前回のブログで、ジョーダン・マクレイがサンズに行くと書きましたが、その後ピストンズが獲得を表明したため、ピストンズに行くことになりました。
バイアウトされた後に48時間以内に獲得を表明(クレイム)すれば、以前の契約条件で獲得できるのがウェイバー・ルールですが、その時複数のチームが手を上げた場合、勝率の低い下位のチームに優先権があります。
今回サンズは、より勝率の低いピストンズが獲得に手を上げたために、マクレイを獲られてしまうことになりました。
通常はウェイバー期間が空けてから、最低年俸で新チームと契約することがほとんどであるため、クレイムされること自体が珍しいんですが、さらに2チームもクレイムするというのは相当レアなケースだと思います。
では、あらためてロースターです。
<ピストンズ>
PG:デリック・ローズ/ブランドン・ナイト/ジョーダン・ボーン
SG:ルーク・ケナード/ジョーダン・マクレイ/ラングストン・ギャロウェイ/カイリー・トーマス
SF:トニー・スネル/スビアトスラフ・ミハイリュウク/ブルース・ブラウン/ルイス・キング
PF:クリスチャン・ウッド/セクー・ドゥンブーヤ/ドンテイ・ホール/(ブレイク・グリフィン)
C:ジョン・ヘンソン/ソン・メイカー
先発SGのルーク・ケナードが戦線離脱中のところに、トップスコアラーのデリック・ローズまで欠場となったピストンズは、バックコートの得点力を必要としていました。
その期待に応え、初戦から15点を挙げてしっかり仕事をしていました。
ローズがケガをしたのが3/2のゲームで、まだウェイバー期間中でしたから、もしローズが元気だったらピストンズがマクレイを獲ることもなかったかもしれません。
もしそうだったらマクレイはそのままサンズに行っていた公算が高いので、タイミングも運命だなと思いますね。
★レイカーズがディオン・ウェイタースと契約
前回のブログで、レイカーズがディオン・ウェイタースとJR・スミスのワークアウトを行ったとお伝えしましたが、結局レイカーズはウェイタースとの契約を選んだようです。
ルブロンやロンドの代わりにプレーメイクができるPGを探していたレイカーズでしたが、自分で打つスコアラータイプのウェイタースを獲りました。
果たしてそれでプレーメイカー問題が解決したのかどうかはわかりませんが、勝負強さや思い切りの良さが売りのウェイタースは、プレーオフの舞台で思わぬ活躍を見せるXファクターとして期待されます。
<レイカーズ>
PG:ルブロン・ジェイムス/ラジョン・ロンド/クイン・クック
SG:エイブリー・ブラッドリー/ディオン・ウェイタース/アレックス・カルーソ
SF:ダニー・グリーン/ケンタビウス・コールドウェル・ポープ/ジャレッド・ダドリー/テイレン・ホートン・タッカー
PF:アンソニー・デイビス/カイル・クーズマ/マーキーフ・モーリス/コスタス・アデトクンボ
C:ジャベイル・マッギー/ドワイト・ハワード/デボンテ・ケイコック
ちなみに、もう1人のJR・スミスですが、まだレイカーズと契約する可能性は残されているようです。
ただ、その場合は誰かをカットしなければいけなくなるので、それが誰になるのかというのも気になるところです。
まだまだ今後の展開を注視しないといけないですね。
★トロイ・ダニエルズはナゲッツと契約
そのレイカーズからバイアウトされていたトロイ・ダニエルズは、ナゲッツに行くことになりました。
ナゲッツは、冒頭でご紹介したジョーダン・マクレイをバイアウトしていたので、同じSGのダニエルズを獲りました。
<ナゲッツ>
PG:ジャマール・マレー/モンテ・モーリス/PJ・ドージアー
SG:ゲイリー・ハリス/トロイ・ダニエルズ/ブラトコ・チャンチャー
SF:ウィル・バートン/トーリー・クレイグ/ケイタ・ベイツ・ジョップ
PF:ポール・ミルサップ/ジェラミ・グラント/マイケル・ポーターJr.
C:ニコラ・ヨキッチ/メイソン・プラムリー/ノア・ボンレイ/ボル・ボル
ナゲッツは3Pの成功率が今ひとつで、先発SGのハリスが31.5%、ジャマール・マレーも34.3%に留まっています。
そのため、キャリア平均39.7%のシューターであるダニエルズは、3Pの職人として期待がかかります。
クリッパーズが、FAになっていたジョアキム・ノアと契約しました。
これでクリッパーズは、フォワードのマーカス・モーリス、ガードのレジー・ジャクソンに続いて、センターのノアと、各ポジション満遍なく補強したことになります。
<クリッパーズ>
PG:パトリック・ビバリー/レジー・ジャクソン/ランドリー・シャメット
SG:ポール・ジョージ/ルイス・ウィリアムス/テランス・マン
SF:カワイ・レナード/ロドニー・マッグルーダー/アミール・コフィー
PF:マーカス・モーリス/ジャマイカル・グリーン/パトリック・パターソン/ジョナサン・モトリー
C:イビチャ・ズーバッツ/モントレズ・ハレル/ジョアキム・ノア/ミフォンドゥ・カベンゲリ
それにしてもクリッパーズは堅実な補強をしていってますね。
プレイメーカーのジャクソン、3Pシューターのモーリス、ゴール下のディフェンダーのノアと、プレーオフに向けて必要な戦力を着実に追加していっています。
ケガなどでなかなかベストメンバーが組めない時期もありましたが、このフルメンバーが揃って、プレーオフまでにまとまることができれば、やはり優勝候補の最右翼と言ってもいい充実した戦力です。
現在はバックスやレイカーズが先を行っていますが、ロースターの完成度はクリッパーズの上だと思います。
プレーオフがとっても楽しみになってきましたね〜