Buyout Market

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こちらの記事で説明しましたが、バイアウト市場が活発になってきました。

 

kg21.hatenablog.com

 

そして、今勝ちたいチームが使えるベテランを獲得に走っています。

そんなチームの1つであるロケッツは、スパーズでローテーションを外れていたディマーリ・キャロルと、ジャズからリリースされていたジェフ・グリーンを獲得しました。

 

<ロケッツ>

PG:ラッセル・ウェストブルック/オースティン・リバース/クリス・クレモンズ

SG:エリック・ゴードンベン・マクレモアタボ・セフォローシャマイケル・フレイジャー

SF:ジェイムス・ハーデン/ダヌエル・ハウスJr.ジェフ・グリーンウィリアム・ハワード

PF:ロバート・コビントンディマーリ・キャロルブルーノ・カボクロ

  C:PJ・タッカー/タイソン・チャンドラー/アイザイア・ハーテンスタイン

 

ロケッツはベンチの層を厚くしたいので、フィジカルにプレーできるキャロルと、3Pが打てるグリーンはいい戦力となるでしょう。

実際グリーンは、初戦から3P4/5本成功の17点と結果を残しています。

 

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また、前回の記事で批判したピストンズのフロントですが、またもややっちゃってます。

 

kg21.hatenablog.com

 

先発PGのレジー・ジャクソンと、ベテランFのマーキーフ・モーリスを両方バイアウトしてリリースしたんですね。

ドラモンドのケースと同様、これまで主力としてプレーしてきた実力ある選手を、タダ同然で他のチームにあげてしまうという愚行を繰り返しています。

 

チームとしてリビルディングを進めようとしているのはわかります。

なので、今季で契約が切れるベテランがもう要らないのもわかります。

でも、だったらなぜトレードデッドラインまでに何らかの対価と交換しなかったのか?ということなんですね。

 

ドラモンド、ジャクソン、モーリスの3人に加えて、デリック・ローズも放出候補でした。

そういった価値のある選手を放出するつもりがあったんなら、どうしていいトレードをまとめられなかったのかな?という話です。

リビルディングをするにしても、代わりに若い選手やドラフト指名権などをもらうトレードだってできたはずです。

 

そうした意味あるトレードをまとめられず、ドラモンドようなタダ同然のトレードしかできず、あとの選手はただ単にバイアウトするだけ。

プレーオフチームには戦力として、リビルディング中のチームにはサラリーキャップを空けるためのコストカット要員として価値があります。

チームの中心選手を出すっていうのに、せめてドラフト指名権を集めるぐらいしなかったら、リビルディングすらままなりません。

 

あ、ピストンズの話は置いといて、新戦力の話です。

そのレジー・ジャクソンを獲得したのは、クリッパーズでした。

レイカーズもPGを探していましたが、なんでもポール・ジョージと仲が良いということで、ライバルのクリッパーズがさらっていきました。

 

クリッパーズ

PG:レジー・ジャクソン/パトリック・ビバリー/ランドリー・シャメット

SG:ポール・ジョージ/ルイス・ウィリアムス/テランス・マン

SF:カワイ・レナード/ロドニー・マッグルーダーアミール・コフィー

PF:マーカス・モーリス/ジャマイカル・グリーン/パトリック・パターソン/ジョナサン・モトリー

  C:イビチャ・ズーバッツ/モントレズ・ハレル/ミフォンドゥ・カベンゲリ

 

これはなかなか豪華なラインナップですねぇ〜

レナードとポール・ジョージだけでも相当なものでしたが、そこにマーカス・モーリスとレジー・ジャクソンが加わったわけですから、完全に優勝を狙える戦力は整ったと言えるでしょう。

あとはどうブレンドさせるかというケミストリーの点だけだと思います。

 

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一方のマーキーフ・モーリスは、レイカーズが獲ると言われています。

それが実現すると、双子のモーリス兄弟がLAのライバルチームに分かれて戦うことになります。

本人的には同じチームで戦いたかっただろうと思いますが。

 

レイカーズ

PG:ルブロン・ジェイムス/ラジョン・ロンド/クイン・クック

SG:エイブリー・ブラッドリー/アレックス・カルーソ/トロイ・ダニエルズ

SF:ダニー・グリーン/ケンタビウス・コールドウェル・ポープ/ジャレッド・ダドリーテイレン・ホートン・タッカー

PF:アンソニーデイビス/カイル・クーズマ/マーキーフ・モーリスコスタス・アデトクンボ

  C:ジャベイル・マッギー/ドワイト・ハワードデボンテ・ケイコック

 

今回このマーキーフ・モーリスを入れるために、レイカーズはケガでシーズン絶望となっているディマーカス・カズンズをカットするようです。

これは1年契約のカズンズがシーズン絶望となった時点で、ある程度予測された動きではありました。

ただカズンズは、今後もチームに留まり、リハビリを続けるようです。

 

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ここで個人的に1つ気になったのが、ロケッツがこのモーリスを獲らないのかな?という疑問です。

先程、ロケッツも今勝つための即戦力を探しているという話をしました。

インサイドを守れて、3Pも打てるモーリスは、スモールボールを目指すロケッツにピッタリはまる人材だと思うんですよね。

 

<ロケッツ>

PG:ラッセル・ウェストブルック/オースティン・リバース/クリス・クレモンズ

SG:エリック・ゴードンベン・マクレモアタボ・セフォローシャマイケル・フレイジャー

SF:ジェイムス・ハーデン/ダヌエル・ハウスJr.ジェフ・グリーンウィリアム・ハワード

PF:ロバート・コビントン/PJ・タッカー/ディマーリ・キャロル

  C:マーキーフ・モーリスタイソン・チャンドラー/アイザイア・ハーテンスタイン

 

例えば、ブルーノ・カボクロをカットして、マーキーフ・モーリスを入れれば、PJ・タッカーに代わる先発Cに据えることができると思います。

そうすれば、高さのミスマッチも多少は解消されるし、3Pシュート力も維持することができます。

おそらくチームのニーズ的に言えば、レイカーズよりもロケッツの方がモーリスを必要としていると思います。

 

ちなみに、ロケッツは獲ろうと思えば獲れます。

NBAのウェイバールールは、選手がカットされてから48時間以内に他のチームが同じ条件で獲ると手を上げれば獲ることができます。

ただ、大抵の場合はその48時間が空けてFAの状態になってから、もっと安い金額で契約するのが通例となっています。

 

今回のマーキーフ・モーリスのケースで言えば、ピストンズと結んでいた1年3.2milという契約条件そのままでロケッツが獲ってもいいぞと言えば、獲れるんですね。

レイカーズに行くと言われているのは、この48時間が空けてFAになるという前提の話で、そうなったらベテラン最低年俸でレイカーズに行くだろうと言われています。

なので、ロケッツがその前に今の契約条件で獲っちゃえばいいんですね。

 

3.2milであれば高額ではないので、ロケッツだったらいくべきじゃないかと思います。

もちろん多少コストはかかりますが、今勝とうと思っていたら必要なリスクじゃないかなと思います。

逆に48時間が空けてしまったら、レイカーズのような人気チームに安く獲られてしまうので、待ってる場合ではないと思います。

 

さて、どうなりますか。

行方を見守りたいと思います。

 

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