バイアウト期限の3/1が過ぎましたが、あまり動きは多くなかったですね。
ウルブスがアレン・クラブを、キングスがアンソニー・トリバーを、ナゲッツがジョーダン・マクレイを、レイカーズがトロイ・ダニエルズをリリースした程度で終わり、他の有力選手には動きがありませんでした。
クリッパーズからマーカス・モーリスとのトレードでニックスに移ったモーリス・ハークレスは、有力なバイアウト候補としてレイカーズが狙っていましたが、シーズン終了までニックスに残る方針になったようです。
それにしてもレイカーズは、狙った人にフラれてばっかりですね。
ルブロンをバックアップするボールハンドラーとして、宗教的な理由で突然引退したUCLA出身のダレン・コリソンに狙いを定めていましたが、予想外の復帰撤回で断念。
次にピストンズでベンチエースとして復活を遂げていたデリック・ローズ獲得を狙いましたが、結局ピストンズがトレードに出さず断念。
リビルディングを目的に主力を一掃する動きを見せていたピストンズでしたが、なぜかベテランのローズは出さないという謎の動きでした。
逆に、先発PGだったレジー・ジャクソンを、よりによってライバルのクリッパーズに獲られたのは痛手でした。
でもジャクソンがクリッパーズを選んだのはポール・ジョージがいたことが大きかったので、レイカーズには脈がなかったと言えます。
モーリス兄弟は、LAの2チームで仲良く1人ずつ分け合う形になりましたが、マーキーフ・モーリスはレイカーズが最も層が厚いPFの選手。
チームが抱える補強ポイントの課題は解決できていません。
そこでレイカーズは、ディオン・ウェイタースのワークアウトを行い、次はJR・スミスも呼ぶという話ですが、そういうスコアラー/シュータータイプのSGは結構間に合っていると思うので、果たしてどうなるんでしょうか?
ちなみに、冒頭で紹介したバイアウトされた選手ですが、ジョーダン・マクレイとアンソニー・トリバーは早速行き先が決まりました。
ウィザーズからナゲッツへトレードされていたマクレイは、層の厚いナゲッツで出場時間を得られず、新天地を探すことに。
通常はバイアウトされた後、48時間のウェイバー期間を過ぎた後に安く契約するのが通例ですが、その前にサンズが獲得を表明(クレイム)し、以前の契約条件そのままで引き取ることになりました。
元々1.6milの1年契約と安価だったこともありますが、他のチームに獲られる前に獲ろうという意思の表明は、よっぽど獲りたかったのだろうと思います。
48時間のウェイバールールについてはこちらをご参照ください。
↓
それではロースターです。
<サンズ>
PG:リッキー・ルビオ/ジェボン・カーター/ジェイレン・レキュー/ジャレッド・ハーパー
SG:デビン・ブッカー/ジョーダン・マクレイ/エリー・オコボ/タイ・ジェローム
SF:ミケル・ブリッジズ/キャメロン・ジョンソン/(ケリー・ウーブレイJr.)
PF:ダリオ・シャリッチ/チェイック・ディアロ/タリーク・オーウェンス/(フランク・カミンスキー)
C:ディアンドレ・エイトン/アーロン・ベインズ
サンズは、タイラー・ジョンソンをバイアウトした後のバックアップSGのポジションに、そのままマクレイを充てるような形になります。
今シーズンもウィザーズで35点を取ったゲームもあるなど、スコアラーとしてのポテンシャルは高いので、サンズに定着できるといいですね。
さて、もう1人のアンソニー・トリバーは、ウェイバーが明けてからグリズリーズと契約しました。
若手中心にリビルディング1年目だったはずのグリズでしたが、意外な大健闘でいまだプレーオフ圏内の8位につけています。
チームの中心だったマルク・ガソールとマイク・コンリーを出し、トレードデッドラインにはイグオダーラとジェイ・クラウダーを放出と、グリズは一貫してベテラン選手を一掃する動きを見せてきました。
しかし、ここに来てベテランシューターのトリバーを獲得する動きに出たというのは、想定外のプレーオフのチャンスが巡ってきたことでやや方針を転換(?)したのかもしれませんね。
<グリズリーズ>
PG:ジャー・モラント/タイアス・ジョーンズ/ディアンソニー・メルトン
SG:ディロン・ブルックス/ジョシュ・ジャクソン/グレイソン・アレン/ジョン・コンチャー
SF:ジャスティス・ウィンズロウ/カイル・アンダーソン/マルコ・グードゥリッチ/渡邊雄太
PF:ジャーレン・ジャクソンJr./ブランドン・クラーク/アンソニー・トリバー/ジャロッド・ユートフ
C:ヨナス・ヴァランチュナス/ゴーギー・ジェン
今はちょうどジャーレン・ジャクソンJr.とブランドン・クラークが両方ケガで欠場しているタイミングなので、トリバーの出番は自ずと多くなると思います。
初登場となったホークス戦では、いきなり3P4/5本成功の12点としっかり仕事をしています。
このトリバー分のロースター枠を空けるためにグリズがカットしたのが、10日間契約の選手でなく、ジョーダン・ベルだったという点は意外でした。
まだ25才と若く、優勝も経験しているベルですが、そこまで戦力として見られていなかったということなんでしょうか・・・・
でも、そこで勝手に思ったのが、出戻りでウォリアーズに来ないかな?ということですね。
戦力が激薄の今のウォリアーズなら、勝手知ったるベルの力も必要なはず。
ただウォリアーズは、今最も手薄なPGポジションの補強を先に行ったようです。
ウィザーズなどでプレー経験のあるチェイソン・ランドルと10日間契約を結んだようです。
現在、中国リーグでプレーしていたランドルですが、コロナウィルスの影響でリーグは中断されており、NBA復帰を果たしたようです。
<ウォリアーズ>
PG:ステフェン・カリー/カイ・ボウマン/チェイソン・ランドル
SG:デイミオン・リー/ジョーダン・プール/マイカル・マルダー/(クレイ・トンプソン)
SF:アンドリュー・ウィギンス/フアン・トスカーノ・アンダーソン
PF:ドレイモンド・グリーン/エリック・パスカル/アレン・スマイラギッチ
C:マーキース・クリス/ドラガン・ベンダー/ケボン・ルーニー
そろそろカリーが復帰間近なこともありますので、PGポジションの戦力が戻れば、ジョーダン・ベルの古巣復帰もあるかもしれませんね。
ちなみに、現在中国リーグ所属で、今後同様の動きでNBAに復帰する可能性がある選手としては・・・・
◯ジェレミー・リン
◯ランス・スティーブンソン
◯タイ・ローソン
◯マーション・ブルックス
◯ドナタス・モティユーナス
といったあたりが候補になるかもしれません。
またNBA内のFAも、
◯アイザイア・トーマス
◯タイラー・ジョンソン
◯ネネ
◯ティム・フレイジャー
◯トレイ・バーク
こういった面々がまだ未契約ですので、今後動きがあるかもしれません。
ただ、マイナーな選手ばかりで地味な印象は否めないですが。。。