Boogie & AD

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昨日、レイカーズのロースターはすっかすかの状態でしたが、レナードの去就が決まった瞬間、あっという間にロールプレイヤーが埋まっていき、今日はこうなりました。

 

レイカーズ

 PG:ラジョン・ロンド/クイン・クック/アレックス・カルーソ

 SG:ダニー・グリーン/ケンタビウス・コールドウェル・ポープ/トロイ・ダニエルズ

 SF:ルブロン・ジェームス/ジャレッド・ダドリーテイレン・ホートン・タッカー

 PF:アンソニーデイビス/カイル・クーズマ

   C:ディマーカス・カズンズ/ジャベイル・マッギー

 

ロンド、KCP、マッギー、カルーソとの再契約をまとめ、シューターのダニー・グリーン、控えPGにクイン・クックとも契約しました。

 

そして注目すべきはディマーカス・カズンズですね。

 

カズンズと言えば、1年前のブログにも書きましたが、元々はバリバリのMAX契約プレイヤーでした。

 

kg21.hatenablog.com

 

それが、電撃的にウォリアーズ入りしたわけですが、その時MAX契約を諦め、1年5.3milという超破格のディスカウントをしてウォリアーズに来ました。

 

この時、カズンズがウォリアーズに入ったということも驚きだったんですが、さらにこの金額で?っていう点も大きな驚きでした。

 

描いていた青写真としては、ウォリアーズで復帰を果たし、プレーオフでも活躍し、チャンピオンリングを獲得して、もう一度FA戦線でMAX契約を狙うというものでした。

 

しかし、ウォリアーズでの1シーズンは思い描いたようには進みませんでした。

 

シーズン後半に復帰したものの、なかなか本調子には至らず、チームにもうまくフィットできなかったこともあって、思うような活躍とはいきませんでした。

 

そして、プレーオフで再びケガに見舞われ、最もアピールすべき舞台でまた出場できなくなるという最悪な流れになりました。

 

無理やりファイナルに復帰して、なんとか爪痕を残そうとしましたが、元の評価を取り戻すまでには至りませんでした。

 

オフに入っても、カズンズにまとまった金額のオファーをするチームは出てきませんでした。

 

ニックスが単年契約で大きな金額を提示するかも、といった噂話はありましたが、結局それも実現せず。

 

昨年以上に、カズンズへのオファーはないという状態になってしまいました。

 

そこで、ウォリアーズに入った時と同じように、もう一度優勝を目指せるチームで実力を証明する1年にするしかないという状況に陥り、今回レイカーズを選んだということになりました。

 

レイカーズは、もちろん優勝を狙えるチームであるということに加え、ペリカンズ時代に親交を深めたアンソニーデイビスがいるということが大きな要因だと思います。

 

デイビスはカズンズの再契約を強く望んでいましたが、ペリカンズはカズンズにMAX契約をオファーせず、結局手放してしまいました。

 

今回デイビスがカズンズをレイカーズリクルートしたという話ですし、カズンズの加入を一番喜んでいるのはデイビスでしょう。

 

しかし、それにしても今回の契約を聞いて驚きました。

 

昨年ウォリアーズ入りした時の1年5.3milも相当低い金額でしたが、今回はさらにそれをも下回る1年3.5milなんです!

 

こ、これは・・・・いくらなんでも余りに低すぎるんじゃないかと。

 

一応ウォリアーズでの成績はこうです。

 

16.3点・8.2リバウンド・3.6アシスト・1.5ブロック・1.3スティール・FG48.0%

 

決して悪くない成績です。

しかも、これは35分とか出てのスタッツではなく、わずか25.7分の出場での成績です。

 

この数字だけ見たら、普通に年15〜20milをオファーされても不思議ではない成績です。

どうしてそこまでオファーが来ないのか、本当に不思議です。

 

でも、レイカーズ的にはウハウハでしょう。

わずか3.5milで先発センターを補強できたんですから。

 

マッギーとの再契約ですら、2年16milですからね。

1年あたり8milもらってるわけですから。

いかに3.5milが安いかがわかります。

 

レナードに振られたレイカーズですが、代わりに大きなプレゼントをもらったと言えるのではないでしょうか?

 

 

★ウィザーズがハワードを放出してシューターを補強

 

ウィザーズ絡みのトレードを2つ。

 

グリズリーズ>   ⇔ <ウィザーズ>

 ドワイト・ハワード    CJ・マイルズ

 

<スパーズ>      ⇔ <ウィザーズ>

 ディマーリ・キャロル    ダービス・ベルターンズ

 

八村塁の加入で注目されるウィザーズですが、ケガでほとんど出場できなかったハワードを放出し、シューターのマイルズを手に入れました。

 

また、スパーズからベルターンズも獲得し、さらにシューターを増やしています。

 

現状のロースターを見てみます。

 

<ウィザーズ>

 PG:アイザイア・トーマスイシュマイル・スミス/(ジョン・ウォール)

 SG:ブラッドリー・ビール/アイザック・ボンガ

 SF:CJ・マイルズ/トロイ・ブラウンJr./アドミラル・スコフィールド

 PF:八村塁ダービス・ベルターンズモリッツ・ワグナー

   C:トーマス・ブライアント/イアン・マインミ

 

ジョン・ウォールが長期離脱中のPGには、FAでアイザイア・トーマスとイシュ・スミスを獲得。

トーマスが全盛期の輝きを取り戻せれば、思わぬ拾い物となるがどうか。

 

マイルズ、ベルターンズ、ワグナーらの3Pシューターを補強したので、まだアウトサイドショットに不安がある八村にとっては大きなサポートになりそう。

 

 

★地味ながら着々と勝てる補強を進めるジャズ

 

<ジャズ>

 PG:マイク・コンリー/ダンテ・エクサム

 SG:ドノバン・ミッチェル/エマニュエル・ムディエイ

 SF:ボヤン・ボグダノビッチ/ジョー・イングルス

 PF:ジェフ・グリーン/ロイス・オニール

   C:ルディ・ゴベア/エドデイビス

 

ルーキーシーズンに大活躍を見せ、すっかりジャズのエースとなったミッチェルですが、2年目のシーズンは各チームともミッチェルを徹底マークし、シーズン前半はシュート成功率が下がり、思うようなプレーができませんでした。

 

これはミッチェル自身の問題というよりも、チームとしての問題でした。

ジャズにはミッチェル以外に頼れるスコアラーがいないため、相手チームもミッチェルさえ抑えれば恐くないと、マークを集中させてくるわけなんですね。

 

そのためジャズは、ミッチェルを助ける2番手・3番手のスコアラー/シューター探しを始めました。

 

まず、グリズからコンリーをトレードで獲得。

コンリーは司令塔としてだけでなく、平均20点を超える得点力と、3Pも40%近くの確率で決めることができます。

 

そして、ペイサーズからFAとなったボグダノビッチを獲得。

ボグダノビッチは、オラディポがシーズン絶望となって以降ペイサーズのエースとしてチームを支え、平均18.0点・FG49.7%・3P42.5%をマークするキャリア最高のシーズンを送りました。

 

さらに、ベテランスコアラーのジェフ・グリーンも獲得。

2番手・3番手だけでなく、4番手のスコアラーまで獲得したので、今シーズンチーム2番手だったゴベアが5番手でよくなるかもしれません。

 

ディフェンスの良いジャズが、安定したオフェンス力を手に入れたら、プレーオフで相当手強い存在になりそうです。

 

 

ザイオンで話題のペリカンズも戦える戦力に

 

ペリカンズ>

 PG:ジュルー・ホリデイ/ロンゾ・ボール/フランク・ジャクソン

 SG:JJ・レディックジョシュ・ハート/イートワン・ムーア

 SF:ブランドン・イングラム/ダリアス・ミラー/ケンリッチ・ウィリアムス

 PF:ザイオン・ウィリアムソン/クリスチャン・ウッド/ニコロ・メリ

   C:デリック・フェイバース/ジャーリル・オカフォー/ジャクソン・ヘイズ

 

アンソニーデイビスを放出し、ザイオン・ウィリアムソンでチーム再建を図るペリカンズですが、初年度から戦えるチームとなりそうです。

 

レイカーズからトレードで獲得したイングラム、ロンゾ、ジョシュ・ハートの3人に加えて、ベテランシューターのレディックとビッグマンのフェイバースも獲得しました。

 

チームリーダーのホリデイを中心に、若手とベテランが融合した興味深いラインナップになってきました。

 

通常、フランチャイズプレイヤーに出て行かれてチームのリビルディングを始めようとしたら、数年間はリーグの底辺をさまよいながらドラフトで若手を集めて、コツコツとチーム作りをしていかなければなりません。

 

しかしペリカンズは、ドラフトNo.1ピックを引き当てる幸運をつかみ、しかも新人ながらリーグ全体が注目するザイオンを獲得できたことで、リビルディング初年度からプレーオフ争いができそうなチームになりつつあります。

 

ザイオンの活躍とともに、ペリカンズがどこまでいけるかも楽しみになってきました。

 

 

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サマーリーグで対戦したザイオンとバレット。これからが楽しみな2人です