こちらの記事で説明しましたが、バイアウト市場が活発になってきました。
そして、今勝ちたいチームが使えるベテランを獲得に走っています。
そんなチームの1つであるロケッツは、スパーズでローテーションを外れていたディマーリ・キャロルと、ジャズからリリースされていたジェフ・グリーンを獲得しました。
<ロケッツ>
PG:ラッセル・ウェストブルック/オースティン・リバース/クリス・クレモンズ
SG:エリック・ゴードン/ベン・マクレモア/タボ・セフォローシャ/マイケル・フレイジャー
SF:ジェイムス・ハーデン/ダヌエル・ハウスJr./ジェフ・グリーン/ウィリアム・ハワード
PF:ロバート・コビントン/ディマーリ・キャロル/ブルーノ・カボクロ
C:PJ・タッカー/タイソン・チャンドラー/アイザイア・ハーテンスタイン
ロケッツはベンチの層を厚くしたいので、フィジカルにプレーできるキャロルと、3Pが打てるグリーンはいい戦力となるでしょう。
実際グリーンは、初戦から3P4/5本成功の17点と結果を残しています。
また、前回の記事で批判したピストンズのフロントですが、またもややっちゃってます。
先発PGのレジー・ジャクソンと、ベテランFのマーキーフ・モーリスを両方バイアウトしてリリースしたんですね。
ドラモンドのケースと同様、これまで主力としてプレーしてきた実力ある選手を、タダ同然で他のチームにあげてしまうという愚行を繰り返しています。
チームとしてリビルディングを進めようとしているのはわかります。
なので、今季で契約が切れるベテランがもう要らないのもわかります。
でも、だったらなぜトレードデッドラインまでに何らかの対価と交換しなかったのか?ということなんですね。
ドラモンド、ジャクソン、モーリスの3人に加えて、デリック・ローズも放出候補でした。
そういった価値のある選手を放出するつもりがあったんなら、どうしていいトレードをまとめられなかったのかな?という話です。
リビルディングをするにしても、代わりに若い選手やドラフト指名権などをもらうトレードだってできたはずです。
そうした意味あるトレードをまとめられず、ドラモンドようなタダ同然のトレードしかできず、あとの選手はただ単にバイアウトするだけ。
プレーオフチームには戦力として、リビルディング中のチームにはサラリーキャップを空けるためのコストカット要員として価値があります。
チームの中心選手を出すっていうのに、せめてドラフト指名権を集めるぐらいしなかったら、リビルディングすらままなりません。
あ、ピストンズの話は置いといて、新戦力の話です。
レイカーズもPGを探していましたが、なんでもポール・ジョージと仲が良いということで、ライバルのクリッパーズがさらっていきました。
<クリッパーズ>
PG:レジー・ジャクソン/パトリック・ビバリー/ランドリー・シャメット
SG:ポール・ジョージ/ルイス・ウィリアムス/テランス・マン
SF:カワイ・レナード/ロドニー・マッグルーダー/アミール・コフィー
PF:マーカス・モーリス/ジャマイカル・グリーン/パトリック・パターソン/ジョナサン・モトリー
C:イビチャ・ズーバッツ/モントレズ・ハレル/ミフォンドゥ・カベンゲリ
これはなかなか豪華なラインナップですねぇ〜
レナードとポール・ジョージだけでも相当なものでしたが、そこにマーカス・モーリスとレジー・ジャクソンが加わったわけですから、完全に優勝を狙える戦力は整ったと言えるでしょう。
あとはどうブレンドさせるかというケミストリーの点だけだと思います。
一方のマーキーフ・モーリスは、レイカーズが獲ると言われています。
それが実現すると、双子のモーリス兄弟がLAのライバルチームに分かれて戦うことになります。
本人的には同じチームで戦いたかっただろうと思いますが。
<レイカーズ>
PG:ルブロン・ジェイムス/ラジョン・ロンド/クイン・クック
SG:エイブリー・ブラッドリー/アレックス・カルーソ/トロイ・ダニエルズ
SF:ダニー・グリーン/ケンタビウス・コールドウェル・ポープ/ジャレッド・ダドリー/テイレン・ホートン・タッカー
PF:アンソニー・デイビス/カイル・クーズマ/マーキーフ・モーリス/コスタス・アデトクンボ
C:ジャベイル・マッギー/ドワイト・ハワード/デボンテ・ケイコック
今回このマーキーフ・モーリスを入れるために、レイカーズはケガでシーズン絶望となっているディマーカス・カズンズをカットするようです。
これは1年契約のカズンズがシーズン絶望となった時点で、ある程度予測された動きではありました。
ただカズンズは、今後もチームに留まり、リハビリを続けるようです。
ここで個人的に1つ気になったのが、ロケッツがこのモーリスを獲らないのかな?という疑問です。
先程、ロケッツも今勝つための即戦力を探しているという話をしました。
インサイドを守れて、3Pも打てるモーリスは、スモールボールを目指すロケッツにピッタリはまる人材だと思うんですよね。
<ロケッツ>
PG:ラッセル・ウェストブルック/オースティン・リバース/クリス・クレモンズ
SG:エリック・ゴードン/ベン・マクレモア/タボ・セフォローシャ/マイケル・フレイジャー
SF:ジェイムス・ハーデン/ダヌエル・ハウスJr./ジェフ・グリーン/ウィリアム・ハワード
PF:ロバート・コビントン/PJ・タッカー/ディマーリ・キャロル
C:マーキーフ・モーリス/タイソン・チャンドラー/アイザイア・ハーテンスタイン
例えば、ブルーノ・カボクロをカットして、マーキーフ・モーリスを入れれば、PJ・タッカーに代わる先発Cに据えることができると思います。
そうすれば、高さのミスマッチも多少は解消されるし、3Pシュート力も維持することができます。
おそらくチームのニーズ的に言えば、レイカーズよりもロケッツの方がモーリスを必要としていると思います。
ちなみに、ロケッツは獲ろうと思えば獲れます。
NBAのウェイバールールは、選手がカットされてから48時間以内に他のチームが同じ条件で獲ると手を上げれば獲ることができます。
ただ、大抵の場合はその48時間が空けてFAの状態になってから、もっと安い金額で契約するのが通例となっています。
今回のマーキーフ・モーリスのケースで言えば、ピストンズと結んでいた1年3.2milという契約条件そのままでロケッツが獲ってもいいぞと言えば、獲れるんですね。
レイカーズに行くと言われているのは、この48時間が空けてFAになるという前提の話で、そうなったらベテラン最低年俸でレイカーズに行くだろうと言われています。
なので、ロケッツがその前に今の契約条件で獲っちゃえばいいんですね。
3.2milであれば高額ではないので、ロケッツだったらいくべきじゃないかと思います。
もちろん多少コストはかかりますが、今勝とうと思っていたら必要なリスクじゃないかなと思います。
逆に48時間が空けてしまったら、レイカーズのような人気チームに安く獲られてしまうので、待ってる場合ではないと思います。
さて、どうなりますか。
行方を見守りたいと思います。