わずか1年でバイクの自損事故を起こし、選手生命を断たれてしまいました。
健康であれば、リーグを代表するPGになっていたはずなので、非常に残念でした。
【2001年ドラフト】
①ギルバート・アリーナス(↑㉛)
20.7点/3.9R/5.3A/FG42.1%/3P35.1%
②パウ・ガソール(↑③)
17.0点/9.2R/3.2A/FG50.7%/3P36.8%
③ザック・ランドルフ(↑⑲)
16.6点/9.1R/1.8A/FG47.1%/3P27.3%
④ジェイソン・リチャードソン(↑⑤)
17.1点/5.0R/2.7A/FG43.8%/3P37.0%
⑤ジョー・ジョンソン(↑⑩)
16.0点/4.0R/3.9A/FG44.1%/3P37.1%
⑥トニー・パーカー(↑㉘)
15.5点/2.7R/5.6A/FG49.1%/3P32.4%
⑦メメット・オクール(↑㊳)
13.5点/7.0R/1.7A/FG45.8%/3P37.5%
⑧ジェラルド・ウォーレス(↑㉕)
11.9点/5.8R/2.1A/FG46.9%/3P31.2%
⑨トロイ・マーフィー(↑⑭)
10.8点/7.8R/1.5A/FG44.5%/3P38.8%
⑩リチャード・ジェファーソン(↑⑬)
12.6点/4.0R/2.0A/FG46.4%/3P37.6%
1ケタ指名順位の選手が、わずか2人しか残っていないという下剋上の年になりました。
その原因となったのは、高卒でのアーリーエントリーが激化したことでした。
KGやコービー、T-MACといった一握りの高卒選手の躍進によって、「青田刈りをしないと損をする」といった風潮が生まれ、逆に高校生側も「エントリーすれば指名してもらえる」という流れが生まれてしまいました。
それがこの年ピークを迎え、1位・2位・4位・8位と1ケタ台に4人も高校生が指名される異常事態となりました。
ただ、このランキングに1人も入っていないという事実が、その後の結果を物語っています。
【2000年ドラフト】
①マイケル・レッド(↑㊸)
19.0点/3.8R/2.1A/FG44.7%/3P38.0%
②ジャマール・クロフォード(↑⑧)
14.6点/2.2R/3.4A/FG41.0%/3P34.8%
③ケニヨン・マーティン(↓①)
12.3点/6.8R/1.9A/FG48.3%/3P23.4%
④デズモンド・メイソン(↑⑰)
12.1点/4.5R/1.6A/FG44.9%/3P26.0%
⑤ヒード・ターコルー(↑⑯)
11.1点/4.0R/2.8A/FG42.6%/3P38.4%
⑥マイク・ミラー(↓⑤)
10.6点/4.2R/2.6A/FG45.9%/3P40.7%
⑦ダリアス・マイルズ(↓③)
10.1点/4.9R/1.9A/FG47.2%/3P16.8%
⑧クエンティン・リチャードソン(↑⑱)
10.3点/4.7R/1.5A/FG39.7%/3P35.5%
⑨モーリス・ピーターソン(↑㉑)
10.7点/3.5R/1.5A/FG41.8%/3P37.3%
⑩スピーディ・クラクストン(↑⑳)
9.3点/2.5R/4.3A/FG40.9%/3P19.3%
この年は、残念ながらマレに見る不作の年でした。
先程の2001年も2巡目31位指名だったアリーナスがトップとなっていましたが、この年も2巡目43位のレッドがトップという結果に。
2年続けて2巡目の選手がその年のベストになると、改めてドラフト指名時の評価とは何なんだろう?と考えてしまいます。
でもまあ、それもまたドラフトの楽しみ方の一つなのではないかなと思います。
唯一現役で頑張っているものの、今シーズンは所属先が見つかっていないクロフォードは、もう一度プレーする姿を見てみたいですね。